冬草

  • 分類:短編小説
  • 初出:「別冊婦人公論」1987年冬号
  • 雑誌時挿絵:東谷武美
  • 収録短編集:恋愛小説館

あらすじ

「ただいま――」
 玄関の敷居をまたぐと同時に、自然に喉からおしあがってきたその声を、頼子は自分でも驚いて飲みこんだ。今、門の前でタクシーを降りるまで、玄関を開けたら奥にどう声をかけようか迷っていたのだった。別居に踏みきって三か月が、離婚してからも半月以上が過ぎている。その間、夫の、いや夫だった秋二とは何度か電話で喋ってはいるが、離婚届の印も伯父に頼んでもらってきてもらったのだし、つまり三か月ぶりに訪れる家である。

和裁教室の収入が夫の倍近くになった頃からすれ違いはじめ、夫の浮気をきっかけに、とうとう二十五年間の結婚生活に区切りを付けた頼子。最後のつもりで三か月ぶりに家を訪れたが……。

登場人物

  • 頼子
    • 和裁教師。
  • 吉岡秋二
    • 頼子の元夫。電気製品会社の課長。
  • 辰夫
    • 頼子と秋二の息子。秋二と同居。
  • 土田
    • 秋二の大学時代の友人。大手商社の営業部長。

解題

(スタブ)

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最終更新:2017年10月17日 02:52