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股関節軸位撮影
【撮影前チェック】
障害陰影となるものを外す。
(ベルト、チャック、ポケットの中身)
ズボンが厚い場合は着替える。
人工関節等を入れているか確認する。
正面像を確認し骨折がないかを確認。骨折(の恐れ)がある場合は検側は極力動かさないようにする。
【ポジショニング】
発泡スチロール等の低吸収の物質の上に横になった背臥位。
検側下肢を内旋させ、重し等で固定する。(必須でなく、外傷の場合動かしてはいけない)
非検側の下肢の膝を曲げ、補助具等の上に乗せ安定させる。(この姿勢は患者にとって苦しい姿勢であるため極力最後に行い、短い時間で済ませる)
被検者の正中線に対し約45度の角度でX線入射するよう管球を移動させる。
(入射角度は正面像の画像を見て微調整する。
図12
)
カセッテは固定具を用いてX線入射方向に垂直に配置する。カセッテ上端(頭側)を腸骨稜の上4横指上にあわせる。
人工関節をフィルムに収めるようにカセッテのサイズを選択する。
骨盤にねじれがないように両上前腸骨棘と寝台の距離が等しいことを確認する。
入射方向とグリッドの角度が垂直から外れても濃度ムラが生じないように、グリッド方向は寝台と平行になるよう使用する。
照射野は大腿部よりも狭く絞る(散乱線による画質低下を防ぐ)
【X線入射点/距離】
距離100~120cm。
大腿骨頸部の長軸に垂直方向。
→常に45°で入射し再現性を優先するか、さまざまな患者に最適な角度を正面像から決定するか
フィルムに垂直入射。
【撮影条件】
85kV/63mAs リス(+)
【チェックポイント】
閉鎖孔が描出されていること。
人工関節および関係する器具が含まれていること。
大腿骨頭が明瞭に描出されていること。
非検側の重なりがないこと。(非検側を十分に屈曲すること。①を参照)
左右マーカーが入っていること。
大腿骨頸部が広く描出されていること。
目的部位が適正なコントラスト、寛容度であること。
最終更新:2024年02月23日 02:46