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LibreOffice

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LibreOffice

▲LibreOfficeのロゴ

LibreOfficeは、The Document Foundationが開発・提供している、オープンソースでフリーソフトウェアのオフィススイートである。
OpenOffice.orgから2010年に派生して、開発がスタートした。

▲LibreOffice 7.0.1.2のスタートセンター
各種データ
開発者 The Document Foundation
開発状況 開発中
初版 2010年9月28日
最新版 Flesh:7.1.4 / 2021年6月10日 *1
Still:7.0.6 / 2021年5月13日
リポジトリ https://git.libreoffice.org/core
プログラミング言語 C++ , Java , Python
対応OS クロスプラットフォーム
対応言語 119言語 *2
ライセンス MPL v2.0(副次的ライセンス:GPLv3 , LGPLv3またはApache License 2.0
ウェブサイト https://ja.libreoffice.org/

+ 目次
目次



概要

LibreOfficeは、ワープロ(Writer)、表計算(Calc)、プレゼンテーション(Impress)、ベクタードローツール(Draw)、データベース(Base)、数式エディタ(Math)で構成され、119の言語で利用出来る。

標準ファイル形式には、ISO/IECの国際標準規格であるオープンドキュメント形式(OpenDocument Format、ODF)が利用されている。
Microsoft Officeで作成したファイルや、その他様々なファイル形式はネイティブファイルとしてはサポートしておらず、それらのファイルと互換性は無いが、インポート、エクスポートフィルターを介した変換を伴う読み込みと書き込みは可能となっている。

LibreOfficeには、Windows、macOS、Linux、Android、iOSといった多様なプラットフォームの他に、オンライン上で利用出来るLibreOffice Onlineも用意されている。
主要なLinuxディストリビューションでは、標準のオフィススイートとしてインストールされていることが多い。

また、LibreOfficeは最も活発に開発されているオープンソースのオフィススイートであり、OpenOffice.orgの直系の後継であるApache OpenOfficeの開発と比較すると、活動の活発さは約50倍にもなるとされる。

最初の安定版がリリースされた2011年1月から2011年10月までに、LibreOfficeは約750万回ダウンロードされた。
また、2011年5月から2015年5月までにLinuxディストリビューションのダウンロードを除いて1億2000万のユニークダウンロードがあり、その内5500万は2014年5月から2015年5月の間にダウンロードされたとされる。

歴史

2010年1月27日、OpenOffice.orgの開発元で権利者であったSun MicrosystemsがOracleに買収された。

そもそも、OpenOffice.orgがSun Microsystemsのもとにあった頃から、コミュニティメンバーは企業の意向に左右される開発方針に不満を持っており、一部の開発者はOpenOffice.orgからフォークしたGo-OO(旧Go-Open Office)やNeoOfficeをリリースしていた。

そして、Sun Microsystemsを買収したOracleとの関係などから、ついにコミュニティの不満が爆発し、OpenOffice.orgプロジェクトの主要メンバーらによって、OpenOffice.orgの次期バージョン3.3を独自に開発する構想が出来た。

新しいプロジェクトのメンバーらはOracleに対して、プロジェクトがOpenOffice.orgの開発を行う為に設立するThe Document Foundationへの参加と、プロジェクトへのOpenOffice.orgブランドの寄贈を要請し、暫定的にLibreOfficeの名で開発が行われることになった。

しかし、Oracleはプロジェクトにブランドの寄贈を行わず、また、OpenOffice.orgコミュニティ協議会において、利害が衝突するとしてプロジェクトのメンバーの協議会からの脱退を求めた為、正式にThe Document Foundationが設立され、LibreOfficeとして開発が行われることになった。

その為、LibreOfficeはOpenOffice.orgのバージョン番号を引き継いでいる。

Ubuntu openSUSERed Hat Enterprise Linuxなどを含む複数のLinuxディストリビューターは、次のバージョン以後はLibreOfficeを使用することを発表し、LibreOfficeがプリインストールされたバージョンがリリースされるようになった。

LibreOfficeは、Go-OOなどのOpenOffice.orgの派生版の開発成果を受け入れ、2010年9月28日にベータ版をリリース、2011年1月25日には最初の安定版であるLibreOffice 3.3がリリースされた。

