Ζガンダム

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Ζガンダム - (2021/09/09 (木) 12:07:50) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/30 Mon 16:09:03
更新日:2024/04/23 Tue 10:17:08
所要時間:約 8 分で読めます





遊びでやってるんじゃないんだよ!!


Ζ(ゼータ)ガンダムとは【機動戦士Ζガンダム】及び【機動戦士ガンダムΖΖ】に登場するモビルスーツ(MS)。
Ζでは後期の、ΖΖでは前期の主役機体を務めた。


型式番号:MSZ-006
建造:アナハイム・エレクトロニクス社
所属:反地球連邦組織エゥーゴ(A.E.U.G)
分類:試作機
全高:19.85m
本体重量:28.7t
全備重量:62.3t
ジェネレーター出力:2,020kw
スラスター推進力:112,600kg
センサー有効半径:14,000m
装甲材質:ガンダリウム合金

  • 武装
60mmバルカン砲×2
腕部グレネードランチャー×2
ビームサーベル×2
シールド
ビームライフル
ハイパーメガランチャー

  • 主な搭乗者
カミーユ・ビダン
アポリー・ベイ
レコア・ロンド
アムロ・レイ
ジュドー・アーシタ
ルー・ルカ
ファ・ユイリィ
ビーチャ・オーレグ
イーノ・アッバーブ


《概要》

宇宙世紀0087、エゥーゴと協力関係にあったアナハイム社はリック・ディアスの完成と同時に次世代超高性能機の開発計画『Ζ計画』を発動する。
非可変機の百式、簡易可変機のメタスの試作後エゥーゴの象徴たる機体として開発に着手したが、可変機構と機体強度が両立出来ないため設計は難航した。

しかし、ティターンズが開発したガンダムMk-Ⅱが持ち込まれたことによって状況は一変する*1
ガンダムMk-Ⅱは機能的には第2世代MSに到達していないもの、採用されていたムーバブルフレームは斬新な技術であり、可変モビルスーツに要求される機能を十分に備えていた。
また、カミーユ・ビダンの発案によって大気圏突入形態のテスト用にSFSである「フライングアーマー」がAEで開発・先行運用され、
さらにその分割案についてメモ程度の案を記していたおかげで、技術的ブレイクスルーを達成し開発が急速に進展。完成を迎えた(劇場版ではこの設定は無い)。

完成したΖガンダムはウェイブライダーと呼ばれる大気圏突入形態兼飛行巡航形態への変形能力を備えており、宇宙空間から重力下まで連続運用を可能とする破格の汎用性を誇っていた。
また出力対質量比が怪物と呼ばれるレベルであり、フルバーニアン*2には劣るものの、それでもUC120年代のMSにも匹敵する代物である。
ウェイブライダーはSFSとしても利用可能で、MSを乗せたまま大気圏突入飛行が行える。
これは元々WR形態の元がSFSの方の「フライングアーマー」だった為、飛行特性なども似通って偶々SFSとしての性能を満たしてしまっただけの模様。

なお複雑な可変機能を搭載している関係上、メインジェネレーターは従来の胴体部分ではなく脚部に搭載されているという珍しい構造が採用されている。
これによって片脚が破損しても、もう片方である程度の出力が維持される。技術的にはフルバーニアンのスピンオフとのこと。その出力は1世代前のMS数機分。
背部には一般MSの様なバックパックが無い代わりに「ロングテール・バーニアスタビライザー」を装備し、これ一つでAMBAC肢とスラスターの役割を果たす。
また背部左右にはSFSの方の名前を踏襲した「フライングアーマー」モジュールが一対二基で標準搭載されており、複数のモデルが用意され状況に応じて換装が可能となっている。

また、大気圏に突入するという性質上、外装やシールドには入念な耐熱処理が施されており、ビーム兵器に対しては滅法強い。
TV本編ではギャプランのビームサーベル、サイコガンダムMk-Ⅱの小型ビーム砲、ZZではキュベレイMk-Ⅱファンネルと言った、
この当時の標準的なMSなら破壊出来るビーム兵器をまともに受けても特に傷ついた様子もなく平然と戦闘を継続している。

