現在、一般撮影室@wikiは 新サイト に移行しました。

The English version of the new website is available here !!











マルチウス法(Martius)


  産婦人科領域の撮影
  骨盤入口・横・前後径の観察に優れる
  妊婦の骨盤径を計測し自然分娩か帝王切開の判断をする(骨盤入口に児頭が入るかどうかを見る)
  被ばく量の多さから国際放射線防護委員会(ICRP)では、この撮影法は推奨(正当化)されない。
   →Colcher-Sussman法を用いる

【撮影前チェック】
  ポケットの中身、チャックや金属ボタンの有無を確認する。
  妊婦が被ばくする検査であることを理解しているか確認する。

【ポジショニング】
  上体を起こした(50°)半座位。
   →外結合線(恥骨後縁-L5棘突起)をカセッテと平行にする
  あらかじめ50°にセットした背もたれに深く寄りかかる。
  計測に使用するメジャーは大腿の上に、カセッテに平行にする
   →もしくは撮影後に患者がいない状態で、センチメーターグリッドを患者の外結合線の高さに置き、2回目の撮影する。
  両手は体の横に置く
   補助具の作成

【X線入射点/距離】
  大転子よりも3横指上の高さで正中矢状面に沿ってカセッテに垂直入射
  距離は115cm
  照射野は骨盤・メジャーが含まれる程度に必要最小限に絞る

【撮影条件】
   102kV 30mAs
  呼気停止

【チェックポイント】
  骨盤入口の最大横径・最大縦径が計測可能であること。
  骨盤の捻れがないこと。
  メジャーの目盛りが10cm以上読み取れること。
  動きによるブレがないこと。

【画像】
最終更新:2024年02月23日 02:45