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鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚

【きめつのやいば ひのかみけっぷうたん】

ジャンル 対戦格闘ゲーム


対応機種 プレイステーション5
プレイステーション4
Xbox Series X/S
Xbox One
Windows(Steam)
Nintendo Switch
発売元 【PS5/XSX/PS4/One/Switch】アニプレックス
【Win】セガ
開発元 サイバーコネクトツー
シナリオ工房月光
他多数
発売日 【PS5/XSX/PS4/One/Win】2021年10月14日
【Switch】2022年6月9日
定価 【PS5/XSX/PS4/One/Win】8,680円
【Switch】7,480円
【限定版】
 フィギュアスタンド付き数量限定版:1,6980円
 限定版:9,990円
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 なし
ポイント 社会現象化したヒット作をゲーム化
アニメに負けず劣らずの高品質な演出
参戦キャラ選出の偏りは事情を踏まえても不満寄り
少年ジャンプシリーズ


概要

2016年に週刊少年ジャンプで連載開始され、2019年にテレビアニメ化され社会現象化した漫画作品『鬼滅の刃』初のゲーム化作品。
原作は2020年に完結していながらその後も根強い人気を誇り、累計発行部数は1億5000万部を誇る令和最大のヒットを記録。テレビアニメは90ヵ国で配信されるなどモンスター級のヒットコンテンツとなった。
そんな中、2020年3月22日にオンライン配信された『鬼殺隊報』内で突如本作の世界初公開映像が公開された。初報と同時に発売はアニメ版の配給会社でもあるアニプレックスが担当すると公表され、開発は『NARUTO疾風伝‐ナルティメットストーム‐』などの版権ゲームで定評のあるサイバーコネクトツーが担当し、翌年2021年10月14日に発売となった。


ゲームモード

ヒノカミ血風譚

  • 本作のストーリーモード。アニメ版第一期の『竈門炭次郎立志編』と劇場版『無限列車編』を収録している。
    • 過去にサイバーコネクトツーが開発した『NARUTO疾風伝‐ナルティメットストーム4‐』と同様に複数の章に分けられており、章ごとに配置された様々なマスを選択する事によってアニメ版の物語を追体験する事が出来る。以下はマスの概要。
    • 物語 :所謂ストーリーモード本編。一般的なRPGと同様にフルボイスのイベントシーンを見ながら3Dで表現されたフィールドを駆け巡り、各章で起きる鬼にまつわる怪異を解決していくのが目的である。後述の「キメツポイント」や「想いの欠片」の収集等のやり込み要素がある。
      • 道中で雑魚鬼と遭遇する場合もあり、戦闘が始まると対戦モードのバトルステージに移行する。クライマックスではボスが待ち構えており、迫力のあるバトルが展開される。
      • また、戦闘に敗北しても体力全回復した状態でその場で復活出来るコンテニュー機能*1が実装されており、格闘ゲームの苦手な人でも詰まることはない。
    • 想いの欠片 :アニメ版の場面写真を見ながら追体験していくモード。3Dの表現は一切使われずに、本作に出演する声優陣のナレーションを聞きながら読み進めていくサウンドノベル形式で進行する。サイバーコネクトツーが同時期に開発していた『戦場のフーガ』のイベント進行に近く、マスの解禁する為には物語パートの道中で入手した「想いの欠片」が必要となる。また、一部のマスには通常の想いの欠片とは異なる「 想いの欠片劇場 」と題したアニメ版の次回予告風の掛け合いが用意されている。
    • 特別任務 :特定の物語マスをクリアすると解禁される特殊なバトル。対戦モード同様に使用するプレイアブルキャラクターを選択し、そこでしか登場しない本作オリジナルの鬼と戦う事が出来る。
  • 場面切り替え時には少し長めのローディングを挟むが、画面中央に原作オマケページである大正コソコソ話が引用されており、原作に疎いアニメ派のプレイヤーでも楽しめるファンサービスもある。

対戦

  • 本作のもう一つのメインモード。ストーリーモードで解放したキャラクターを選択し、自由に対戦する事が出来る。
    • 人数分のコントローラーを接続して対戦する事の出来るオフライン対戦は勿論の事、ネットワークに接続して世界中のプレイヤーと対戦する事も可能。格闘ゲームでお馴染みのプラクティスモードも実装されている。