非常に高性能なパフォーマンスを有する機体に仕上がったものの、その反面特殊な機体システムや構造により機体コストは高騰。
メンテナンス性も悪い上に、機体挙動の鋭角的なピーキー特性により操作性の低下も招いてしまった。
操作性緩和のためか後に簡易サイコミュである「バイオセンサー」が搭載され、主に機体制御に使われている。
これはエルメスのサイコミュを機体制御に特化させた物で、シャアがガンダリウムγと共に持ち込んだ技術。キュベレイのサイコミュシステムとは同根だったりする*3
完全に性能を引き出した場合にはビーム兵器の爆発的出力増大や周囲のミノフスキー粒子やメガ粒子を制御しての対ビーム兵器防御力の大幅向上、
そして他のサイコミュ搭載機の操作系の攪乱等、キュベレイにも劣らない性能を発揮するが、
其処までの機能を引き出せる出来る人間が希少と結局操作性緩和を目的にしたにも拘らず上手く使える人間が殆ど居ない代物になっている(いずれも開発者が想定していない現象である)。

デザインはMS・WR形態のどちらでもカッコ良さが両立されており(Zの他の可変MSはMA形態が主役な為MS形態は異形のデザインが多く、
以降のシリーズでは逆にMS形態を重視したデザインが多い為MA形態でどこかしらに不格好な所が見られる)、評価も非常に高い。
が……その代償に「頭部が収納される胴体が空洞」という致命的すぎる構造的欠陥を抱えていて、しばしばその事をネタにされる。
因みにそのカッコ良さの両立のためデザインは相当難産だったらしく、デザインが決定したのは放送開始直前だったため前期OPでは永野護の初期稿を元にしたシルエットが描かれている
(そのため実際のΖとはあまり似ていない)。


□武装

  • 60mmバルカン砲
左右側頭部に1対2門内蔵する。
Mk-Ⅱではオプション式だったのを、変形の際に頭部を収納するために内装化された。
Mk-Ⅱは頭部にムーバブルフレームのデータ取り用コンピューター機器が満載だったのに対し、Ζはその必要が無いのも内装化された理由の一つである。

  • 腕部グレネードランチャー
両前腕部に内蔵された連装擲弾発射機。発射されるグレネードは誘導装置とロケットを内蔵しているため実質小型ミサイル。
普段は二回分(薬室分⁺次弾)しか装填していないがマウントラッチに追加マガジンを取り付け発射弾数を一個につき19発分増加可能。
代わりに変形時に干渉したりシールドなど他のマウントラッチ装備を諦めなければならなかったりするため、変形するには使い切ってパージするか残弾を諦めてパージしなければならない。
何気に鬼畜誘導。通常タイプとは異なるワイヤー内蔵型を使用した事も。

左右のサイドスカートに収納。WR形態時には格納部位を開いてビームガンに転用可能。
劇場版では回転させながら投擲したサーベルのビーム刃部にライフルのビームを当てて広範囲にビームを乱反射拡散させる「ビーム・コンフューズ」なる技を披露。
キュベレイのファンネルを叩き落とした。

一応防御用の盾。スライド伸縮可能。
WR形態時の機首となる部分なので、縦に細長くてスライドする下のフェアリング部分が若干膨らんだ形状をしている。
通常左腕のマウントラッチに装着される。
破損すると変形と大気圏突入機能に関わるからか異常に堅牢で、突撃した勢いがあるとはいえジ・Oの装甲さえぶち破る程。
勿論強度が高いので普通に防御用途にも使われている。
劇場版ではシールド裏側にミサイルが搭載されていた。

専用の長銃身高威力のビーム射撃兵器。EパックはMk-Ⅱと同じものを使用。
銃口にビーム刃を形成し銃剣ビームサーベルことロングビームサーベルとしても使用可能。
銃身は伸縮し主にWR形態時に背中に載せる為に縮められる。
WR形態時には背中、MS形態での非使用時にはマウントラッチに接続(大抵シールドの反対側である右腕側に)される。

