NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

2021年3月

最終更新:

nier_rein

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2月 3月 4月


3月9日追加

銷魂の剣

この部屋はいつも、どこか仄暗い。朝も、昼も、夜も。その暗闇は部屋の隅に潜んでいて、俺のことを見つめている。そんな話をすると、父さんは俺の背中を叩く、母さんは優しく撫でてくれる。何も怖いものなんてないよ、と教えてくれる。

戦争の足音が聞こえる、それは銃声と共にやってくる。不安の色はどんどん濃くなっていき、ついに俺の目の前に現れた。そいつが去ったあと、目の前に残されたのは、父さんと母さんの亡骸だった。俺は自らの弱さを呪った。

俺は自分の命を、怒りと復讐に委ねた。そうしたら、何も不安に思うことは無くなった。俺の一番大切だったもの、父さんと母さんの愛情。それを奪った奴を一生許さない。仇を討つ。それだけが、俺の生きる理由になった。

俺の生きる理由が、俺に与えた答え。それは、偽りの人生の帰結だった。何のために生きてきたのか、何のために戦ってきたのか、何もわからなくなってしまった。俺はゆっくりと目を閉じる。もうこれで、全てが終わりますように。そう願って。

武器種 小型剣 レアリティ ★★   
属性 シリーズ
追加日 2021年3月9日
EN Sword of Despair
解放: ラルス(怨の兵士)

純然たる大義

+ ※ネタバレ注意
本当なら、逃げ出してしまいたかった。でもそれはできない。
自分の命と他人の命を天秤に乗せたとき、針はどんな風に揺れる?
その結果を、軟弱だと言うか、当然だと言うか。
誰か、その答えを知っている人がいたら、教えてほしい。

俺は剣を握る。その手は震えていた。
こんなことで、任務が果たせるというのだろうか。
でも、これはきっと、任務を嫌がる体の方が、正しいのだろう。
たぶん任務に逆らえない俺の精神の方が、間違っているのだから。

俺は今日、初めて任務を成功させた。
剣を突き刺し、俺を見る兵士の目が、大きく見開かれる。
その瞳孔の黒さに、俺は飲み込まれてしまいそうだった。
「大義のために……大義の……」俺は何度も頭のなかで繰り返す。

剣の切先から、兵士の真っ赤な血が滴り落ちる。
その「赤」は、この世の憎しみを煮詰めたような色をしている。
その「憎しみ」はもう、俺の全身にこびりついてしまっていた。
俺はもう、引き返す道は残されていないことを理解した。

武器種 小型剣 レアリティ 真暗ノ記憶
属性 シリーズ
追加日 2021年3月9日
EN Perfect Justice
解放: ラルス(輪廻実存の喪失兵)

3月13日追加

抗抵の薬剣

俺はただの技術者だ。なのに、どうしてこんな目に……。戦争は俺から全て奪っていった。行方不明になった妻は生死すらわからない、子供を身籠ったばかりだったというのに。残されたのは、憎しみと復讐心。俺は駆り立てられるように、兵器の開発に没頭した。

最終目標は、生きた兵器たちを生み出すこと。学習し、思考し、成長する兵器。こいつらを使って、大切なものを奪った奴らに、同じ苦しみを与えてやるんだ。その計画を実行に移すためには、素材となる生きた人間が必要だった。

計画は速やかに実行された。兵器を生み出すための素材には、身元を失った子供を大量に用意した。一人、また一人、兵器に生まれ変わっていく子供たち。君らも大切なものを失ったのだろう、俺と一緒に、その憎しみを力に変えよう。

全ての作業を終えた後、子供たちの遺品を処理していると、俺が妻に贈ったペンダントが出てきた。動揺の最中、言葉にならない呻き声が洩れる。もちろん兵器たちがそれに応えることはない。動揺が諦念に変わる頃、ひとつの兵器に、俺を殺してくれと命令した。

