この項目では『レインボーアイランド』・ファミリーコンピュータ移植版『レインボーアイランド(FC)』を取り扱っています。
判定はいずれも 良作 です。



レインボーアイランド

【れいんぼーあいらんど】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 タイトー
稼働開始日 1987年10月
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント バブルドラゴンは人間に戻って泡は虹になってよりコミカルに
見た目だけでなく効果も多彩なアイテムの数々
難易度バランスはより親しみやすいものに
バブルボブル・パズルボブルシリーズ

概要

1987年にアーケードに導入されたタイトーのアクションゲーム。
サブタイトルに「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」とあるように『バブルボブル』の続編にあたる。
とはいえ前作でドラゴンだったバビーとボビーが人間になったということで設定を引き継いでいるものの、ゲームそのものは別物となっている。


ストーリー

『バブルボブル』のラストから続く………

両親と無事再会し人間に戻ったバビーとボビーは虹の魔法が使えるまでに成長していた。
ある日、7つの海を渡ってきた船乗りから、遠い南の島「レインボーアイランド」にある、どんな願いもかなえてくれる秘宝「ダイヤモンドロッド」の話を聞いて早速旅に出た。
長い航海の果てに島にはたどり着いたものの、たった1人の少女を残して誰もいない。彼女の話によると、自然体が暗黒大魔王に支配され人々はみなとらわれてしまった。
2人は勇気を出して島の探検に乗り出した。


内容

ゲームシステム

  • 魔法で虹を出して敵を攻撃したり足場にしたりして上を目指して登っていく。
    • 最上層に到達すると大きな宝箱があり、開いてアイテムが大量に吐き出される。
    • 最終エリアでは最上層まで登り切るとボスと戦うことになる。これを倒すと次のステージへ。
  • 目に見えない制限時間があり、時間が切れると「Hurry」(急げ!)と出て、BGMが急速にテンポアップする。
    • そうなると、下から水がどんどんせり上がってきて、これに落ちるとミスになる。
  • バビーやボビーは魔法で虹を出すことができる。
    • 高い場所から虹の上に降りたり(虹の上でのジャンプでも可)、下からジャンプで乗ることで、虹は落下する。
      • 虹の落下は必ず真下で、その落下先に虹がある場合その虹も一緒に落下する。
    • 虹による攻撃は出して直接的にぶつけるだけでなく、上記の方法で虹を落とすことでも可能で、これを「虹崩し」という。またアイテムも崩したり出したりした虹で触れることで、自身で触れた場合と同様に取った扱いとなる。
    • 虹は攻撃だけでなく敵の飛び道具を防ぐなど防御の役割にもなっている。
    • さらに出した虹を足場として登っていくことも可能で、その上にまた虹を重ねて出すこともできる。
      • 虹の上を歩く分には、壁なども貫いて地形を無視して通ることができる。
    • 他に特定の空間に得点アイテムのフードが隠れており、その場所に虹を出すことで出現させることができる。
  • 基本的に敵は全て虹出しや虹崩しで一撃だがボスには耐久度があり、これを何度もぶつける必要がある。
  • 一部の敵を虹崩しで倒すとダイヤが出現する。
    • 虹の色と同じ7色あり、本物の虹の色配置の外側の色から順(赤→橙→黄→緑→青→藍→紫)に取るとコンプリートとなり、その場で1UPでき、その状態でボスの部屋たどり着くと秘密の扉が現れ、その中に入るとシークレットルームに通じておりビッグダイヤや特殊なアイテムが入手できる。
    • また一部のシークレットルームにはワープドアがある。
      • ワープドアで飛ばしたワールドは必然的にダイヤの回収ができないのだが、それも取ったことになる。
  • 全10ワールド構成。
    • ステージ7までビッグダイヤをすべて集めるとワールド8以降に行ける。
    • ワールド8・9・10にはビッグダイヤはないが、ビッグミラー(金・銀・銅)があり、これを3つとも取ると真エンドとなる。

