一般撮影室@wikiは
新サイト
に移行しました。
The English version of the new website is available
here
!!
膝関節正面撮影
大腿骨遠位と脛骨・腓骨近位の変性、骨折、病変の観察。
【撮影前チェック】
障害陰影となるものを外す。
(ズボン、湿布、ホッカイロ等)
【ポジショニング】
背臥位または座位。
膝関節は進展。
膝蓋骨を中心に位置させるために軽度内旋。膝蓋骨、大腿骨内側顆・外側顆を触り確認。
→ただし、膝蓋骨が偏移している患者もいるため大腿骨内側・外側顆を結ぶ線がカセッテに平行になることが重要。
【X線入射点/距離】
距離:100cm
膝蓋骨下端から2.5cm下に向けて入射。
入射方向を脛骨上関節面に平行にする(関節間を広く描出する)ためには必要に応じて
斜入射が必要となる。(やせ型:頭尾方向、肥満型:尾頭方向)
斜入射の角度に関して厳密な方法が
Bontrager's textbook
に示されている。
→上前腸骨棘と寝台の距離を測定し、
19cm未満であれば5°頭尾方向
19-24cmであれば垂直入射。
24cmを超えれば5°尾頭方向
【撮影条件】
55kV/5mAs リスなし
【チェックポイント】
大腿骨および脛骨の内側顆・外側顆が左右対称に描出されていること。
腓骨頭が脛骨に僅かに重なっていること。
脛骨上関節面が接線で投影されていること。
膝蓋骨が大腿骨上の中心に描出されていること。
膝関節面が中心に描出されていること。
骨組織に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
剥離骨折の起こりやすい場所
を確認。
ストレス撮影
内側・外側側副靱帯の損傷の有無を観察する。
ストレスのかけ方は手動によるもの, 機器(テロス)を用いた方法がある。→
テロスの製品カタログ
テロスを用いることで再現性が上がり、定量評価が可能となる。
内反ストレス(膝関節に対して外内方向に負荷をかける)
【ポジショニング】
下肢を内旋させ、膝蓋骨を大腿骨中央に位置させる。
膝を20°屈曲させ靱帯を弛緩させる。
【チェックポイント】
内側の関節腔が15mm以上であれば異常(病変)
内側の関節腔が10mm以上ならば左右の比較を推奨
外反ストレス(膝関節に対して内外方向に負荷をかける)
【ポジショニング】
下肢を内旋させ、膝蓋骨を大腿骨中央に位置させる。
膝を20°屈曲させ靱帯を弛緩させる。
【チェックポイント】
内側の関節腔が15mm以上であれば異常(病変)
内側の関節腔が10mm以上ならば左右の比較を推奨
最終更新:2024年02月23日 02:49