武器種 大剣  レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 抗抵
追加日 2021年3月13日
EN Antinomy Sword
解放: 063y(形而上の男囚)

黒の倨傲

その黒く醜い槍は、曰く付きの業物だった。歴代の所有者を悲劇的な死へと導いた後に、娘想いの愚直な父親の手に収まった。槍を携えて旅をしたこの男もまた、悲劇的な運命を辿った。

男の死後、この槍の行方を知る者はいなかった。なぜなら、人類が滅んでしまったからだ。槍は、気の遠くなるような長い間、自然にさらされ続けた。

人類の文明の上に、いつしか機械たちが独自の文化を築いていた。ある時、一体の機械が、工場の隅に薄汚れた槍を見つけた。彼は、その槍を自分だけの宝物にすることにした。

機械は、その槍を部屋に鍵をかけてしまいこんだ。しかし、戦争で記憶が壊れ、自分ではその鍵を解除することができなくなってしまった。ダレカアケテクレナイカナア?

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年3月13日
EN Cruel Arrogance
NieR:Automata
SINoALICE

+ NieR:Automata
NieR:Automata
その黒く醜い槍を作ったのは、美しい女刀鍛冶だった。その刃先を誰もが褒め称えたが、嫉妬した若い弟子の少年によって女は殺された。槍の行方は誰にも判らなくなったと言う。

二番目の持ち主は人形を操る傀儡師だった。彼の最高傑作は美しく何でも出来る少女のからくり人形。傀儡師が人形に槍を持たせると、見事な槍さばきで傀儡師を切り刻んだ。

三番目の持ち主は生まれたばかりの王子。後継者の証として槍を与えた女城主は、その後すぐに亡くなってしまう。葬儀の夜、王子の部屋から槍は消え、赤子の遺体だけが残っていた。

四番目の持ち主は愚直な父親だった。父親には病の娘がおり、彼女の為なら何でもする覚悟があった。やがて父親は、その決意のままに全てを捧げた。彼の存在と、この世界の全てを。

+ SINoALICE
SINoALICE
その槍を持って一度舞えば、100人を魅了し、1年の寿命を奪われる。そんな呪われた噂が立ったのは、舞踏家一門の頭領が若くして死んだ時だった。彼は普段から好んで、薄気味悪い槍を使って舞っていたのだ。

頭領の死後、彼が好んで使った槍は使用する事を禁じられ、蔵の奥へとしまわれた。もともとあの槍は南蛮から来た赤い目の商人が売っていた物だったが、頭領が値切りに値切って信じられない程の安値で手に入れた物だった。

南蛮から来た武器の割に、不思議と日本の文化を感じさせる顔の装飾が槍には施されていた。顔にはどこか血を拭ったような汚れがついており、掃除を任せられている小間使いも恐ろしがって近寄らなくなってしまう。

薄気味悪くて、捨てるにも捨てられず困っていたその時、あの南蛮の商人がフラリとやってきて引き取ると申し出たのだ。彼は売った値段と同じ小銭で槍を引き取ると、薄い笑みを浮かべ、妙な音でこう言った。「ごチソうさまでシタ」

花憐の大剣

心の優しい貴族の男がいました。
その男は街の領主でしたが、身分に甘えることなく、
畑仕事や裁縫なども行い、領民から敬愛されていました。

男は常に民と共に在り、暮らしを良くすることに努めます。
街の水車が故障すれば、自らが修繕し、
獣が街を襲えば、最前線で戦いました。

しかし、男と言えども自然には抗えません。
日照りが続いて、農作物が枯れ果ててしまいます。
食べ物を買おうにも、どこも凶作で売るほどの蓄えはありません。

優しき男は、せめてもの施しにと自身に火をかけます。
空腹な民は涙を流し、焼けた男に群がりました。
そして民達はそれに習い、毎日人を焼き貪りました。

武器種 大剣  レアリティ ★★★  
属性 シリーズ 花憐
追加日 2021年3月13日
EN Blossoming Greatsword
解放: 063y(異存たる男囚)

