Mandriva Linux
Mandriva Linuxは、Red Hat Linuxをベースとして開発がスタートした、Red Hat系のLinuxディストリビューションである。
2011年のMandriva Linux 2011を最後にリリースは行われておらず、また2015年5月にMandriva社は倒産した。

▲デスクトップ画面(Mandriva Linux 2011)
各種データ
各種データ
開発者 | Mandriva S.A. |
系統 | Red Hat系 |
開発状況 | 開発終了 |
初版 | 1998年7月(Linux Mandrake 5.1) |
最新版 | Mandriva Linux 2011 / 2011年8月29日 |
アップデート方式 | urpmi(rpmdrake) |
パッケージ管理 | RPM |
カーネル | Linux |
ウィンドウマネージャー | KDE |
ライセンス | GPLなど |
ウェブサイト | http://www.mandriva.com/ |
5.1から8.0まではLinux Mandrake、8.1から9.2まではMandrake Linux、10.0から10.1まではMandrakelinuxという名称を使っていた。
概要
開発母体はフランスのMandrakeSoft社で、同社の共同創設者であるガエル・デュバルによって始められた。
1998年7月、Red Hat Linuxをベースにして、最初のバージョンであるLinux Mandrake 5.1をリリースした。
1998年7月、Red Hat Linuxをベースにして、最初のバージョンであるLinux Mandrake 5.1をリリースした。
2005年4月7日に、MandrakeSoftがブラジルのLinuxディストリビューターであるConectiva社を買収し吸収合併、Mandrivaに社名変更したことに伴い、MandrakelinuxもMandriva Linuxへ名称を変更した。
また、Conectiva社のLinuxディストリビューションであったConectiva Linuxとの統合が進められた。
また、Conectiva社のLinuxディストリビューションであったConectiva Linuxとの統合が進められた。
2010年9月には主要な開発者やコミュニティがMandriva Linuxから独立し、Mageiaというフォークを立ち上げている。
また、2012年以降、Mandriva Linux自体もフリー版はOpenMandriva Lxとしてフォークし、OpenMandriva Associationに移管している。
また、2012年以降、Mandriva Linux自体もフリー版はOpenMandriva Lxとしてフォークし、OpenMandriva Associationに移管している。
デスクトップ環境は、2010.2まではGNOMEと
KDE
を標準でサポートし、インストール時にユーザーが選択することができ、Xfceもオプションで用意されていた。
2011ではKDEのみのサポートとなった。
2011ではKDEのみのサポートとなった。
パッケージ管理
urpmi
urpmiは "User mode rpm install" というMandriva Linux独自のパッケージ管理ツールであり、APTのようにパッケージ間の依存関係も自動的に解決しつつ、任意のパッケージのインストールや削除を行うことができる。
urpmiには、グラフィカルなフロントエンドとしてgurpmiが存在する。
urpmiには、グラフィカルなフロントエンドとしてgurpmiが存在する。
rpmdrake
Mandriva Linuxには、rpmdrakeというグラフィカルなパッケージ管理ツールも用意されている。
内部での処理はurpmiによって実行される。
内部での処理はurpmiによって実行される。

▲rpmdrake
また、デスクトップ上のパネルには、最新パッケージの更新を自動的に通知するアイコンが置かれている。
2007 Spring以降はMandriva Clubの会員となってオンラインアップデートのサブスクリプションを購入しなくても、このアプレットを利用して自動更新が行えるようになった。
2007 Spring以降はMandriva Clubの会員となってオンラインアップデートのサブスクリプションを購入しなくても、このアプレットを利用して自動更新が行えるようになった。
Smart Package Manager
Smart Package Managerは、APT-RPMの後継として、Conectiva社のGustavo Niemeyerによって開発されたパッケージ管理ツールである。
Conectiva社がMandriva社に吸収合併された為、Smart Package ManagerはオプションとしてMandriva Linuxで公式に提供されるようになった。
Conectiva社がMandriva社に吸収合併された為、Smart Package ManagerはオプションとしてMandriva Linuxで公式に提供されるようになった。
