※当wikiで使用している画像、情報等の権利は、株式会社スクウェア・エニックスに帰属します。削除依頼等への速やかな対応のため、当wikiからの内容の複写および他サイトへの無断転載を禁止します。
※スマートフォンからの閲覧で表示が崩れる場合は、ページ最下部の「最新の情報をみる」または「PC表示に切り替える」ボタンでのリロードをお試しください。
※スマートフォンからの閲覧で表示が崩れる場合は、ページ最下部の「最新の情報をみる」または「PC表示に切り替える」ボタンでのリロードをお試しください。
![]() |
![]() |
![]() |
星2・星3 | 星2・星3 | 星2・星3 |
星4・真暗 | 星4・真暗 | 星4・真暗 |
![]() |
![]() |
![]() |
星2・星3 | 星2・星3 | 星2・星3 |
星4・真暗 | 星4・真暗 | 星4・真暗 |
火属性
廃鋼ノ禁柱
開発が進み、人の住む土地から自然が失われていた。都市にほど近いこの森もまた、伐採が進められ、跡地にアウトレットモールを建設するという計画が進められていた。5階分吹き抜けになったイベントホールが売りの、大規模な施設だ。
森の中に、ひときわ高くそびえ、太く深く根を張った巨木があった。10人の作業員が1日がかりで切り、その木は多量の赤い樹液を流して横倒しになった。上空では、鳥達が悲鳴のような鳴き声をあげ、不気味に旋回していた。
果たしてアウトレットモールは建設された。しかし、外では不気味な鳴き声の鳥達が飛び回り、施設内での事件・事故が後を絶たなかった。大々的に開業したにも関わらず、あっという間に客足が遠のき、すぐに廃業してしまった。
打ち棄てられたアウトレットモールは廃墟となり、みるみるうちに植物に侵食されていった。吹き抜けのイベントホールには、既に巨木がそびえ立っているが、人々はそれを知らない。別の業者が、この跡地をテーマパークにしようという計画を立てているらしい。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 廃鋼 |
EN | Forbidden Scrapsteel Obelisk | ||
絡繰ノ制裁棒
とある国で華やかな生活を送る貴族。彼は貧乏からの成り上がりであった。彼の地位は弛まぬ努力が生んだ結果であったが、周りの貴族はそれを認めず、彼のことを卑しい成り上がり貴族として忌み嫌い、避けていた。
ある日、行商人が歴史的価値があるという古い本と機械仕掛けの杖を持ってきた。提示された金額はとても高額であったが、成り上がり貴族の彼は出された商品を一瞥し、少し考えた末に購入を決めて大金を支払った。
買った本はとても古く、この国のものではない言語で書かれていた。周りの貴族は、教養のない成り上がりが流れの行商人に騙されて無価値なものに大金を払ったと噂にし、彼のことを嘲り笑い、馬鹿にした。
しかし、彼にはこの本を読むことができた。苦労して過ごした貧乏時代に覚えた言語。そこには機械仕掛けの杖の使用法が書かれていた。この本と杖があれば、いつでも周りの貴族を皆殺しにできると気づいた彼は、独りでニヤリと笑った。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 絡繰 |
追加日 | 2021年10月22日 | ||
EN | Mechanical Baton |
暖氷の街灯
雪の白に塗りつぶされた、暗い夜道。
少女が1人、防寒具も身に着けぬまま歩いています。
手にした銀貨を固く握りしめ、母の待つ家を目指しているのです。
そんな少女の前に雪中から、暖かく光る不思議な杖が現れました。
少女が1人、防寒具も身に着けぬまま歩いています。
手にした銀貨を固く握りしめ、母の待つ家を目指しているのです。
そんな少女の前に雪中から、暖かく光る不思議な杖が現れました。
少女はその暖かな灯に、母の手の温もりを思い出しました。
最後に頭を撫でてくれたのは、いつだったでしょうか。
その記憶に縋りつくように、少女は杖に駆け寄ります。
すると、杖の灯は強く輝き、光が少女を包みました。
最後に頭を撫でてくれたのは、いつだったでしょうか。
その記憶に縋りつくように、少女は杖に駆け寄ります。
すると、杖の灯は強く輝き、光が少女を包みました。
少女は暖かな光の中で、幸せな記憶を思い出します。
昔食べたシチュー。暖炉の前で編み物をする母親。
お気に入りだった手袋とマフラー。飼っていた犬。
杖の灯は一層輝き、おかげで少女は寒くなくなりました。
昔食べたシチュー。暖炉の前で編み物をする母親。