黒鳥ノ短剣

ある国で暮らす青年は、国同士の紛争に巻き込まれる。彼は妻も生まれたばかりの赤ん坊も失い、絶望の淵に立っていた。そんな彼を助けてくれたのは、彼と同じ境遇の人間が集まる暗殺者集団だった。

それから数年後、青年は暗殺者集団の頭領となった。彼は新たな紛争を企てている主犯格たちの抹殺に動く。奴らを始末すれば、自分と同じ悲劇に見舞われる人が少しでも減るはずだと信じて。

任務を完了し、青年は血に濡れた剣を下ろす。その場を離れようとした時、背後から少年の声が聞こえた。両親を殺された少年の、嗚咽とも悲鳴ともつかない叫び声が部屋に響き渡る。

暗殺者集団の元に、一人の少年が連れられてきた。その少年は、何者かによって親を殺されてしまったらしい。復讐心に燃える少年の手には、漆黒の羽根が一枚だけ握りしめられていた。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 黒鳥
追加日 2021年3月13日
EN Blackbird Dagger

黒キ拳銃

黒い鳥が鳴き騒ぐ、不気味な路地裏。
そこで怪しげな老婆が銃を売っていた。興味を持った男は、老婆にこれはどんな銃なんだと話しかけた。

老婆はニヤリと笑みを浮かべながら銃の特徴を話す。
なんでも銃口を向けた相手が、自分に殺意をもっていれば弾が出るという。それは面白いと、男はその銃を買った。

その夜、男はバレないように家族へ銃口を向けた。
しかし当然のように弾は出ず、少しでも家族を疑った男はひどく後悔の念に苛まれた。男は銃を置き、妻の元へ向かった。

「わぁお父さん、これカッコイイね!」
息子がそう言ったところで、男の意識は途切れた。全くこれだからクソガキは……。

武器種    レアリティ ★★★  
属性 シリーズ 黒キ
追加日 2021年3月13日
EN Dark Revolver

3月31日追加

王位簒奪者の槍

その日、俺は王の影武者として城へ連行された。大切な家族との生活を奪われてしまったが、代わりに、繁栄を続けるこの大国の王族としての暮らしが与えられた。

数か月後、俺は食料や金銭を持ってこっそりと家族の元へ戻った。しかしそこに家族の姿はなく、家の中には腐った死体だけが残されていた。俺は王に詰め寄った。

「影武者であるお前の存在が外へ漏れぬように殺したのだ。当然であろう?」悪びれる様子もない王に憤慨した俺は、その場にあった一本の槍を王の顔面に突き立てた。「これで俺が王だ……!!」

次の日、俺が王の間へと向かうと、そこには殺したはずの王の姿があった。昨夜殺したのは影武者だったのか? いや影武者は俺だ。ならあいつは誰だ。本物は誰だ? 俺は……誰だ?

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年3月31日
EN Spear of the Usurper
解放: 世界を滅ぼした男(異分岐の青年)
DOD
DOD2
NieR Replicant
DOD3
NieR:Automata

+ DOD
DOD
連合王国の亡き後、権力を握り悪政の限りを尽くした皇后を人民からの信頼の厚い将軍が討った。将軍は平民の出で、話はよくある英雄譚。

将軍の出自は平民の中でも最下級、人を殺めることを生業としていた辻斬りである。15人目の標的を殺めたとき、警備兵に見つかり投獄された。

審判はすぐに下った。極刑。しかし将軍の人生を大きく左右した才能、それは美貌であり、その姿が皇后の目にとまることで極刑をまぬがれる。

皇后は将軍への愛情を注ぐが、それは執着へと変わっていく。将軍は皇后を虜にし失脚させることで王となる。是を知る者は将軍を簒奪者と呼ぶ。

+ DOD2
DOD2
長き戦いの末、ついに男は王の心臓に槍を突き刺した。絶命する王。歓声と共に革命軍が、一気に城へなだれ込む。これで…この国は悪政から解き放たれ平和になるだろう。男の顔に、笑みがこぼれた。だが…それもすぐに消えた…。

