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膝関節側面撮影

  膝関節を描出する。

【撮影前チェック】
  障害陰影となるものを外す。
   (ズボン、湿布、ホッカイロ等)

【ポジショニング】
  検側を下にした側臥位。
  膝関節をフィルムに対して垂直。 膝外側が浮いてしまう場合の対応(p10-11)
  非検側は検側よりも前に出す
  (この際、体が倒れすぎる場合はクッションを用意して、その上に非検側の下肢を置く)
  膝蓋骨を大腿骨顆から離すため、検側の膝関節を60度屈曲する。
  大腿骨内側顆側は外側に比べ大きく長い。そのままでは両顆は重ならないため、下腿を傾度上げて両顆を重ねる。
  (若しくはX線を5~7度尾頭方向に斜入射する。入射点は内側顆より2cm下)


【X線入射点/距離】
  膝蓋骨下縁と膝裏を結ぶ線の中点に垂直入射
  (書籍によっては尾頭方向に5-7°で斜入射すると記載されている)
  100cm

【撮影条件】
  55kV/5mAs リスなし

【チェックポイント】
  大腿骨内側顆と外側顆が重なっているか。ずれの合格基準は<7mm。
  (前後にずれている場合は体の傾きが不適切であり、上下のずれは下腿を上げる角度が不適切。)
  前後のずれは大腿骨内側顆と外側顆の見分けが必要。下記動画①にてトレーニングが可能。
  ※腓骨頭と脛骨の重なりからでもある程度、判別が可能。
  大腿膝蓋関節が広く観察される。
  骨組織、骨梁に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
   剥離骨折の起こりやすい場所 を確認。


動画①:ひたすら外側顆のくぼみを探す動画。再撮する際には内側顆と外側顆を見分けなければ、どう修正したらよいか判断できない。


1:50~

3:05~

4:19~


人工関節

膝関節側面撮影(背臥位)

通常の正面・側面撮影で骨折線が確認できなくとも、水平方向から投影した側面像で 関節脂肪血症
認められれば、関節内骨折の診断が可能である。

【ポジショニング】
  仰臥位
  検側の下肢を上方に挙げ、膝を120°に屈曲する。
  撮影技師が検側の下肢を支える、もしくは支持台に乗せて安定させる。

【X線入射点/距離】
  膝蓋骨下縁と膝裏を結ぶ線の中点に垂直入射
  100cm

【撮影条件】
  55kV/5mAs リスなし

【チェックポイント】
  大量の液体貯留によって膝蓋上嚢が拡大し、隣接する脂肪組織を圧排・消失させる。
  関節液は、骨折・膝内障・感染・関節炎などでみられる。
   FBIサイン/fat-fluid level/関節脂肪血症

6:51~(左)                            7:44~(右)
最終更新:2024年02月23日 02:50