Smart Package Managerは、RPMだけでなくdebやSlackwareのtgzなどを扱うことができ、APTやyum、URPMIなどのリポジトリ(Smart Package Managerでは「Channel」と呼ぶ)などに対応している。
また、インストールやアップグレード、アンインストールなどに際しては、適用可能な解決方法の中から最適なものを選択して実行するアルゴリズムも搭載しており、依存関係の問題が発生しているシステムでも利用出来る。
専用のグラフィカルなインターフェースも備えており、Mandriva Linux以外の多くのLinuxディストリビューションにおいても、このパッケージマネージャーが配布されるようになった。
リリース
リリース年月日 / リリース名(※括弧内はコードネームあるいは正式名)
- 1998年7月23日 Linux Mandrake 5.1(Venice)リリース
- 1998年12月1日 Linux Mandrake 5.2(Leeloo)リリース
- 1999年2月11日 Linux Mandrake 5.3(Festen)リリース
- 1999年5月27日 Linux Mandrake 6.0(Venus)リリース
- 1999年9月14日 Linux Mandrake 6.1(Helios)リリース
- 2000年1月14日 Linux Mandrake 7.0(Air)リリース
- 2000年6月13日 Linux Mandrake 7.1(Helium)リリース
- 2000年10月30日 Linux Mandrake 7.2(Odyssey)リリース ※ベータ版でのコードネームは「Ulysses」
- 2001年4月19日 Linux Mandrake 8.0(Traktopel)リリース
- 2001年10月22日 Mandrake Linux 8.1(Vitamin)リリース
- 2002年3月18日 Mandrake Linux 8.2(Bluebird)リリース
- 2002年11月7日 Mandrake Linux 9.0(Dolphin)リリース
- 2003年3月25日 Mandrake Linux 9.1(Bamboo)リリース
- 2003年10月14日 Mandrake Linux 9.2(FiveStar)リリース
- 2004年3月4日 Mandrakelinux 10.0(10.0 Community)リリース ※コミュニティによるフィードバックを目的としたリリース
- 2004年4月14日 Mandrakelinux 10.0(10.0 Official)リリース ※Community版でのフィードバックを元に、改良した版のリリース
- 2004年9月16日 Mandrakelinux 10.1(10.1 Community)リリース
- 2004年10月27日 Mandrakelinux 10.1(10.1 Official)リリース
- 2005年4月7日 Mandriva Linuxに名称変更。
- 2005年4月13日 Mandriva Linux Limited Edition 2005(10.2 Official)リリース
- 2005年10月6日 Mandriva Linux 2006(2006 Official)リリース
- 2005年11月14日 Mandriva Linux 2006 Free Download Edition リリース
- 2006年10月4日 Mandriva Linux 2007(2007 Official)Commercial Edition リリース
- 2006年10月5日 Mandriva Linux 2007 Free Download Edition リリース
- 2007年4月17日 Mandriva Linux 2007 Spring(2007.1 Official)リリース
- 2007年10月9日 Mandriva Linux 2008(2008.0 Official)リリース
- 2008年4月9日 Mandriva Linux 2008 Spring(2008.1 Official)リリース
- 2008年10月9日 Mandriva Linux 2009(2009.0 Official)リリース
- 2009年4月29日 Mandriva Linux 2009 Spring(2009.1 Official)リリース
- 2009年11月3日 Mandriva Linux 2010(2010.0 Official)リリース
- 2010年7月8日 Mandriva Linux 2010 Spring(2010.1 Official)リリース
- 2010年12月22日 Mandriva Linux 2010.2(2010.2 Official)リリース
- 2011年8月29日 Mandriva Linux 2011(2011 Official)リリース
派生ディストリビューション
urpmi系
パッケージ管理にurpmiを用いる。
APT-RPM系
パッケージ管理にAPT-RPMを用いる。
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