◆ヴィクトール
バレンヌ帝国第一皇子にして
ジェラールの兄。弟のジェラールと対照的に武勇に優れ戦いを得意としており、
レオンの留守中にはアバロンを任されている。
ジェラールとの兄弟仲は良く、ジェラールから尊敬されている一方でヴィクトール自身もジェラールの学問の才を高く評価している。
バレンヌ地方にあるヴィクトール運河との関係は不明。
クジンシー襲撃時にもアバロンを守っており、自らクジンシーと対決するがソウルスティールに敗れ命を落とす。
「流し斬りが完全に入ったのに…」のセリフは有名。
内部データでは腕力22、他全てが25、術威力50というとんでもない超性能を誇っており総合力では
最終皇帝・男すら凌ぐ。
◆オアイーブ
レオンに伝承法を伝えクジンシー撃破の一助となった謎の女
魔導士。
クジンシーのアバロン襲撃前から
七英雄の危険を伝えるためレオンに謁見を申し込んでいた。
その正体は太古の昔に世界を支配していた古代人の生き残りで、現在はヤウダ地方チカパ山の更に奥地トーレンス地方に少数の古代人と静かに暮らしている。
かつて七英雄を異世界へと追放したことに罪の意識を感じ、いつか七英雄が帰ってくると信じこの世界に留まっていた。
自分たち古代人が七英雄の復讐に遭うことは覚悟していたが、七英雄が現生人類の脅威になっていることを悟り、対抗手段として伝承法をレオンに授けることになる。
◆サグザー
オアイーブと同じくこの世界に留まっていた古代人の生き残りでメルー砂漠の移動湖に暮らしている。
七英雄・
ノエルとは親しい間柄だったらしく、条件を満たせば移動湖にてノエルとの会話イベントを見ることができる。
ノエル自身も古代人への復讐が最大の目的であるはずだが、彼を殺すことはしない。相当親しかったのか、もしくはサグザーが七英雄追放に反対していたなどの理由があるのかもしれない。
ノエルを倒していなくとも、移動子に行けば砂の遺跡の場所を教えてくれる。
名前の由来は浅草。
◆ヒラガ
ソーモンに居を構える自称天才発明家一族。
初めて献上してくれる人力風起こしは当初の使用目的では逆効果というお粗末な出来だったが、ヴィクトール運河に船の往来を妨げない跳ね橋を建設したり、自動人形の
コッペリアを作成したりと天才を自称するだけはあるようだ。
名前の由来は江戸時代の発明家・平賀源内。
◆アト王
ヤウダ地方を治める王。長年
ワグナスと敵対しており、なんとか拮抗状態を維持していたようだが後の展開を見るに部下のセキシュウサイの頑張りによって支えられていたにすぎない模様。
皇帝が初めてチョントウ城を訪れた際には「人助けと称して各地を制圧して回っているそうだな」と
ド直球な正論暴言を吐き追い返してしまう。
直後に部下からワグナスとの戦争中に帝国すら敵に回すような発言を指摘されたことで狼狽えるが、ワグナスをそそのかし帝国と共倒れさせ漁夫の利を得るという策を思いつき、セキシュウサイから反対されるもそれを退けワグナスと手を組んでしまう。
これにより離反し帝国に流れる者まで出てしまっている。
セキシュウサイとの決闘後には潔く負けを認め、自分の命と引き換えに領民の安全を願い出るなど領主らしいところもあったが、皇帝がセキシュウサイの遺言を守り命を取らなかったため落ち延びることとなる。
名前の由来は愚王として有名な劉禅の幼名・阿斗。
◆セキシュウサイ
アト王の先代よりヤウダ王家に仕える武人で無刀取りの達人。
部下からの信頼は厚く、孫にジュウベイがいる。
初訪問時には友好的に迎え入れてくれるが、後に愚策に走ったアト王への忠誠心から敵対することとなる。
チョントウ城での謁見の後、ワグナスと手を組もうとするアト王に諫言するが、忠義を楯に取られ従わざるを得なくなる。
部下にはアト王を見限り帝国に降ることを勧めていたり、孫のジュウベイに自分の死後は皇帝に仕えるよう遺言を遺していたりと帝国との対立で王家が滅ぶこと、自分が死ぬことを予感していたようである。
チョントウ城攻略時には皇帝との一騎打ちとなり、勝利した場合は討ち死に、敗北した場合は自害してしまう。
最期の言葉は主君の助命嘆願だった。
一騎打ちでは厄介なカウンター技無刀取りを多用するため、武器攻撃がしづらく、たいてい
ザ・ドラゴンと同じく術で焼き殺される。武人らしく剣で勝負と見せかけて分子分解でチリにされることも。合掌ばい!
