【はんどれっどらいん さいしゅうぼうえいがくえん】
スパイク・チュンソフトで『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けたスタッフが独立後に立ち上げた「トゥーキョーゲームズ」開発の新規タイトル。
設定やキャラクターデザインなど『ダンガンロンパ』との類似点も多いが、ゲームとしてのジャンルは戦略シミュレーションであり、発売もスパイク・チュンソフトではなくアニプレックスが行っている。
ディレクション・シナリオは『ダンガンロンパ』の小高和剛と『極限脱出』シリーズの打越鋼太郎が担当しており、ジャンル名の「“極限”と“絶望”のADV」も2人の代表作を示唆している(*1)。
「東京団地」で平凡な日常を過ごしていた主人公・澄野拓海。
家族や幼馴染と過ごす穏やかな日々は、突如現れた正体不明の襲撃者によって脆くも崩れ去った。
自らを「SIREI」と名乗る謎の生物によって、異能の力「我駆力」に目覚めた拓海は、辛くも窮地を脱するが、その後「最終防衛学園」への「転校」を余儀なくされる。
集められたのは、15人の生徒たち。
「SIREI」に伝えられた目的は、迫りくる敵「侵校生」から、この学園を100日間守り抜き、人類を救うこと。
(公式サイトより)
+ | 主要キャラクター(ネタバレは公式サイトに載っている程度の情報まで) |
ターンの流れ
スキルと特異科目
VOLTAGE
戦略物資
バリア装置
リザルト
リトライボーナス
難易度選択
成績
自由行動
説得ミッション
ルート分岐とマルチエンディング
+ | 2周目以降の各ルート(ルート名及び概要程度のネタバレあり) |
シンプルながら爽快感のあるバトルパート
プレイヤーを引き付けるストーリーと設定
豊富なルートとエンディング
相変わらず個性的で魅力的なキャラクター
戦略シミュレーションとしての難易度は低め
戦闘バランスの大味な点
成長・出撃の自由度が低め
ユニットごとの性能格差
周回するごとに形骸化していくバトルパート
ルート・エンディングの分岐は2周目から
担当ライターによる作風のブレ
バトルの問題点
その他の問題点
元『ダンガンロンパ』スタッフによって制作された作品。基本設定や雰囲気は『ダンガンロンパ』を彷彿とさせるが、ストーリーの魅力やキャラクターのクセの強さはそのままに、シンプルながら爽快感があるバトルパートや、豊富な選択肢によるルート・エンディング分岐などによって、また違った魅力を持つ作品として成立している。
こうしたジャンルの初心者を意識したのかバトルパートの難易度は低めであり、ボリュームの代償として繰り返しプレイ時の冗長性が否めない点もあるが、SPRGとしてもADVとしても高水準の作品なのは間違いないだろう。
+ | アップデートによる主な改善・変更点 |
*1 「極限」はそのまま『極限脱出』シリーズ、「絶望」は『ダンガンロンパ』シリーズ共通のキーワード。