- 分類:短編小説
- 初出:「オール讀物」1986年7月号
- 雑誌時挿絵:安久利徳
- 収録短編集:『離婚しない女』
あらすじ
鷗が騒いでいた。
夜の明ける前だというのに何故だろう……
岬につながる柵の門の端に停めた車の中で、ハンドルに顔を埋め、眠るような恰好で私はそんなことを考えていた。
根室の水産会社社長・山川と結婚して十年になる美代子は、山川から紹介された気象予報官の岩谷啓一に惹かれ、求められるがままに金を与えていく。一方、釧路の駅前で喫茶店を営む高井由子は、財布を拾ったと言って現れた男に惹かれる。男が渡してきた財布の中は、なぜか金が増えていた……。一人の男をめぐる二人の女の戦いは、やがてひとつの殺人事件に結実する――。
登場人物
- 山川美代子
- 山川正作
- 岩谷啓一
- 高井由子
- 高井直和
- 高井明雄
- 山川京子
解題
(スタブ)
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最終更新:2017年06月14日 03:17