ステージ構成

+ 詳細
  • ワールド1・インセクトアイランド
    • ボス・「すーぱーくもんがぁ」
      • 巨大な雲の怪物。
      • ステージ内の敵は虫がモチーフ。
  • ワールド2・コンバットアイランド
    • ボス・「すーぱーへりぼう」
      • 巨大なヘリの怪物。
      • ステージ内の敵は戦車やヘリなどの兵器がモチーフ。
  • ワールド3・モンスターアイランド
    • ボス・「すーぱーどらきゅら」
      • 巨大なドラキュラ。
      • ステージ内の敵はドラキュラや狼男などヨーロッパのモンスターがモチーフ。
  • ワールド4・トイズアイランド
    • ボス・「すーぱーぴえろん」
      • ステージ内の敵は水鉄砲やボール、マジックハンドなどおもちゃがモチーフ。
  • ワールド5・DOH'Sアイランド
    • ボス・「DOH」
      • ARKANOID』に登場したモアイ像のようなボスそのまま。
      • 敵は上記作品のものでステージ構成もそれをアレンジしたものになっている。
  • ワールド6・ロボットアイランド
    • ボス・「すーぱーあいざっくん」
      • ステージ内の敵は機械やロボット、工具などがモチーフ。
  • ワールド7・ドラゴンアイランド
    • ボス・「すーぱーがーごいる」
      • ステージ内の敵は騎士やオークなど中世ファンタジー系がモチーフ。
  • ワールド8・マジカルアイランド
    • ボス・「ホーンド」
      • 『フェアリーランドストーリー』をアレンジしたようなステージ構成。
      • 敵は上記作品のものでステージ構成もそれをアレンジしたものになっている。
  • ワールド9・ダライアスアイランド
    • ボス・「エレクトリックファン」
      • ダライアス』をアレンジしたようなステージ構成。
      • 敵は上記作品のものでステージ構成もそれをアレンジしたものになっている。
  • ワールド10・バブルアイランド
    • ボス・「暗黒大魔王」
      • まず「バブルドラゴン」として現れ、倒すと正体である「すーぱーすかるもんすた」になる。
      • 『バブルボブル』をアレンジしたようなステージ構成。
      • 敵は上記作品のものでステージ構成もそれをアレンジしたものになっている。
  • 「すーぱー」と付くボスは、それを冠さない同型の小さいキャラがザコモンスターとして登場する。

パワーアップアイテム

+ 詳細
    • 移動速度アップ。
  • 魔法の壺(赤)
    • 1つ取ると虹が2連続で出せ、2つ取ると3連続で出せる。
  • 魔法の壺(黄)
    • 虹を出すスピードが上がる。
  • スター(黄)
    • 上方向に向けて扇状に星が飛んで、それをぶつけた敵を倒せる攻撃アイテム。
  • スター(赤)
    • 黄色い星の強力版で、360°に星が飛ぶ。
  • クロック
    • 敵の動きを一定時間止める。
  • ブックオブウイング
    • 羽根が生えて多段ジャンプのような格好で空を飛べるようになる。
  • ブルーティアラ
    • 一定時間、星が次々と落ちてきて敵を倒してくれる。
  • グリーンティアラ
    • 虹を崩すと上に向かって扇状に星が飛び敵を倒してくれる。
  • レッドティアラ
    • ジャンプすると上に向かって扇状に星が飛び敵を倒してくれる。
  • ドラッグオブレインボー
    • 4つの玉が体から、まるで放射状のように飛んで敵を倒してくれる。
  • マジカルマント
    • 無敵になる。体当り攻撃も有効。
  • クロスオブサンダー
    • ブルーティアラの強力版で一定時間、巨大な稲妻が次々と落ちてきて敵を倒してくれる。
  • クロスオブレインボー
    • 虹が4連になる。
  • ダイヤ
    • 先述の通り、これを7色順番通りに集めることでボスの部屋にシークレットドアを出現させる。

