私が持つ剣は軍から支給された標準装備だ。リーチも短く耐久性も低いこの剣では、敵を倒すどころか自分が生き残ることだって難しい。どうにか強い武器を手に入れ戦果を上げて多くの金を手に入れなければ、なんの為に命を懸けているのか。
同じ部隊ですごい男を見た。身の丈と同じぐらいの大剣を振り回し戦場を縦横無尽に駆け、大量の敵を瞬時に葬る。あれだ。あの剣だ。あれさえ手に入れれば俺も戦果を上げることができる。俺はもっと強くなれるはずだ。
あの大剣を持つ男と同じ戦場で戦うことになった。私は男に近づき援護をする。そして実行した。混乱に乗じてあの男の背中に貧弱な剣を突き刺したのだ。誰も私の仕業と疑うものはいない。男は死に最期を看取った私はあの大剣を手に入れた。
この白く美しい大剣が、血で汚れ刃がこぼれ持ち手が汚くなってしまう姿を見たくなかった。私はまだ美しい状態の大剣を売り、かわりに一生使いきれないほどの大金を手にした。今は軍もやめて残りの人生をゆっくり平穏に過ごしている。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月31日 | ||
EN | Rare-Iron Blade | ||
解放 | 063y(守護たる男囚) |