NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

星4・真暗

最終更新:

nier_rein

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火属性

近代軍記ノ参

何十年と戦争が続くその国は、戦地へと駆り出された男達が毎年大勢死んでいた。ついに国は、不足する戦力を埋めるために、年若い子供さえも徴兵するという令を公布した。

そうして、母親と離れたくないと泣く子供達は、役人によって強制連行されていった。あらゆる町村で、無表情な役人に引きずられた子供達の、母親に助けを求める悲痛な叫びが響いた。

連行された子供達は施設に集められ、軍事教育を施された。たった1か月のうちに叩き込まれたのは、人間を殺す方法、脅す方法、拷問する方法。そうして、ついに実戦投入される日となった。

子供達がまず最初に殺したのは、自軍の指揮官だった。そして次々と上官を殺していった。子供達にとっての敵は、相手国ではない。自分達を母親から引き離し、利用しようとした大人達なのだ。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 近代軍記
EN War's Chronicle III

王位簒奪者の槍

その日、俺は王の影武者として城へ連行された。大切な家族との生活を奪われてしまったが、代わりに、繁栄を続けるこの大国の王族としての暮らしが与えられた。

数か月後、俺は食料や金銭を持ってこっそりと家族の元へ戻った。しかしそこに家族の姿はなく、家の中には腐った死体だけが残されていた。俺は王に詰め寄った。

「影武者であるお前の存在が外へ漏れぬように殺したのだ。当然であろう?」悪びれる様子もない王に憤慨した俺は、その場にあった一本の槍を王の顔面に突き立てた。「これで俺が王だ……!!」

次の日、俺が王の間へと向かうと、そこには殺したはずの王の姿があった。昨夜殺したのは影武者だったのか? いや影武者は俺だ。ならあいつは誰だ。本物は誰だ? 俺は……誰だ?

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年3月31日
EN Spear of the Usurper
解放: 世界を滅ぼした男(異分岐の青年)
DOD
DOD2
NieR Replicant
DOD3
NieR:Automata

+ DOD
DOD
連合王国の亡き後、権力を握り悪政の限りを尽くした皇后を人民からの信頼の厚い将軍が討った。将軍は平民の出で、話はよくある英雄譚。

将軍の出自は平民の中でも最下級、人を殺めることを生業としていた辻斬りである。15人目の標的を殺めたとき、警備兵に見つかり投獄された。

審判はすぐに下った。極刑。しかし将軍の人生を大きく左右した才能、それは美貌であり、その姿が皇后の目にとまることで極刑をまぬがれる。

皇后は将軍への愛情を注ぐが、それは執着へと変わっていく。将軍は皇后を虜にし失脚させることで王となる。是を知る者は将軍を簒奪者と呼ぶ。

+ DOD2
DOD2
長き戦いの末、ついに男は王の心臓に槍を突き刺した。絶命する王。歓声と共に革命軍が、一気に城へなだれ込む。これで…この国は悪政から解き放たれ平和になるだろう。男の顔に、笑みがこぼれた。だが…それもすぐに消えた…。

最後の戦い…どうも腑に落ちない。なぜ王は抵抗せずに死んだのだ。いや、それどころか自ら命を捧げた様子にも見えた…。あれが…国民に悪政を強いてきた王の姿だろうか。悩む彼の元に仲間から王の間に来るように連絡を受ける。

仲間と共に王の間に向かう男。そこには…何者かに拘束されていた姫の姿があった…。そして…姫の口から驚くべき真実を知る…。姫は、長い間、隣国の者に人質に捕られていたのだ。王は脅され続けていた。姫の目から涙がこぼれる…。

男はその場で姫の命を奪った…。確かに王は、娘のために、仕方なく悪政を強いてきたのかもしれない。だが今、必要なのは真実ではない。苦しみ虐げられた国民が立ち上がり憎き王を討つという“真実”のみ。真実は闇の中……男は王となった。

+ NieR Replicant
NieR Replicant
ある国で王子の影武者をしている男がいた。
男は毎日の様に王子の代わりに公務を行っていた。
今日も仕事を終えて王子の元へ帰ると部屋に裸の女が寝ている。
女は王子の■■だった。
呆然とする男に、同じ顔の男はへらへら笑いながら行為に誘ってきた。

男は王子の■■に恋をしていた。
自分を■として慕ってくれる■■も自らを愛してくれていると感じていた。
たとえ偽物の姿を通してでも、最低な王子のために命をかける男にとって、彼女は唯一の生きる糧だった。

王子が戦争で指揮を執ることになった。
役目のために命をも投げ出す覚悟の男に王子は言い放つ。
大将の首を獲れば■■と寝るのを自分と一回替わってもいいと。
男はへらへら笑う王子の口へ槍を突き刺した。

戦争が終わり■■を妃とした「王子」は、自分の顔や喉を傷つける行為をするようになった。
■■が彼を「■■■」と呼ぶたびにそれは続いた。
やがて「王子」は自らの顔を焼き、口から槍を刺した状態で見つかった。
その焼けただれた顔はとても穏やかだった。

+ DOD3
DOD3
女は娼婦だった。客をすぐに好きになってしまう娼婦だった。
だが、女が客に結婚を申し出ると客達はすぐに逃げ出した。
女は自分の仕事が疎まれている事すら分からなかった。