その後は年2回の定期的なリリースを続け、多くの新機能が加わった。
LibreOfficeに関わる開発者の数は継続的に増加しており、ソースコードの改善も進んでいる。

オフィスソフトウェア間の相互運用性

LibreOfficeでは標準ファイル形式としてODFを使用するが、Microsoft Office 97-2003形式やMicrosoft Office 2007以降で利用されるOOXMLのインポートとエクスポートが出来る。

バージョンアップのたびに相互運用性は高められているが、MicrosoftOffice 97-2003形式、OOXMLとODFの間には互換性がなく、インポートとエクスポートはデータ欠落の恐れを含む変換を行うため日常の利用は向かず注意が必要である。

また、開発元であるThe Document Foundationは、プロプライエタリソフトで作られ、他のソフトでは利用できないバイナリファイルを読み込むためのライブラリ開発を行うDocument Liberation Projectも運営している。

そこで得られた成果を活用し、Microsoft Works、WordPerfect、クラリスワークス / AppleWorks、KeynoteやWordperfect Works、Apple Pages、PageMaker、QuarkXPressといったソフトウェアで作成されたファイルの読み込みにも対応している。

Apache OpenOfficeとの関係

LibreOfficeの派生元となったOpenOffice.orgは、ソースコードがApacheソフトウェア財団に寄贈され、現在は「Apache OpenOffice」として開発が続けられている。
LibreOfficeはApache OpenOfficeの成果物の多くを取り込んでおり、また、LibreOffice独自の修正や機能追加がなされている。

一方、LibreOfficeからApache OpenOfficeへのソースコードの移植はほぼ不可能である。
これは、LibreOfficeは主にMPL v2.0である一方、Apache OpenOfficeはApache License 2.0であり、ライセンスの互換性がない為である。

2020年10月12日、The Document FoundationはApache OpenOfficeへの公開書簡を発表し、Apache OpenOfficeより必要とされる多くの機能を備え、最新で専門的なサポートを提供している後継、LibreOfficeの存在をユーザーへ認識させることを求めた。*3

TDFは現状、Apache OpenOfficeは開発の遅延が恒常化し、2014年以来1度もメジャーリリースが無いにもかかわらず、OpenOffice.orgから受け継いだ知名度の高い「OpenOffice」ブランドを所有・使用していることで、「OpenOffice」は知っていてもLibreOfficeを知らないユーザーが、強力で最新かつよく維持されたLibreOfficeよりApache OpenOfficeを利用し続けているとし、これは新しいユーザーを支援する為の提案であるとしている。

2020年12月9日には、Apple Silicon搭載のmasOS Big Sur端末においてApache OpenOfficeでdocx形式のファイルを開くとアプリケーションがクラッシュするという不具合をLibreOfficeの開発チームが指摘し、ユーザーにLibreOfficeに乗り換えるよう呼びかけた。*4

この不具合について、Apacheソフトウェア財団は翌年1月6日にようやく近日中にアップデートを提供すると発表した*5が、この不具合の修正が含まれる「Apache OpenOffice 4.1.9」のリリースは発表より更に1ヶ月後の2月9日となった。*6

機能

LibreOfficeは統合オフィススイートである為、共通の機能も多く見られる。
起動時にコマンドライン引数を指定することで、機能を指定して起動出来る。

コマンドライン引数(例)
機能 コマンドライン引数
ワープロ(Writer) --writer
HTMLエディタ(Writer/Web) --web
表計算(Calc) --calc
プレゼンテーション(Impress) --impress
描画(Draw) --draw
データベース(Base) --base
数式エディタ(Math) --math

共通の機能

LibreOfficeにはスタイルと呼ばれる機能がある。
多くのオフィススイートでは標準の書式設定は変更出来るが、スタイル機能では文字や段落のスタイルから、箇条書きのスタイルやページスタイルを自由に設定することが出来る。

共通して英単語のスペルチェック機能があり、間違った英単語を入力した際に修正することが出来る。

数式エディタ「Math」の機能は「Writer」や「Calc」などでも使うことが出来る。
その為、文書中に簡単に数式を埋め込むことが可能である。

ワープロ(Writer)

