極寒の真冬。和の国では金が多く発掘されているという噂があった。男たちは金脈を求め、海を越えてやってきた。疲れた体を癒やし、寒さを凌ぐ為、宿に泊まる。親切な宿の主人の計らいもあり、見知らぬ流れもの同士、酒を酌み交わすことになった。
探鉱者の一人が語る。「俺は一攫千金を狙ってこの地に来たんだ! 大鉱脈を探しあて、貧乏を抜けてやる! 年明けになったら息子に贅沢をさせてやるんだ」と。男たちは夜中まで騒ぎ、毎晩楽しそうに宴会をしていた。
鉱員は発掘に向かった。だが噂に聞いていた金はどこにもなかった。金脈を求め奥へ奥へと進む。その時爆発音と共に壁が崩れ落ちる音が聞こえた。慌てて出口へ向かう。出口には薄笑いを浮かべた宿の主人の姿があった。
宿の主人が紐を引いた瞬間、落石が起こり出口が塞がれた。生き埋めになった発掘者は悟った。発掘による富の噂は嘘だという事を。宿の主人が宿泊者を増やすために仕組んだ罠だという事を。鉱員たちの叫び声が闇の中に消えていった。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月1日 | ||
EN | Weathered Providence | ||
解放 | リオン(亡命者の正月) |