ある日、偉そうで不細工な男が女の客としてやってきた。
一通りの行為の後、女は男に結婚を願い出た。
男は涙を流し始めた。彼は誰にも愛されないこの国の王だった。

王と結婚した女はこの国の后となった。そして結婚式の直後、
女の前で王は心臓病で突然死んでしまった。
莫大な遺産と王権が女の下に転がり込んできた。

金も権力も手に入れた女は思う。ここにはもう愛した男は居ない。
あと少しだったのに。私の幸せまであと少しだったのに。
男の唯一の形見である槍を持ち、王宮から女は逃げ出した。

+ NieR:Automata
NieR:Automata
ある国に2人の王子がいた。第一王妃の子は賢いが体が弱く陰鬱で、第二王妃の子は頭は悪いが明るく武勇に優れていた。

どちらの王子が正式な後継者か。王はその決定を下さぬままに戦で命を落としてしまう。残された王子たちは当然のごとく継承権を主張し合い、民を巻き込んで対立した。

醜い王位争いの中、王の子を名乗る第三の王子が現れた。それは智勇兼備で王として申し分のない青年。青年は愚かな兄たちを屠ると王位に就き、以降は名君として名を馳せた。

数十年後。王は亡くなる間際に民に告げる。自分は前王の子ではなく、ある貴族が仕立てた貧民の子であると。それを聞いた民衆は王でなくなったその男を吊るし首にした。

三式戦術槍

武器開発記録:その1
近頃、機械生命体たちの侵攻が拡大している。それに対抗すべく、武器の開発担当にこの私が選ばれた。奴らを痛めつける強力な武器を作ってやろう。

武器開発記録:その4
一刀両断できる剣か? それとも叩き潰す槌か? いやそれとも……だめだ、どんな武器が最良なのか分からない。どうすれば奴らにとって恐ろしい武器を作れるんだ……

武器開発記録:その8
かれこれ数か月、武器開発は停滞している。そんな私をみかねた友人が声をかけてくれた。なんともありがたいことだ。おかげで良いアイデアを思いついた。そうだ、これならうまくいく。

武器開発記録:その18
ついに完成した。私たちアンドロイドも同じ機械、これなら機械生命体たちも恐れるに違いない。これで奴らを殲滅し、実験台となってくれた仲間へ少しでも手向けを送るとしよう。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 三式
追加日 2021年5月20日
EN Type-3 Lance
NieR:Automata

+ NieR:Automata
NieR:Automata
飾り気のない槍は、機械のように正確に急所を貫いては、鈍い刃で相手の骨を削り取る。その際に鳴るごりごりとした音とありえない程の苦痛の悲鳴を、傭兵の女はとても好んでいた。

今日も今日とて至上の音楽を聞く為に、女は戦場を駆け巡る。あの巨漢は脂肪がブルブルと鳴りそうだ。ああ、あの痩身は程良い骨の音を鳴らすだろう。さて誰から貫こう?

いくつもの戦場を渡り歩いて、いくつもの体を貫いて。理想とする叫びと骨の音を求めた女は、いつしか疲れ果てていた。ちょうど良い塩梅に、柔らかい肉と骨はないものか。

ふと、横を見ると丁度良い肉の塊が転がっていた。切り刻むと心地良い悲鳴を上げて女を満足させる。充実した笑顔で空を見上げた。それが我が子である事は、もう思い出せなかった。

赫灼ノ朧槍

オレが迷いこんだのは、一万人もの乗員を誇る巨大な移民船だった。人類が新たな星を求めて漕ぎだした船の一つだ。しかし、中で出会ったのは人間ではなく、ロボットばかりだった。

ロボット達は人間そっくりに作られていた。オレはそんなロボット達を一人ずつ殺していく。従順に作られたロボット達は不平も言わず、血も流さず、無抵抗のまま死んでいった。

オレは人間を探していた。故に彼らの腹を開き、人間かロボットかを判別していたのだ。しかし、人間は一人もいなかった。オレもロボットかもしれない……そんな疑念を抱きながら、船を彷徨った。

七つ目の区画で反撃にあった。オレの腹から赤い血が溢れる。それは人間であることの証明。そして、オレを刺した男が従順なロボットではないことを意味する。オレは満足して瞳を閉じた。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ 赫灼
追加日 2021年9月10日
EN Shiny Lance

CRUD-lore

人物記録:李 玄植
災害発生に備えて作成された、避難時点呼リストにて氏名を確認。恐らく通常の研究員と思われるが資料が少ない。もしかすると、情報を意図的に抹消された人物かもしれない? 念のため記録。

人物記録: イーサン・クロウリー
当時の本施設で所長を務めていた人物。大きな財力の裏側には、政府による援助があったのではと噂されていた。これまた噂だが、気弱な性格の為、政府から圧力を受けた傀儡と疑われもしたそうだ。

人物記録:デイビッド・アンダーウッド
かつて本施設で行われた研究の内、人体に関する物の主幹研究員。同じ研究所から移籍した、一部研究員からは主任と呼ばれていた。恐らく呼称の更新がされなかったのみで、他意はないと思われる。

人物記録:ヘレナ・アンダーウッド
【編集済み】

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ
追加日 2022年1月1日
EN CRUD-lore
解放 ノエル(兵器の正月)