評価点

  • 『バブルボブル』から引き継がれたコミカルでかわいらしい見た目。
    • 特に本作ではかわいい男の子にもどったこともあって、より一層洗練されている。バビーやボビー自身のアクションも手をパタパタさせながら落ちたりと、かわいさ満点。
    • 敵も含めてかわいいもの揃いで、そういったものを好む女性や低年齢層にも受け入れられやすい。本来モンスターに該当するモチーフでもそれを忘れてしまうほど。
      • ボスも巨大ながら、いずれも愛嬌のあるキャラクターばかり。
      • 背景を含めたグラフィックも美麗で、そんな世界観の雰囲気をたっぷり醸し出して描かれている。
  • 一部ステージは元となったゲームの世界観を受け継いでいるが本作のゲーム性や世界観とも無理なく融合できておりクロスオーバーとしても良い仕上がり。
    • 特にワールド5の『ARKANOID』モチーフは敢えてBGMを無音とし、代わりにバビーやボビーがジャンプするとブロックにボールをあてたSEが鳴るなど、本作らしい世界観と元となった世界観の双方をきれいに融合できている。
  • 虹の魔法の使い勝手の良さ。
    • 出して直接攻撃するだけでなく、しかもそれを足場にしたり、またその上から重ねて出せたりジャンプで落としたり、いろいろ応用が利く。
    • 防御にも使えるなど万能な点も使い勝手が良い。
    • また、たくさんの虹が出せるのに処理落ちなどはほとんどしない。
    • 虹による足場がもたらす自由度の高さ。
      • 特に序盤のステージはそれを足場として使わなくてもクリアーは難しくないので、普通に攻撃に使うだけでもヨシで順を追って慣れていける。
  • アイテムが非常に豊富で、その効果も多彩。
    • 虹を増やしたり、スピードをアップしたりするだけでなく、星や稲妻を降らせて攻撃など純粋なアクションゲームとしてはトップクラスのバリエーションを誇る。
    • ジャンプに攻撃を組み込んだり、さらには自身の周りに放射線状の球体が出て攻撃できたりと、一口にパワーアップ系でも数えきれないほど。
    • また、それがバビーやボビーのかわいいキャラクターとも驚くほどマッチングしている。
  • 難易度バランスも緩やか、ゆっくり慣れていける。
    • 特に最初のワールド「インセクトアイランド」は敵が飛び道具による攻撃をしないので、入門ステージとしてはちょうどいい。
      • このステージでは虹は攻撃のみに使うだけでも用は足りるため、虹の使い方をフリースタイルに試していける。
      • 当時は割とのっけから高難度が多かった中で、このような親切設計なので呆気なくやられてヤル気もなくなり投げ出すようなことが起きにくい。
    • ワールドも後半に行くと徐々に難しさが増していくが、そのバランスも良く、その頃にはテクニックもだいぶ身についている。

問題点

  • 強力なのは良いがアイテムの中には多少使い勝手の悪い一面も。
    • ブルーティアラやクロスオブサンダーなど星や稲妻が降り注いで敵を次々となぎ倒してくれるのは爽快ではあるが、そのアイテムが取れなかったり虹崩しではないためダイヤにならなかったりといった不都合も発生するケースもある。
  • ダイヤは取る順番を間違えると取り返しがつかない。
    • ビッグダイヤも同様で一度でも飛ばしてしまうと、もう真エンドにたどりつけなくなってしまう。

総評

「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」というサブタイトルに反して実質まったく別のゲームではあるもののコミカルでかわいらしい世界観は引き継いで更にそのクオリティはいっそう高まっている。
『ダライアス』や『ARKANOID』といった看板作とのコラボも、元々のイメージを壊さずそこに本作独自の雰囲気も見事に溶け込んでおり開発陣のセンスが光っている。
主な攻撃手段となる虹の魔法は攻撃、防御、移動手段と万能で、初見ではバランスブレイカーなほどに感じるがプレイヤーのテクニックと融合することで真価を発揮するものであり単純に見えて奥深い。
難易度も序盤はゆっくり慣れていけるバランスになっており良質なアクションゲームという点では前作以上のものとなった。


その後の展開

  • 翌1988年7月にはファミコンロムカセット用のソフトとしてアレンジ移植されている。
    • 詳細は後述。
  • ステージを一新してアレンジが加えられた『レインボーアイランド・エキストラ』が1988年3月に稼働開始。
    • 1990年10月5日にはメガドライブ用のソフトとして移植発売された。
    • 2022年に発売されたイーグレットツーミニに移植されたが、当初は権利関係でBGMが別物になっており不評を受けた。アケアカ版の発売後、ハムスターの協力でアケアカ版のBGMに差し替えられた。
  • だいぶ後の話になるが1993年6月30日にはPCエンジンのCD-ROM 2 用ソフトとして発売。
    • 上記のファミコン版や『エキストラ』よりもだいぶ後ながらオリジナル版ほぼそのまま。
  • 2024年1月25日にはNintendo SwitchとPS4向けにアーケードアーカイブスとして移植された。
    • 『エキストラ』も同時収録されており、上記の通りBGMが原曲に近いオリジナル曲に変更されている。