お気に入りだった手袋とマフラー。飼っていた犬。
杖の灯は一層輝き、おかげで少女は寒くなくなりました。
翌朝、杖を手にした少女が氷漬けの姿で発見されました。
その杖は、使用者の暖かな記憶を奪い、灯に変換する魔具でした。
少女は記憶を失い、帰る家さえ分からなくなってしまったのです。
しかし凍った少女の顔には、暖かな笑みが浮かんでいたそうです。
その杖は、使用者の暖かな記憶を奪い、灯に変換する魔具でした。
少女は記憶を失い、帰る家さえ分からなくなってしまったのです。
しかし凍った少女の顔には、暖かな笑みが浮かんでいたそうです。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | |
追加日 | 2021年10月31日 | ||
EN | Winter's Warmth | ||
解放 | サリュ(形而上の魔女) |
偽脳のアタナシア
「ここはどこ? 真っ暗なの。出して! お願いだから!」
目を覚ますと軟禁されていた女は、大声で訴える。
目を覚ますと軟禁されていた女は、大声で訴える。
暗闇から無数の敵が現れた。女は、自らの手に杖が握られている事に気がつく。辛いが、生き残るために戦うしかないことを悟った。
気が遠くなる数の戦闘を経て、女は身も心も疲れ果てた。すると、女の頭に終了の声が響き、電源が切れた様に意識が遠のいていく。
【本商品には、数百万回の戦闘を学習したAIがインストール済♪
戦闘に不慣れなお客様も、AIアシスト機能で安心安全!!】
戦闘に不慣れなお客様も、AIアシスト機能で安心安全!!】
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | |
追加日 | 2022年3月22日 | ||
EN | Artificial Athanaia | ||
解放 | F66x(無血貌の女囚) |
水属性
水骸の愛杖
男は美しい女性に見惚れていた。
しかし、水の中で生きる一族である男は声をかけられなかった。
しかし、水の中で生きる一族である男は声をかけられなかった。
男はそれから毎日彼女を見守っていた。
愛する夫を水害で失った彼女は、海に出て花を贈っていた。
愛する夫を水害で失った彼女は、海に出て花を贈っていた。
男はある日から彼女の死を悼んでいた。
後を追って溺れ死んだ彼女は、誰からも花が贈られなかった。
後を追って溺れ死んだ彼女は、誰からも花が贈られなかった。
男は愛する彼女の後を追って自害した。
男の身体は花を象った杖となり、海底に沈んだ彼女へ贈られた。
男の身体は花を象った杖となり、海底に沈んだ彼女へ贈られた。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 水骸 |
追加日 | 2021年4月20日 | ||
EN | Seabone Staff | ||
王宮騎士の献身
その騎士の女は王に絶対の忠誠を誓う。
いかに理不尽な命令にも逆らうことはしない。
ただ粛々とその命をこなすのだ。
夜を共にしろという命令にも、逆らうことはなかった。
いかに理不尽な命令にも逆らうことはしない。
ただ粛々とその命をこなすのだ。
夜を共にしろという命令にも、逆らうことはなかった。
美しく、忠実で、若い騎士の女を王は大層気に入っていた。
しかし、それを快く思わなかった王妃は、彼女の追放を企てる。
企てに気づき激怒した王は、彼女に王妃の殺害を命じた。
騎士の女は命じられたその足で王妃のもとに向かい、頭を潰した。
しかし、それを快く思わなかった王妃は、彼女の追放を企てる。
企てに気づき激怒した王は、彼女に王妃の殺害を命じた。
騎士の女は命じられたその足で王妃のもとに向かい、頭を潰した。
横暴な王に忠誠を誓う者は、騎士の女の他には一人もいない。
それ故か、ある日、王は何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
見舞いには、もちろん誰も来ない。
意識を取り戻した王は憤慨し、彼女に家臣たちの皆殺しを命じた。
それ故か、ある日、王は何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
見舞いには、もちろん誰も来ない。
意識を取り戻した王は憤慨し、彼女に家臣たちの皆殺しを命じた。
毒に侵され、身動きの取れなくなった王は、苦しむばかり。
ついに楽になりたいと、自身の殺害を騎士の女に命じた。
彼女は、その命令にだけは従えないと、泣きながら首を振る。
