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Xfce

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Xfce

▲Xfceのロゴ

Xfceは、X Window System上で動作するデスクトップ環境の一つ。

豪華な見た目と簡単な使用感を保ちながら、軽量・高速なデスクトップ環境を目指している。

▲Xubuntuのスクリーンショット
各種データ
開発者 Xfce Development Team
開発状況 開発中
最新版 4.16 / 2020年12月22日
対応OS Unix系
ツールキット GTK3
ウェブサイト https://xfce.org/
ソースコード https://gitlab.xfce.org/explore/groups?sort=name_desc


歴史

1997年、Olivier Fourdanをリーダーに、X Window Systemで利用できる軽量なデスクトップ環境の構築を目標として、プロジェクトが開始された。

元々はXFormsツールキットベースで、XForms Common Environmentの頭文字であった。
改訂によりXFormsツールキットを使用しなくなったものの名前はそのままとした。
以上のような経緯から、現在はXFceではなくXfceと "F" を小文字とする。

Xfce3以前

Xfceは、XFormを用いたシンプルなプロジェクトとして始まった。
Olivier FourdanはSunSITEを用いたシンプルなタスクバーからなるプログラムを公開した。

Fourdanは開発を続け、Xfceはオリジナルなウィンドウマネージャ、Xfwmを持つ最初のバージョンであるXfce 2をリリースした。
Red Hat LinuxやDebianに含まれるようにFourdanはリクエストをしたが、XFormを基礎としているという理由でこれは却下された。
XFormsはクローズドソースで個人利用目的のみ無料であり、フリーソフトウェアではなかった。

1999年3月、Foudranは、完全にノンプロプライエタリなツールキット、GTKをもとに完全にプロジェクトを書き直すことを始めた。
この結果がXfce 3.0で、GPLでライセンスされた。

Xfce4以降

2003年9月25日にリリースされたXfce 4.0.0では、使われるツールキットがGTK 2にアップグレードされた。

4.2.0ではXfwmにコンポジティングマネージャが導入され、透過や影の描画、新しいデフォルトのSVGアイコンの導入などが行われた。
2007年1月にはXfce 4.4.0がリリースされ、Xffmに変わって、新たにファイルマネージャとしてThunarが含まれた。
Xfce 4.6.0は2009年2月にリリースされ、新しい設定のバックエンド、新しい設定マネージャ、新しいサウンドミキサーが導入された。

また、いくつかの重要な改善が設定マネージャと残りのXfceのcoreコンポーネントに対して行われた。

2011年1月には、Xfce 4.8.0がリリースされた。
このバージョンはThunarVFSやHALをGIO、udev、ConsoleKitやPolicyKitで置き換え、SFTP、SMB、FTPなどのプロトコルを用いてネットワーク共有をブラウジングすることができる新たなユーティリティが含まれた。

Xfce4.10は、2012年4月28日にリリースされた。
このリリースでは、主にユーザーエクスペリエンスが向上した。

続いて、Xfce 4.12は2015年2月28日にリリースされた。
4.10リリース以後に新しく導入された技術を用いて、ユーザーエクスペリエンスを向上させている。
また、Xfce 4.12は、GTK3へのアプリケーションとサポートするプラグイン、ブックマークのポートの移行を始めた。

Xfce 4.14は公式に2019年8月12日にリリースされた。
このリリースでは、dbus-glibへの依存をGDBusに置き換え、廃止されたいくつかのウィジェットを置き換えるなど、残るcoreコンポーネントをGTK2からGTK3へポートした。

Xfce 4.16は2020年12月22日にリリースされた。
このリリースでのいくつかの注目すべき変更点は、より一貫性のあるカラーパレットを備えた新しいアイコン、システム設定を変更するためのインターフェースの改善、非表示時のアニメーションのような様々なパネルの改善、レガシーなSysTrayと最新のStatusNotifierアイテムの両方をサポートする新しい通知プラグイン、ダークテーマのサポートの改善、より多くの情報を含むバージョン情報ダイアログなどがある。

また、XfceTitledDialogクラスを使用するアプリケーションやGTK3ダイアログを使用するアプリケーションで、デフォルトでクライアントサイドデコレーション(CSD)が有効化された。
それらのアプリケーションではUIが従来のものから大きく変更されたため、一部のユーザーから反発を受けており、 libxfce4uiからCSDを削除するフォーク が作成されている。

コンポーネント

Xfceの構成パッケージは以下の通り。

+ ...
  • exo
  • garcon
  • libxfce4ui
  • libxfce4util
  • thunar
  • thunar-volman
  • tumbler
  • xfce4-appfinder
  • xfce4-dev-tools
  • xfce4-panel
  • xfce4-power-manager
  • xfce4-session
  • xfce4-settings
  • xfconf
  • xfdesktop
  • xfwm4

ライブラリや動作に必須ではないユーティリティ類を含めても16個しかなく、デスクトップ環境としてはかなり少なめである。

▲Whisker Menu - Xfceのためのもうひとつのアプリケーションランチャー

xfce-pannelにはWhisker Menuなど、追加のプラグインがあり、ユーザーがパネルを比較的自由にカスタマイズができるという利点もある。

外部リンク


関連項目


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  • コメントログ作成 - 名無しさん (2020-05-03 11:51:32)

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