絡繰ノ疵物

壊れた機械は、ただの鉄屑。鉄屑はただの不用品。
そして不用品はただのゴミとして処理される。
今日もたくさんの機械がゴミ捨て場に捨てられていた。

役立たずは即時廃棄。
それは人間社会でも同様だった。
仕事で失態を犯した俺は、職場に捨てられて失職した。

ゴミ捨て場を漁っていると一本の槍を発見した。
立派に見える機械仕掛けの槍だが……壊れている。
俺と同じだな。不良品同士仲良くしようぜ、相棒。

しばらくして、俺たちは元職場に乗り込んだ。
俺たちの足元にはかつての同僚たちが血を流して転がっていた。
なんだ、不良品でも合わせれば使えるじゃないか。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ 絡繰
追加日 2022年3月22日
EN Mechanical Refuse

水属性

銀雪の尾

山を覆う珂雪、星満ちる夜天。
汎ゆる音を雪が呑む、静謐に支配された場所。
命を拒絶するそんな深山に、古くから生きる人々が居た。
人々は彼等を「銀雪の狼」と呼ぶ。

山麓の民は「彼の山は冬に呪われた」と語った。
死の香る玄冬は多くの者に恐れられる。
故に彼等狼たちは、深き山に好んで根を下ろすのだ。
一切の甘えを捨てて、己が生死と向き合う為に。

無論、極寒の山に生きる事は容易ではない。
食糧は少なく、命を奪う要因など何処にでも転がっている。
安寧を嫌い、平穏を拒む彼等の精神を、
ある者は嗤い、ある者は感心し、そしてある者は憧れた。

何時の日か、彼等の生活に深く感銘を受けた男が、
彼等の仲間に加わりたいと、その深山へと足を運んだ。
然し男は、静謐に潜む微かな足音に気付けなかった。
狼は貴重な食糧を、手早く仕留めたと言う。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 銀雪
EN Silversnow Tail

王妃の玉座

昔ある国に絶世の美女と呼ばれた王妃の甥が恋した淑女に花束を贈ろうとした老人の幼馴染と自称する町役場の主任の養子と些細なことで喧嘩した詩人が大切にしている竪琴を作った楽器屋の並びに本店を構える武器屋の主人の姉の叔父と仲良しの王宮料理人がいた。

料理人は腕によりをかけてヌーゲンツ・ア・ゾルメ産オチヌルス・ヴィ・ラコンテを添えたブッフォーヌ風クリティア・ドゥ・ラヴァルフォンス伝来のトルタフィン包み蒸しに近いスルソーサを三日三晩煮込んだ気まぐれチョ・ヴォワール風ゾルゴイ仕立てを作った。

その料理を口にした王妃はこれは遥か海の彼方に浮かぶ幻の孤島にある村の近くを流れる川から船に乗ると見える集落の裏に広がる草原の端にある城からの眺めが最高だと評判の山脈の麓に茂る森の中にある太古の木の根を切り刻み泥で煮詰めたような味だと言った。

すると料理人は王妃の機嫌を損ねたと悲観し王宮の壁に飾られた斧槍を掴むと衛兵が止める間もなく自身の喉を貫くがそれを目の当たりにした王妃は極上の珍味だと褒めたのに勘違いさせてしまったと落胆するも時すでに遅し覆水盆に返らずと開き直り食事を続けた。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年4月22日
EN The Devil Queen
解放: アルゴー(忘我救国の冒険者)
DOD
NieR Replicant

+ DOD
DOD
アウストラシア王ジギベルト一世妃ブルンヒルデは西ゴート王アタナギルドの娘で夫の死後、あとを継いだ息子が摂政となり実権を握った。

一方、ネウストリア王キルベリク一世妃フレデグンデはアウストラシア王国の領土をいまいましく思い、ジギベルト一世国王を暗殺してしまう。

アウストラシアとネウストリアは抗争を続け、ブルンヒルデの血族やフレデグンデの家族が次々と暗殺され、両国間は深刻な状態に陥る。

ブルンヒルデはネウストリア王クロタール二世との和平会談時に謀略に遭い処刑される。この斧はブルンヒルデの首を落とした斧と言われている。

+ NieR Replicant
NieR Replicant
ある王妃が暮らす王国の隣の共和国が以前同盟を結んでいた国の南方にある海に浮かぶ小さな島の村と交易を結ぼうとしていた村が所属する地方都市が組み込まれた都市国家の一番北にある国と同じくらいの緯度にある小国での出来事。

その国の王様の妻の弟の従兄弟の兄の娘婿が迎えた養子が恋をした吟遊詩人の奏でる詩に登場する美しい王妃に恋をした愚かな使用人の主人の妻の不倫相手の子供をお守りしていた乳母がよく買いに行く道具屋の主人が言いました。

この包丁を研いだ砥石を作る時に出来た破片を使って掘り込んだ彫銀をあしらった飾り枠を持つ鏡に映ってる扉ののぞき窓から見える隣の家の風見鶏の色と同じ色の食器と同じ重さの鍋の蓋の取っ手の素材で出来た飾りを使う予定の玉座はどこに納めるんだ?

