ベヨネッタ


"Do you naughty little angels deserve a good spanking?"

(キツくお仕置きしちゃうわよ。)

+ 担当声優
  • 原語版
Hellena Taylor
『ベヨネッタ』『マックスアナーキー』『2』『Bloody Fate』、『スマブラシリーズ』
Joy Jillian
『ベヨネッタ』『Bloody Fate』(若年期)
Jennifer Hale
『3』
Angeli Wall
『3』(若年期)、『オリジンズ:セレッサと迷子の悪魔』

  • 日本語吹替声優
田中敦子
『ベヨネッタ』『2』『Bloody Fate』、『スマブラ』シリーズ
沢城みゆき
『ベヨネッタ』『Bloody Fate』『3』(若年期)、『オリジンズ:セレッサと迷子の悪魔』

プラチナゲームズ開発(『1』はセガ、『2』以降は任天堂が販売)のクライマックス・アクションゲーム『ベヨネッタ』シリーズの主人公。
アルファベット表記は「Bayonetta」。名前の由来は「銃剣」を意味する「bayonet(ベイオネット)」で、「ta」を付けて女性形にしている

『1』本編より20年前、数百年の時を超えて現代に蘇るも、「魔女である事」以外の自身に関する記憶を失っていた女。
天からの使者を狩る日々を送っていたが、失った記憶の手掛かりとなる存在を知った事で自らの記憶を取り戻す旅に出かける事になる。

両手両足に銃火器を装備して打撃と同時に銃弾を撃ち出す、アンブラの魔女一族に伝わる格闘術「バレットアーツ」の使い手。
この他に堕天使の武器屋ロダンが調達・製造した武器を用いる。バズーカ日本刀など、天使達が落とす武器も隠し武器として常時使える武器もある。
更に自身の髪の毛に魔の力を宿して放つ魔術「ウィケッドウィーブ」で強大な魔獣を現世に顕現させる事もできる。
普段のベヨネッタの衣装は実は彼女の髪で構成されていて、魔術を行使すると肌が露わになる(下着も着けていないため全裸)。
もちろん普通に服を着る事も出来る。…が、若干センスがずれていて年齢を考えるとちょっとキツいチョイスも。ブルマとかチア服とか

+ 『ベヨネッタ』シリーズについて
バイオハザード』『DMC』『ビューティフルジョー』『大神』を手掛けた神谷英樹氏率いるプラチナゲームズ製作のゲーム。
「『DMC』を更なる次元に引き上げる」をコンセプトとし、
スタイリッシュアクションがウリの『DMC』に負けず劣らずのクライマックス・アクションを楽しめる。
過去に神谷氏が関わった作品やセガのゲームのパロディが取り入れられているのも特徴(『バーチャファイター』のアキラの鉄山靠など)。

『1』はセガを版権元・販売元としてXbox360やPlaystation3より発売。
『2』は当初、セガが諸事情で資金援助を止めたため一度開発が中止状態に陥ってしまったが、
任天堂が支援を申し出た事でこれを受諾して再開し、『ベヨネッタ』シリーズの版権元に同社も参加。
そして任天堂を販売元とする形でWii UやNintendo Switchでの発売に至った
(『1』の任天堂ハード版の販売も任天堂が担当。セガはこれらに直接関与していない)。
この関係から武器としてワンワンが、コスチュームとしてピーチデイジーリンクサムスフォックスの衣装が登場する。
衣装に関しては単に見た目が変わるだけでなく、SEや性能も変わるという手の込みようである。
『3』も引き続き任天堂よりNintendo Switchで発売されている。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるベヨネッタ

作品ごとのデザインの変遷
大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは第4作目『for』より参戦。
参戦してほしいキャラクターを投稿するアンケート企画「スマブラ投稿拳」における、
「交渉可能だったキャラ」のトップ(欧州では1位、北米では5位以内。交渉可否抜きでの全体1位はこのキャラ)として制作され、
「【スマブラ3DS・WiiU】 最後の特別番組」にて最後のDLCとして参戦が発表された。

シリーズ初のCERO:Dのレイティング区分を受けたゲームシリーズからの出典となる。
そのため、『スマブラ』では肌の露出を抑えたデザインに微アレンジされ、存在その物がグロいトーチャーアタックも使用しない。
任天堂として発売された『2』のコスチュームがデフォルトカラーとして扱われており(色替えで『1』コスも選択できる)、
加えて日本語版では『2』コスで田中女史、『1』コスでHellena女史にボイスが切り替わる仕様となっている。
また、ダメージを受けると赤いバラが散るエフェクトが発生する独自の演出も持つ。

