音楽家を名乗る青年が、徴兵されて小隊のラッパ手に任命された。彼は、自分はもっと技巧的で格式高い音楽を奏でるべき人間なのに、と文句を吐きながら仕事をした。
小隊の仲間達は、自称音楽家のこの青年のラッパで起床し、食事を摂り、就寝した。戦地においては、襲撃の合図としてラッパの音色に鼓舞されて戦った。
自称音楽家でラッパ手の青年は、だんだんとこの役割が好きになってきた。皆が、自分の奏でた音に反応して動いてくれる。それは彼にとって、初めてのことだったのだ。
任期が終わって、ラッパ手の青年は除隊して元の音楽家に戻った。しかし、彼の凡庸な音楽は見向きされることがなく、業を煮やした青年は軍隊へと戻り、再びラッパ手へ志願したとさ。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 近代軍記 |
追加日 | 2021年9月10日 | ||
EN | War's Chronicle VI |