その質問を聞いた妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の

Si'F-06

「イライザ」
私をそう呼ぶのは、一人しか居ない。
彼女は私達のオリジナル。要事の際には護衛すべき対象。

「何か私にお願いとかない?」
私達は兵器、願いなど抱く事はない。
なのに彼女は、何故か私達を必要以上に気にかけた。

「辛かったら、私を頼ってね」
彼女の主張は、正当な物ではない。
使い捨てである私達は、彼女が生きる限り滅ぶ事は無いのだから。

オリジナルの行動は、私達には理解できない。
けれど、彼女の咆哮が施設を震わせた、その日。
どうしてあれ程までに私達を気にかけたのか、分かった気がした。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 白牙
追加日 2021年5月31日
EN Si'F-06
解放: ノエル(形而上の兵器)

黒鳥ノ長槍

人里離れた僻地に暮らす竜人の一族。人間たちは特別に強い力を持っていた彼らを頼り、各地に出没する恐ろしい化け物たちの退治を頼していた。

化け物を退治するのは竜人の一族の長。一族に代々受け継がれる槍を振るうことは誇りでもあり、誉れでもあった。今の長も、この槍をもって幾千の戦場を駆け抜けた。

ある日は毒を吐く化け物を、ある日は雷を降らす化け物を、そしてある日は黒い鳥が群れる化け物を相手にしてきた。すべてはこの力を頼ってくれる人間たちのために。

かつて人間は竜人の一族を僻地に追いやった。彼らの死骸が化け物に変化することを知っていたからだ。一族の長は、よもや同士討ちさせられているとも知らず、今日も誇りと誉れのために槍を振るう。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 黒鳥
追加日 2021年6月22日
EN Blackbird Lance

貞節の槍

昔々、竜が空を飛んでいた時代。竜の鱗の一部は不死の薬になると言われていた。そんな時代のとある山。そこには鱗を狙われる竜と、その竜の鱗を狙う一人の男がいた。竜と男は十数年に渡り戦いを繰り広げ続けた。

男からの攻撃を受け流しながら竜は考えていた。なぜこの男はこうも執拗に鱗を狙ってくるのだろうか。「鱗は伴侶となる者へのみ渡しなさい」そう幼き頃から教えられていた竜は、貞操とも言える鱗を今日も守り切る。

決着の時は突然来た。ひと時の休息中、いつか出会う伴侶に想いを馳せ、うたた寝をしている竜の背後に男が忍び寄る。そして一瞬にして鱗を一枚奪ったのだ。鱗を奪われた竜の悲痛な咆哮が大きく響き渡った。

嘆く竜に男は近づき、一輪の花を捧げた。男は人を愛することができず、竜に愛を捧げるためにこの地にやってきたのだ。男の瞳は恋の炎で燃え上がっていた。竜は男の意図がわからず、怒りのまま男を平らげた。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 水   シリーズ
追加日 2021年7月9日
EN Chaste Spear

稲交接の祷槍

「戦の神」と呼ばれる男が、「神の雷」と呼ばれる槍の噂を聞いた。百戦錬磨のその男は、伝え聞くその槍こそが自分に相応しいと考え、部下に命を下す。「何としても槍を手に入れろ」と。

男の部下は優秀だった。月が満ち、再び欠ける頃には「神の雷」を辺境の地より見つけ出し、男に献上したのだ。男は部下への労いもそこそこに、戦場に赴いた。

男が「神の雷」を手に戦場を駆ける姿は、まさに雷の閃光だった。ほとんどの敵を一人で殲滅した男は、自身の力と槍の力を誇示するように鬨の声を上げる。

その瞬間。誇らしげに突き上げられたその槍に、雷が落ちる。男は立ったまま黒焦げになり、絶命した。部下は後に語る。「あの槍は、よく雷が落ちていたから、神の雷と呼ばれていたそうですよ」と。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 水   シリーズ
追加日 2021年11月10日
EN Thunderflash Lance
解放 アルゴー(破砕裂の冒険者)

黒角ノ恨槍

疑問:対象のエネルギー源、食糧。
施行:観察。
補足:未確認の地域があれば、帰り道に繋がるかも知れない。

疑問:対象の移動方法。
施行:追跡。
補足:前回は霧で見失ってしまった、体格差を考え肉薄し追跡する。

疑問:対象の肉体構造。
施行:皮膚等のサンプル採取。
補足:信じ難い事だが、霧に消えたのではなく体が霧状に変化?

疑問:
施行:
補足:あれは生き物じゃなイ。にげナくては。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 水   シリーズ 黒角
追加日 2022年2月18日
EN Blackhorn Spite

春夏秋冬

+ ※ネタバレ注意
春の神は告げた。
私が草木に生命を芽吹かせようと。

夏の神は告げた。
私が強い日差しで生命を育てようと。

秋の神は告げた。
私が生命の糧となる実りを授けようと。

冬の神は告げた。
私を越せぬ万物に死をもたらそうと。

武器種    レアリティ 真暗ノ記憶
属性 シリーズ
EN Four Seasons
解放: アルゴー(輪廻実存の冒険王)