  • ハイパーメガランチャー
内部にジェネレーターとスラスターを内蔵した大型ビームランチャー。百式の「メガ・バズーカ・ランチャー」の発展形の一つ。
ウェイブライダー形態でも下部に取り付けて運用可能で、着陸脚も付いている。
また、ライフル同様砲身からビームサーベルを発振できる。
ポジション的には前番組の『重戦機エルガイム』でエルガイムと同MkIIが使用していたバスターランチャー…
だが、劇中では然程強力である様な描写はされていないどころか初陣で敵に叩き折られる等不遇。

  • マイクロミサイル
第25話、劇場版『恋人たち』でヤザンのギャプランに対してウェイブライダー形態で使用。
ただし、どこから発射されているのか、どのようにして搭載されているのか、描写がはっきりしていない。



《劇中の活躍》

【機動戦士Ζガンダム】

カミーユが乗っていたガンダムMk-Ⅱがジェリド、マウアーの乗るガブスレイにより小破した際、
アポリーの操縦で登場しこれを撃退。以後、カミーユの乗機として活躍する。

キリマンジャロ降下作戦ではウェイブライダー形態で百式を乗せて大気圏を突破するなど、SFSの代わりとしても活躍した(劇場版では尺の都合によりカットされている)。

メールシュトローム作戦では、カミーユのNT能力とバイオセンサーが共鳴して凄まじい戦闘能力を発揮。
ビームを弾く謎のオーラ(通称:バイオフィールド)を展開してヤザンの操るハンブラビの索敵モニターに干渉してレーダーを混乱させている。
また、グリプス戦役末期では死者の念(フォウやロザミィ)を取り込み、謎の力でシロッコのジ・Oを機能停止に追い込む。
更に謎のオーラを纏ってウェイブライダー形態で突撃(通称:スイカバー)、ジ・Oを貫きシロッコを圧殺した。

スペックでは説明できない超常現象的な能力を何度も発揮したが、これは設定ではカミーユの高いNT能力がバイオセンサーと共振し、周辺のミノフスキー粒子に作用。バリアの展開やビームサーベルが巨大化したとされている。
死念等は精神崩壊の始まっていた彼が見た幻覚との話もあるが、精神崩壊しない新訳Ζでも描写があるし他のNTも似たようなことをしている。


機動戦士ガンダムΖΖ

戦力の大半を失ったエゥーゴは修理のされていないΖガンダムを乗せてシャングリラに着艦する。
そこでジャンク屋を営んでいたジュドーが成り行きでΖガンダムに搭乗。ヤザンを撃退した。

以降、ジュドーの乗機として幾度となくアクシズの襲撃を退けた。

途中、ハンマ・ハンマによって頭部を破壊され、応急処置として道中で発見したザクの頭部を代用し、通称『Ζザク』が完成。
ザクの頭部がZガンダムのシステムに対応していないせいで何回か撃たれたが。

後にΖΖガンダムが完成。頭部が修復されたΖガンダムはルーの乗機としてガンダムチームの一角を担った。
ただしΖΖよりも小回りが利くため、以降もジュドーは状況に応じてΖとΖΖを使い分けている。

最後はアクシズ内部での戦闘でクィン・マンサの攻撃で大破するものの、クィン・マンサのコクピットから脱出したプルツーを回収しようとしたグレミーを最期の力を振り絞って狙撃した所で機能を停止。
パイロットのルーは脱出に成功するものの、機体はMk-Ⅱ共々放棄された。
その後については不明だが、一説によれば連邦軍によって回収され、他のガンダムタイプMSと同様封印されたとされている。



【バリエーション】


読み方は「ゼッツー」。
Zガンダムの発展機として開発された機体。機体性能の拡張というよりもΖガンダムのハイレベルでまとまった性能を維持しつつ、ピーキーな性質や難儀な生産性をクリアする方向に重きを置いている。
メタスの変形システムを取り入れた結果、操縦性はΖガンダムより幾分マイルドになり生産性の悪さも改善した*4
反面MA形態は宙間戦闘特化になり大気圏突入能力や大気圏内飛行能力はオミットされる形になってしまった。
だが、機体構造上クレイバズーカを二丁懸架可能になり、メガビームライフルのジェネレーター直結システムも実装することにより総体火力はオリジナルを凌駕する結果となった。
ZZガンダムの開発をアナハイムが優先したため建造直前でペーパープランのお蔵入りと化した……ハズだったが近年後付け設定で漫画やゲームに実機が登場する描写がある。


