組歌 - 連城三紀彦データベース（仮）

• 分類：短編小説
• 初出：「別册文藝春秋」173号（1985年10月号）
• 雑誌時挿絵：斎藤真一
• 収録短編集：『恋愛小説館』

あらすじ

「変わらないですね」
　遅くなって、と詫びるつもりがそんな言葉になっていた。声の半分は溜息である。

行彦は、会社員時代の上司である時田と一年ぶりに再会した。その席で時田は、妻の光子が浮気をしているようだと語る。時田は相手が誰かは気付いていない――そう察して、行彦は安堵した。その浮気相手とは、まさに行彦なのだから……。

登場人物

• 矢代行彦
  • 元会社員。家業の家具工場を継ぐため退職。
• 時田安二
  • 行彦の会社員時代の上司。繊維会社の営業課係長。
• 時田光子
  • 時田の妻。

解題

（スタブ）

関連作品

• 『恋愛小説館』収録作
  • 「裏木戸」
  • 「かたすみの椅子」
  • 「淡味の蜜」
  • 「空き部屋」
  • 「冬草」
  • 「かけら」
  • 「片方の靴下」
  • 「ふたり」
  • 「捨て石」