LibreOffice 7.0.1.2 Writer

ワープロ機能。スタイルの編集機能により長文の文章の編集が容易となっている。

目次、索引の作成や文書への署名、暗号化、変更の追跡、2つのドキュメントの比較などがの機能を持つ。

標準フォーマットはOpenDocument(*.odt)で、OOXMLの読み書き、PDF・HTML・XHTML・XML・EPUBのエクスポート、SVGのインポートも可能となっている。

HTMLエディタ
LibreOffice 7.0.1.2 Writer/Web

HTML編集機能。
Writer/Webとも呼ばれるこのエディタは、WYSIWYG HTMLエディタの一種に属し、画面上で実際の文書を逐一確認しながらHTMLの作成を行うことが出来る。
テキストエディタのように HTMLタグを直接用いた編集にも対応する。

同様なフリーのHTMLエディタとして代表的なものには、これ以外にもMozilla Composerやその派生のNvu、KompoZerなどが存在する。

表計算(Calc)

LibreOffice 7.0.1.2 Calc

表計算機能。虚数の関数を含む多くの関数、および財務関数と統計関数をサポートする。

Office 365,Excel 2019以降でのみ使用出来た、SWITCH、TEXTJOIN、IFS、CONCAT、MAXIFS、MINIFS関数が使用可能になっている。
これにより、文字列の結合、条件分岐、複数条件を指定した、最大、最小値の抽出が簡単に行えるようになる。

常に最新の状態にCalcをアップデートしておくと、Excelと違いユーザー間で同じ関数を使用出来る。

Excelと違い、ミリ単位での表の修正が可能となっている(Drawの埋め込みオブジェクトとして使う場合にこの利点が生かされる)。
CSVデータをエクスポートするときに文字コードの指定が可能である他、簡単なマクロであればExcelからCalcにそのまま移植も出来る。
ピボットテーブルも利用可能で、Microsoft Excelにあるピボットテーブルと同様の機能を持っている。

Mathと連携してCalcの数式を数学自然表示(手書きで書くような数式)の形にすることが出来る。
その為、計算の根拠などを示しやすい。
方法としては、Mathでいったん数式を作成し、分解、Calcで計算した値のセルを挿入した後で、CONCAT関数で結合する。そして、そのテキストをMathに入力する。

また、Excelでのセル内改行がテキストエディタ貼り付け時にダブルクオーテーションになる問題が起きない。
その為、Calc上でテキストを整形した場合でもテキストエディタに適切に反映される。

Excelと違いCtrl+Shift+Vのショートカットキーで形式を選択して、テキストのみ張り付けることができる。
ショーカットキの存在や上述のダブルクオーテーションの問題、TEXTJOIN関数があることにより、文字列操作関連はExcelより取り回しが良く、扱いやすい。

しかし、Excelで設定した書式が微妙に崩れることがある他、拡張子をODSで保存しないとマクロが作動しない、大量のデータを扱うときの動作がExcelより少し遅いなどの欠点がある。
また、編集可能な列数がExcelの16384列に対してCalcでは1024列と少ない(編集可能な行数はExcelと同じ)。
その為、横に長いデータを扱う際にも問題がある。

プレゼンテーション(Impress)

LibreOffice 7.0.1.2 Impress

プレゼンテーション機能。

Impressには予めプレゼンテーションの作成ウィザードが用意されている。
その為、プレゼンテーションの作成に詳しくないユーザーであっても、画面に表示されるウィザードに従えば簡単なプレゼンテーションを完成させることが出来るよう配慮されている。

描画(Draw)

LibreOffice 7.0.1.2 Draw

図形描画機能。作図のみならず、レイアウトの複雑なチラシ・パンフレット・名刺の作成にも利用出来る。
WYSIWYGである為、簡易的なDTP用途のソフトウェアとして利用することが出来る。

シェイプツールや直線・曲線ツール、多角形ツールなどを用い、複雑な図形を容易に作成出来る。
また、図形およびテキストが混在する文書・フローチャートの作成や、簡易製図を効率的に行うことが可能である。

