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頸椎斜位撮影


【撮影前チェック】
  障害陰影となるものを外す。
   (髪を束ねれている場合は解く、ネックレス、補聴器、ピアス、ヘアピン、湿布、ホッカイロ等)

【ポジショニング】
  立位または座位。
  検側を受像面から離した斜位。(受像面と前額面のなす角度を50度とする)
    ※上部頸椎は45°、下部頸椎は60°の斜位となっているためその間の角度(50~55°)とする
     もしくは、60°の斜位とした後、頭部のみ45°の角度となるように角度を浅くする方法もある。
  患者は向いている方向を見て、頚部の捻れがないこと。
  首が左右に曲がっていないか患者の正面から確認する。
  顔を前に突き出す方法とアライメントのずれを無くすために下顎を上げずに自然体でとる方法がある。
  フィルム(上縁)に外耳孔が含まれていることを確認する。→患者の耳に指を添えて、カセッテに投影される指の影を見る。

【X線入射点/距離】
  距離100〜150cmの点から尾頭方向15度で斜入射。
  または
  被写体フィルム間距離(OID)が大きくなるので、幾何学的不鋭の増大を抑えるために
  X線管フィルム間距離(SID)を180cm以上とする。(引用:医用放射線科学講座8 放射線画像技術学)

  中心は第4頸椎(喉頭隆起・甲状軟骨)。
     ※正面撮影の時よりも被写体が管球側に近づいているため、管球が正面撮影後そのままの位置では
      第4頸椎中心になっていないことに注意。頸椎撮影では第4頸椎を中心にするには
      正面→斜位→側面撮影において、すべて管球の高さを変える必要がある。
      4方向を撮影する場合には正面→左前斜位→右前斜位→RL側面とすると患者の移動が少なく時間短縮になる。
  75kV/16mAs リス(+)
  呼吸停止。

【チェックポイント】
  上〜下部頸椎の椎間孔が丸く広く観察できること。(投影されているのは受像面から離した側の椎間孔である)
    棘突起がよく見え、椎間孔がひょうたん型に投影されている場合は角度をつけ過ぎ。
    下部頸椎の椎間孔が狭く投影されている場合は、角度が足りない。(最適角度:上部頸椎→45°、下部頸椎→55°であるため)
  呼吸停止時に撮影されていること。(ぶれていない事。)

【画像】
正常例
最終更新:2024年02月19日 22:08