Ζは開発の時点で汎用性を求められていたのでほぼ全ての環境での運用が可能だったが、コストが高く量産には向かなかった。
そこでエゥーゴの地上組織カラバ、そして地球連邦軍はΖの低コスト化をある程度実現したΖプラスを採用した。
ニューディサイズ討伐のためにα任務部隊に配備されたC1型が有名。
その活躍はガンダム・センチネルに詳しい。



Ζプラス以上に低コスト化を目指した量産試作機。一応開発系譜的にはΖ直系の発展機ではなくΖプラスR型を経由している*5
オリジナルが持っていた変形機構を外付けのバックウェポンシステム(BWS)を装備した簡易変形で代替する事でコスト軽減を図っている。
しかしBWSの簡易変形は不可逆であり変形の度に投棄しなければならず、結局コストは高いままになってしまう。
その上バイオセンサーは装備しているものの当時最先端のサイコミュシステムであるサイコフレームには及ばずネオ・ジオンのNT専用機には一歩譲らざるを得ない機体になってしまった。
劇中でシャアが言った「情けない機体」とは実は「設計段階でサイコフレームの実装がなされていないνガンダム」の事を指すが作中の会話の流れもあって色々と誤解されやすい可哀想な機体。
U.C.0093年のシャアの反乱時にアムロ大尉が使用。


量産試作機としては失敗であるリ・ガズィをワンオフレベルのカスタム機として再設計した機体。
BWSを外付けではなく一体型にすることによって、簡易変形を可逆のほぼ完全変形に近いものに仕上げた。
武装もオリジナルのリ・ガズィに加え、ハイパー・ビーム・サーベルに変更することにより、総体的にはオリジナルを上回っていたリ・ガズィの火力を一層盤石なものにしている。
頭部も準ガンダムタイプといえる見た目のリ・ガズィのエクステリアを完全なガンダムタイプのものに変更している。
Zガンダムタイプのモビルスーツの一つの終着点ともいえる設計で搭載されているかは不明だが、サイコフレームが搭載されていたならばνガンダムと総合的には比肩できるレベルのスペックに仕上がっている。
アムロ大尉用に開発されたが、νガンダムの実戦投入、並びに大尉の消息不明によってお蔵入りに。
その後はロンド・ベルによって運用されたと考えるのが妥当だが、公式作品にそういった描写は未だ描かれておらず、大尉と同様現在消息不明。


同じくΖプラス以上に低コスト化を目指した機体だが、こちらはリ・ガズィの反省を生かしメタス、並びにZⅡの可変機構を参考にした。
さらにアクチュエーターや内装電子機器等の規格を、当時の主力量産機であるジェガンと共通規格にすることによって、リ・ガズィの可変システムの不可逆性とコストの高騰を解決している。
主にリ・ガズィの流れを組むボックスタイプスラスターを装備した一般仕様機(スタンダードタイプ)と、大気圏内飛行用のウイングバインダーを装備した指揮官機(コマンダータイプ)が存在する。
指揮官機はフレーム強度の向上やリミッター解除等の措置や仕様変更を一般機に施すことによって「宇宙世紀90年代相当でのZガンダムのスペック」に近づけている。
なお、小説描写よりコマンダータイプはウェイブライダーではないMA形態にもかかわらず単体での大気圏突入が可能。
量産は一応の成功を治めノーム少佐の指揮官機・リディ少尉の一般機を始め多数の機体が「ガンダムUC」の宇宙世紀90年代に実戦投入されている。


余談だが、ΖΖはΖの後継機という扱いだが、その開発にΖの開発スタッフは関与していない。
一応、開発工場の設定は無いがΖΖがグラナダ工場製なのでそれ以外の工場の可能性が高い。
Ζの開発スタッフはオプションによる汎用性を追求し「ιガンダム」ことSガンダムを開発したので本来はこちらの方が直系の後継機と言えるだろう。



