町外れに隠居して暮らす老人を知っているか?雨の日に、窓から外をずっと眺めてるあのじいさんさ。現役時代は軍の衛生兵だったみたいで、数々の悲惨な現場に立ち会ってきたんだと。
ある時、激戦地から帰還した兵士の一人が、全身に火傷を負っていたそうだ。手の施しようがないほど酷い状態だが、辛うじて生きていた。しかし軍は、治療は無意味であると判断したんだそうだ。
次の朝、軍は予定通り別地点へ移動して、痛みに呻く火傷の兵士を置き去りにした。死にかけの兵士のために、貴重な水や人手を割くわけにはいかず、当時若造だったじいさんも従うしかなかった。
じいさんは、今もそのことを悔いている。軍にとっては正しい選択だったのだろうけどね。今でも雨が降るたびに願っているんだそうだ。この雨が、置き去りにした彼に降り注いでいればよいと。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 近代軍記 |
EN | War's Chronicle I | ||