寸法線の作図、長さの測定、ガイドやグリッド線への吸着、画像の解像度や品質を指定しての圧縮などの機能が提供されている。

Microsoft Visioなどの多くの図形描画ソフトウェアでオブジェクトを「レイヤー」と呼ばれる機能で整理・処理するが、この機能はDrawにも簡易レイヤー機能として搭載されている。
「Ctrl+クリック」などの簡単な操作で、レイヤーの表示非表示、ロック、印刷許可を切り替えることが可能で、例えば、画像をあるレイヤーに入れロックすると、画像を動かさずに上から書き込みを行うことが出来る。

動作はWriterより軽量だが、6.x系のバージョンからCalcのOLEオブジェクトを作成し編集した際、強制終了してしまう場合がある。

データベース(Base)

LibreOffice 7.0.1.2 Base

データベース機能。

データベースとそのデータを、テーブル、クエリ、フォーム、レポートという4つの主要なツールを用いて簡単に作成、アクセス、変更、および表示出来るように設計されている。

組み込みストレージエンジンをHSQLDBからFirebird SQLバックエンドに移行する作業が2014年に開始され、4.2以降実験的なオプションとしてFirebirdが含まれた。
そして、2019年2月の6.2で埋め込まれたFirebirdエンジンがサポートされた。

最も標準的に使用するのはHSQLDBであるが、その他にMySQL、MariaDB、PostgreSQL、Microsoft JET(JDBC、ODBC経由)、Microsoft Accessなどに対応している。

数式エディタ(Math)

LibreOffice 7.0.1.2 Math

数式エディタ機能。MathML形式で出力出来る。

選択ウィンドウから数式を選択することも出来るが、コマンドウィンドウでコマンドを入力することも出来る。
慣れると素早く数式を入力することができ、またLaTeXなどとは異なってコマンド編集中にリアルタイムで結果数式が表示されるという利点もある。

Math単体で複数の数式を作成した場合、画像をその都度挿入していくことで動作が重くなる。
この為、数学の証明問題などを作成する場合は、Writerに一つ一つの数式をオブジェクトとして組み込むことで、レンダリング処理を式ごとに分割させることが出来る。

例えば、二次方程式の解の公式は
x={-b+-sqrt{b^2-4 ac}}over {2 a}
と記述すると



のように表現出来る。

マクロ・拡張機能

LibreOfficeでは、Excelのようなマクロや、様々な拡張機能を利用することが出来る。

リリース

2つの異なるメジャーバージョンのLibreOfficeが常時入手可能である。

LibreOfficeは2つのブランチをそれぞれ以下のように定義することで、様々なユーザに対応できるようにしている。
  • "最新版(Fresh)" - 最新の機能を含む
  • "安定版(Still・旧称はStable)" - 安定性を重視する

