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Manjaro

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Manjaro

▲Manjaroのロゴ

Manjaroは、 Arch Linux をベースに開発されているLinuxディストリビューション。
ユーザーフレンドリーなディストリビューションを目指している。

▲デスクトップ画面(Lysia Xfce)
各種データ
開発者 Philip Müller , Roland Singer , Guillaume Benoit , Manjaro Developers
系統 Arch Linux
開発状況 開発中
初版 2012年8月20日
最新版 21.0.6(Ornara)/ 2021年6月9日 *1
アップデート方式 pacman
パッケージ管理 pacman
カーネル Linux
デスクトップ環境 Xfce , KDE Plasma , GNOME
ライセンス 様々
ウェブサイト https://manjaro.org/

+ 目次
目次



概要

Manjaroは Arch Linux と互換性を有しており、Arch Linuxの特徴的なパッケージ管理システム、pacmanをそのまま使用することができる。
また、PamacというGUIのパッケージ管理システムを使用できる。

デスクトップ環境がプリインストールされており、Archにおけるインストール及びデスクトップ環境構築に要する労力を省くことが図られている。

デスクトップ環境は公式にはXfce KDE Plasma GNOMEが提供されている他、ArchitectというCLIのエディションも用意されている。
また、コミュニティエディションとしてはCinnamonMATELXDELXQti3などが提供されている。

Manjaroは独自のリポジトリを運用している。*2
Archのリポジトリからソフトウェアのパッケージをコピーし、機能をテストした上でManjaroの公式リポジトリで提供している。

これは同じくArch Linux派生のLinuxディストリビューションである、 Alter Linux EndeavourOS がArch Linuxとリポジトリを共有しているのとは対照的で、Alter Linuxなどの様に新しいパッケージばかりでは無いものの、Alter Linuxなどよりもしっかりと安定性が確かめられたパッケージが利用出来ることになる。

リポジトリにはunstable、testing、stableの3段階があり、unstableはArchのstableに概ね該当する。
stableの場合、Archと比較して2週間程度のパッケージ更新のタイムラグがある。

Arch Linuxベースである為、Arch User Repositories(AUR)も利用可能で、多数のソフトウェアパッケージをインストールすることが可能である。

日本語環境

Manjaroは初期状態では日本語入力ができないが、簡単に日本語入力環境を導入できる。

インストール直後に表示される「Manjaro Hello」の「Applications」を開き、「Manjaro extended language support」グループの「Manjaro Asian Input Support Fcitx」にチェックしてから「UPDATE SYSTEM」を押し、表示されるオプションを必要に応じて選択しインストールする。
インストール後、ログインし直せば日本語入力できるようになっており、設定などは特に必要ない。

リリース

Manjaroはローリングリリースを採用しており、インストール用イメージファイルは定期的にリリースされるが、これはパッケージ集合の最新スナップショットに過ぎず、各リリースごとにユーザの移動を奨めるものではない。*3

2015年9月より、バージョン番号の表記方法が変更され、年月による表記となった。
主なバージョン リリース日 主な変更点
0.1 2011年7月10日
0.8.0 Askella 2012年8月20日 正式リリース。
0.8.1 Askella 2012年9月21日
0.8.2 Askella 2012年11月10日
0.8.3 Askella 2012年12月24日
0.8.4 Askella 2013年2月25日
0.8.5 Askella 2013年4月13日
0.8.6 Askella 2013年6月2日
0.8.7 Askella 2013年8月26日
0.8.8 Askella 2013年11月24日
0.8.9 Askella 2014年2月23日
0.8.10 Askella 2014年6月9日
0.8.11 Askella 2014年12月1日
0.8.12 Askella 2015年2月6日
0.8.13 Askella 2015年6月14日
15.09 Bellatrix 2015年9月27日
15.12 Capella 2015年12月22日
16.06 Daniella 2016年6月6日
16.06.1 Daniella 2016年6月11日
16.08 Ellada 2016年8月31日
16.10 Fringilla 2016年10月31日
17.0 Gellivara 2017年3月7日 GNOMEを採用。
17.1 Hakoila 2017年12月31日 Station XのSpitfireにプリインストールされた初めての公式バージョン。
18.0 Illyria 2018年10月30日
19.0 Kyria 2019年2月25日
20.0 Lysia 2020年4月26日 簡単に日本語入力環境が導入できるようになった
20.1 Mikah 2020年9月11日
20.2 Nibia 2020年12月3日
21.0 Ornara 2021年3月23日

Pamac

PamacはManjaroの為に開発された、GUIのパッケージ管理システムである。

▲Pamacのスクリーンショット(pamac-gtk)
各種データ
開発者 Manjaro Developers
開発状況 開発中
最新版 10.1.3 / 2021年6月10日
対応OS Arch Linux
ライセンス GPLv3
リポジトリ https://gitlab.manjaro.org/applications/pamac

Pacmanで管理されるArch Linuxのパッケージの他、AUR、Appstream、Flatpak、Snapのパッケージにも対応している。

Manjaroでは多くのエディションにプリインストールされており、プリインストールされていない場合でもpacmanでインストール出来る。

また、Arch LinuxやManjaro以外のArch Linuxベースのディストリビューションでは、AURからインストール出来る。

外部リンク


脚注に記載されているウェブサイトへのリンク


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  • コメントログ作成 - 名無しさん (2020-05-21 02:32:59)
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注釈

*1 出典:Manjaro - News

*2 Archの公式リポジトリにはアクセスすることは出来ない。

*3 ただし、インストール用ソフトウェアはリリースごとに更新されている。