◇ゲームでの活躍


【vsシリーズ】

エゥーゴvsティターンズにてジ・Oと並ぶ最高コスト機体として登場。
ライフルかハイパーメガランチャーを選択して出撃することになる。
ハイパーメガランチャーは鬼畜武器として敬遠されていた(無印のみ)。
ティターンズ側でミッションを始めた場合、その恐ろしさを体験可能。攻撃を当てても怯まない+HPが減らない上、攻撃を数回当てられると落ちる。

ガンダムvsガンダムではGP2000の中コスト機体。
ライフルとランチャーが換装式となった他、味方機が撃墜されると「体を通して出る力」が発動。
一定時間スーパーアーマー状態になり、格闘が特大ビームサーベルに変化し、WR突撃の際に現在のHPと引き換えに大ダメージを与えるようになる。
特殊格闘の変形移動で高い回避能力を有していたため、厨機体とされていた。

NEXTからは換装の廃止によるライフルモード統一、射撃チャージがビームコンフューズになった。
『体を通して出る力』が使用しなくても一定時間で解除される、などの変更を受けて火力の無い支援向き玄人機体となってしまった。
ただ弾幕量と与ダウン性能は全機体でも優秀。

EXVSではコスト2500(準高コスト)に変更。
ランチャーのリロード増大やアシスト削除など、支援機としての機能は低下したが、格闘及びグレネードが超強化。
相変わらずの弾幕も相まって、全領域万能機となった。
同コストにクロスボーンやケルディム等の尖った人気機体が多い中、じり貧になりやすい万能機にも関わらず一定の評価を受けている地味にスゴイ機体。

続くEXVSFBでは、格闘CSにメタス呼出を貰う。これはVSシリーズでは初の『僚機の弾数を回復する』武装。これにより援護が非常にしやすくなり、他の武装も特殊格闘以外は強くなっている。
家庭用のDLCで、ルー・ルカ搭乗機とZザクが登場。前者はコスト2000でビームライフルのSEが変更・コスト相応に性能が落とされているが特殊格闘が急速変形で機動性に優れている他、覚醒技がビームライフル(狙撃)となっていてケルディムのメイン射撃同様弾速が一瞬で届くものとなっている。後者はコスト1000で変形不可・特殊格闘が百式呼出になっていて、覚醒技はモーションそのままにビームサーベル斬りとなった。

EXVSMBでは、特殊格闘が急速変形に変更。メイン射撃からサブ射撃などへのキャンセルルートも追加された他、新システムのオーバードライブと相性もそれなりに良かった。

EXVSMBONでは下格闘のビームライフル投擲が切り抜けに、特殊格闘が百式呼出に変更。更に格闘CSのメタス呼出が自分にも適用されたため、エピオンのように武装ゲージが無い味方の場合は自分の弾数回復に役立てられる。
覚醒中は特殊射撃の弾数が2発になったが、覚醒技のダメージが減少してしまった。

GUNDAM VS,ではコストが500(EXVSの3000コスト相応)に格上げ。覚醒中スーパーアーマーの削除やアシスト一律削除に伴う特殊格闘の変更や、メイン射撃が三連射ではなく単発になるなど性能は大幅に変更を受けている。

EXVS2ではアシストがメタス(弾回復は削除)とMk-2呼出に変更されただけでなく、変形と格闘がGVS基準のものに差し替えられ、覚醒中スーパーアーマーも削除される等、最早別機体と化しているが全体的に超強化。
今までのセット攻撃はそのままにおまけ的性能だったWR時の射撃は能動的に狙えるものとなり、特に変形解除しながらグレネードを側転撃ちする変形サブは攻防一体の万能射撃。
そして格闘はハイメガを多用する格闘機顔負けの性能に変貌。前格のハイメガ突きは胡散臭い巻き込み性能を誇る。
長期間トップだったライトニングと並んで本作を代表する可変機として君臨している。