毎年2月頃と8月頃に新機能を追加したメジャーリリースを行い、その後は脆弱性や不具合の修正および翻訳の改善をするメンテナンスリリースをほぼ毎月行う予定としている。

主なバージョン リリース日 主な変更点
3.3.0 beta 1 2010年9月28日 最初のリリース
3.3.0 2011年1月25日 SVG画像のインポート、Microsoft WorksやLotus WordProからのインポート、タイトルページ用ダイアログの追加(Writer)、
新規シートタブの追加(Calc)、行数を100万行まで拡張(Calc)、罫線に破線・点線を追加(Calc)など。また、ソフトウェア
全体のソースコード整理が行われている。
3.3.1 2011年2月23日 アイコンが新アイコンへ変更された他、不具合の修正が行われた。
3.3.2 2011年3月22日
3.3.3 2011年6月16日
3.3.4 2011年8月17日 2011年9月17日 サポート終了
3.4.0 2011年6月3日 シートの移動とコピーのダイアログの改善(Calc)、HTMLエクスポート機能の強化(Impress、Draw)、グラフに使用する
色を追加削除する機能の追加、ピボットテーブルに名前付き範囲を選択できるように機能追加(Calc)、一部のフォントで
プルダウンメニューに描画サンプルの表示、その他メモリ使用量の改善やJava依存部分の改善などが行われた。
3.4.1 2011年7月1日
3.4.2 2011年8月1日
3.4.3 2011年8月31日
3.4.4 2011年11月9日
3.4.5 2012年1月16日
3.4.6 2012年3月22日 2012年4月19日 サポート終了
3.5.0 2012年2月14日 自動アップデート通知機能の追加、AES-256アルゴリズムの採用による暗号化の強化、ヘッダーとフッター、及び改ページ
用の新しいUIの追加(Writer)、文法チェック機能の改善(Writer)、複数行に入力可能な領域の追加(Calc)、MS Visio
ドキュメントのインポートに対応(Impress/Draw)、PostgreSQLのネイティブドライバの統合(Base)、その他機能の
追加や翻訳の改善。
3.5.1 2012年3月15日
3.5.2 2012年4月5日
3.5.3 2012年5月2日
3.5.4 2012年5月30日
3.5.5 2012年7月11日
3.5.6 2012年8月15日
3.5.7 2012年10月18日 2012年11月8日 サポート終了
3.6.0 2012年8月8日 Corel Drawのインポート機能、スプレッドシートのセルにカラースケールおよびデータバーの追加、PDFエクスポートに
おける透かし機能、テキスト文章内のテーブル用のオートフォーマット機能の改善(Writer)、高品質なイメージスケーリング
機能、Microsoft SmartArtのインポート機能、CSVの処理の改善(Calc)、Windows用のプレゼンテーション用マスター
ページ機能の追加(impress)、その他機能の追加やパフォーマンスの向上、翻訳の改善などが行われた。
3.6.1 2012年8月29日
3.6.2 2012年10月4日
3.6.3 2012年11月1日
3.6.4 2012年12月5日
3.6.5 2013年1月30日
3.6.6 2013年4月11日
3.6.7 2013年7月18日 2013年8月15日 サポート終了。3.6.7.2がWindows2000用の最終版。
4.0.0 2013年2月7日 CMIS標準を通した多くの文書管理システムとの統合(Writer)、選択したテキストにコメントを付加する機能の追加
(Writer)、文書の先頭ページのみ異なるヘッダー/フッターを設定する機能の追加(Writer)、ODSファイルの上限サイズが2GB
から4GBへ拡張(Calc)、 XMLファイルから必要なデータだけを取り込む機能の追加(Calc)、グラフの画像エクスポート機能の
追加(Calc)、Android上からリモートコントロールできる機能の追加(Impress)、Microsoft Publisherのインポート機能、
Firefox のテーマ機能Personaに対応、拡張機能の為のAPIの改善、その他大幅なパフォーマンスの改善やソースコードのクリーン
アップ、翻訳の改善などが行われた。
4.0.1 2013年3月6日
4.0.2 2013年4月4日
4.0.3 2013年5月9日
4.0.4 2013年6月19日
4.0.5 2013年8月22日
4.0.6 2013年10月24日 2013年11月21日 サポート終了
4.1.0 2013年7月25日 各ドキュメントへのフォント埋め込み機能追加、画像を90度回転する機能の追加(Writer)、一連の写真を追加する
フォトアルバム機能の追加(Impress)、グラフの線と散布図に線の種類としてステップを追加(Calc)、MSOfficeフォーマット
との互換性を大幅に改善、その他機能の追加やパフォーマンスの向上、3000以上の不具合の修正や翻訳の改善などが行われた。
4.1.1 2013年8月29日
4.1.2 2013年10月4日
4.1.3 2013年11月1日
4.1.4 2013年12月18日
4.1.5 2014年2月11日
4.1.6 2014年4月29日 2014年5月28日 サポート終了
4.2.0 2014年1月30日 OOXMLおよびRTFフォーマットとの相互運用性の大幅な向上、ビジネスユーザ向けにActive Directory環境でのグループ
ポリシーオブジェクト構成機能の追加、Windows7以後でタスクバーでアプリケーションごとにグループ化されるように変更
などWindows環境での機能の改善、OpenCLによるGPUを使用した並列演算機能の追加(Calc)、文字の囲み線機能の追加
(Writer)、統計ツール機能の追加(Calc)、オプションに上級者向き設定を追加、その他機能の追加やUIの微調整、不具合の
修正や翻訳の改善などが行われた。
4.2.1 2014年2月20日
4.2.2 2014年3月13日
4.2.3 2014年4月10日
4.2.4 2014年5月8日
4.2.5 2014年6月30日
4.2.6 2014年8月2日
4.2.7 2014年10月30日
4.2.8 2014年12月12日 2015年1月6日 サポート終了
4.3.0 2014年7月30日 PDFインポート機能の向上、OOXMLサポートの改善、デフォルトのアイコンセットの改善、カラーピッカーの改善、
スタートセンターの改善、HIDPIサポート、大量のデータセットのソートの高速化、段落中の文字数制限の緩和(Writer)、
枠内テキストの垂直配置(Writer)、セル内関数のハイライトの改善(Calc)、ピボットテーブルのレイアウトの向上
(Calc)、Access2Baseの同梱など。
4.3.1 2014年8月28日
4.3.2 2014年9月25日
4.3.3 2014年10月30日
4.3.4 2014年11月14日
4.3.5 2014年12月18日
4.3.6 2015年2月20日
