腹部ポータブル撮影
【撮影前チェック】
障害陰影となるものを外す。
(ズボンのゴムや生地の厚い服、ボタン、刺しゅう、チャック、ブラジャー、湿布、ホッカイロ等)
入院患者の場合は心電図・コードなどに注意
【ポジショニング】
ポータブル撮影時の工夫
を参照
臥位。
体の捻れがないように、前額面と受像面を平行にする。
骨盤も捻れがないように両側の上前腸骨棘がフィルムから等距離になるようにする。
カセッテの下端に大転子が含まれるように合わせる。
→男性が技師の場合、恥骨結合を直接触って合わせることはリスクがある
【X線入射点/距離】
距離100~120cmの点から受像面に垂直入射。
下端に大転子が含まれるように配置したカセッテの中心に垂直入射。
70kV/32mAs リス(+)
【チェックポイント】
恥骨結合上縁が含まれている事。
恥骨より下が入り過ぎず、可能な限り頭側まで投影されていること。
体の捻れがないこと。
呼吸停止時に撮影されていること。(ぶれていない事。)
軟部組織が観察できる管電圧で撮影されている事。(管電圧が高すぎないか)
背臥位正面撮影の撮影目的の一つに異物確認がある。手術中に腹腔内にガーゼを置き忘れる可能性があり、術後に腹部単純撮影が行われる。X線写真で見えるように
ガーゼには工夫がされている
最終更新:2024年02月15日 23:59