裁かれる女

  • 分類:短編小説
  • 初出:「小説すばる」1996年11月号
  • 雑誌時挿絵:村上みどり
  • 収録短編集:単行本未収録

あらすじ

 雨が降っている。
 音のない雨……。
 部屋はただ暗いが、闇の不思議な湿りが窓の外に降っている雨の気配を伝えてくる。それは法律書で埋まったこの狭い部屋がかもしだす独特の雨の匂いだ。六法全書や判例集に閉じこめられた古い、埃くさい活字は、神経痛に悩む老人のように、雨の予感にあえぎだすのだ。法律の文字も年老い、病んでいる。

弁護士の有紀子の事務所に、矢田圭一と名乗る飛び込みの依頼人が現れた。有紀子の大学時代の同級生だという彼は、自分の部屋に妻の死体があると言い……。

登場人物

  • 藤野有紀子
    • 弁護士。
  • 矢田圭一
    • 依頼人。
  • 渡辺一広
    • 有紀子の大学時代からの交際相手。

解題

(スタブ)

収録アンソロジー

  • 日本推理作家協会編『推理小説代表作選集 1997年版』(1997年、講談社)
    • 日本推理作家協会編『殺ったのは誰だ?! ミステリー傑作選36』(1999年、講談社文庫、上の文庫版)
    • 日本推理作家協会編『辻村深月選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008』(2013年、講談社文庫、上からの採録)

関連作品


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最終更新:2017年07月28日 01:18