4.3.7 2015年4月25日 脆弱性(CVE-2015-1774)=「OpenOffice」由来のハングルワードプロセッサー(HWP)のフィルターにメモリ破壊と
アプリケーションのクラッシュを引き起こす不具合を修正。他100以上のバグフィックス。2015年5月27日 サポート終了
4.4.0 2015年1月29日 サイドバーがWriter、Calc、Drawでデフォルトで有効化、OneDriveとSharePoint 2010/2013へのLibreOfficeからの
直接の接続が可能に、DrawがAdobe PageMakerのファイルをインポート可能に、Windows上でのPDFファイルのデジタル署名が
可能に、Writer、Calc、Impress、Drawのツールバーのボタンの整理と改善、新しいカラーセレクタの導入(最近使用された
色の表示、カラーパレットの変更とGIMPパレットフォーマット(.gpl)のサポート、カラーピッカーを直接開くことを
可能に)、DrawとWriterにおけるMacDraw、MacDraw II、RagTime for Mac(v.2-3)形式のインポートが可能に、Firefox
テーマ機能の改善、新しいフォントCaladeaとCarlitoの追加。
4.4.1 2015年2月26日
4.4.2 2015年4月2日
4.4.3 2015年5月7日
4.4.4 2015年6月30日
4.4.5 2015年7月30日
4.4.6 2015年11月3日
4.4.7 2015年12月10日 2015年12月31日 サポート終了
5.0.0 2015年8月5日 Windowsの64bitネイティブ対応版の追加、絵文字と単語内の置換機能の追加、サイドバーのスタイルプレビュー、
画像のトリミング(切り抜き)機能、PDF出力におけるタイムスタンププロトコルのサポート、Adobe交換用スウォッチ
ファイルのサポート、種々の文書のインポートフィルターの改善、サイドバーやコンテクストメニューの改良、Impressと
DrawのUIの改善、アイコンテーマの追加・改訂など。
5.0.1 2015年8月27日
5.0.2 2015年9月23日
5.0.3 2015年11月3日
5.0.4 2015年12月17日
5.0.5 2016年2月15日
5.0.6 2016年5月5日 2016年5月29日 サポート終了
5.1.0 2016年2月10日
5.1.1 2016年3月10日
5.1.2 2016年4月7日
5.1.3 2016年5月12日
5.1.4 2016年6月23日
5.1.5 2016年8月3日
5.1.6 2016年10月27日 2016年11月27日 サポート終了
5.2.0 2016年8月3日
5.2.1 2016年8月15日
5.2.2 2016年9月29日
5.2.3 2016年11月3日
5.2.4 2016年12月24日
5.2.5 2017年1月26日
5.2.6 2017年3月9日
5.2.7 2017年4月28日 2017年6月4日 サポート終了
5.3.0 2017年2月1日 テキスト・レイアウト・エンジンにHarfBuzzを採用した。
5.3.1 2017年3月16日
5.3.2 2017年4月6日
5.3.3 2017年5月11日
5.3.4 2017年6月26日
5.3.5 2017年8月3日
5.3.6 2017年8月31日
5.3.7 2017年11月2日 2017年11月26日 サポート終了
5.4.0 2017年7月28日
5.4.1 2017年8月31日
5.4.2 2017年10月5日
5.4.3 2017年11月9日
5.4.4 2017年12月19日
5.4.5 2018年2月9日
5.4.6 2018年3月22日
5.4.7 2018年5月17日 2018年6月11日 サポート終了
6.0.0 2018年1月31日 画像の任意の角度の回転に対応(Writer)、新たな表スタイルの導入(Writer)、画像のエクスポートに対応(Calc)、
新しい表計算関数の追加(Calc)、デフォルトの画面比率が16:9に(Impress・Draw)、Notoフォントの追加、全てのプラット
フォームでOpenPGPによるODFへの署名に対応、効果が適用された画像の保存に対応、EPUB形式でのエクスポートに対応
(Writer)など。このバージョンよりWindows版はWindows7以降の対応となる。
6.0.1 2018年2月9日
6.0.2 2018年3月1日
6.0.3 2018年4月5日
6.0.4 2018年5月9日
6.0.5 2018年6月22日
6.0.6 2018年8月2日
6.0.7 2018年11月5日 2018年11月26日 サポート終了
6.1.0 2018年8月8日 ルビ対応に対する複数の改良(Writer)、挿入メニューからの署名欄作成をサポート(Writer)、タブ感覚とキャプション
の順序に関するローカライズされた設定を追加(Writer)、EPUBエクスポート機能に対する複数の改良(Writer)、セルに
アンカーされた画像の並べ替え(Calc)、新しいページメニューの追加(Draw)、実験的なモード有効時にFirebirdエンジンを
HSQLDBエンジンの代わりに標準で使用(Base)、中国語フォントの繁体字と簡体字のための新たな初期設定の順序、
範囲塗りつぶしのリワーク、赤、黄、青の原色によるイッテンのRYB色相環理論に基づく新しいRYB標準パレット、既定の
グラデーションの新しいセット、新しいアプリケーションアイコン、アイコンテーマとしてColibreとKarasa Jagaを追加
6.1.1 2018年9月13日
6.1.2 2018年9月27日
6.1.3 2018年11月5日
6.1.4 2018年12月18日
6.1.5 2019年2月7日
6.1.6 2019年5月7日
6.2.0 2019年2月7日
6.2.1 2019年3月6日
6.2.2 2019年3月21日
6.2.3 2019年4月18日 新元号「令和」に対応。
6.2.4 2019年5月22日
6.2.5 2019年7月4日
6.2.6 2019年8月14日
6.2.7 2019年9月7日
6.2.8 2019年10月17日
6.3.0 2019年8月8日
6.3.1 2019年9月7日
6.3.2 2019年9月26日
6.3.3 2019年10月31日
6.3.4 2019年12月12日
6.3.5 2020年2月20日
6.3.6 2020年4月30日
6.4.0 2020年1月29日
6.4.1 2020年2月27日
6.4.2 2020年3月19日
6.4.3 2020年4月16日
6.4.4 2020年5月21日
6.4.5 2020年7月2日
6.4.6 2020年8月13日
6.4.7 2020年10月22日
7.0.0 2020年8月5日
7.0.1 2020年9月3日
7.0.2 2020年10月8日
7.0.3 2020年10月29日
7.0.4 2020年12月17日
7.0.5 2021年3月11日
7.0.6 2021年5月13日
7.1.0 2021年2月3日
7.1.1 2021年3月4日
7.1.2 2021年4月1日
7.1.3 2021年5月6日
7.1.4 2021年6月10日