それから9年もの間、苦痛に叫ぶ王に献身的に尽くしたのだった。
ついに楽になりたいと、自身の殺害を騎士の女に命じた。
彼女は、その命令にだけは従えないと、泣きながら首を振る。
それから9年もの間、苦痛に叫ぶ王に献身的に尽くしたのだった。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 王宮騎士 |
追加日 | 2021年11月10日 | ||
EN | Courtly Devotion |
黒趾ノ祀杖
儀式や魔術には往々にして贄や供物が必要となる。
命あるものに奇跡をもたらすなら、それらもまた命であった。
命あるものに奇跡をもたらすなら、それらもまた命であった。
ある女は自身の願いを叶えるため、東西古今の文献を探り、
あらゆる魔術、儀式を自らの手で準備し、試したと言う。
あらゆる魔術、儀式を自らの手で準備し、試したと言う。
その過程で彼女は多くの命を手に掛けた。黒い鳥類や蜥蜴、
百足などの不審な死体が多数発見され、近隣住民が慄くほどに。
百足などの不審な死体が多数発見され、近隣住民が慄くほどに。
だが、あらゆる魔術と儀式に頼っても、女の願いは叶わない。
いくら贄を捧げても、死した彼女の魂が再び体を得る事はなかった。
いくら贄を捧げても、死した彼女の魂が再び体を得る事はなかった。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 黒趾 |
追加日 | 2021年12月10日 | ||
EN | Blacktoe Crosier |
式皇の鎖骨
昔話をしよう、永遠の命に興味はあるか?
魔法と科学、双方の技術に富んだある国があってな、
そこでは永遠の命を目指し、日々研究が行われていたんだ。
魔法と科学、双方の技術に富んだある国があってな、
そこでは永遠の命を目指し、日々研究が行われていたんだ。
機械の体へ、魔法を用いて人間性を固着する。
それが彼等の考えた、永遠の命の作り方って訳だ。
長年苦労したようだが、ある時彼等はようやくそれを実現した。
それが彼等の考えた、永遠の命の作り方って訳だ。
長年苦労したようだが、ある時彼等はようやくそれを実現した。
遂に実現した永遠の命、しかしソイツは素材に問題があってな。
簡単に言ってしまえば、他人の命が素材として必要だったんだ。
結局、権力者の所為で多くの人間が犠牲になっちまった。
簡単に言ってしまえば、他人の命が素材として必要だったんだ。
結局、権力者の所為で多くの人間が犠牲になっちまった。
それからたったの十年後だよ、あの国が滅んだのは。
永遠の命と言いながら所詮は機械だ、壊されちまえば意味も無い。
あれだけデカい代償を払ったってのに馬鹿な話だよ、まったく。
永遠の命と言いながら所詮は機械だ、壊されちまえば意味も無い。
あれだけデカい代償を払ったってのに馬鹿な話だよ、まったく。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月21日 | ||
EN | Imperial Clavicle |
無天の杖
ある時、王国に一人目の王子が生まれた。
優しい母と厳格な父の間に生まれた、小さな子。
しかし、体の弱い母は彼が幼いうちにこの世を去ってしまった。
優しい母と厳格な父の間に生まれた、小さな子。
しかし、体の弱い母は彼が幼いうちにこの世を去ってしまった。
王子には、王国の未来を拓く願いを込めて、
「明日」という言葉から由来する名前が、父から与えられた。
その日から彼は、王国の明日へ向かって歩み始める。
「明日」という言葉から由来する名前が、父から与えられた。
その日から彼は、王国の明日へ向かって歩み始める。
だが彼の夢見た未来は、正義は、父とは異なる物だった。
母から教わった優しさと、王である父の教えの狭間で揺らぐ心。
母譲りの弱い体は病をも抱え、彼は心身共に苦しんでいく。
母から教わった優しさと、王である父の教えの狭間で揺らぐ心。
母譲りの弱い体は病をも抱え、彼は心身共に苦しんでいく。
それでも彼は、優しさと正義は同じ物だと信じたかった。
それを証明する為に、彼は自分自身の思い描く明日へ歩み始める。
父に棄てられ、国を追われ、命を擦り減らしてでも。
それを証明する為に、彼は自分自身の思い描く明日へ歩み始める。
父に棄てられ、国を追われ、命を擦り減らしてでも。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2022年2月18日 | ||
EN | Rod of the Empty Sky | ||