最後の戦い…どうも腑に落ちない。なぜ王は抵抗せずに死んだのだ。いや、それどころか自ら命を捧げた様子にも見えた…。あれが…国民に悪政を強いてきた王の姿だろうか。悩む彼の元に仲間から王の間に来るように連絡を受ける。

仲間と共に王の間に向かう男。そこには…何者かに拘束されていた姫の姿があった…。そして…姫の口から驚くべき真実を知る…。姫は、長い間、隣国の者に人質に捕られていたのだ。王は脅され続けていた。姫の目から涙がこぼれる…。

男はその場で姫の命を奪った…。確かに王は、娘のために、仕方なく悪政を強いてきたのかもしれない。だが今、必要なのは真実ではない。苦しみ虐げられた国民が立ち上がり憎き王を討つという“真実”のみ。真実は闇の中……男は王となった。

+ NieR Replicant
NieR Replicant
ある国で王子の影武者をしている男がいた。
男は毎日の様に王子の代わりに公務を行っていた。
今日も仕事を終えて王子の元へ帰ると部屋に裸の女が寝ている。
女は王子の■■だった。
呆然とする男に、同じ顔の男はへらへら笑いながら行為に誘ってきた。

男は王子の■■に恋をしていた。
自分を■として慕ってくれる■■も自らを愛してくれていると感じていた。
たとえ偽物の姿を通してでも、最低な王子のために命をかける男にとって、彼女は唯一の生きる糧だった。

王子が戦争で指揮を執ることになった。
役目のために命をも投げ出す覚悟の男に王子は言い放つ。
大将の首を獲れば■■と寝るのを自分と一回替わってもいいと。
男はへらへら笑う王子の口へ槍を突き刺した。

戦争が終わり■■を妃とした「王子」は、自分の顔や喉を傷つける行為をするようになった。
■■が彼を「■■■」と呼ぶたびにそれは続いた。
やがて「王子」は自らの顔を焼き、口から槍を刺した状態で見つかった。
その焼けただれた顔はとても穏やかだった。

+ DOD3
DOD3
女は娼婦だった。客をすぐに好きになってしまう娼婦だった。
だが、女が客に結婚を申し出ると客達はすぐに逃げ出した。
女は自分の仕事が疎まれている事すら分からなかった。

ある日、偉そうで不細工な男が女の客としてやってきた。
一通りの行為の後、女は男に結婚を願い出た。
男は涙を流し始めた。彼は誰にも愛されないこの国の王だった。

王と結婚した女はこの国の后となった。そして結婚式の直後、
女の前で王は心臓病で突然死んでしまった。
莫大な遺産と王権が女の下に転がり込んできた。

金も権力も手に入れた女は思う。ここにはもう愛した男は居ない。
あと少しだったのに。私の幸せまであと少しだったのに。
男の唯一の形見である槍を持ち、王宮から女は逃げ出した。

+ NieR:Automata
NieR:Automata
ある国に2人の王子がいた。第一王妃の子は賢いが体が弱く陰鬱で、第二王妃の子は頭は悪いが明るく武勇に優れていた。

どちらの王子が正式な後継者か。王はその決定を下さぬままに戦で命を落としてしまう。残された王子たちは当然のごとく継承権を主張し合い、民を巻き込んで対立した。

醜い王位争いの中、王の子を名乗る第三の王子が現れた。それは智勇兼備で王として申し分のない青年。青年は愚かな兄たちを屠ると王位に就き、以降は名君として名を馳せた。

数十年後。王は亡くなる間際に民に告げる。自分は前王の子ではなく、ある貴族が仕立てた貧民の子であると。それを聞いた民衆は王でなくなったその男を吊るし首にした。

古の覇王

とある遺跡の奥底に、不老不死の力を持った剣が隠されているらしい。そんな噂を聞いた多くの冒険者が旅立ったが、誰一人として戻ってはこなかった。ある時、名のある旅団が遺跡へ向かうという話を聞き、その剣を一目見たい私は同行したいと願い出た。

