時は心を摩耗させる。
どれほど強く願った想いも、どれほど激しく焦がした想いも。
百年の時で削れ、千年の時で綻び、万年の時で薄れゆく。
だから、古の魔道士は想いを形にした。その憎悪を剣とした。
どれほど強く願った想いも、どれほど激しく焦がした想いも。
百年の時で削れ、千年の時で綻び、万年の時で薄れゆく。
だから、古の魔道士は想いを形にした。その憎悪を剣とした。
魔法とは、強き想いを以て、現象を引き起こす技術である。
しかし、激し過ぎる想いは心を疲弊させるとも、魔道士は考える。
ゆえに使命を果たすため、いくらかの感情を切り離すこととした。
いざという時に使えるように。
しかし、激し過ぎる想いは心を疲弊させるとも、魔道士は考える。
ゆえに使命を果たすため、いくらかの感情を切り離すこととした。
いざという時に使えるように。
魔道士は己の心を護るため、長き時を眠りに費やした。
眠りから目覚めると、彼は決まって幻影の街を歩いたという。
古の姿を再現した街並みを見て、取り戻すべきものを想い出す。
そして剣に触れ、刃に指をすべらせ、憎悪の深さを確かめるのだ。
眠りから目覚めると、彼は決まって幻影の街を歩いたという。
古の姿を再現した街並みを見て、取り戻すべきものを想い出す。
そして剣に触れ、刃に指をすべらせ、憎悪の深さを確かめるのだ。
戦いに敗れた時、 魔道士は手放した。
最古の魔道士の誇りにして、魔法の源となった想いのいくつかを。
羨望は短剣となり、憤怒は斧となり、憎悪は剣となり滑り落ちた。
彼を破り、前に進む者にこそ、必要な力だと信じて。
最古の魔道士の誇りにして、魔法の源となった想いのいくつかを。
羨望は短剣となり、憤怒は斧となり、憎悪は剣となり滑り落ちた。
彼を破り、前に進む者にこそ、必要な力だと信じて。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | |
追加日 | 2022年5月10日 | ||
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