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翠鉄の小剣
ある老人が、人里離れた場所で一人寂しく暮らしていました。老人の唯一の宝物は、亡き妻が大切に手入れをしていた花畑。一面に広がる美しい花畑は、孤独な老人の良き話し相手でした。
ある夏、日照りが続き干ばつとなり、花畑がみるみる枯れてゆきました。まるで、妻との思い出が一つーつ消えていくような辛さを感じながら、老人にはなすすべがありませんでした。
次第に、干ばつのせいで老人は自分の飲み水にも困るようになっていきました。しかし彼は、最後の一杯だった水を半分飲み、残りの半分を花畑に撒きました。まるで、愛する妻に分け与えるように。
季節が変わり、ようやく雨が降り始めました。花畑の真ん中で、朽ちて骨となった老人を囲むように、再び花が咲き始めました。花は、墓のない老人のために、冬が来ても咲き誇り続けましたとさ。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 翠鉄 |
EN | Emerald Shortsword | ||
翠鉄の槍
人魚の娘の初恋の相手は、人間の青年でした。海で小舟を漕いでいた青年に心を奪われた人魚は、またひと目会うにはどうしたらいいのかと考えました。
人魚の娘は、海の神に願いました。すると、海の神は津波を起こし、海辺の村を海に沈めてくれました。しかし、その村に人魚が恋したあの青年はいませんでした。
人魚の娘は、再び海の神に願いました。すると、海の神はもう一度津波を起こし、内陸の町を海に沈めてくれました。はたして青年はその町にいましたが、すぐに溺れ死んでしまいました。
人魚の娘は満足でした。うぶでうら若き人魚にとって、初恋とはひと目見るだけで十分だったのです。人魚は、また別の男を見かけて新しい恋を始めました。また、海の神にお願いしなくてはね。
武器種 | 槍 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 翠鉄 |
EN | Emerald Spear | ||
翠鉄の大剣
風の精霊は、とても好奇心が旺盛でした。
精霊でありながら、人間の少女と友達になってみたかったのです。
言葉を持たない精霊は、想いを伝える方法を考えました。
精霊でありながら、人間の少女と友達になってみたかったのです。
言葉を持たない精霊は、想いを伝える方法を考えました。
最初に、そよ風を起こしました。
少女のスカートが風に揺れ、はしゃぐ姿はとても楽しそうです。
精霊は、もっと一緒に遊びたいなと思いました。
少女のスカートが風に揺れ、はしゃぐ姿はとても楽しそうです。
精霊は、もっと一緒に遊びたいなと思いました。
次に、突風を起こしました。
風は木々を大きく揺らし、少女は家に閉じこもってしまいました。
どうしたら出てきてくれるのでしょう?
風は木々を大きく揺らし、少女は家に閉じこもってしまいました。
どうしたら出てきてくれるのでしょう?
そして、台風を起こしました。
家をなぎ倒したはいいものの、少女まで吹き飛んでいきました。
あぁ、あの子は死んでしまったようですよ。やりすぎましたね。
家をなぎ倒したはいいものの、少女まで吹き飛んでいきました。
あぁ、あの子は死んでしまったようですよ。やりすぎましたね。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 翠鉄 |
EN | Emerald Greatsword | ||
翠鉄の篭手
ある嵐の日。曇天に吹きすさぶ強風の中、轟音と稲光と同時に、1人の少年に雷が落ちた。少年は死んだかと思われたが、奇跡的に無傷だった。そしてその日から、少年は不思議な能力に目覚めた。
それは、未来を予知できるという能力だった。少年の父親は、金稼ぎのために息子に目覚めた力を利用することを思いつき、予言を求めた古今東西の人々が少年の元へ押し寄せるようになった。
道具のように酷使される日々。父親にも、予言を求める人々にも、少年はうんざりしていた。少年は、この町に明日何が起きるかを予知していたが、それは自分だけの秘密にすることにした。
翌日、大嵐が起きて、町では多くの犠牲者が出た。その中には、少年の父親も含まれていた。大雨の中に轟く雷の音を近くに聞きながら、少年は思った。「誰かに当たればいいのにな」
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 翠鉄 |
EN | Emerald Gauntlet | ||
翠鉄の杖
太古の昔。大地の精霊が、己が心休める場所として静かな湖を創り、その地を愛した。そこは、魚1匹、虫1匹たりともいない静謐の場所であったが、ある夜、1人の赤ん坊が捨てられていった。
捨てられた赤ん坊は、一晩中母親を求めて泣き続けた。しかし、その泣き声は、人間は元より鳥にも小動物にも届くことはなく、やがて赤ん坊は衰弱して死んでしまった。
この赤ん坊を哀れに思った大地の精霊は考えた。熟慮の末、この地に地震を起こし、寂静の湖を大海へと繋げた。そうして湖には魚や水鳥たちが続々とやってきて、とても賑やかになった。
赤ん坊の魂は、もう寂しくはなかろう。幼い魂は、今やたくさんの小さき獣や魚や花と友達だった。大地の精霊はそれを見届けると、やれやれといった具合に、新たな安息の地を探しに行った。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 翠鉄 |
EN | Emerald Staff | ||
翠鉄の銃
遠い遠い昔。御山を全て焼き尽くす大火が起きた。その山に棲む雌のユニコーンは、腹に子を宿していた。母ユニコーンは、火に焼かれながらも子だけはどうか助かるようにと強く強く願った。
焼かれて死にゆく母親から、ユニコーンの子が生まれた。子は、母親の加護を受け、火に焼かれないという不思議な体をしていた。ユニコーンの子は震える脚で立ち、燃えゆく母と御山を見届けた。
燃え尽きた山に、ユニコーンの子は一人きり。三日三晩、母の亡骸から離れず、鳴き続けた。すると、焼けた土から新たな緑が一つ、芽吹いてきた。ユニコーンの子は、その芽を母のように愛した。
数千年の時が経った。あの時ユニコーンの子が愛でた芽は大きく育ち、御山の神木として高くそびえている。神木の下には、ユニコーンの子が眠り、御山と動物達を大火の厄から守っているという。
武器種 | 銃 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 翠鉄 |
EN | Emerald Pistol | ||