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Chromium

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Chromium(ウェブブラウザ)

この項目では、 ウェブブラウザ について説明しています。Chromium OSについては「Chromium OS」をご覧ください。

▲Chromiumのロゴ

ChromiumGoogle Chromeのベースになっているオープンソースの ウェブブラウザ

▲Chromium(78.0.3904.108)のスクリーンショット
各種データ
開発者 The Chromium Projects
開発状況 開発中
初版 2008年9月2日
最新版 115.0.5790.98 / 2023年7月19日 *1
最新評価版 Beta:115.0.5790.98 / 2023年7月18日
Dev:116.0.5845.32 / 2023年7月14日
リポジトリ https://chromium.googlesource.com/chromium/src
プログラミング言語 C言語 , C++ , アセンブリ , JavaScript
対応OS クロスプラットフォーム
使用エンジン HTMLレンダリング:Blink
JavaScript:V8
ライセンス 三条項BSDライセンス , MIT License , LGPL , MS-PL , MPL / GPL / LGPL マルチライセンス
ウェブサイト https://chromium.org/

概要

Google Chromeはこのソースコードを引き抜いて開発されたものである。
また、オペラ・ソフトウェアが開発するウェブブラウザのOperaも、2013年7月に安定版がリリースされたバージョン15以降、Chromiumをベースとしている。

Chromiumプロジェクトの名前の由来は、鉄などのめっきに使われることで知られる金属系元素のクロム(英語でchromium)である。
そのクロムめっきを施した金属を英語で chrome と呼ぶことから、「(Google) Chromeを作るのに使うモノ」という意味でこの名称となった。

Googleは自身の考えとして、開発者向けの文書上でChromiumはオープンソースプロジェクトの名称で、最終的な製品名称はChromeにすると述べた。
ただし、他の開発者たちはChromiumのコードを用いて"Chromium"という名前でのビルドを作成している。

HTMLレンダリングエンジンには、バージョン27まではWebKit*2を使っていたが、バージョン28からはThe Chromium ProjectsなどがWebKitからフォークしたBlinkを使うようになった。

ライセンス

Googleが作成し提供した部分については三条項BSDライセンスとなっているが、その他の部分についてはそれぞれ異なるオープンソース系のライセンスを採用しており、MIT License、LGPL、Microsoft Public License (MS-PL)、MPL / GPL / LGPLのトリプルライセンスがある。

Google APIへのアクセスの遮断

2021年1月、Fedora Projectは、Fedoraのリポジトリに含まれるChronium 88.0.4324.96-1.fc33のビルドからGoogle APIを利用する機能を無効にした。*3

Fedora ProjectはGoogleがGoogle Chromeを除くChroniumビルドからGoogle APIへのアクセスを遮断する方針を発表したことに触れ、その理由がユーザーにGoogle Chromeの使用を強制する為であるとして批判した。*4
また、現時点でChromiumパッケージを廃止すれば、他者がパッケージを作り直し同じ問題に直面すると予想されることなどを理由に、ビルドからGoogle APIを利用する機能を削除した上でビルドを継続するとした。

GoogleによるAPIアクセスの遮断は2021年3月15日以降に行われる予定とされており、少なくともそれまではFedoraのリポジトリからインストールされたものを除き、従来通りの機能を利用できる。

Fedora Projectは、「完全な "Google" 体験をしたいのであれば、プロプライエタリなChromeを使えばいい」と皮肉を述べた上で、FedoraにはGoogleの方針に影響されないオープンソースのブラウザ、 Firefox のパッケージがあるとも言及している。

派生ブラウザ

日本製のウェブブラウザには、名称の語尾に(日本)と表記している。
  • Google Chrome - Googleが提供するウェブブラウザ。ChromiumはChromeを作る為のプロジェクトである。
  • Vivaldi - Vivaldi Technologies社が提供するウェブブラウザ。軽量設計でパワーユーザー向け。
  • Android標準ブラウザ - Google社(更新停止)
  • Yandex Browser - ロシアの検索エンジン企業ヤンデックスによる。
  • Brave
  • Microsoft Edge
  • Opera
  • Flast - FascodeNetworkによって開発されているウェブブラウザ。(日本)
  • Blisk
  • Cent Browser
  • Comodo Dragon
  • Cốc Cốc
  • Kinza (日本)
  • Sleipnir
  • Slimjet
  • Sushi Browser

外部リンク


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関連項目


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  • コメントログ作成 - 名無しさん (2020-05-05 01:54:09)

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注釈

*1 出典:Releases - Chromium Dash

*2 Appleなどが開発し、Safariなどが採用しているHTMLレンダリングエンジン。KDEプロジェクトなどが開発し、Konquerorなどが採用しているKHTMLからフォークした。

*3 出典︰Google、Chromiumブラウザから同期機能とGoogle APIへのアクセスを削除か | TECH+

*4 出典︰FEDORA-2021-48866282e5 — security update for chromium — Fedora Updates System