他と比べてコンボにより特化しており、拘束力を活かした多彩な連係で%蓄積を溜めてスマッシュを叩き込む性能として設計されている。
また、『for』の時点では唯一アピール特殊な操作無しでキャンセルできるファイターでもあった。
短所はコンボ特化な分全体的に単発火力が低く、撃墜が困難になりがちな事、
コンボにアドリブと操作精度が求められる事、自身のコンボ耐性は低い上に体重が軽く吹っ飛びやすい事。
大きな強みを持つものの、適当に操作するだけでは勝ち続ける事ができない上級者向けのファイターである
例の鉄山靠も前投げとして搭載。ジュネンハヤインダヨ!

キャラとしてはオンリーワンな性能なのだが、
実は『for』において内部データ上はゼロスーツサムスとしてスロットが確保されていた事が解析により明らかになっている。
実情は不明だが、もしかしたらゼロサムをベースに完全な別性能のキャラとして制作が進められていったのかもしれない。

ちなみに、諸々の理由からベヨネッタを他社枠と主張する人、任天堂枠と主張する人が並存し、時として対立も起きている状態にある。*1

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • バレットクライマックス(NB)
ボタン連打により両手または両足の銃から弾丸を高速で連射(使う度に「両手→両足→両手→…」と変わる)。
ボタン長押しで溜めて威力を上げられる(キャンセルは可能だが溜めた分の保持はできない)。

  • ウィッチツイスト(上B)
その場で垂直にきりもみ回転しながら飛ぶと同時にアッパーカット。
空中ジャンプをすると再使用可能になるという、『スマブラ』では類を見ない性能を持つ。

  • ウィッチタイム(下B)
通称「WT(Witch Time)」。
その場でバク転し、一定時間内に攻撃を受けるとそれをかわしつつ相手をスローモーションにする
(相手に時計が表示され、針が一周するまで効果が持続する)。
成功すればモーションの終わり際をキャンセル可能になるのでそこから反撃しよう。
また、終わり際に攻撃を受けた場合は「バットウィズイン」が発動し、ダメージ半減・吹っ飛び無効化の恩恵を受けられる。
連続で使用するとスロー時間が減少するので注意(時間経過で回復、撃墜されるとリセット)。
特殊なカウンターと言った所。

  • ヒールスライド(横B・地上)
滑るようにスライディングして攻撃。ボタン長押しで射撃も行い、終わり際で蹴り上げる。
ガードされると蹴り上げをせずに隙を晒してしまうので注意。

  • アフターバーナーキック(横B・空中)
全ファイターで唯一、地上と空中とで横Bのワザ名と性能が変化。
通常は斜めに上昇する飛び蹴り。発生直前に下入力すると急角度で急降下する。
着地するまでに2回使用が可能。

「AVAVAGO!」

全画面をウィッチタイムでスローモーション化させ、一定時間内に対戦相手を攻撃してクライマックスゲージを溜める事で魔獣ゴモラを召喚
(無論、ゴモラといってもウルトラ怪獣の方ではない。ゲームマターのキャラクターじゃないし)。
この時点で倒れ中または吹っ飛び中のファイター(最大3体まで)を魔獣ゴモラが飲み込むビジュアル攻撃が発生し、
蓄積が100%以上のファイターは即撃墜、そうでないファイターは10%の追加ダメージを受けて斜めに軽く吹っ飛ぶ。
魔獣ゴモラがファイターを喰らいついている間にもクライマックスゲージが表示されており、
この時にボタンを連打すればダメージ量が増加する。
ちなみにゴモラを召喚する際に発声する「AVAVAGO!」はエノク語の言葉で、意訳すると「雷に打たれよ!」である。
決して「かーまぼーこー!」とは言ってない

+ 『for』での性能
『for』におけるベヨネッタの性能だが、一言で表すと「大会使用禁止キャラクター」である。
詳細はこちらをご覧になって頂きたい。要するに『X』メタナイトの失敗再び。
当然ながら1on1キャラランクは堂々の一位。アップデートで露骨な弱体化調整を受けたにも拘らず、である。
『スマブラ』に詳しくない格ゲーマーにも『for』について「『ストIII』か『サムライスピリッツ』に一人アークゲーのシステムのキャラがいる」と説明すれば、
そのキャラの存在によってその後のゲームの環境がどうなっていくのかは想像に難くないだろう。
チーム戦では大会使用禁止にされてしまうほど高性能なクラウド・ストライフ、最初期から存在感を見せつけ続けたディディーコングシークと並び、
『for』終末期を象徴するキャラの一体である。
……それが良い事であったかは、プレイヤーのみぞ知る所ではあるが。
ガチ勢による詳細な解説