機動戦士ガンダム 戦場の絆

勢力戦のサマーバトル2018の報酬として登場した連邦軍の射撃型。フライトシステム持ちでコストは280。
メイン武装は単発よろけでバックブラスト可能なビーム・ライフルと、硬直が重いが高威力のハイパー・メガ・ランチャー。
フライトモード時は双方とも弾数1となり、それぞれロック距離が長い1発ダウンか、貫通性能かつ広範囲高威力の1発ダウン武器となる。

格闘武装は、フライトモード時に連射可能で格闘のカットにも繋がるビーム・ガンとなるビーム・サーベルA、同形態時に高ダウン値で当たり判定の広いビーム・ガンとなるビーム・サーベルBを持つ。

武装によって立ち回りが異なり、機体そのもののクセの強さもあってか支給当時は使用率も低かったが、rev.4.26アップデートの上方修正にてメイン武装の全面的な改善に至った。
しかし、今度は逆に修正が災いしてメガランチャー持ちの本機体が猛威を振るい、ただでさえ威力が高い同武装の発射遅延やリロードの短縮、実質的にフルチャージのヘビーガンダムのビーム・キャノンBが手軽に撃てる点がジオン軍側のプレイヤーを悩ませ、2019年12月のrev.4.27にて、主にハイパー・メガ・ランチャーの下方修正が決定した。

ビーム・ライフルの使用率はメガランに比べると低い傾向にあるが、格闘機体とのマンセルを組みつつ長距離の相手にはスナイプも可能なので、ポテンシャルは高い。


Gジェネレーションシリーズ

シールドと変形能力を備え、グレネードランチャーやハイパー・メガ・ランチャーと武装のバランスが良く、扱いやすい。
だが、最大火力では他の主役機よりも見劣りするため、初期の作品では戦力として使い続けるよりも開発ベースとして重宝されることが多かった。
しかし、後にファンネル武器による攻撃を無効化する「ビーム・コンフューズ」の追加で戦力としての価値が上昇。
『ワールド』で惜しくも「ビーム・コンフューズ」が廃止されてしまうが、『オーバーワールド』では「ウェイブライダー突撃」が武装に追加。
長年の弱点であった火力不足が解消、特にビーム耐性のある機体との戦闘で有利になった。
『ジェネシス』ではサイコミュ武装がウェイブライダー突撃から巨大ビームサーベルに変更された。


スーパーロボット大戦シリーズ

シリーズ初期の作品から登場。登場作品ごとに地形適応や主力武器の威力・射程の調整がいろいろあって、基本的に1.5軍ぐらいの立ち位置。
一方でカミーユの能力は大抵上位クラスなので、機体を乗り換えないと活躍させられないことも多い。

旧シリーズでは参戦したマップのあたりでは期待に応えられる強さであり、空をはじめとした地形適応に優れている。特に『第4次』で顕著。
しかし主人公機の中では後発に比べて基本性能の低さや武装の使い勝手の悪さが目立ち、中盤までの繋ぎ扱いになるケースも少なくなかった*6
特に最強武器の「ハイパー・メガ・ランチャー」が「P武器でない(射程距離は長い)」「防がれやすいビーム攻撃(特にビームを吸収する敵には無力)」「火力もさほどでもない(他機体のファンネルの方が上)」の三重苦。
タイトルによってファンネルと違い切り払われない、ビームコートを貫いてシールド防御されないなどの利点は一応あるのだが、最大射程や性能や武装の使い勝手で勝るガンダムF91ビギナ・ギナ、ZⅡ(α)の影に隠れがちだった。

しかし、『α外伝』から計算式まわりの大きな変化もあり、最初から最後まで使いやすくなってきたほか、
原作最終盤で見せた「ウェイブライダー突撃」、『第2次α』からの「ハイパー・ビーム・サーベル」と、ニュータイプ能力による必殺技に相当する攻撃が武装に追加。
特に『第3次α』では「ハイパー・メガ・ランチャー」に全体攻撃版が追加、火力不足もSPモードの15段階改造なら逆にトップクラスの火力を得る。
魂の力を体現するボスキラー的な性格を得たのであった*7

Z』シリーズ以降は特殊能力「バイオ・センサー」、←と同時に発動する「サイコ・フィールド」、ALL武装「ビーム・コンヒューズ」が追加された。
このあたりからMS系主役機が気力も重要、という流れを生み出している。
破壊力はあるが上位武装に対して、下位武装が弱くなりがちなのがネック。