幾重にも張り巡らされた罠を潜り抜けて最深部へたどり着くと、一人の番人が待っていた。辺りには無数の屍が転がっているのが見える。番人を倒すことができれば剣が手に入るが、負ければ屍と化した冒険者と同じ末路を辿る、そういうことだろう。

一人の剣が番人の首を捉えた。しかし、番人は起き上がり襲い掛かってくる。番人は剣から不老不死の力を得ていたのだ。旅団の冒険者達は次々とやられ始め、恐ろしくなった私はあろうことかその場から一目散に逃げ出してしまった。それが十年前の出来事だ。

彼はかつてこの地を治めた王の亡き姿。剣の力を求めて自国を滅亡させてしまった王は、この地の誰かが同じ過ちを犯さぬようにと、自らを不死の身体にして剣を守り続けていることが分かった。今後、剣を求める者が現れぬことを願い、この手記を残す――

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年3月31日
EN Ancient Overlord
解放: カイネ(異分岐の戦士)
DOD
DOD2
NieR Replicant
NieR:Automata

+ DOD
DOD
太古の文明で絶大なる権力を持っていたと言われる王が所持していた剣。その覇王の手により王国は栄華を誇り、繁栄を極めたが…。

熟れた果実は腐り落ちて行くのみ。王の権力の下で驕り高ぶり自ら歩むことを止めた民により、王国は堕落し衰退の道を辿っていく。

すでに己の力ではどうすることもできなくなっていることに気づいた王は、邪心を自らの愛刀に召還し、堕落した民の虐殺を繰り返す。

剣に宿りし邪心は血を吸うことの喜びに打ち震え、最後に残った王の命を奪った頃には、白銀だった刀身が、血に染まり漆黒になっていったという。

+ DOD2
DOD2
その昔、とある国に“剛の武将”と“柔の武将”という、二人の優れた武人がいた。二人はお互いを認め、常に意識し、鍛錬に勤しんでいた。この魔剣“古の覇王”に魅せられ、取り合うことになるまでは…。剣を巡り、激しく衝突を繰り返す二人。

魔剣を巡る争いは戦争へ発展する。剛の武将は自らが生み出した鉄壁の布陣で、百戦錬磨の戦績。一方の柔の武将は、型のない各々の力に任せた戦法。勝負の行方は誰にも想像がつかなかった。

序盤は剛の武将が完全に戦局を支配していた。しかし次第に柔の武将の臨機応変な戦略が剛を翻弄する。ところが、不利になるも意地を張り布陣を崩さない剛に、柔の戦法も段々と通用しなくなっていく。戦局は混迷を極めた……。

その後……戦の終わった跡地を訪れた村人はこう語った。『剛の武将も柔の武将も二人とも、それは素晴らしい武人だったよ。ただ、極端に優れていなくても、剛も柔も少し兼ね揃えていれば、みんな幸せになれただろうに。』

+ NieR Replicant
NieR Replicant
何世紀にも亘って繁栄した巨大王国に受け継がれていた王族の剣。剣の水晶には魔力があり一万人の血を吸うことで真っ赤に輝き、使っている者を不老不死にするという言い伝えがあった。しかし覇王と呼ばれた最後の王は、不死の身体よりも先代から受け継いだ王国の繁栄を何よりも大事にした。

ある日、最愛の后が不慮の事故により死んでしまう。王の子を宿しており、出産間近の悲劇だった。王は国を継ぐ息子が亡くなったと聞くと、絶望と悲しみに打ちひしがれ、既に高齢となった自分で王家の血が断絶する運命を受け入れられなかった。