褒賞盤

  • 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』における「クリアチェッカー」に近い実績システム。ゲーム内で特定の行動を起こすと実績が解除され、様々な特典が入手出来る。
    • また、アクションゲームが苦手なプレイヤーの為の救済措置としてストーリーモード内の物語マスで入手した『キメツポイント』を消費する事でも解放する事が可能。
      • プレイアブルキャラクターのモデリングを変更できる「 衣装 」や、アニメ版の様々な場面写真を入手出来る「 隊士票台紙 」等様々な特典を獲得出来る。また、後者はオンラインに参加する時のプレイヤーカードの役割も兼ねており、任意で場面写真を選択する事が可能である。

隊士記録帳

  • ゲーム中で入手した特典を閲覧する事の出来るモード。習得率のパーセンテージが表示され、100%コンプリートを目指すとなるとかなりの力量が求められる。

戦術指南

  • 所謂ミッションモード。指南を引き受けてくれる隊士を指名し、キャラごとに様々な課題が用意されている。課題を達成するとキメツポイントを入手する事が出来る。開始前にキャラの心情を綴ったオリジナルのセリフが聞けるのも特徴であり、殺伐とした任務ではなく指南役を引き受ける事に対してのキャラクターそれぞれの心情がうかがえる。ただし、文字通りの「戦術指南」であるため禰豆子と愈史郎以外の鬼側のキャラクターの指南を受ける事が出来ない。

遊戯指南

  • 文字通り本作の遊び方が記されている説明書に近いモード。

評価点

アニメ版の再現度の高さ

  • アニメ版権のゲーム化では右に出るものは居ない程の技術力を持つサイバーコネクトツーが開発を担当しただけあって、アニメ版『鬼滅の刃』の世界観を余すこと無く再現している。
    • 特筆すべきなのはグラフィックであり、同社の『NARUTO疾風伝‐ナルティメットストーム‐』はアニメ絵には近いもののややモデリングに粗があったが、本作はそちらよりも元絵の再現度が格段に向上しており、実際のアニメ本編と比較しても遜色無い位の正確さで再現している。
    • アニメ版の特徴を細かな部分まで再現したトゥーンシェーダーや、「unreal engine4」の技術力を駆使した呼吸法の美麗エフェクト等、技術力に関しても特筆すべきところがある。シリアスなシーンだけではなく原作・アニメ版の持ち味であったコメディシーンの崩し顔まで3Dのフェイシャルモーションで表現しており、プレイアブルとして使用できるキメツ学園勢(後述)の必殺技に腹筋崩壊させたプレイヤーも少なくは無いはず。
  • 単なるアニメ版の再現に留まらず、ゲームならではのメディア性を生かしているのも魅力の内の一つであり、2章の連続女性消失事件では実際に大正の街並みを歩きながら聞き込みをして事件解決の糸口を探っていくと言う、ADVの要素も取り入れられている。これにより、「プレイヤーが実際に鬼殺隊の立場となって物語を体感していく」と言う本作にしかない楽しみ方ができる。
    • 勿論、アニメでも表現された出血・グロ描写も余す事無く3Dで再現しており、本作のレーディングはCERO:C(15歳以上対象)となっている。

格闘ゲームとして高い完成度

  • 本作は『鬼滅の刃』の世界観を生かした独自のゲーム性を実装している事が大きな魅力であり、お馴染みの鬼殺隊が使う呼吸法や鬼が使う血鬼術を簡単操作で繰り出せるため、格闘ゲームの操作が苦手な初心者でも楽しめる設計となっている。

賛否両論点

参戦キャラクターの偏り

  • 本作は参戦キャラクターが31人(無償アップデートとDLC含む)と多いが、キャラの人選に偏りがある事には賛否が分かれている。
    • 柱は義勇と煉獄としのぶの3人+1人*2だけで他の柱はプレイアブルとしては参戦しない。これは本作がテレビアニメ一期と劇場版の再現を目的としている為、一期で戦闘描写が無かったキャラはプレイアブルから除外されたからだと察する事が出来る。
    • なのに 原作・アニメ版共にまともな戦闘描写が無かった愈四郎・珠代のタッグ、鱗滝、村田、真菰の5キャラがプレイアブルで参戦する と言う不自然な扱いを受けている。作中では既に引退し、育手に回っている高齢の鱗滝が参戦しているのは若干優遇気味*3に感じる。村田に関しては完全に脇役に過ぎないキャラなので違和感が強い。
    • ただし、本作で最も批判されているのは 参戦キャラクターの内の6人が原作のスピンオフ『キメツ学園』のキャラである事 。原作・アニメ版と一切繋がりの無いパロディ作品で登場する彼らがプレイアブルの枠に入っているのは違和感しかなく、性能は元ネタのキャラと同一で、必殺技のムービーが異なるだけである。なぜかアニプレックスのYouTubeチャンネルでは参戦PVも用意されている位優遇されている。
    • 本作には褒賞盤で入手出来る特典でプレイアブルキャラの衣装を入手する事が可能だが、「衣装の枠に留めてプレイアブルの枠を使って参戦する必要は無かったのでは?」と疑問を感じずにはいられない。
  • 鬼側も多数参戦しているが、対戦モードでプレイアブルとして使えるのは半数のみであり、手鬼や響凱、累の家族等はボスバトル限定のキャラと言う扱いとなっている。手鬼は巨大故に対戦モードで参戦させる事が出来ず、響凱は血鬼術の能力上、屋敷の中でしか戦闘出来ない等、参戦が叶わなかったキャラは格闘ゲームの仕様と嚙み合わなかったと察する事が出来る。
  • 「そもそもギャグ枠は要らない」「キメツ学園組やまともな戦闘描写が無かったキャラを出して水増しするぐらいならテレビアニメ一期と劇場版だけの再現に拘らずに柱をもっと出すべき」という意見も理が無いわけではないが、開発期間や発売時期の関係もあるため仕方ないところではある。