Si'F-06alter

+ ※ネタバレ注意
廃墟となった都市に残る争いの爪痕。
アスファルトの裂け目から、草木が顔を出している。
黒い外套を纏った少女が、それを静かに見詰めていた。

都市の傷を覆い隠す様に、生い茂る緑。
少女は乗っていたバイクを降り、その植物へ近付いていく。
草葉の陰に見付けた、錆び付いた何か。それが気になったからだ。

酷く損傷した銃器だった。弾倉の構造からして、狙撃銃だろう。
折れてしまった銃身を眺めていると、少女はある事に気付く。
少女の扱う槍の原型と、その武器の造りが似て見えたのだ。

ここまで朽ちていては、それが気の所為でないとは言い切れない。
少女はそう考えながらも、その銃を捨てる事ができず、
荷台の鞄にそれを積み込んで、再びバイクへと跨った。

武器種    レアリティ 真暗ノ記憶
属性 シリーズ 白牙
追加日 2021年5月14日
EN Si'F-06alter
解放: ノエル(輪廻実存の兵姫)

風属性

蟬蛻

最近、我ながら自分のことをひどい男だと思うようになった。
家族のことをないがしろにし、
自分の好きなこと――冒険ばかりしているのだから。

ひと昔前の俺なら、家に帰りたいなどと思ったこともなかった。
しかし今は、冒険中でもふと家族のことが頭をよぎってしまう。
家族を恋しがるなど、俺も焼きが回ったものだ。

あいつら――妻と娘には、ずっと苦労をかけている。
俺だって本当は、本当はわかっているんだ。
でも生来の口下手さと、冒険家の矜持がいつも邪魔をする。

今度家に帰ったら、勇気を出して言葉で伝えよう。
いつも迷惑ばかりかけて申し訳ないと。
今度帰ったら、必ず――

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年8月18日
EN Cicada Husk
解放: アルゴー(冒険者の祝宴)

塗炭の槍

俺はもう、いつ死ぬかもわからない戦場には行きたくなかった。しかし、弟の病は自然に治るものではない。普通の仕事では、金が集まるより前に弟の命は尽きてしまうだろう。

硝煙の煙が、人間の死肉をスモークしている。俺は弟の為だと自分に言い聞かせ、また戦場に戻ってきた。そして、叫び声を上げながら戦地を駆け抜ける。

死線をくぐり抜け、俺は戦場から生還することができた。そして、稼いだ金で弟に手術を受けさせてやることもできた。病院で弟が目を覚ますまで、俺も眠ることにしよう。

弟の声で目を覚ます。弟は泣いていた。俺は、お前が無事ならそれでいいんだと言う。しかし、弟の涙を拭ってやることはもうできない。戦場で負傷した俺は、首から下を動かすことができなかった。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 風   シリーズ 塗炭
追加日 2021年11月20日
EN Wretched Spear

祝依の魂槍

代々屈強な戦士が国を治めた逸話の残る、とある国。その歴代の王たちは皆、ありとあらゆる武芸に長け、筋骨隆々で博識であった。いつの時代も、王は戦の際に常に最前線で戦い、兵に勇気を与え、古の秘術などを用い、国に数々の勝利をもたらしたという。

この国の王は、いつの時代もとてつもなく強いのだが、どの王も在位の期間は短かった。それでも、王の退任ののち、王位を継いだ若き王子たちは、他国が驚くほど速く、戦士としての頭角を現すため、国の強さが揺るぐことは決して無かったという。

この国では王子が成人を迎えると祝宴の儀式が行われる。またの名を「親殺しの儀」。それは、王子が祝宴の席で代々引き継がれる槍を用いて王を貫くという儀式で、それくらいの覚悟が無ければ国を治めることなど出来ないという、初代王の強い志から始まったという。

「親殺しの儀」の様子の一部がある手記に残されている。
「王子は半ば狂乱しながら王の体を槍で突き刺す。直後、膝から崩れた王子は少しの静寂ののち、ゆっくりと立ち上がり豪快に笑った。まるで先代の王の生き写しのような笑い方で」。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 風   シリーズ
追加日 2022年2月4日
EN Jubilant Spirit

Si'F-06scar

槍を握り締める、強く。そこに在る事を確かめるように。

続く戦闘の疲労、負った傷。曖昧になる指先の感覚。

私の手の指は10本残っているだろうか、それを確かめる余裕もない。

赤くなる視界。それは私の血の色か、あるいは。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 風   シリーズ 白牙
追加日 2022年3月31日
EN Si'F-06scar
解放 ノエル(破砕裂の兵器)

光属性

四〇式戦術槍

■【機密】ヨルハ機体8B・22B・64Bの捕縛及び破壊命令
差出人:司令官
受信者:オペレーター6O

■(Re:)【機密】ヨルハ機体8B・22B・64Bの捕縛及び破壊命令
差出人:オペレーター6O
受信者:司令官

■【※追記】当該情報へのアクセス禁止措置について
差出人:司令官
受信者:オペレーター6O

■極秘任務詳細
差出人:オペレーター6O
受信者:2B
※本命令は司令官からの直接命令の為、転送を禁じます。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 四〇式
EN Type-4O Lance
NieR:Automata

+ NieR:Automata
NieR:Automata
ハーイ!ヨルハ部隊のアイドル!北部12C防衛本部の広報担当42Sでーす!今日からガンガン戦況を報告しちゃうから、ヨルハ部隊のみんながんばってくださいね!