■った王は不死の身体を授かって王国を存続させようと、手当たり次第にその剣で部下や国民達を切り殺した。「私が最後の王ならば、この私が生き続ける限り王国は不滅なのだ!!」

何人も、何百人も、何千人もの国民を切り殺し、剣の水晶は輝きを増していった。あと少し、もう少しでその血のような紅が輝く時、患っていた心臓が急激な負担に耐えかね破裂し、王は亡くなった。目の前の妊婦と胎児を殺せば、ちょうど一万人だった。

+ NieR:Automata
NieR:Automata
ある日、少女が住んでいた村が盗賊に襲われた。少女は家族を守る為に、父が山中で拾ったという剣を手に取り、生まれて初めて人を斬った。血にまみれた娘に、家族は怯えた。

村が盗賊に襲われたのはその一回きりだった。その後十年二十年が経ち、守った家族が老いていく中で少女一人だけが年を取る事がなくなった。村人は少女を次第に疎んでいった。

居場所のなくなった少女は村を出る。何年もの歳月を掛けて放浪の旅を続け、多くの国を渡っていった。やがて少女は無類の剣豪として世に名を馳せる事になる。

無限の命と、強力な剣そして長年の知恵。力を得た少女は一国の女王にまで上り詰め、何不自由もないように見える。だが少女は手に入れていない。あの時欲しかった父の優しさだけは。

知識の杖

とある町に物知りな魔術師がいました。そこに真剣な顔をした若い男達がやってきます。男達は町一番の美人に惚れており、恋人にするにはどうすればよいかと、魔術師に助言を乞いました。

魔術師は男達に試練を言い渡しました。まずは私の家の掃除をし、幾つかの薬草を採ってくる。そして町の中を千周走り、一番始めに戻ったものに女を惚れさせる魔術を教えると。

男達は魔術師の試練に挑みます。しかし、町を千周は辛いものです。暫くして男達は気がつきます、この苦行こそが「魔術に頼らず己の力量で惚れさせろ」という魔術師からの助言であることに。

男達は感謝を伝えるために魔術師の元へと向かいました。すると、そこには町一番の美人がいるのでした。魔術師は男達に採取に行かせた薬草で惚れ薬を作り、美人を落としていたのでした。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 実験兵器
追加日 2021年3月31日
EN Philosopher's Staff
解放: エミール(異分岐の異形)
DOD
DOD2

+ DOD
DOD
自らの意思を決めるために影響を受ける要素。
問題領域における意思決定のうえで対象となる概念対象および科学的事実や客観的事実然り

事実に対する判断規則や判断手続き
問題領域において誰もが知り得るものでもあり
経験に基づく「目分量」や「直観力」然り

あるいは推論の制御にかかわるものであり
どれを選択するか焦点をどこに当てるか
つまりはそれら、事実・判断・推論

「思いや考え」他者に価値があると認められた自身に揺るぎない「正当化された真なる信念」
これらを理解するもののみが力を発揮する

+ DOD2
DOD2
その魔術師には語り合える友が一人もいなかった。別に魔術師が、人間嫌いだったわけではない。少し知識をひけらかす癖があったが根は悪い人間ではなかった。だが、彼と交流を持った人達は、次第に彼の元から去っていった…。

ある日、魔術師に原因不明の病が発症する。熱は上がり続け、動悸も激しく、手足は痛み、眩暈も起こりまともに歩けない。自らに魔法を施したが、全く効果も見られず…。傍らにあった愛用の杖を手に、魔術師は村の薬屋に向かった。

ようやくのことで薬屋に辿り着く。そして、自分の症状を説明した。『今、我が身におけるさまざまな症状は常人が知り得る定義の範疇をすでに逸脱し、尚且つ我が研究結果をも超えた驚愕なる事実、つまり……』
薬屋は首を傾げた……。