問題点

値段に見合わない致命的なボリューム不足

  • 本作のストーリーモードは全8章で構成されているが、物語マスと特別任務マスが実質的なゲーム部分であり、ストーリーモードの3分1を占める想いの欠片マスはサウンドノベルのようなもので、ゲーム要素はない。
    • ただし、想いの欠片はゲーム内での収集要素の内の一つであり、マス選択画面で解禁する事によってアニメ版では明かされなかったキャラの心情が綴られるので、視聴目的でやり込むとなるとそれなりのプレイ時間を要する。
    • 本編を追体験する事となる物語マスも「3Dのフィールドを歩く」⇒「イベントを進行させる」⇒「戦闘パートに突入して鬼と戦う」の繰り返しであり、ゲーム内で出来る事はそこまで多くなく、ストーリークリアまで10時間程しか掛からない。
      • 特に6章の柱合会議と7章の機能強化訓練の物語マスは戦闘が発生せず、3Dのアドベンチャーパートのみで進行する。その為、他の章よりもボリューム不足感が強く、オリジナルの展開も実装されていない。ただし、7章終盤のカナヲとのお茶掛け機能強化訓練のミニゲームは一定のスコアを出さないと物語が進行しない為、実質的なボスバトルに該当する。
  • 隊士記録帳は完全なオマケ要素であり、獲得した衣装やBGMを閲覧・視聴出来るライブラリである為、やはり本作がファンアイテムの側面が強い事を強調している。
    • また、収集要素の内の一つにアニメ版の場面写真が描かれた「隊士票」があるが、結局のところアニメ版から切り取ったものでしかないので、あまりありがたみもない。収集する意義を見出せるかは微妙なところである。

総評

世界的ヒットを巻き起こしたアニメ版『鬼滅の刃』の初のゲーム化だけあって、対戦格闘ゲームとしての完成度は非常に高い。
演出面もアニメで再現されたシーンや技の数々全てが上手く描かれ、その名を恥じない出来である。
一方でストーリーモードのボリューム不足や、版権ゲームの宿命と言うべき参戦キャラの不自然な偏りなど、問題点が目立つ部分も多く見られる。


余談

  • 数量限定版に付属するマルチスタンドフィギュアは炭次郎・猪之助・善逸の3人がデフォルメされたフィギュアとなっており、様々な物を担がせる事が出来ると言うコメディチックな仕上がりとなっている。造形自体も16800円に相応しい出来なので、ファンアイテムとしての価値は高い。
  • 本作の制作総指揮を務めた松山洋が原作を務めるゲーム業界を題材にしたWEB漫画作品、『チェイサーゲーム』の第5巻132ページで本作のゲーム化に至った経緯が描かれている。2024年現在では該当ページの公開は終了しているが、電子版と書籍版が販売されているので、興味のある人は購読してみるのも良いだろう。

その後の展開

  • 2024年4月25日には本作の3Dグラフィックを流用したボードゲーム『鬼滅の刃 目指せ!最強隊士!』(Switch)が発売。発売はアニプレックス、開発は本作同様サイバーコネクトツーが担当している。

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最終更新:2024年06月01日 07:32

*1 ペナルティとしてリザルト画面での評価が下がる

*2 追加パックで対戦モードのみ参戦する宇随も含んだ場合

*3 序盤の重要人物として存在感を放ち、『判断が遅い』等の名言を生み出している為、キャラ人気は高い