+ 『SP』での性能
前作ではそのイカれた性能で大いに環境を荒らし回ったが、
『SP』ではダメージ減少や硬直増加、判定弱化など大幅なナーフを受け、評価は一気に急落。
オフラインにおける1on1キャラランクは下位に位置するとの見解が概ね一致していた。
その後はアップデートでの強化に加え、大規模大会でベヨネッタ使いが結果を残すようになっていったこともあり、
現在は概ね中堅ランクに収まっているとされる。
本作でもそのコンボ能力は侮れない。一度こちらがミスればそのまま%を稼がれてしまうので油断は禁物。

同作ではロダンもアシストフィギュアとして登場している。


MUGENにおけるベヨネッタ

Betalille氏が製作した手描きドットちびキャラが「MUGEN FIGHTERS GUILD」他にて公開中。
デザインは『1』仕様、大ポトレボイスは『スマブラfor』から。
通常技は横一直線に弾丸を放つ飛び道具のみ。地上では連射が効くため、状況次第では相手をハメ殺す事も可能。
cボタンは前転・後転で、相手の攻撃にタイミング良く合わせるとウィッチタイムが発動する。
超必殺技は『スマブラ』での横スマ(アンブランストレート)と下スマ(ヒールストンプ)の2種。
挑発は長い上に『スマブラ』のように途中でキャンセルする事もできないので注意。
AIはデフォルトで搭載済。MUGENの難易度設定が「Medium 3」以上で起動するようだ。
総じて格闘ゲームと言うよりは簡単なアクションゲーム的な性能のキャラと言える。

出場大会

  • 「[大会] [ベヨネッタ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
+ 他社枠派・任天堂枠派、それぞれの言い分
  • 他社枠派
    • セガが版権を持っている(『2』発売後もWindows版及びPS4・XboxOne版『1』の販売を担当、パチスロも販売している)
      • 任天堂だけじゃないなら任天堂キャラとは言えない
    • サウンドテスト、アシストフィギュアの並び順が「『ストリートファイター』→『ファイナルファンタジー』→『ベヨネッタ』→『悪魔城ドラキュラ』」
    • amiiboの著作権表記が「© SEGA」のみで「© Nintendo」は記載されていない
  • 任天堂枠派
    • 『2』以降は任天堂も版権を持っている
      • 任天堂が関わっている(任天堂要素がある)なら他社キャラとは言えない。
        そもそも『ポケモン』も版権が任天堂のみではないので「任天堂だけじゃないから他社キャラ」とするなら、
        それこそピカチュウ等を他社キャラと見なさなければならなくなる
    • 1Pカラー=デフォルトが『2』仕様
      • セガ初出の『1』からではなく任天堂として発売された『2』の外見がデフォとして扱われている
    • スピリッツ名鑑の並び順は上記のサウンドテストやアシストフィギュアと違い「『FF』→『ベヨネッタ』→『スプラトゥーン』」となっている。
      また、任天堂からベレト / ベレスミェンミェンホムラ / ヒカリがDLCで参戦したが、サウンドテストの配置は、
      ミェンミェンの『ARMS』は『スプラトゥーン』の後ではなく『悪魔城』(→『ペルソナ5』→『ドラクエ』→『バンカズ』→『餓狼伝説』)の後であり、
      ベレトスとホムヒカはそれぞれ既存の『ファイアーエムブレム』『ゼノブレイド』カテゴリに含まれる形になっている
      (明らかに他社キャラのセフィロスも同様)。
      • スピリット一覧とサウンドテストの相違点から、それらでの並び順は他社枠だとする根拠にはならないのではないか
以上はいずれも状況証拠に過ぎず、公式からの声明も無いため、
当Wiki以外での各解説サイトでもベヨネッタの扱いを巡り、編集合戦の様相を呈してしまう事もある。
ハッキリしているのは、
「『ベヨネッタ』シリーズは現在、セガと任天堂の二社が版権を保有している(両方の権利が明記されている)」
「『ベヨネッタ2』以降は任天堂ハードで展開され、販売元も任天堂が担当している」
という事だけである。


最終更新:2024年11月13日 17:02