結局、話が通じず薬を貰えなかった魔術師はそのまま息絶えた……。大事なことは、詰め込んだ知識を、ただ垂れ流すことではなく、万人にわかる言葉で伝えること。それに気づけば、ただの食当たりで彼も死ぬことはなかっただろう…。

百獣の双槍

むかしむかしある王国に3人の領主がいました。力の騎士、智の騎士、心の騎士と呼ばれた3人は、3つに分けた国の領地をそれぞれ任されましたが、その内の1人、心の騎士は、真面目なだけの平凡な青年でした。

心の騎士はその誠実な性格と人当たりの良さから、多くの領民に信頼されました。しかしその心労は余りに重く、彼はある事に深く頭を悩ませる事となります。それは自身が選ばれた理由、「心」の意味についてでした。

「力」の騎士はその武勇を、「智」の騎士はその知識を。ならば王は何を望み、「心」の騎士という名を私に授けたのか。彼は日夜考え続けましたが、どれだけ考えても納得のいく答えを見付ける事は出来ませんでした。

そうして彼は今日も、寝台の上で王の獣欲を浴びながら、「心」の意味について考え続けます。彼が王の真意に気付くことはありませんでしたが、それでも彼はその身の全てを捧げ、王の「心」を満たし続けました。

武器種    レアリティ ★★★  
属性 シリーズ 百獣
追加日 2021年3月31日
EN Beastcurse
解放: 世界を滅ぼした男(魂の青年)
NieR Replicant
NieR:Automata
SINoALICE

+ NieR Replicant
NieR Replicant
むかしむかしある王国に3人の兄弟がいました。
3兄弟の三男は毎日寝て暮らすなまけ者でした。
でも、三男はとても陽気だったのでみんなに好かれていました。

国に病気が流行った時も、三男は王宮でゴロゴロしながら鼻歌鳴らすだけ。でも街の人は三男の陽気な歌声に癒されるようだと三男の事を褒め称えます。
あの人は立派だよ本当に立派だよ。

国が戦争に巻き込まれた時も、三男は王宮でゴロゴロしながら昔話をするだけ。でも街の人は三男の面白い話で戦争のつらさも忘れる事が出来ると慰め合いました。
あの人はすごいよ本当にすごいよ。

ある日も三男は王宮でゴロゴロしていました。でも今日は街の人の声は聞こえてきません。三男はゴロゴロしながら、どうしてだろう?ゴロゴロ、どうしてだろう?ゴロゴロ、どうしてだろう?
ゴロゴロ……と考え続けていました。が、そのうち眠くなって寝てしまいました。
戦争と病でみんな死んでしまった国で、いびきだけが今日も王宮に響いています。
ここは幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。

+ NieR:Automata
NieR:Automata
むかしむかしある王国に三人姉妹の王女がいました。三女は世界一醜いと評判でしたが、とても心の優しい少女でした。

人の役に立ちたいと願う三女は野に下り、民に救いの手をさし伸べます。けれど、その手は弾かれ好意を受け取って貰える事はありません。それどころか人々は少女を疎み遠ざけます。

