注意:このページでは、『世界征服彼女』とファンディスクである『World Wide Love! 世界征服彼女ファンディスク』を扱っています。
【せかいせいふくかのじょ】
ジャンル | 恋愛アドベンチャーゲーム | ||
対応機種 | Windows XP/Vista/7 | ||
発売・開発元 | Navel | ||
発売日 | 2010年12月24日 | ||
定価 | 8,800円(税別) | ||
レーティング | アダルトゲーム | ||
判定 | なし | ||
ポイント | 全体的にハイクオリティだが低知名度 | ||
Navel作品リンク |
『SHUFFLE!』や『俺たちに翼はない』等、複数の人気シリーズを抱えるNavelブランドから2010年に発売された作品。
メインライターとしては『俺たちに翼はない』でシナリオ補佐であった東ノ助氏が、キャラクターデザイン・原画担当としては西又葵氏が参加している。
東ノ助氏は後に『月に寄りそう乙女の作法』シリーズのヒットにより高い評価を得るが、本作は同シリーズ外で氏がシナリオ全体を担当している唯一の作品である。
同社の完全新作としては初めてライセンス認証が導入されており、初回起動時にはインターネット接続環境とシリアルコードが必要である。
とにかく現状維持が最優先、日々平和に過ごすことがモットーの服部征人は、 幼馴染の闇野夢子とは生まれたベットからお隣同士・両親も公認の家族同然の付き合いだった。 幼少のころから天才的な頭脳を持ち、それ故に周囲から爪弾きにされる夢子を征人は守ってきたが、 彼女が開花した才能によって圧倒的な技術力と財力、権力を手に入れた今ではそれも遠い昔の話。 一年前、夢子は「世界征服兵器ゴッドリーム」を完成させていた。 もちろん世界各国の専門家達が対策を講じるも、あまりの科学力の差にお手上げ状態、 もはや彼女のご機嫌を取るぐらいしか打つ手はなかった。 そんなある夜、なぜかテレビに夢子が登場。突然こんなことを言い出した。 「世界中のみなさんこんばんは。闇野夢子です」 「みなさんのお陰で、一年かけた試運転も無事終了しました。なんで、これから本格的な活動を始めようと思います」 「キリがいいので年明けに世界征服します」 「ちなみにマジです」 いきなりの世界征服宣言に驚く征人。当然こんな大事には関わりたくないが、 かといって親しい夢子を無視はできない。 征人は夢子を止められるのか。世界はどうなるのか。そして彼らの関係の行く末はー
主人公達の学年は2年生の11月末時点からスタートする。
レギュレーションの関係で明記されないが、舞台となる学校は高等学校相当であると思われる。
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テキスト
シナリオ
キャラクター
CG
演出
+ | ルートロック周りの演出について。ネタバレ有 |
BGM
+ | それぞれの曲の詳細 |
主人公
展開のワンパターンさ
夢子アナザールートの展開
+ | 多くのネタバレを含むので注意 |
ルートロックの仕様
主人公や夢子のキャラクター性や特殊なシナリオコンセプト、ゲームシステムの仕様が悪い方向に噛み合い、作り込みの割に評価が分かれてしまった非常に惜しい作品である。
テキスト・シナリオ・キャラクター等、作品の構成要素の全体的なクオリティはどれも高く、
多少気になる点はあれど十分に楽しめた良作との感想も少なくない。
前述のいくつかの賛否両論点や問題点を割りきれるのであれば十分オススメできるタイトルと言える。
【わーるど わいど らぶ せかいせいふくかのじょふぁんでぃすく】
ジャンル | 恋愛アドベンチャーゲーム | ||
対応機種 | Windows XP/Vista/7 | ||
発売・開発元 | Navel | ||
発売日 | 2011年10月28日 | ||
定価 | 8,800円(税別) | ||
レーティング | アダルトゲーム | ||
判定 | なし | ||
ポイント | 本編前提だが高い完成度 |
『世界征服彼女』の続編兼ファンディスク。
制作スタッフはいずれも本編と共通となる。
前作で攻略ヒロインであった5人のアフターストーリーに加え、本編準拠の花ノ宮良子ルートを実装。
最初に選択可能なシナリオは桜子・亜子・椿子・菜子の4つのアフターシナリオで、それらを終えた後に夢子アフター・良子ルートのシナリオが同時に選択可能となる。
良子ルートの本格的な内容は本編の1月9日~の時系列となるため、それまでのシナリオはダイジェスト形式で描写される。
各アフターシナリオの完成度
良子ルートの完成度
コメディシーンの減少
ボリューム
ファンディスクであるため本編ありきではあるものの、シナリオ・テキスト・キャラクター等の多方面の長所を順当に継承している。
内容として特にこれといった欠点も無く、人によっては本編より高く評価するほどの完成度であるため、前作に愛着が少しでもあればプレイして損は無い作品と言える。
*1 ゲーム中では各エンディングの正式名称は無いが、当記事では便宜上グッド・ノーマルに区別している。
*2 ゲーム中の正式名称は無いため、当記事での便宜上の呼称。
*3 影ながらトレーニングや美容研究を行っている。母親はかつて海外のミスコンで優勝していた程の美人であり、本人の努力もあって夢子自身も劣らずの美貌を持つ。
*4 IQは高すぎて測定不能。学業面では古文や日本史はやや苦手なものの、理数系科目は当然ながら英語も普通に話せる等優秀。
*5 発明品による利益に加え、日頃から企業や研究機関に技術協力を依頼されて高額の報酬金を得ている。
*6 世界征服をも可能な性能を持つ兵器を個人で開発・所持しているため、各国の政府からも要人扱いされている。
*7 主人公の家族の家事全般を日頃から手伝っており、料理の腕はかなりのもの。買い物も普通のスーパーやコンビニ等で行う・電気の消し忘れを気にする等、経済力の割りに庶民的な感覚も備えている。
*8 世界征服を宣言する割には情に絆されやすく人間的である。保有する兵器の攻撃対象は建造物や(威嚇のために)海が多く、怪我人や死傷者は1度も出したことがない。
*9 征人と会話する際はかなりフレンドリーで、彼と即席で漫才が打てる程ノリが良いが、彼と共通の知り合い相手だと関係悪化を恐れて大人しくなってしまう。
*10 周回プレイを暗示するメッセージや回収されない伏線があり、ルートロックではなく好感度不足と誤解しやすい。