戦場の皆さん!いつも放送を聞いてくれてありがとう!戦況は決して楽観視は出来ないけれど、衛星軌道基地群からの増援も予定されているから絶対に諦めないでくださいね!人類に栄光あれ!

こちら北部12C防衛本部!!誰か!誰かこの放送を聞いていませんか!?僕は広報担当の42S!現在、私たちの本部施設が多数の機械生命体に囲まれて……

【このチャンネルは現在放送されておりません】

枢の鉾槍

むかしむかしあるところに、自由な出入りを禁ずる、とても閉鎖的な国があった。他国との交流は最低限で、国のことを知る人間はほとんどいない。なぜなら入国審査でほとんどの者は落とされ、入国を拒否されるからだ。

噂の内容は様々だが、審査を通過できる人が少ないというのは事実だった。審査は厳粛に行われる。申請をすると過去を洗いざらい調べられた後国境に呼び出され、大きな槍を背中に携えた審査員との質疑応答を経て、その場で審査の結果を告げられるのであった。

今月の審査対象は5人。従来通りの審査が行われたが、誰一人通過できず入国を拒否された。4人は大人しく踵を返したが、残る1人の男が審査員に掴みかかる。男は武器を取り出し強行突破を試みたが、審査員の取り出した槍によって刺し殺された。

審査員の正体はその国の姫君であった。彼女は腕っ節には自信があるため旦那には強い男がふさわしい、と考えていた。これからも姫は身分を隠し、背中に大きな槍を携え、審査に訪れる人間をジャッジする。いつか現れる素敵な王子様を夢見て。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ
EN Core Half-Pike
解放 アルゴー(形而上の冒険者)

白の矜持

その白く美しい槍は、曰く付きの業物だった。歴代の所有者を悲劇的な死へと導いた後に、妹想いの素直な少年の手に収まった。槍を携えて旅をした少年もまた、悲劇的な運命を辿った。

少年の死後、この槍の行方を知る者はいなかった。なぜなら、人類が滅んでしまったからだ。槍は、気の遠くなるような長い間、自然にさらされ続けた。

人類が建造した街は風化し、廃墟となっていたが、そこには野生生物が生き続けていた。ある時、群れをはぐれた小鹿が、草むらの中に鈍く曇った白い槍が横たわっているのを見つけた。

小鹿は槍を咥えて、寝床としていた太い木の根元にある洞穴の中へ運んだ。小鹿はやがて死に、夜が消え、地上からは人間もいなくなってしまったが、槍は静かに新たな持ち主を待ち続けていた。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年4月30日
EN Virtuous Dignity
NieR Replicant
NieR:Automata

+ NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場
NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場
その槍を持つ者は非業の死を迎える、そんな呪われた品があった。
いまその槍を持つのは魂の存在しない機械人形。
人ではない機械に、槍は何度も死を与えた。

機械人形は、同じく機械でできた兵器達と戦争をしていた。
潰されての圧死。燃やされての焼死。突き落とされての転落死。
機械人形は何度も生まれかわり、再び戦場に投入される。

戦闘はより過激に、より複雑になっていった。
自爆による特攻。偽りの作戦。仲間からの裏切り。
魂のない機械人形は、無限の地獄を繰り返してゆく。

やがて、機械人形に最後の死が訪れた。それは信頼する仲間を守るための自己犠牲。二度と復活できない作戦。
その身を蝕む苦痛の中で、機械人形は安らかに眠った。

+ NieR:Automata
NieR:Automata
その白く美しい槍を作らせたのはある国の暴君だった。美しい妻への贈り物として装飾された武器。妻は暴君と共に寝所に赴き、親の仇である暴君の腹を三十回槍で突き刺した。

二番目の持ち主は勇猛なる女戦士だった。彼女は何人もの野盗を斬り殺し、英雄となり、街の長となり、年月を経て老婆となり、月の夜に若い野盗に囲まれ、全てを奪われ、殺された。

三番目の持ち主は商売人の女だった。彼女は強欲で、人から金を奪うように生きていたが、やがて誰も近づかなくなり首を吊る事になる。飾られていた槍は一度も使われる事はなかった。

四番目の持ち主は素直な少年だった。少年には病の妹がおり、彼女の為なら何でもするつもりだった。やがて少年は妹の為に全てを捧げた。彼の存在、そしてこの世界の全てを。

黒金の道標

何処から生まれ、何処へ行く。
判るはずもない。造られたばかりの命に、感情などないのだから。

生まれた命は、確かな形も得られずに消えていく。
自分が何者かも、自分が得た感情にも気付かぬまま。

解き放たれた命は、姉の想いを継いでいく。
けれどもしその願いを叶えたら、次は何処へ向かうのだろう。

何処から生まれ、何処へ行く。
判る必要はない。明日の事など、誰にも判らないのだから。

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年8月18日
EN Iron Signpost
解放: ノエル(兵器の祝宴)

不死鳥の槍

とある村に一人の兵士がいた。戦果と人気を夢見て故郷を離れたはいいが、僻地に配属されたために、これといった戦いに参加できなかった男。近隣住民さえ足を運ばない施設の見張りをする彼は、名声はおろか、友達すら作ることができなかった。