解放 | リオン(亡命者の祝宴) |
神宿りの杖
風属性
裁定の杖
あるところに歴史を作る国がありました。
その国は、我々に3つのものを与えてくれました。
それは「過去」と「未来」と、正義を体現する「武器」でした。
その国は、我々に3つのものを与えてくれました。
それは「過去」と「未来」と、正義を体現する「武器」でした。
過去は、どのように我々が生まれて、
いかに我々が素晴らしいかを教えてくれました。
過去を共有した我々は仲間になりました。
いかに我々が素晴らしいかを教えてくれました。
過去を共有した我々は仲間になりました。
未来は、希望に満ちていました。
我々はその未来を現実にするために集いました。
未来を共有した我々は国になりました。
我々はその未来を現実にするために集いました。
未来を共有した我々は国になりました。
そうして生まれた我々の国は、自分達と違う過去を持ち、
自分達と違う未来を望む国と出会いました。
集った民衆は武器を掲げ、自分たちが死ぬまで戦い続けました。
自分達と違う未来を望む国と出会いました。
集った民衆は武器を掲げ、自分たちが死ぬまで戦い続けました。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 裁定 |
EN | Staff of Judgment |
一輪挿の杖
とうに植物が絶滅した世界で、花に興味を持った女がいた。
女は手元にあるものを使って、造花を作ってみた。
美しいが、何かが足りない。
女は手元にあるものを使って、造花を作ってみた。
美しいが、何かが足りない。
まず、スプレーでより鮮やかな色で塗り上げてみた。
ネオンピンク、ショッキングイエロー、ビビットブルー。
目に楽しいが、何かが足りない。
ネオンピンク、ショッキングイエロー、ビビットブルー。
目に楽しいが、何かが足りない。
次に、香水で香りをつけてみた。
ムスク、マリン・アクア、アルデハイド。
かぐわしいが、何かが足りない。
ムスク、マリン・アクア、アルデハイド。
かぐわしいが、何かが足りない。
どうにもうまくいかないので、ハンマーで壊してみた。
これが「枯れる」という概念なのだろうか?
ああ、美しい! 女は満足した。
これが「枯れる」という概念なのだろうか?
ああ、美しい! 女は満足した。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
EN | Lonebloom Staff | ||
知識の杖
とある町に物知りな魔術師がいました。そこに真剣な顔をした若い男達がやってきます。男達は町一番の美人に惚れており、恋人にするにはどうすればよいかと、魔術師に助言を乞いました。
魔術師は男達に試練を言い渡しました。まずは私の家の掃除をし、幾つかの薬草を採ってくる。そして町の中を千周走り、一番始めに戻ったものに女を惚れさせる魔術を教えると。
男達は魔術師の試練に挑みます。しかし、町を千周は辛いものです。暫くして男達は気がつきます、この苦行こそが「魔術に頼らず己の力量で惚れさせろ」という魔術師からの助言であることに。
男達は感謝を伝えるために魔術師の元へと向かいました。すると、そこには町一番の美人がいるのでした。魔術師は男達に採取に行かせた薬草で惚れ薬を作り、美人を落としていたのでした。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 実験兵器 |
追加日 | 2021年3月31日 | ||
EN | Philosopher's Staff | ||
解放: エミール(異分岐の異形) DOD DOD2 |
+ | DOD |
+ | DOD2 |
光鉄の機杖
「私の名前はK-11。この船に乗る15万ものコールドスリープ中の人間の世話係を担当しています。今日とても良い発見がありました。48区画で眠っている27896さんの造形が気に入りました。これが人間で言う「恋」という事なのでしょうか」
「今日は105区画の見回り予定でしたが、27896さんの事が気になってしまい眠る横顔を観察していました。この人は、どんな声なんだろう、どんな性格なんだろう。早く動く姿を見てみたい。本来の仕事を忘れ、あの人の事をいつも考えています」
「12時間前、この船は隕石群に突入し船体に損傷を受けてしまいました。各ブロックで大きな爆発が発生しているので、対処プログラムを起動させ適切な処置をおこないます。48区画でも爆発があった様なので、眠る27896さんの様子を見に行こうと思います」