採用事例

日本

地方公共団体
  • 福島県会津若松市役所
  • 埼玉県久喜市役所
  • 滋賀県甲賀市役所
  • 静岡県湖西市役所
  • 愛知県豊明市役所
  • 徳島県庁

団体
  • JA福岡市

企業
  • 株式会社アシスト
  • 住友電気工業

海外

政府
  • フランス政府
  • ブラジル政府
  • デンマーク運輸省
  • オランダ防衛省
  • イタリア防衛省
  • イギリス政府(Collabora GovOffice)
  • 台湾政府

地方公共団体
  • アイルランド:リムリック
  • チェコ:オロモウツ州グリゴフ
  • スペイン:ラス・パルマス県
  • スペイン:バレンシア州
  • スペイン:ガリシア州
  • アメリカ:フロリダ州ラルゴ
  • ギリシャ:テッサロニキ県ピレア=ホルティアティス
  • ギリシャ:テッサロニキ県カラマリア
  • イタリア:ウンブリア州
  • イタリア:ボルツァーノ自治県
  • イタリア:バーリ
  • イタリア:ローマ
  • ポルトガル:ブラガ県ヴィエラ・ド・ミーニョ
  • ドイツ:ミュンヘン
  • フランス:トゥールーズ
  • フランス:ナント
  • フランス:ナンシー
  • ベルギー:ワロン地域
  • トルコ:カフラマンマラシュ
  • アルバニア:ティラナ