目が覚めては身支度を整え、窓辺の小鳥へ餌を与えてから家を出る。誰も通らない道の見張りを続け、日が暮れると施設の鍵を閉じて帰路についた。誰とも顔を合わさず過ぎる日々。そんなある日、兵士は小鳥に話しかけられたような気がした。

人恋しい余り、ついに幻聴まで聞こえたか。男はそう自嘲する。その内聞こえなくなるだろうと、これといった対処もせず日々を過ごしていた。しかし、快活な子供を思わせるその声は、何度も男に語りかける。「私が友達になってあげる」。

男は怖くなった。聞く度に鮮明になっていく小鳥の声が、自分が壊れていく証明のようにさえ感じられて。焦った男は窓辺の小鳥を握り潰す。だが、翌日も再び窓辺から声が聞こえる。小鳥の姿はない。男は自らの命を絶った。「私ガ友達ニナッテ……アゲタ」。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ 不死鳥
追加日 2021年9月17日
EN Phoenix Lance
NieR Replicant
NieR:Automata
SINoALICE

+ NieR Replicant
NieR Replicant
とある辺境の国に死をも恐れぬ戦士がいた。
戦士の屈強な体は弓等では射抜けぬと思える程に頑丈だった。
その為、戦士は常に戦場の真っただ中に身を置いていた。

ある時戦士の夢に美しい小鳥が現れた。
小鳥は、その勇猛な戦いを褒め称え「戦が終結し平和な世界となる事」か「不老不死の体」どちらかの願いを叶えようと囁いた。
戦士は「不老不死の体」を欲した。

それからの戦士の戦いぶりは目を見張るものであった。
敵を草を刈るようになぎ倒し、いくら弓を射たれてもいくら太刀を浴びても平然と敵の真っ只中を切り開いていくのだ。
王は戦士に数々の称号と褒美を与え、戦士の輝かしい栄光の日々は永遠に続くかと思われた。

けれど戦は終わる事なく、辺境の国はやがて滅び、戦火は拡大し辺り一帯は荒廃した。
草木は枯れ、人々は死に絶え、やがて戦士を知る者はいなくなった。
いくら飢えようとも死なぬ体で戦士は再び美しい小鳥の夢を見る。
戦士は死にたいと小鳥に懇願したが、小鳥は死ねないと答えた。
戦士は未来永劫死ぬことはないと囀った。

+ NieR:Automata
NieR:Automata
とある戦士の伝説があった。その戦士は屈強で何者にも劣ることなく、さらに不死鳥から不老不死の体を授かったという。戦士は力を振るう場所を求め、何十年も戦場をさすらった。

止まることのない争いは、やがて戦士を孤独にした。死ねない体を持て余した戦士は、手にした槍で何度も己を貫いた。しかし傷はたちどころに癒え、痕すら残すことは無い。

崖から身を落とし、火の中に飛び込み、濁流に身を投げても、その身は滅びることはない。いつしか戦士は意識を閉じた。そして数百年の後、その傍に一羽の美しい小鳥が舞い降りた。

小鳥は言う「貴方の罪は償われた。永遠の不死がもたらす孤独から救って欲しいのならそうしてやる」。戦士は涙を流し、神に感謝の言葉を述べ、それから小鳥を踏み殺した。

+ SINoALICE
SINoALICE
男は愛する妻のため戦場へと赴く。戦火の中、男は胸を貫かれ腹を斬り裂かれても、決して膝をつくことはない。彼は不死の体を持つ戦士だった。不死でもなければ、体躯にも腕力にも恵まれない男がここまで生き延びることもなかっただろう。

男が不死の体となったのは、一羽の美しい小鳥に出会ったあの日からだった。妻を一途に想う男に心打たれ、小鳥は自らの羽根を一枚差し出しながら言う。「この羽根を身に着けている限り、あなたは愛する人と寄り添えるでしょう」

ひとつ戦争が終わるたび、男はその報酬を手に妻と暮らす故郷の村へと帰る。妻に着飾らせてやることもできない、裕福とは程遠い暮らし。それでも、最愛の妻と一緒に暮らせることが彼にとっての生き甲斐だった。

男は愛する妻のため戦場へと赴く。戦火の中、男は胸を貫かれ腹を切り裂かれ、そして絶命した。その日、故郷の村では、男が肌身離さず大切にしていたはずの美しい羽根を、商人に売りつける妻の姿があった。

闇属性

拷奪の穿刑

拷問を生業とする一族に生まれた男が愛用していたという槍。
その男は人を痛めつける術に類いまれなる才能を持っていた。

どうすれば人はより痛み、恐れ、苦しむのか。
苦悶に満ちた顔を見ては興奮し、男は不気味に笑い出す。

そんな男も老いには抗うことができず、己の死期を悟る。
神に殺されるくらいならと、自らの槍でその命を絶ってしまう。

その後、槍は他の拷問官に受け継がれたが、全員すぐに手放した。
彼らは口を揃えて言う。「槍から不気味な笑い声が聞こえる」

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 拷奪
EN Tormented Furrower

黒の倨傲

その黒く醜い槍は、曰く付きの業物だった。歴代の所有者を悲劇的な死へと導いた後に、娘想いの愚直な父親の手に収まった。槍を携えて旅をしたこの男もまた、悲劇的な運命を辿った。

男の死後、この槍の行方を知る者はいなかった。なぜなら、人類が滅んでしまったからだ。槍は、気の遠くなるような長い間、自然にさらされ続けた。

人類の文明の上に、いつしか機械たちが独自の文化を築いていた。ある時、一体の機械が、工場の隅に薄汚れた槍を見つけた。彼は、その槍を自分だけの宝物にすることにした。

機械は、その槍を部屋に鍵をかけてしまいこんだ。しかし、戦争で記憶が壊れ、自分ではその鍵を解除することができなくなってしまった。ダレカアケテクレナイカナア?

