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マジカル ツリー
【まじかる つりー】
ジャンル
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アクションゲーム
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対応機種
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MSX
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発売・開発元
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コナミ
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発売日
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1985年
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定価
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4,572円(税抜)
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プレイ人数
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1~2人(交互プレイ)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版
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配信
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プロジェクトEGG:2015年1月17日/500円 バーチャルコンソール:【WiiU】2015年8月26日/823円(税8%込)
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判定
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なし
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ポイント
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ひたすら大樹の上を目指すゲーム メインBGMは「おおブレネリ」
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概要
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1985年にコナミからMSXにてリリースされた橫アクションゲーム。
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インディアン風の子供であるアパッチ君を操作して、全長2000mの大樹の頂点を目指すのが目的。
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1~2人交互プレイ可能、各ステージが幾つかのエリアに分かれた全9ステージ構成、周回ループ制。
主なルール
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ツタやはしご、木の枝を利用して上に進み、特定場所まで到達すればそのエリアもしくはステージクリアとなる。
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アパッチ君自身は一切の攻撃手段を持たず、原則として出現する敵は避けなければならない(例外として、りんごを敵に当てれば倒せる場合がある、詳細は下記にて)。また、ボスに該当する存在はおらず、ひたすらに上を目指せばクリア可能である。
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レバーにてアパッチ君の移動操作(しゃがみ動作はこのゲームには存在せず)、ボタンはジャンプボタン一つのみを使用する。
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「ツタ」に近づいてジャンプし、レバー上を押しっぱなしにするとそれに掴まる事ができる(ジャンプせずに掴まる事はできない)。掴まった状態にてレバー上下でツタの上り下りが可能。
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また、ツタ掴み中にジャンプしてその場から離れたり、他のツタに掴まる事もできる。
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「はしご」に近づいてレバー上を押しっぱなしにするとそれに登れ、レバー上下で上り下りが可能。ツタとは逆にジャンプ中ははしごに登れず、登り中のジャンプもできない。
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「木の枝」にいる状態でレバー下を入れるとその枝にぶら下がる。さらにその状態でレバー下を入れると枝から落下でき、上に入れると枝の上に再着地ができる他、枝ぶら下がり中にレバー左右にてぶら下がりながらの移動も可能。
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ジャンプボタンでジャンプができる。ジャンプ力は常に一定で、ジャンプ中の移動制御などは一切できない。
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ときおり「りんご」が木の枝下に配置されている事があり、それにアパッチ君を接触させると微小のスコア所得と共にりんごを落とせる。
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りんごの近くには、敵が出現する「木の穴」が設置されている場合もあり、りんごを上手く落下させて穴の中に落とし込むとボーナスとして、ダイヤモンドアイテム(スコア取得)が出現する。但し、穴は常に色が変化しており、色によってはアイテムではなく敵である「おじゃま虫」が出現する場合もあるので注意。以下穴の色に関する詳細。
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「木の穴(緑)」:ダイヤモンド(600点)
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「木の穴(白)」:ダイヤモンド(400点)
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「木の穴(青)」:ダイヤモンド(200点)
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「木の穴(黒)」:おじゃま虫が湧いてくる(ダイヤモンドは落とさない)。
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また、落ちたりんごを敵に直接当てる事で倒せる場合がある。
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このゲームの敵は主に4種類存在する。以下その詳細。
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「いも虫」…必ずツタの下にぶら下がっており、アパッチ君がツタに掴まると、上に移動して体当たりしてくる性質がある。もちろん、接触する前に回避しないとミスとなってしまう。
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「フクロウ」…木の穴がら出現してくる。動きが変則的で回避するのは難しい。
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「おじゃま虫」…りんごを木の穴(黒)に入れてしまうと湧いてしまう。後半ステージや二周目以降では無条件で湧いてくる。
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「雲(カミナリ)」…一部エリアのみに出現。雲そのものには全く判定はなく、アパッチ君が触れてもミスにはならないが、時折発生させるカミナリに触れるとミスとなる。無害状態の白かった雲が、カラフルに変色すればカミナリが落ちる前兆である。
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このゲームはパワーアップの概念は一切存在せず、アイテムはすべて得点アイテムである。
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「りんご」「ダイヤモンド」の他に、その場に放置されている「宝物アイテム」(1000~3000点ボーナス)がある。
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戻り復活の残機制で、すべてなくなればゲームオーバー。
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ミス後の復活は、必ずエリアの最初からのやり直しとなり、すべての敵やアイテムなどの配置がリセットされている。
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ミス条件は雲以外の敵に触れる事。それ以外でのミス要因は存在しない。上を目指すというゲームの関係上、高い場所から足を踏み外し急落下しやすい傾向があるが、上に登り直さなければいけない以外でのペナルティはなく、制限時間の類も存在しない。
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当時のコナミ製MSXソフトの例に漏れず、コンティニューは一切搭載されていない。
評価点
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「ひたすら大樹の上に進めばOK」という、至って分かりやすいルール。
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当時の基準としてみれば頑張っているグラフィック。
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外観上はひたすらに地味ではあるが、MSXとしてはカラフルでわかりやすい色使いになっている。
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また、「ステージを進めるにつれ背景色が変化する」というなかなか凝った演出もある。
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そして、本作のメインBGMにはあの有名なスイス民謡「おおブレネリ」が使用されている。
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これがなかなかゲームと調和した心地良さを醸し出している。
問題点
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ギミックや敵数が少なく、ゲームとしてのプレイバリエーションは決して多いとはいえない。
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しかし、軽快に操れる操作性の良さや、さくさく先に進める良質なテンポ感、シンプル故に黙々とプレイしてしまう中毒性を持っており、一作品としての完成度は高い部類に入るであろう。
総評
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「ただ敵を避けつつ上に登る」本当にこれだけのゲームだが、馬鹿にはできない完成度を持ち、今プレイしても「地味とはわかっているが何故か止められない」という、不思議な魅力を持つ作品。
移植
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コナミアンティークスMSXコレクション Vol.2(プレイステーション、1998年1月22日発売)
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本作と他の9ゲームも含めた全10ゲームを収録。
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2006年11月22日からプレイステーション3/同ポータブルのゲームアーカイブスにて配信されている、要600円。
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コナミアンティークスMSXコレクション ウルトラパック(セガサターン、1998年7月23日発売)
最終更新:2025年04月11日 22:44