Gソニック
【じーそにっく】
ジャンル
|
アクション
|

|
対応機種
|
ゲームギア
|
発売元
|
セガ
|
発売日
|
1996年12月13日
|
定価
|
4,800円(税別)
|
プレイ人数
|
1人
|
判定
|
なし
|
ソニックシリーズ
|
概要
ゲームギアのソニックの横スクロールアクションゲーム第5作目にして最終作。
なんと本作のグラフィックは今までのドット絵ではなくプリレンダCGによる3D風になっている。
ちなみにゲームギア最後のソフトでもある。
特徴
今作ではソニックのほかにナックルズが使用可能。途中で変更はできない。
ナックルズは「滑空」と「壁のぼり」という固有のアクションが使える。
一方でソニックも今作では「2段ジャンプ」ができるようになっている。
今作ではアクト1、2に通常のリングより大きいスペシャルリングが隠されており、それに触れる事でスペシャルステージに挑戦できる。
アクト1では1UPが、アクト2では「カオスエメラルドのかけら」が手に入る。
かけらを全部集めれば真の最終ボスに挑戦できる。
評価点
-
3DCG風のグラフィックはゲームギアの性能を考えればかなり頑張ってる方。ただし…(後述)
-
前作では被弾するとリングが30個減る仕様だったが、今作はさらに減り10個までに。おかげでダメージに対してはだいぶタフになった。
-
難易度はさほど高くなく、初心者でも遊びやすい。
問題点
-
今作は過去作に比べてスピードが落ちているためソニックを動かす楽しみは減少している。
-
3DCG風のグラフィックは頑張ってはいるものの、ソニックおなじみのループ地形は過去作と比較するとあまりにもシンプルすぎてここだけ悪目立ちしている。前述の通りスピードも落ちているので駆け抜けてもいまいち楽しくない。
-
ステージ自体も過去作と比較してギミックの類が少なくあまり印象に残らない。
-
今作は5つの「カオスエメラルドのかけら」を集めるのも目的だが今作はゾーン1~5まで、つまりかけらを手に入れるチャンスは全5回。一度でもスペシャルステージで失敗した時点で真エンディングは不可能となってしまうあまりにもシビアな設計。
-
今作の各ゾーンのボスは全てエッグマン。原点回帰と言えなくもないが過去作の個性豊かなボス達と比べると少々物足りない。
-
画面が狭い。
-
というのも過去作ではソニックの基本ポジションは左側に寄っており、このおかげで右側=ソニックにとっての前側が見やすい構図になっていたのだが…
-
今作のソニックの基本ポジションはほぼ真ん中。おかげで見える範囲が狭くなっており、操作に若干の支障をきたしてしまっている。
-
真ラスボス戦があまり楽しくない。
-
画面の狭さに対してラスボスが大きめなので移動範囲が狭くて窮屈な印象を受ける。
-
ラスボスの頭が弱点だが画面構図の都合上ソニックが一度画面の上に消えるので、ある程度ソニックの位置を予測して攻撃するしかないのもやりにくい。
総評
グラフィックに関しての新しい挑戦をしたものの、それ以外で目を引く要素がなくどうにも地味な作品。
致命的な欠点があるわけでもないのでゲームとしては普通に遊べるが、ソニック&テイルス1、2に比べるとどうしても見劣りしてしまう。
ソニックファンならプレイしてみる価値はあるだろう。
余談
-
海外では1996年11月14日に『Sonic Blast』というタイトルで先行発売。また、ブラジルでは1997年12月にTecToy社からマスターシステム版が発売されている。
-
なお、ほぼ同時期には海外MDにて『ソニック3Dブラスト』が発売されており、両作にはどちらも3DCGテイストのグラフィックが使われているという共通点がある。
-
本作はゲームギアのソニック作品では唯一のスーパーソニック出演作である。といってもスーパーソニックになれるというわけではなく、スペシャルステージのボーナスプレートの役物の一つとしての出演である。
最終更新:2025年08月01日 10:02