武器種    レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年3月13日
EN Cruel Arrogance
NieR:Automata
SINoALICE

+ NieR:Automata
NieR:Automata
その黒く醜い槍を作ったのは、美しい女刀鍛冶だった。その刃先を誰もが褒め称えたが、嫉妬した若い弟子の少年によって女は殺された。槍の行方は誰にも判らなくなったと言う。

二番目の持ち主は人形を操る傀儡師だった。彼の最高傑作は美しく何でも出来る少女のからくり人形。傀儡師が人形に槍を持たせると、見事な槍さばきで傀儡師を切り刻んだ。

三番目の持ち主は生まれたばかりの王子。後継者の証として槍を与えた女城主は、その後すぐに亡くなってしまう。葬儀の夜、王子の部屋から槍は消え、赤子の遺体だけが残っていた。

四番目の持ち主は愚直な父親だった。父親には病の娘がおり、彼女の為なら何でもする覚悟があった。やがて父親は、その決意のままに全てを捧げた。彼の存在と、この世界の全てを。

+ SINoALICE
SINoALICE
その槍を持って一度舞えば、100人を魅了し、1年の寿命を奪われる。そんな呪われた噂が立ったのは、舞踏家一門の頭領が若くして死んだ時だった。彼は普段から好んで、薄気味悪い槍を使って舞っていたのだ。

頭領の死後、彼が好んで使った槍は使用する事を禁じられ、蔵の奥へとしまわれた。もともとあの槍は南蛮から来た赤い目の商人が売っていた物だったが、頭領が値切りに値切って信じられない程の安値で手に入れた物だった。

南蛮から来た武器の割に、不思議と日本の文化を感じさせる顔の装飾が槍には施されていた。顔にはどこか血を拭ったような汚れがついており、掃除を任せられている小間使いも恐ろしがって近寄らなくなってしまう。

薄気味悪くて、捨てるにも捨てられず困っていたその時、あの南蛮の商人がフラリとやってきて引き取ると申し出たのだ。彼は売った値段と同じ小銭で槍を引き取ると、薄い笑みを浮かべ、妙な音でこう言った。「ごチソうさまでシタ」

Si'F-unnumbered

道を引き返し始めた時は、まだ小さな違和感でしかなかった。
海を渡る手段を探すついでに、何か情報を探そうと思っただけ。

眠る前に置いておいた槍の位置が、少し違う気がする。
最初に気付いた時は、そのくらいの違和感でしかなかった。

けれど今、状況は前よりもずっと悪くなってる。
だから私は、急いで道を引き返さないといけない。

私達に関する情報があるのは、あの研究施設くらいだから。
もしあれが、いつか眠りの外側にまで及ぶのなら……

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 闇   シリーズ 白牙
追加日 2021年9月28日
EN Si'F-unnumbered
解放 ノエル(無血貌の兵器)

Si'F-ADVtest

「何か、叶えたい夢とかあったりしないの?」
オリジナルの問いの意味が、私には解らなかった。
夢という言葉の意味を、私は知らない。

だから、私は研究員にその意味を尋ねた。
研究者は簡潔に答えた。
「睡眠中の人類が、主に視覚で感じていた心像をそう呼びます」

それから研究員は、いくつかの情報を補足する。
記憶の整理、人が見出した価値について。そして最後にこう言った。 「一般的な睡眠を行わない皆さんは、見る機会はないと思います」

研究員の話を聞いた後、私はオリジナルに答えた。
「私たちは眠らないので、夢を見ることはないそうです」
オリジナルは悲しそうに笑う。その笑いの意味も私には解らない。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 闇   シリーズ 白牙
追加日 2021年12月20日
EN Si'F-ADVtest
解放 ノエル(黒緋染の兵器)

黒趾ノ長槍

街の外れにある、とある屋敷で長年門番をしている男がいた。
槍を持って門の前に立ち、不審な人物や客人の対応を行う、
男は同じ屋敷で、その仕事に人生のおよそ半分を捧げてきた。

長年同じ屋敷で同じ仕事を続けているため、
男は雇い主、つまりその屋敷の主人とはずいぶん仲が良かった。
個人的な悩み事についても話し合う、友と言えるほどに。

ある日、屋敷の主人は自身の寿命について男に話した。
子供の居ない自分が老死すれば、門番の仕事もなくなってしまう。
早いうちに次の仕事を探した方がいいと、主人は謝りながら話す。

しかし、男は結局別の仕事に移ることはなかった。
長年世話になった主人を一人残すのが忍びなかったからと。
男は屋敷が荒れ、黒い鳥や獣の住処になっても門番を続けていた。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 闇   シリーズ 黒趾
追加日 2022年2月28日
EN Blacktoe Halberd

 小型剣    大剣
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