余談

  • 他にアルトロンがゲームボーイでも発売する予定だったが、こちらは発売されずに終わっている。
  • PCエンジン版はエンディングでオリジナルのイメージソング「虹を渡る少年」を聴くことができる。
    • 歌っているのは『魔法の天使 クリィミーマミ』(1983年7月~1984年6月)の主人公のマミ(森沢優)役を演じ、同アニメの主題歌も歌っていた太田貴子。


レインボーアイランド(FC)

【れいんぼーあいらんど】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 1MbitROMカートリッジ
発売元 タイトー
開発元 ディスコ
発売日 1988年7月26日
定価 5,500円(税別)
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント 新たに『奇々怪界』ともコラボ
ストーリーパートの追加
多少簡略化はあるもののコミカルなかわいらしさは健在
バブルボブル・パズルボブルシリーズ

概要(FC)

1988年7月にタイトーからファミリーコンピュータ用ロムカセットソフトとして発売された上記作の移植版。
全体的に簡略化され、一部アレンジが加えられている。


変更点(FC)

  • ステージクリア時にストーリーパートが挿入されるようになった。
    • ここで宝箱の二択を選ぶか、そこにいるキャラと話すかを選択できる。
      • 宝箱の方はハズレを選ぶとカラッポで、当りの方ならばアイテムが手に入る。カラッポを選んでしまった場合でも当りの方には何が入っていたかを教えてくれる。
      • これが代替となったか、ボスの部屋のシークレットドアから入るシークレットルームはオミット。
  • 2人交互プレイが不可能になり、プレイヤーキャラはバビーのみとなり、ボビーはストーリーパートのNPC扱いとなった。
  • 時間切れ時、水のせり上がってくるスピードがアーケード版に比べて遅め。
    • 「Hurry」は出るがBGMのテンポアップはない。
  • のっけから出ているアイテムは得点アイテムのみとなり、スターは全て敵から出るのみになった。
  • 全8ワールド構成。
    • AC版のワールド4「トイズアイランド」ワールド7「ドラゴンアイランド」ワールド8「マジカルアイランド」がなくなっている。
    • ワールド6だった「ロボットアイランド」がワールド4に、ワールド9だった「ダライアスアイランド」がワールド7に前倒し。
    • ファミコン版オリジナルのワールドとして新しく「奇々怪界アイランド」(ワールド6)が登場している。
      • これも世界観やBGMは『奇々怪界』のアレンジでボスはニセ小夜ちゃんの魔奴化でステージクリア後のストーリーパートでは本物の小夜ちゃんが登場する。
    • ワールド7時点でビッグダイヤが7つ揃っていないと、そこで打ち切りでバッドエンドとなるのはアーケード版同様。
  • ダイヤが仕様変更。
    • 画面をヨコに7等分し、それぞれの区画でダイヤを取ることで左から「R」「A」「I」「N」「B」「O」「W」の文字が点灯し「RAINBOW」と揃うことでコンプリートとなりステージクリアでビッグダイヤが獲得できる。
    • アーケード版同様に7色あるのだが、取った場所のみに依存し色は特に無関係。
    • 取る順番は特に指定はなく、最終的に「RAINBOW」と揃えばコンプリートとなる。

評価点(FC)