名前の由来は柳生新陰流開祖・柳生石舟斎。
◆ハロルド王
カンバーランドの国王。
運河要塞を攻略すると世継ぎ問題について相談を持ちかけてくる。
長男でネラック城を守るゲオルグ、長女でフォーファーを治めるソフィア、次男でまだ幼いがお気に入りのトーマの三者のうち誰を後継者にするか悩んでいるが、皇帝が訪れたその夜
サイフリートの陰謀によって暗殺される。
◆トーマ
カンバーランド王ハロルドの第三子。
サイフリートの陰謀により父王を暗殺され、次期国王に擁立されてしまう。
イベントの進め方によってその後の運命が大きく分かれる。
カンバーランドが滅亡しなかった場合はハロルドの後継者に誰を推挙しても結局トーマが国王を継ぐこととなり、カンバーランド制圧後は支配権を帝国に返上し名代としてカンバーランドを治め、以後カンバーランド国王は代々トーマ〇世を名乗ることになる。
カンバーランドが滅亡してしまった場合はサイフリートにより幽閉され獄死、皇帝が訪れるまでは魂までもが牢獄に囚われることになってしまう。
その後ゲオルグの亡霊と和解し、共に昇天していく。
この場合はカンバーランド王位は以後空位となる。
◆人魚
南ロンギット・マーメイドの酒場で踊り子をしている謎の美女。
男性皇帝で踊りを三回見た後、裏口から出ていく彼女をつけていくと人魚に姿を変え「あなたにだけは見られたくなかった」と海に消えてしまう。
同じ皇帝のまま人魚薬を作れば後を追って海中へと会いに行くことができる。
海中で彼女に話しかけると「会いに来てくれたのね! うれしい!」のセリフの後2人で画面外へ消え暗転、画面が戻ると「ふー」「ふー」と荒い息をしている。何をしていたんだろう、ナニをしていたんだろう。
人魚薬の使用限度である3回彼女に会いに行くと、皇帝は陸に戻れなくなり年代ジャンプする。
◆海の主
ワイリンガ湖を住処にしているイッカクのような巨大
水棲生物。レオンブリッジ破壊の犯人。
七英雄
スービエが同化するために娘を付け狙っていることから対立している。
レオンブリッジを破壊したのも、スービエから逃げていたため。
人語は話せないが、
サイゴ族の村で海風貝を購入していると意思疎通ができるようになり上記の経緯を聞くことができるが、海風貝を所持していないと問答無用で戦闘になる(皇帝側からケンカを売る形だが)。
海の主と和解するか戦闘で勝利しないとレオンブリッジの再建はできない。
また海の主を倒してしまうとスービエが娘と同化し第2形態へ進化してしまう。
海の主と和解し、なおかつ人魚イベントに未着手の場合、南ロンギットで嵐が発生すると海の主の使いが人魚薬を献上してくれる。
◆詩人
帝国の歴史を語る吟遊詩人。本作のOPはアバロンの酒場で子供にねだられた彼が帝国の歴史を調べに乗せて語るところから始まり、EDでその歌が締めくくられる。
つまりロマンシング サ・ガ2というゲームは、詩人の語る物語をプレイヤーが追体験している、という構造になっている。
前作の詩人は神エロールの化身という物語のキーパーソンだったが、今作では一切が不明。
詩人イベントで各地で話を聞ける詩人と同一人物であるのかも不明。
もし同一人物ならかなりの長命であり、古代人の生き残りか前作のように神に等しい存在になるのかもしれない。
アバロンのほとんどの人々が皇帝の存在を忘れてしまっても彼だけは陛下と呼ぶので、帝位に就いていたころから親交があるらしい。
最終更新:2025年06月26日 16:53