三女が拒まれるのは醜いからだと、ある人が言いました。しかし少女は自分の尽くす心が足りないからだと思い、毎日無償で奉仕を続けました。毎日毎日毎日毎日――

ある日、三女は路地裏で小さくなって死んでいました。けれどその遺体の醜さゆえに誰も葬ろうとはしてくれません。醜い少女は醜く腐ってそのまま土に帰りました。

+ SINoALICE
SINoALICE
王は謳う。
永久の王国を、沈む事なき太陽の実現を。

王妃は歌う。
偉大なる王を、彼の成し遂げた偉業を。

王子は詠う。
反逆に怯む事無く、前進する兵の尊さを。

道化は謡う。
権力に胡坐をかいて滅んだ、三人の王族を嗤う物語を。

カイネの剣

彼女は戦っていた。
殴打にも似た斬撃が、敵に何度も繰り返される。
やがて剣が折れ、一振りの刃になったとしても。

彼女は苦しんでいた。
穢れた身体を晒しながら生きることを。
心を蝕む思い出を抱え続けることを。

彼女は悟っていた。
復讐も、苦悩も、無意味と知って目を閉じる。
せめて夢の中だけは幸福でありたいと。

しかし、彼女は抗い続けた。
無価値で、何も残らないことを知っても。
剣をひたすら振るった。闇の中を、彷徨いながら。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★  
属性 シリーズ
追加日 2021年3月31日
EN Kainé's Sword
解放: カイネ(崖の戦士)
NieR Replicant
DOD3
SINoALICE

+ NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場
NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場
彼女は恐れた。
大切な人を失う痛みを、苦しみを、悲しさを。
その感情だけが、薄く残っていた。

彼女は戦う。
悲しみを振り払うような乱暴な太刀筋。
復讐の刃が敵を屠り、返り血で視界が曇ろうとも。

彼女は夢を見る。
孤独と失望が、暗闇の中から歌いかける。
しかし、彼女は抗った。諦めずに何度も。何度も。

彼女は出会う。
たとえ待ち受ける未来が無意味だとしても。
   と共に在る世界を、選んだから。

+ DOD3
DOD3
女は二度失った。
最初は、大切な祖母を。
二度目は、大切な友を。

女は殺した。
彼女から大切なモノを奪った敵を。
彼女に復讐の呪いをかけた敵を。

女は失った。
復讐の為に戦う意味を見失っていた。
殺戮の中で生きる意味を見失っていた。

女は夢を見た。
暗い洞窟の中。
いつか訪れる死の先で、大切な人に会える夢を。

+ SINoALICE ※2019
SINoALICE
華奢な身体と白い肌。
影のある表情が彼女の美しさを引き立てる。
しかし、その手に握られる剣はあまりに不釣り合いだった。

怒り、悲しみ、憎しみ。
感情のままに振るわれるその剣は常に血が渇くことはない。
けれど、彼女はその剣を手放すことはできなかった。

矛盾を抱え込んだ、心と身体。
誰も彼女のことを理解することはできなかった。
そして、その孤独が彼女を侵していく。

長い戦いが終わり、真っ暗な闇が彼女を呑み込んでいく。
しかし、彼女の心は穏やかだった。
大切な人の腕のなかで、そのときを迎えることができたから。

+ SINoALICE ※2021,『カイネの双剣 ver.1.224』として登場
SINoALICE
俺は切望していた。無差別な暴力と、血塗られた殺戮を。そして、ようやく見つけた。肉親を殺された怒りと憎しみに塗れ、復讐を求める器を。俺はその女に取り憑き、『力』を与えた。

『力』は女を獣に変えた。刃の一振りで岩をも両断し、かすり傷程度なら瞬時に癒える。女は復讐の為に、仇である化け物達を殺し始めた。切望した日々の始まりに、俺は悦んだ。

女は復讐を遂げた後も、仲間の為に『力』を奮い続けた。旅の中、女の抱える怒りや憎しみの薄れに気付きつつも、俺は血を浴び続けられるならと気に留めなかった。

女の身体が限界を迎え、『力』が暴走した。無差別な刃に紛れて、仲間を傷つけまいとする女の想いを感じる。俺が切望した暴力と殺戮。なのに、なんでこんなに哀しくて虚しいんだ……

7号の杖

この能力は、姉さんを止めるために。

この言葉は、シロさんを宥めるために。

この魔法は、カイネさんを救うために。

この......は、......を愛するために。

武器種    レアリティ ★★★  
属性 シリーズ 実験兵器
追加日 2021年3月31日
EN No.7's Staff
解放: エミール(謎の異形)
SINoALICE

+ SINoALICE
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