  • ラストステージを開くダイヤ関連の仕様はとっつきやすくモデルチェンジ。
    • 特にダイヤは順番厳守だったため、敢えて取らない必要もあったがそれがなくなり虹崩しでまだ取っていない場所を狙うことで任意化がある程度可能となった。
    • 低年齢層は「得点になるならなんでも取る」になりがちなこともあって「目的の色でなければ取ってはならない」がなくなりファミコンプレイヤー層向けになった。
  • BGMは更にコミカルな雰囲気になった。
    • アーケードからファミコンに移植すると劣化する傾向にあるが、本作の場合、特に最初のステージは高い音が際立って雰囲気によく合うようになった。
    • 虹の魔法のSEもチリンチリンとその音の高さも相まって、その小気味よさはオリジナル版以上に感じられる。
  • ストーリーパートの挿入。
    • これにより世界観やバックのストーリーがよる明確に感じられるようになった。
    • ストーリーのみならずクリアー後の宝箱の二択でアイテムが手に入れられる。
    • アーケード版にあったシークレットドアはなくなってしまったが、こうなったことで新しく魅力的な要素に転換できている。
  • グラフィック面の劣化は少ない。
    • 背景においてはバックグラウンドに黒が多くなった程度。
    • また、本作の持ち味のであるキャラクターに関しては劣化は少ない。
  • 新ステージ「奇々怪界アイランド」の際立つ個性。
    • その名の通り和風の世界観であり、オリジナル版を含めた他のどのステージにも見られない個性がある。
    • BGMも同作のアレンジで再現され、虹の魔法のSEとの相性もきれいにマッチングしている。

賛否両論点(FC)

  • 全ステージをクリアしても最後のストーリーパートの選択を間違うと一発でバッドエンドになってしまう。
    • まあ何が正解かはあからさますぎるので迷うこともないが。
    • またバッドエンドはバッドエンドでネタとしては面白く取れる。

問題点(FC)

  • 一度に出せる虹が2山までになった。
    • その分ステージのヨコ幅も狭くなったが元は4山まで出せたことを思うと爽快感が減った感あり。
  • ステージ数が2つ減少。
    • 全体のステージ数が少なくなったことでアーケード経験者にとっては少々手ぬるく感じられるかも。
    • ビッグダイヤコンプリートで開ける特別なステージは「バブルアイランド」のみになり、少々尻すぼみに感じられる。
    • 新しく「奇々怪界アイランド」が追加されたこともあり完全なアーケードの下位互換ではないのだが。

総評(FC)

ステージや一部仕様の削減はあるものの全体的には、そこまで極端な劣化を感じられるほどではなくファミコンのスペックを考えれば、きれいにまとまっている範疇。
特にグラフィックに感じては元々コミカルでかわいい路線であるためそこまで格下ハードによる悪影響が出にくいことも手伝って、その持ち味が殺されておらずBGMに関してもファミコン向けに上手くアレンジがなされている。
また「奇々怪界アイランド」の和を前面に押し出した雰囲気は本作ならではでありこれもオリジナル版同様、大元のイメージと本作の世界観が見事にマッチングしている。
当時は野球やRPG全盛期ということもあってアクションゲームは少々不遇な時代ではあったものの、そんな中で充分存在感を放っていたのも納得な内容。


その後の展開(FC)

  • タイトルに「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」とあるように本作はストーリー上では『バブルボブル2』ではあるのだが後にそれをメインのタイトルとして据え、ゲームとして前身の『バブルボブル』を引き継いだ作品が1993年3月5日にファミコンロムカセットで発売されている。
    • プレイヤーキャラは前身作と同じバブルドラゴンになっておりゲーム性は引き継いでいるが今度はバビーとボビーではなく、その子孫とのこと。
    • 直後の5月28日はゲームボーイソフトとして『バブルボブルジュニア』として少し違う設定でアレンジ移植されている。
  • ヨーロッパで『BUBBLE BOBBLE II』として発売されたのはまた別物で日本では『バブルシンフォニー』として1994年10月にアーケードで稼働開始、同年11月27日にはセガサターン用のソフトとして発売されている。
    • 詳細は当該項目を参照のこと。
  • 本作のバビー、ボビーの設定を継いだ「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 3」にあたる『パラソルスター』が1991年2月15日にPCエンジン用ソフトとして発売。

余談(FC)

  • 1988年当時CBSソニーから刊行されていたVHSのビデオマガジン『GTV』の第6号(1988年7月号・6月21日発売)では「ミスターXの1本勝負」のコーナーでミスターXが本作をプレイしてラスボスを倒す一部始終が収録されている。
    • 発売は上記の通りなのでソフト発売より早い。
最終更新:2025年07月25日 15:44