「27896さんの顔色は悪いがいつもと変わりなく綺麗だ。胸から下部は欠損して赤い液体が流れているが、なぁに大丈夫。パーツを交換すればよいのです。ここには14万9999体の替えパーツが豊富にあるんだからすぐに直せます」
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
追加日 | 2021年8月9日 | ||
EN | Lightsteel Rod | ||
解放 | F66x(彩涙光の女囚) |
電算処理杖
私は暗い部屋の一室で片付けをしていた。過去十数年分の物に溢れたこの部屋。ここには私自身の思い出の品々がたくさん詰まっている。「スペースは有限、全てを残すことはできない」そう考えた私は、思い出の品々に別れを告げることにした。
数時間もすると整理は進み、処分対象と判断された物が仕分けられていった。ある惑星でもらった傷だらけのアクセサリー。壊れて動かなくなった仲間の時計。最初の教練で支給された赤く光る装備。それぞれに思いがあるが、今の私には必要ない。
すべての処分対象を決定し、私の部屋の010100010整理が10100完1000了101し100000000た0000000000000000000000000000000000000000000000000000000
「部屋の掃除に回ったら、変な女がいたんだ。体からチリチリ音がするけど意識はない。デフラグがどーのとか聞こえたけど学のない俺にはわかんねぇ。まあ、そのままふらふらと部屋からいなくなってくれたから、掃除の邪魔が消えて良かったけど」
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
追加日 | 2021年11月20日 | ||
EN | Cyberstaff | ||
解放 | F66x(黒緋染の女囚) |
光属性
プロゴノスの追憶
おじいさんが死んだ時、僕は形見として懐中時計が欲しかったのだけど、それは姉さんにとられてしまった。家にこもって本ばかり読んでいる君には必要ないでしょ、と一笑に付された僕は、代わりに革表紙の日記帳を譲り受けた(相当のボロだ)。
かくして僕のものとなった日記帳に記されていたのは、おじいさんの旅の記録だ。僕のおじいさんは、家でじっとしていることができない人で、年中旅をしていた(そのせいで、随分とおばあさんを困らせたみたいだ)。ゆえに、僕も直接会話した記憶は少ない。
「A州の小汚いパブにて、珍妙な郷土料理を食す」「B自治領に入ったところをスリ集団に囲まれて一文無しに」……。棚いっぱいの冒険物語(子供向けのやつだ)に飽き飽きしていた僕にとって、おじいさんの「冒険」は少し悪っぽくて、たまらなく憧れた。
さて、時計がないから正確な時間はわからないが、窓の外から汽笛の音が聞こえた。僕は、日記帳を父さんの旅行鞄に押し込んで(勝手に拝借)、家を出た。おじいさんは、僕にもこうしてほしかったに違いない。空白のページは、僕が引き受けるつもりだ。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 想起 |
EN | Ancestral Memory | ||
神秘石の杖
深い、深い、谷の底でとある鉱石が発掘される。
強い魔素を帯びた鉱石はあらゆるものに加工され、
この世の奇跡を人に与えた。
強い魔素を帯びた鉱石はあらゆるものに加工され、
この世の奇跡を人に与えた。
争い倒れゆく人を憂いた一人の女は、
鉱石を杖にし、癒やしの力に使う。
老人や貧しいもの、敵にすら施しを与えてまわった。
鉱石を杖にし、癒やしの力に使う。
老人や貧しいもの、敵にすら施しを与えてまわった。
骨折も、風邪も、裂傷も、腹痛も。
あらゆる苦痛を癒やしてしまうその力は強大で、
その女の周りにはあらゆる人が寄り集まった。
あらゆる苦痛を癒やしてしまうその力は強大で、
その女の周りにはあらゆる人が寄り集まった。
やがて女は、聖女と呼ばれ平和の象徴へとなった。
どんな傷を受けても立ち上がり、決して死なない兵士を持つ、
武装国家が建国された。
どんな傷を受けても立ち上がり、決して死なない兵士を持つ、
武装国家が建国された。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 神秘石 |
追加日 | 2021年2月28日 | ||
EN | Cryptolith Staff | ||
解放: F66x(形而上の女囚) |
覇国の天意
戦争好きな王様が治める王国に、第一王子として生まれた少年がいました。きらびやかな衣装を身に纏い、少しでも父王の助けになろうと懸命に政治の手伝いをしています。
