NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

カイネの剣

最終更新:

nier_rein

- view
メンバー限定 登録/ログイン
彼女は戦っていた。
殴打にも似た斬撃が、敵に何度も繰り返される。
やがて剣が折れ、一振りの刃になったとしても。

彼女は苦しんでいた。
穢れた身体を晒しながら生きることを。
心を蝕む思い出を抱え続けることを。

彼女は悟っていた。
復讐も、苦悩も、無意味と知って目を閉じる。
せめて夢の中だけは幸福でありたいと。

しかし、彼女は抗い続けた。
無価値で、何も残らないことを知っても。
剣をひたすら振るった。闇の中を、彷徨いながら。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★  
属性 シリーズ
追加日 2021年3月31日
EN Kainé's Sword
解放: カイネ(崖の戦士)
NieR Replicant
DOD3
SINoALICE

+ NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場
NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場
彼女は恐れた。
大切な人を失う痛みを、苦しみを、悲しさを。
その感情だけが、薄く残っていた。

彼女は戦う。
悲しみを振り払うような乱暴な太刀筋。
復讐の刃が敵を屠り、返り血で視界が曇ろうとも。

彼女は夢を見る。
孤独と失望が、暗闇の中から歌いかける。
しかし、彼女は抗った。諦めずに何度も。何度も。

彼女は出会う。
たとえ待ち受ける未来が無意味だとしても。
   と共に在る世界を、選んだから。

+ DOD3
DOD3
女は二度失った。
最初は、大切な祖母を。
二度目は、大切な友を。

女は殺した。
彼女から大切なモノを奪った敵を。
彼女に復讐の呪いをかけた敵を。

女は失った。
復讐の為に戦う意味を見失っていた。
殺戮の中で生きる意味を見失っていた。

女は夢を見た。
暗い洞窟の中。
いつか訪れる死の先で、大切な人に会える夢を。

+ SINoALICE ※2019
SINoALICE
華奢な身体と白い肌。
影のある表情が彼女の美しさを引き立てる。
しかし、その手に握られる剣はあまりに不釣り合いだった。

怒り、悲しみ、憎しみ。
感情のままに振るわれるその剣は常に血が渇くことはない。
けれど、彼女はその剣を手放すことはできなかった。

矛盾を抱え込んだ、心と身体。
誰も彼女のことを理解することはできなかった。
そして、その孤独が彼女を侵していく。

長い戦いが終わり、真っ暗な闇が彼女を呑み込んでいく。
しかし、彼女の心は穏やかだった。
大切な人の腕のなかで、そのときを迎えることができたから。

+ SINoALICE ※2021,『カイネの双剣 ver.1.224』として登場
SINoALICE
俺は切望していた。無差別な暴力と、血塗られた殺戮を。そして、ようやく見つけた。肉親を殺された怒りと憎しみに塗れ、復讐を求める器を。俺はその女に取り憑き、『力』を与えた。

『力』は女を獣に変えた。刃の一振りで岩をも両断し、かすり傷程度なら瞬時に癒える。女は復讐の為に、仇である化け物達を殺し始めた。切望した日々の始まりに、俺は悦んだ。

女は復讐を遂げた後も、仲間の為に『力』を奮い続けた。旅の中、女の抱える怒りや憎しみの薄れに気付きつつも、俺は血を浴び続けられるならと気に留めなかった。

女の身体が限界を迎え、『力』が暴走した。無差別な刃に紛れて、仲間を傷つけまいとする女の想いを感じる。俺が切望した暴力と殺戮。なのに、なんでこんなに哀しくて虚しいんだ……
記事メニュー
ウィキ募集バナー