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ローゼンバーグ法(Rosenberg)

  1988年にローゼンバーグが考案・発表した撮影法。
  立位膝関節45°屈曲し後方から撮影することで、従来の立位正面撮影よりも軟骨変性による関節の狭小化を鋭敏に検出できる。
  関節軟骨の摩耗は脛骨関節面内側・後方に現れる。
  変形性膝関節症が疑われる患者さんの初期段階で行うもので、骨変化が現れる前(初期)の変性摩耗を検出する。
  片足で撮影されることも、両側を比較することもある。

【撮影前チェック】
  障害陰影となるものを外す。
   (ズボン、湿布、ホッカイロ等)

【ポジショニング】
  X線管球に背を向けた立位。
  カセッテに対して大腿軸を25~45°、下腿軸を20°に屈曲する。
  膝蓋骨をカセッテに付ける。
  体勢の保持のために手すりにつかませる。
  膝蓋骨が膝の中央に位置するように下肢を内旋させる。
  頭尾方向に斜入射するので、それを考慮してカセッテを下側に配置する。(影で確認)

【X線入射点/距離】
  射出面において膝蓋骨下端を通るように頭尾方向に10°で斜入射(脛骨上関節面に平行)
  100cm

【撮影条件】
  58kV/8mAs リスなし

【チェックポイント】
  脛骨上関節が接線で投影されている。
  膝蓋骨が膝関節の左右中心に投影されている。
  動きによるボケがない。
  関節面がフィルムの上下中心に投影されている。

【画像】



5:16~




Schuss法

ローゼンバーグ法に似た撮影法にSchuss法がある。立位AP撮影よりも初期の変形性関節症の検出感度が高い。
最終更新:2024年02月23日 02:52