王城の下に広がる城下町には、多くの国民が暮らしています。心根の優しい少年は、戦争の絶えないこの国で、どうしたら国民が幸せに暮らせるかいつも想いを巡らせていました。
通例となった開戦の式典では、父王が何百もの兵士に向け演説します。王の言葉に、雄叫びをあげる兵士たち。少年は、戦争に赴く彼らが無事に帰還できるようにと、いつも祈っていました。
でも、少年は解っていました。不治の持病により、いずれ父王に見限られることを。圧政に加担する王子として、国民や兵士からも憎まれていることを。己は抗えぬ糸で踊る、ただの傀儡なのだと。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 覇国 |
追加日 | 2021年4月30日 | ||
EN | Stratocratic Providence | ||
解放: リオン(形而上の亡命者) |
煌めきの内海
昼の陽の下では、日光を反射して美しく煌めく。
夜の闇の中では、黒々と染まり恐ろしくもある。
ある移り気な学者はそんな海に親近感を抱いた。
夜の闇の中では、黒々と染まり恐ろしくもある。
ある移り気な学者はそんな海に親近感を抱いた。
生命の起源と言われ、未だ多くの謎を持つ大海。
学者は考えた。海の一部を切り取れたのならば、
海が持つ魅力の正体に、近付くことができると。
学者は考えた。海の一部を切り取れたのならば、
海が持つ魅力の正体に、近付くことができると。
しかし当然、海の水をただ器に入れただけでは、
海を切り取ったとは言えず塩辛い水でしかない。
海を海たらしめる物とは何か、学者は頭を捻る。
海を切り取ったとは言えず塩辛い水でしかない。
海を海たらしめる物とは何か、学者は頭を捻る。
昼夜での違い、多様な命の起源、未だ数多い謎。その魅力は二面性には留まらず、まるで球状だ。そこで学者は思い出す、海もおよそ惑星を覆う球状である事を。そうして学者は惑星の研究を始めた。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | |
追加日 | 2021年6月30日 | ||
EN | Glimmering Bay | ||
解放: リオン(亡命者の夏) |
黒鳥ノ祀杖
教会に響くは鐘の音、鴉の声。
遺体を啄み天へと運ぶ、鴉の歓声。
遺体を啄み天へと運ぶ、鴉の歓声。
教会に響くは諍う音、人の声。
葬儀の手法に異を唱う、人の罵声。
葬儀の手法に異を唱う、人の罵声。
教会に響くは鈍い音、女の声。
恋人を呼んだ鴉を憎む、女の怒声。
恋人を呼んだ鴉を憎む、女の怒声。
教会に響くは歪な音、鳥の声。
其は黒く女の末を嗤う、鳥の笑声。
其は黒く女の末を嗤う、鳥の笑声。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 黒鳥 |
追加日 | 2021年7月21日 | ||
EN | Blackbird Crosier | ||
風化せし天意
極寒の真冬。和の国では金が多く発掘されているという噂があった。男たちは金脈を求め、海を越えてやってきた。疲れた体を癒やし、寒さを凌ぐ為、宿に泊まる。親切な宿の主人の計らいもあり、見知らぬ流れもの同士、酒を酌み交わすことになった。
探鉱者の一人が語る。「俺は一攫千金を狙ってこの地に来たんだ! 大鉱脈を探しあて、貧乏を抜けてやる! 年明けになったら息子に贅沢をさせてやるんだ」と。男たちは夜中まで騒ぎ、毎晩楽しそうに宴会をしていた。
鉱員は発掘に向かった。だが噂に聞いていた金はどこにもなかった。金脈を求め奥へ奥へと進む。その時爆発音と共に壁が崩れ落ちる音が聞こえた。慌てて出口へ向かう。出口には薄笑いを浮かべた宿の主人の姿があった。
宿の主人が紐を引いた瞬間、落石が起こり出口が塞がれた。生き埋めになった発掘者は悟った。発掘による富の噂は嘘だという事を。宿の主人が宿泊者を増やすために仕組んだ罠だという事を。鉱員たちの叫び声が闇の中に消えていった。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月1日 | ||
EN | Weathered Providence | ||
解放 | リオン(亡命者の正月) |
残花の棘杖
僕は今日から『学舎』という場所で暮らすことになるみたいだ。晩餐会では、あるきっかけで仲良くなった女の子ふたりとご飯を食べたよ。すごく楽しかったし、なんだかちょっと変だけど……家族と一緒にいるみたいだなって思った!
