その獣は弱かった。
弱くて狩りをすることができず、雄としての役目が果たせないので群れからも追い出されてしまった。
弱くて狩りをすることができず、雄としての役目が果たせないので群れからも追い出されてしまった。
弱き獣は身を隠し、獲物を求めて移動する群れのあとをついて回った。自力で狩りができないので、仲間達の食い散らかした腐肉を食って生きる道を選んだのだ。
ある冬。狩るべき獲物が少なくなり、新鮮な肉のみを欲する獣の雄達は、殺し合いを始めた。互いに食い合ったのだ。殺し合いの末、雄達は死に絶え、残された雌達は途方に暮れた。
弱き獣は、雌のみとなった群れに姿を見せ、雄達の腐肉を食べるように言った。雌達は、それによって生き延びることができた。弱き獣は雌達に子を産ませ、いつしか群れの頂点に立っていた。
武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 孤高 |
追加日 | 2021年7月21日 | ||
EN | Aloof Halberd | ||