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膝関節正面撮影

  大腿骨遠位と脛骨・腓骨近位の変性、骨折、病変の観察。

【撮影前チェック】
  障害陰影となるものを外す。
   (ズボン、湿布、ホッカイロ等)

【ポジショニング】
  背臥位または座位。
  膝関節は進展。
  膝蓋骨を中心に位置させるために軽度内旋。膝蓋骨、大腿骨内側顆・外側顆を触り確認。
  →ただし、膝蓋骨が偏移している患者もいるため大腿骨内側・外側顆を結ぶ線がカセッテに平行になることが重要。

【X線入射点/距離】
  距離:100cm
  膝蓋骨下端から2.5cm下に向けて入射。
  入射方向を脛骨上関節面に平行にする(関節間を広く描出する)ためには必要に応じて
  斜入射が必要となる。(やせ型:頭尾方向、肥満型:尾頭方向)

  斜入射の角度に関して厳密な方法が Bontrager's textbook に示されている。
   →上前腸骨棘と寝台の距離を測定し、
    19cm未満であれば5°頭尾方向
    19-24cmであれば垂直入射。
    24cmを超えれば5°尾頭方向


【撮影条件】
  55kV/5mAs リスなし

【チェックポイント】
  大腿骨および脛骨の内側顆・外側顆が左右対称に描出されていること。
  腓骨頭が脛骨に僅かに重なっていること。
  脛骨上関節面が接線で投影されていること。
  膝蓋骨が大腿骨上の中心に描出されていること。
  膝関節面が中心に描出されていること。
  骨組織に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
   剥離骨折の起こりやすい場所 を確認。


【動画】


2:30~



ストレス撮影

内側・外側側副靱帯の損傷の有無を観察する。
ストレスのかけ方は手動によるもの, 機器(テロス)を用いた方法がある。→ テロスの製品カタログ
テロスを用いることで再現性が上がり、定量評価が可能となる。

内反ストレス(膝関節に対して外内方向に負荷をかける)

【ポジショニング】
  下肢を内旋させ、膝蓋骨を大腿骨中央に位置させる。
  膝を20°屈曲させ靱帯を弛緩させる。

【チェックポイント】
  内側の関節腔が15mm以上であれば異常(病変)
  内側の関節腔が10mm以上ならば左右の比較を推奨


外反ストレス(膝関節に対して内外方向に負荷をかける)

【ポジショニング】
  下肢を内旋させ、膝蓋骨を大腿骨中央に位置させる。
  膝を20°屈曲させ靱帯を弛緩させる。

【チェックポイント】
  内側の関節腔が15mm以上であれば異常(病変)
  内側の関節腔が10mm以上ならば左右の比較を推奨
最終更新:2024年02月23日 02:49