【機動戦士ガンダム バトルオペレーション2】

2020年3月に実装された。コストは当時前人未到であったの600コストスタート。
基本性能は優秀の一言。耐久力が高くスピードもトップクラス。格闘威力こそガンダムMk-Ⅱには劣るもののあっちがコスト不相応に高いだけなので…。
それに汎用機としては珍しくビームサーベルの他にロングビームサーベルも装備できる。威力はサーベルと変わらないが独特のモーションとリーチに優れ、奇襲に使っても刺さる事が多い。格闘武器2種はコンボや回避狩り等できることをかなり増やしてくれ、単に火力が高いだけよりも評価する熟練者は多い。
射撃も優秀でEパック式専用ビームライフルの弾数が6発と多く射程が長い、当然当たれば即「よろけ」を取れる。
副兵装のグレネードは蓄積「よろけ」が取れ、的確に当てれば強襲機の持つマニューバアーマーを貫通して止めることができるだろう。
ただしクールタイムが長いため射撃"だけ"で完結するほどの性能はない。一部キュベレイを除いた他の汎用機同様、射撃でよろけを取って格闘で削る運用が前提となる。

何よりの特徴は「変形」機能。多少の隙があるのとブーストゲージを大量消費するため多用こそ難しいが、緊急時の離脱や死角からの奇襲等運用の幅が非常に広い。
またスキル「バイセンサー」を搭載し、HPが30%を割ると自動で発動。機体にオーラを纏い攻撃力、防御力、スピードが全てアップする。この時の性能は凄まじいの一言ではあるが、これが発動する=HP30%未満というのが問題で、一度捕まれば一瞬で蒸発するHPしか残っていない。これを前提に運用するのは辞めたほうが良く、あくまでオマケと捉えるのが良い。
これらも含めて、コスト600に相応しい高性能な機体となっている。惜しむらくはカウンターモーションがMk-Ⅱのような専用(のカッコイイ)モーションを与えられず、しかも発動後の追撃がし辛いモーションにされたことか。

また、ほぼ宇宙で戦っていた原作と異なり「宇宙適正」を持っていない。勿論出撃できないわけではないがこのゲームは地形適正の恩恵が凄まじく、殊更宇宙では適正を持っていない機体は余程のことがない限り選択肢から外れる。
Ζガンダムも例外ではなく、同じく高コストの宇宙環境機体であるジオングやフルバーニアンにはかなり不利が付く。(あちらはコスト550なのに…)特にこれらは機動性で勝り射撃兵装が極めて優秀なため、Ζの得意な格闘レンジに持ち込む事にも苦労するだろう。
一方で2020年5月に実装された新ステージ「廃墟コロニー」に限っては、狭い地形がこの格闘レンジに持ち込みやすく、同時期に入った非宇宙適正の底上げバランス調整も相まってフルバーニアンとは互角、ジオングに至っては有利が付く。
総じて、地上戦に限れば極めて高いバランスで纏まった万能機である。ただし"できることが多い"、"なにをやってもそこそこできる"代償として"絶対的に有利"な状況がなく、相手に有利を押し付けるような戦い方は不向き。臨機応変にその時できることを熟す事を要求されるという意味で熟練者向けの機体に仕上がっている。

かつては600コスト筆頭と言う立ち位置であったが、ロングビームサーベルによる下格も見慣れた人が増えたため何も考えずにぶっぱでは通らないことが多くなった。
更に新世代機体の追加や従来機体のバランス調整、全体的に高コスト環境が遠距離射撃環境に移行した事により徐々に地位が低下。
ついには一部強化修正を受けるほどになってしまった。