学校・病院・公共機関
  • フランス:イル=ド=フランス地域圏の学校
  • デンマーク:コペンハーゲン市立病院
  • アメリカ:シカゴ市立図書館
  • スペイン:バレンシア州の学校、裁判所
  • リトアニアの警察

企業
  • ベトナム郵政通信総公社

派生ソフトウェア

公式

LibreOffice Online(LOOL)
GTK+フレームワークとHTML5のcanvasを利用して、ブラウザ内でソフトウェアを動かしオンライン上で利用することが出来るとしている。

2011年のLibreOffice Conferenceで開発が発表され、2015年12月に開発者向けディストリビューションが公開された。

LibreOffice Viewer
2015年5月28日にリリースされたAndroid版LibreOffice。

ドキュメントを表示・閲覧するためのソフトウェアではあるが、編集機能も搭載されている。
ただし、この編集機能は実験的であり、業務上重要な作業に利用するにはまだ安定していない。

具体的には、基本的な編集機能、例えば既存の段落の単語を修正、太字や斜体といったフォント形式の変更機能を提供している。
編集機能は開発者のコミュニティによって将来的に拡張される予定。

また、LibreOffice ViewerではWindows, macOS, Linux向けのLibreOfficeと同じエンジンを利用している。
Firefox for Mobileによる新しいフロントエンドと結合されており、デスクトップ版LibreOfficeと同じようにドキュメントを読み込めるようになっている。

LibreOffice Viewerがサポートするファイル形式
  • Open Document Format(odt, ods, odp)
  • Microsoft Office 2007/2010/2013(docx, xlsx, pptx)
  • Microsoft Office 97/2000/XP/2003(doc, xls, ppt)

iOS版
タブレットやより小さな端末での使用を目的としたiOS向けの派生版。
現段階では大部分のソースコードのコンパイルには成功しているが、ユーザーインターフェースなどはまだ開発途中である。

その他の派生ソフトウェア

Collabora Office
The Document FoundationのAdvisory Boardとして参加している英Collabora社がエンタープライズ版としてリリースしている商用の派生ソフトウェア。
5年間の長期サポート等が行われる。

また、Collabora社は公的機関向けにはCollabora GovOfficeという商用の派生ソフトウェアを提供しており、2015年11月に英国政府が導入を発表している。

Collabora Office for Android and iOS
Collabora社がリリースしているAndroid / iOS向けの無料の派生ソフトウェア。
ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションの機能を提供する。

Collabora Officeのユーザーであれば、サポートを受けることも出来る。

LibreOffice Portable
Windows向けにPortableApps.comによって開発された、レジストリを使わないことでUSBメモリなどに入れて持ち運べるLibreOffice。

インストールを必要とせず、アプリケーションデータはリムーバブルディスクに保存される為、アプリケーションデータがシステムに残らない。

▲StarOfficeとOpenOffice.orgの主な派生品のタイムライン(拡大)。緑色で示されているのがLibreOfficeである。

外部リンク


脚注で記載されたウェブサイトへのリンク


関連項目


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  • コメントログ作成 - 名無しさん (2020-09-08 01:57:39)

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注釈

*1 出典:Release Notes | LibreOffice - Free Office Suite - Based on OpenOffice - Compatible with Microsoft

*2 出典:Please select your language - Download LibreOffice | LibreOffice - Free Office Suite - Based on OpenOffice - Compatible with Microsoft

*3 出典:Open Letter to Apache OpenOffice - The Document Foundation Blog

*4 出典︰「OpenOffice」はApple Siliconデバイスで動かない ~「LibreOffice」が乗り換えをアピール - やじうまの杜 - 窓の杜

*5 出典︰「LibreOffice」への移行は待った! ~「OpenOffice」がmacOS Big Surでクラッシュする問題は近日中に解決 - 窓の杜

*6 出典︰「Apache OpenOffice 4.1.9」が公開 ~macOS Big Sur環境でDOCXファイルなどが開けない問題をようやく解決 - 窓の杜