- 分類:短編小説
- 初出:「オール讀物」1981年1月号
- 初出時原題:「実験材料」
- 雑誌時挿絵:松田穣
- 収録短編集:『密やかな喪服』、『変調二人羽織』(ハルキ文庫版のみ)
あらすじ
雨の音で目がさめた。
夜は暗い。
何時ごろかと思って、竣雄は、壁に目をやった。掛時計の蛍光塗料を施した文字盤は、ぼんやりした光で、一時七分をさしている。緑色の淡い光は、なにか粘ついたものを竣雄の目に残した。
「ああ、そうだわ――喪服を用意しておかないと……」――妻の呟きが夫の心に疑念を植え付ける。妻は誰の死に備えようとしているのか……?
登場人物
解題
(スタブ)
掲載号「今月登場」より
全二百巻という「手塚治虫全集」読破に挑戦中。続きが出るのを心待ちにしている。小社から刊行した短篇集「戻り川心中」が好評。
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最終更新:2017年08月10日 11:58