たいへん美しい武具を作る事で有名な職人がいた。彼の作品はいずれも高い評価を持つ。けれどもその見た目故、戦場で使われるより城に飾られ、富の象徴と見なされる事の方が多かった。
やがて職人が没した後の世に、職人の武具で身を固めた騎士が現れた。敵が彼の派手な身なりを侮って襲い掛かるも、騎士はそれを幾度となく退ける。そうして彼の武功と評判は瞬く間に知れ渡った。
騎士の正体は、武具を作った職人の息子だ。彼は、父の傑作の数々がお飾りで終わるのを不憫に思っていた。それ故、父の遺作とともに名を上げ、武器としての真価を知らしめたのだ。
そんな騎士も、戦場で命を散らす時がくる。敵は勝利の証に騎士の調度品を剥がし、持ち帰った。しかし長年肉体に馴染んだ武具には騎士の血や肉が絡みつき、もう二度と飾りとしては使えなかった。
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | |
追加日 | 2022年4月30日 | ||
EN | Beautiful Implement |