最近、家族について考えを改める出来事があったの。その事を無性に誰かに話したくなって、いつも一緒にいる親友たちに話してみたんだ。私が思っていたよりずっと真剣に聞いてくれて、ふたりが親友でよかったって感じたわ。
早いもので、もう高等クラスになる……時が止まったような学舎の中でも、私たちは確実に大きくなっていく。親友たちは私と違ってとても優秀……私も、もっともっと頑張れば、ふたりとこれからも一緒にいることができるのかな……
先生から『契約』についての話を聞いた。心を通わせた魔法使いが行う、特別な儀式。想いを寄せる相手と話すだけで、胸が高鳴ってしまう。もし、ふたりで契約したら……三人の絆はどうなってしまうんだろう……
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | |
追加日 | 2022年2月18日 | ||
EN | Thorn of the Last Blossom | ||
解放 | サリュ(魔女の祝宴) |
黒角ノ忌杖
いつものようにフィールドワークから帰ろうとした時、
私の周囲には知らない植物ばかりが生い茂っていた。
真っ赤な草木に覆われた遺跡の様な場所……ここは一体何処だ?
私の周囲には知らない植物ばかりが生い茂っていた。
真っ赤な草木に覆われた遺跡の様な場所……ここは一体何処だ?
研究の成果をまとめなければならないのに、帰り道が分からない。
趣味が高じて生物の研究に身を置いたとはいえ、
熱中し過ぎたと自嘲する。私は探り探り元来た方へ戻ろうとした。
趣味が高じて生物の研究に身を置いたとはいえ、
熱中し過ぎたと自嘲する。私は探り探り元来た方へ戻ろうとした。
どれだけ進んでも見覚えのある道には辿り着かない。
早く帰らなければ、そう焦り始めた時、目の前で大木が揺らめく。
いや、それは大木ではなく、大木のように巨大な草食獣の脚だった。
早く帰らなければ、そう焦り始めた時、目の前で大木が揺らめく。
いや、それは大木ではなく、大木のように巨大な草食獣の脚だった。
恐竜の時代にすら、あのような巨体は存在しなかったであろう。
私は喜び勇んで研究に取り掛かる。あの草食獣を見失った時には、
私は帰路の手がかりを完全に見失ってしまっていた。
私は喜び勇んで研究に取り掛かる。あの草食獣を見失った時には、
私は帰路の手がかりを完全に見失ってしまっていた。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 黒角 |
追加日 | 2022年2月18日 | ||
EN | Blackhorn Mourning |
幽光のステファノス
BSE_TypeMW
闇属性
抗抵の薬杖
ぼくは色をしらない、ずっと目かくしされているから。
ぼくは歌をしらない、話し相手がどこにもいないから。
ぼくは雨をしらない、一度も外にでたことがないから。
でも、本当はそれに安心してるんだ。
ぼくは歌をしらない、話し相手がどこにもいないから。
ぼくは雨をしらない、一度も外にでたことがないから。
でも、本当はそれに安心してるんだ。
あたしは光をしらない、たくさん人を殺しているから。
あたしは海をしらない、道具として生みだされたから。
あたしは愛をしらない、生きてる価値なんてないから。
でも、どうやって死ねばいいんだろう。
あたしは海をしらない、道具として生みだされたから。
あたしは愛をしらない、生きてる価値なんてないから。
でも、どうやって死ねばいいんだろう。
おれは夜をしらない、明るい夢をずっとみているから。
おれは嘘をしらない、こわくて耳をふさいでいるから。
おれは傷をしらない、ずっと誰かに守られてきたから。
でも、早く死ななくちゃいけないんだ。
おれは嘘をしらない、こわくて耳をふさいでいるから。
おれは傷をしらない、ずっと誰かに守られてきたから。
でも、早く死ななくちゃいけないんだ。
わたしは神をしらない、だれにも与えられなかったから。
わたしは罪をしらない、よごれた血がながれているから。
わたしは命をしらない、もうみんな死んでしまったから。
でも、あなたに聞いてもらえてよかった。
わたしは罪をしらない、よごれた血がながれているから。
わたしは命をしらない、もうみんな死んでしまったから。
でも、あなたに聞いてもらえてよかった。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 抗抵 |
EN | Antinomy Staff | ||
黒の渇仰
「次、失敗しないようにすればいいさ」
誰もがそう口にする、悔やんでいても過去は変わらないと。
けれど、過去の傷も変わらず、癒えることはない。
だから僕は願う。この痛みを忘れる事ができれば。
誰もがそう口にする、悔やんでいても過去は変わらないと。
けれど、過去の傷も変わらず、癒えることはない。
だから僕は願う。この痛みを忘れる事ができれば。
「今を頑張れば、先に待つ未来も自ずと良くなるよ」
誰かがそう言った、未来を不安に思っていても仕方がないと。
でも、未来が分からないなら、僕は何を頑張れば良い?
