ある老人が、人里離れた場所で一人寂しく暮らしていました。老人の唯一の宝物は、亡き妻が大切に手入れをしていた花畑。一面に広がる美しい花畑は、孤独な老人の良き話し相手でした。
ある夏、日照りが続き干ばつとなり、花畑がみるみる枯れてゆきました。まるで、妻との思い出が一つーつ消えていくような辛さを感じながら、老人にはなすすべがありませんでした。
次第に、干ばつのせいで老人は自分の飲み水にも困るようになっていきました。しかし彼は、最後の一杯だった水を半分飲み、残りの半分を花畑に撒きました。まるで、愛する妻に分け与えるように。
季節が変わり、ようやく雨が降り始めました。花畑の真ん中で、朽ちて骨となった老人を囲むように、再び花が咲き始めました。花は、墓のない老人のために、冬が来ても咲き誇り続けましたとさ。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 翠鉄 |
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