また、ハイパー・メガ・ランチャーを装備した、Ζガンダム[HML]も別機体で実装されている。
こちらは650コストの支援機。武装構成的にはロングビームサーベルの代わりにハイパーメガランチャーを持っているのと、腕部グレネードの弾数が増えている。
ハイパーメガランチャーは威力の割に燃費が良く即よろけが取れる。一方で射撃時に足が止まるのと武装切り替えが遅いため射撃コンボに組み込みづらいのが欠点。
フルチャージ時には同コスト汎用機のHPを4割以上吹き飛ばす超威力を発揮するが、30秒ものオーバーヒート時間と事前に足を止めて10秒のチャージが必要なため使い所は限られる。
バイオセンサー発動時には支援機としては珍しく緊急回避を行うことも出来る。もっともベース機同様その時点でHP30%を割っている上に、2種格闘も中判定もないため焼け石に水な事も多い。
同コスト支援にはカンスト余裕な装甲に加えてIフィールドを持ちブースト射撃可能な蓄積よろけ武装を持つと言う自衛力の塊ことFA百式改がいるが、
そちらとは高性能バランサーを持ち格闘を振っていける所や変形機能を持ち武装のOH管理が別なところ等のテクニカルな部分で差別化を測っている。



ガンプラ

1/144、1/100、1/60、HG、HGUC2種、RG、PG、MG2種と様々なスケールで発売。
人気作品の主役機ともあって人気自体は非常に高いのだが、問題はデザイン時点で完全変形を考慮されておらず、ウェイブライダー形態はあくまで"それっぽい"説得力を与えられたに過ぎない。
故にパーツ差し替えが前提になったり、プロポーションが犠牲になったり、耐久性に難を抱えていたり等…バンダイ立体化部門の苦労の程が見て取れる。
近年では技術の進歩でそれらのデメリットが徐々に緩和されている。
人気の機体故かはたまたバンダイのプライドか、最新技術を惜しみなく投入されてはバージョンアップを繰り返し、結果としてバンダイの技術進歩が良く分かるプラモデルとなっている。
MGのVer2.0は数量限定、RGではプレミアムバンダイ限定でアムロ専用3号機も販売されていた。


旧1/144と1/60は変形しないがプロポーションは当時の設定画に近くて良好。
旧1/100は差し替え無しの完全変形を実現した代物だが、その代償として胴体が歪な形で全体的にずんぐりしており、プロポーションは非常に悪い。
それでも当時としては驚異的な代物ではあった。

旧HGは発売された1990年頃の技術ではウェイブライダーに変形出来ないということで、代わりに「ウェイブシューター」と呼ばれる形態に変形。

HGUCではパーツ差し替え式の変形により、劇中のイメージに近いWR形態の薄さを実現。ハイパーメガランチャーも付属している。
HGUCのVer2.0では薄さはもちろん、差し替え時に不要となるパーツが減っている。こちらもランチャーが付属。
後にプレミアムバンダイ限定でVer2.0準拠のウェイブシューター版も発売された。

MGでは初期のキットで差し替え無しのほぼ完璧な変形を実現しているものの、合わせ目が目立ちまくりな上に可動範囲も狭く、変形の際にロック機構を有していないので保持力が非常に弱い。正直お勧め出来る代物ではない。造形も特に脚部の丸みが強めで、今見ると違和感があるかもしれない。
後にカミーユのフィギュアが付いたメッキコーティングVerも発売された。ただしアンダーゲートになっていない為、ゲート跡が目立ちまくりなのが残念。
Ver2.0では大幅に改善され、合わせ目がほとんど目立たない構造になっているだけでなく、変形の際にロック機構が搭載されで抜群の保持力を誇る。肩や腰も可動するようになった。
今買うなら断然こちらをお勧めする。

RGは数多くの良キットを有する同シリーズの中でも、数少ない地雷キットの1つ。
史上初となる1/144での完全変形を実現したのだが、その代償として関節部が非常に脆くなってしまっており、ちょっと手足を動かすだけでも常に破損の恐怖が付きまとう程。
プロポーションは悪くないので普通に飾って置いておく分には問題無いのだが、ガシャガシャ動かして遊ぶのには全く向いていない。
しかもハイパーメガランチャーも付属していない。ビルダーズパーツHDでランチャーが単品販売されているが、今では品薄で入手しにくい。



幻の機体
【フルアーマーΖガンダム】
SD仮面が悪いんだよ!




追記は力なんだ…修正は、このwikiを支えているものなんだ!

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