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肩関節軸位撮影(座位)

  肩関節窩の形態(接線方向の観察)、関節窩と上腕骨頭の前後方向の適合性、小結節の骨折診断に有用。
  臥位に比べ上腕骨頭とカセッテの距離が遠くなるため拡大する。

【撮影前チェック】
  障害陰影となるものを外す。
   (ブラジャー、ボタン、ネックレス、湿布、ホッカイロ等)

【ポジショニング】
  座位。
  テーブルを検側の側面に置き肘を乗せ、カセッテを挟む。腕を真横(90°外転)にする方法と、30°前に出す(60°外転)方法がある。
  テーブルに乗り込むようにし、肩甲上腕関節がカセッテの中央にくるようにする。
    (それが不可能である場合、X線を射入射しカセッテの中央に投影されるようにする。)
  顔がかからないよう、非検側・前方向に傾ける。このとき、ポジショニングが崩れないように注意。


【X線入射点/距離】
  距離100〜150cmの点から肩甲上腕関節に向け、垂直入射。または上記のように30°(近位→遠位方向)で射入射。
  60kV/8mAs リス(+)または 55kV/5mAs リス(ー)
  呼吸停止。

【チェックポイント】
  上腕骨頭の小結節が前方に、骨頭と重なって肩鎖関節が投影される。
  肩甲上腕関節の関節間隙の正常値は4~6mm。
  関節内の石灰化が評価できること。
  呼吸停止時に撮影されていること。(ぶれていない事。)






肩関節軸位撮影(臥位)


【撮影前チェック】
  障害陰影となるものを外す。
   (ブラジャー、ボタン、ネックレス、湿布、ホッカイロ等)

【ポジショニング】 
  背臥位。ポジショニングブロックなどの上に寝かせることで高さを出す。
  検側上肢を開き90°外転する。
  肘関節を90°屈曲させる。
  顔を非検側に傾け、カセッテを出来る限り近位につける。

【X線入射点/距離】
  距離100〜150cmの点から肩甲上腕関節に向け、射入射。
  肩甲骨の内側に沿って入射する。または90°外転の場合は30°(遠位→近位方向)で射入射。
  60kV/8mAs リス(+)または 55kV/5mAs リス(ー)
  呼吸停止。

【チェックポイント】
  上腕骨頭の小結節が前方に、骨頭と重なって肩鎖関節が投影される。
  肩甲上腕関節の関節間隙の正常値は4~6mm。
  関節内の石灰化が評価できること。
  呼吸停止時に撮影されていること。(ぶれていない事。)




肩関節軸位撮影(立位)

撮影室が狭い等の理由により臥位の撮影ができない場合に有用。

【撮影前チェック】
  障害陰影となるものを外す。
   (ブラジャー、ボタン、ネックレス、湿布、ホッカイロ等)

【ポジショニング】 
  立位。X線管球が下がらない場合は、足台に乗ってもらう。
  検側上肢を開き90°外転する。
  肘関節を90°屈曲させる。
  顔を非検側に傾け、カセッテを出来る限り近位につける。

【X線入射点/距離】
  距離100〜120cmの点から腋窩に向け、30°(遠位→近位方向)射入射。
  70kV/8mAs リス(+)または 55kV/8mAs リス(-)
  呼吸停止。

【チェックポイント】
  上腕骨頭の小結節が前方に、骨頭と重なって肩鎖関節が投影される。
  肩甲上腕関節の関節間隙の正常値は4~6mm。
  関節内の石灰化が評価できること。
  呼吸停止時に撮影されていること。(ぶれていない事。)

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最終更新:2024年02月21日 20:07