だから僕は望む。進むべき未来が明らかになる事を。
誰かがそう言った、未来を不安に思っていても仕方がないと。
でも、未来が分からないなら、僕は何を頑張れば良い?
だから僕は望む。進むべき未来が明らかになる事を。
「今は一歩ずつ前に進もうよ」
君は僕にそう言った、時間は待ってくれないからと。
だけど、何処に進めば良いのか、僕にはまだ分からない。
だから僕は祈る。時が止まってくれれば良いのに。
君は僕にそう言った、時間は待ってくれないからと。
だけど、何処に進めば良いのか、僕にはまだ分からない。
だから僕は祈る。時が止まってくれれば良いのに。
「■■■■■■■■■■■■」
そう言ったのはきっと、僕自身だ。
変わらぬ過去と見えない未来の狭間で、僕を置いて時は進む。
全てが手遅れになっていく。だから僕は――――
そう言ったのはきっと、僕自身だ。
変わらぬ過去と見えない未来の狭間で、僕を置いて時は進む。
全てが手遅れになっていく。だから僕は――――
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 黒 |
EN | Cruel Adoration | ||
解放: リオン(機械人形の亡命者) |
無法者の杖
ここはとても大きく、それは美しい宝石のようなお城。
人々の英知と富が集まる、ステキなお城。
人々の英知と富が集まる、ステキなお城。
わたしは王様、このお城の王様。
いちばん偉いから、こんな立派な杖を持ってるの。
いちばん偉いから、こんな立派な杖を持ってるの。
ぼくは子分、王様の子分。
いちばん下っ端だから、お掃除当番はいつもぼく。
いちばん下っ端だから、お掃除当番はいつもぼく。
ここはとても大きく、それは汚いガラクタのお城。
人々の死体と廃品が集まる、ゴミ溜めのお城。
人々の死体と廃品が集まる、ゴミ溜めのお城。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 無法者 |
追加日 | 2021年9月28日 | ||
EN | Outlaw's Staff |
耽溺の風花
一年中白く覆われた世界。そこは溶けない雪が積もる小さな村だった。その村では雪だるまを作ると命が宿ると言われていた。その村の子供は皆、一人ひとつの雪だるまを連れて生活していた。
幼い頃にひとつ雪だるまを作り、パートナーにする。それがその村の風習であった。言葉を教え、愛を注ぎ、生活を共にし、家族のように過ごすのだ。
雪だるまを連れ歩いているのは未成年のみ。何故なら成人したらその雪だるまを食べるからだ。命の大切さを学ぶためと大人に諭され、子供たちは悲しみながら食し、大人になる。
というのが、村を訪れて知った風習だ。取材のために数年間過ごしてみたが、あの村は何かおかしい。成人の儀が終わると人が変わったようになるのだ。何かに取り憑かれたように。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2021年11月30日 | ||
EN | Flurry of Indulgence | ||
解放 | リオン(亡命者の聖夜) |
孤高ノ骨
とある怪物の小さな小さな子供達は、いつも腹を空かせています。今日は、生物学上の母親が与えてくれた木の実を、生物学上の兄弟達と分け合って食べました。
次の日、怪物の小さな子供達は、生物学上の父親が狩ってきた獲物を、生物学上の兄弟達と分け合いましたが足りず、奪い合って食べました。獲物にありつけなかった子は空腹で死にました。
その次の日、怪物の子供達は、生物学上の父親が狩ってきた獲物を、 生物学上の兄弟達と奪い合って食べましたが、それでも足りません。兄弟達は共食いを始め、食べられた子は死にました。
また次の日、怪物の子供は、生物学上の母親と父親が木の実と獲物を持ってきましたが十分に足りず、生物学上の母親と父親を食べました。こうやって、この怪物種は成長していくのです。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 孤高 |
追加日 | 2022年1月11日 | ||
EN | Aloof Bone |
![]() |
![]() |
![]() |
星2・星3 | 星2・星3 | 星2・星3 |
星4・真暗 | 星4・真暗 | 星4・真暗 |
![]() |
![]() |
![]() |
星2・星3 | 星2・星3 | 星2・星3 |
星4・真暗 | 星4・真暗 | 星4・真暗 |