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ステンバース法

  -1917年 Dr H.W.Stenverによる
  -錐体部病変の有無や内耳道、前庭、半規管、乳突蜂巣など目的とする。(図解頭部・頸部撮影法/オーム社 より)
    ※現在はCTが容易に撮影可能であり、 詳細な診断が可能
  -原発性脳腫瘍の約8%を占める神経鞘腫の85%が聴神経鞘腫である。この撮影によって内耳道の拡大が観察される。(診療画像解剖学テキスト/文光堂 より)
  -錐体骨を長軸方向に観察する

【撮影前チェック】
  検側はどちらか確認する。(両側を撮影する場合も多い。)
  障害陰影となるものを外す。
   (ヘアピン、かつら、ウィッグ、ピアス、入れ歯、補聴器、ネックレス、眼鏡など)

【ポジショニング】
  腹臥位。(仰臥位での撮影はアーセリン(Arcelin)法という)
  頭部は目的とする側をフィルム面に近づけた45°の斜位とする。(正中矢状面を45°傾ける)
  OMラインをカセッテに対して垂直にする。
  頭部が完全に側面となるよう頭頂部側、顔面側の双方から確認し頭部が捻じれてないか確認する。
  写真上で左右の判断が付かないためマーカー(R、L)を置く。

【X線入射点/距離】
  距離100cmで非検側の5cm後方へ向けカセッテに垂直入射。(耳の後ろ3横指)


【撮影条件】
  75kV/20mAs リス(+)

【チェックポイント】
  照射野の中央部に、錐体骨稜全体と、乳様突起が描出されている。
  下顎骨枝の後縁が頸椎後縁と一致し、下顎骨頭が頸椎と重積する。
  錐体は全体にわたって広く描出される。錐体骨稜の下に、内耳道、蝸牛および3つの半規管からなる骨迷路が描出される。
  乳様突起から錐体内部まで鮮明に描出されるコントラストと寛容度である。 
                                   (放射線画像技術学/医歯薬出版)
  左右のマーカーが置かれている。

【画像】


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最終更新:2024年02月05日 23:40