むかしむかしあるところに、虫も殺せないような、とても臆病な青年がいた。彼は露店の押し売りにも負けてしまうような気弱さ。その日も道中見慣れぬ露店の店主に声をかけられ、自身に必要のない剣を買わされていた。
護身用にその剣を携え始めてからだ、青年が日常に違和感を覚え始めたのは。いつも絡んできた不良が絡んでこなくなった。いつも押し売りしてくる店主も話しかけてこない。少し疑問に思いながらも、快適な日々を過ごした。
この剣がお守りになっていると思った男は、肌身離さず持つようになった。そしていつものように街を歩いていると、複数のガラの悪い男たちに囲まれ、人気のない場所に連れ込まれる。青年は情けない声を上げながら気を失い、その場に倒れ込んだ。
青年が目を覚ますと、さっきの男たちが血を流して倒れている。ああ、まただ。こわい、この人たちはなんで僕の周りで血まみれで倒れているんだ……血……血だ! こわい! 青年は恐怖からまた意識を失い、倒れ込んだ。懐の剣は血でべったりと汚れていた。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 枢 |
追加日 | 2022年6月20日 | ||
EN | Core Terrorblade |