大沼郡中荒井組蕎麦目村

陸奥国 大沼郡 中荒井組 蕎麦目(そはのめ)
大日本地誌大系第33巻 28コマ目

府城の西に当り行程2里18町。
家数17軒、東西2町11間・南北1町4間。
丑寅(北東)の方40間を隔て1区あり。
家数13軒、北蕎麦目という。
東西12間・南北1町26間。
共に四方田圃(たんぼ)なり。

東3町20間沢田村の界に至る。その村まで4町20間余。
西3町小沢村の界に至る。その村まで3町30間。
南1町大石目村の界に至る。その村は未申(南西)に当り5町。
北4町18間河沼郡牛沢組矢目村の界に至る。その村まで7町10間。

小名

槻曽根(つきそね)

本村より35町未申(南西)の方、数村の境内を隔て入田沢村の未(南南西)の方山中にあり。
家数2軒、東西40間・南北20間。
山間に住す。
地面東西4町・南北2町。
東は入田沢村の山に接し、南は高田組逆瀬川村の山に界ひ、西北共に出戸田沢村の端村沼山の山に続く。

水利

牛沢堰

沢田村の方より来り牛沢組上下金沢両村の方に注ぐ。

一は村西2町にあり。
周136間。寶暦中(1751年~1764年)築く。
一は村より戌(西北西)の方3町にあり。
周88間。享和3年(1803年)に築く。

寺院

迎接寺

村中にあり。
紫雲山と號す。浄土宗五之町高巖寺の末山なり。
開基詳ならず。
もとは真言の道場なり。天正4年(1576年)より高巖寺に属すという。

本尊大日客殿に安ず。座像、7寸5分。作者知れず。
台座に『永正五年戌辰六月十七日造之』と書付あり(永正5年:1508年)。

大日の座像あり。長3尺。運慶作という。
もと村東1町余に堂ありこの像を安置す。
天文中(1532年~1555年)に来た蕎麦目に移し、寛文の頃(1661年~1673年)まであり。
昔この堂中に時々読経の音ありしとぞ。