仮面ライダーデモンズ

登録日:2022/02/20 Sun 07:06:30
更新日:2025/02/08 Sat 21:56:37
所要時間:約 21 分で読めます






我が命を懸けて……世界を守る!!


この世界は……俺のモノ。


Hey! 1, 2, 3! It's showtime!



仮面ライダーデモンズとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』に登場する仮面ライダー。

スーツアクター:小森拓真(ヒロミ、ジョージ変身時) / 寺本翔悟(オルテカ変身時)




【概要】

第7話から登場する仮面ライダーで、名前の由来はそのまま「悪魔」を表す英語「demon」からだが、何故複数形になっているのかは不明。

筋線維状の強化スーツ「デモンズゲノミックスーツ」のベースカラーは赤で、そこに青やブルーグレー、黒を配した各種装甲が装着されている。
このデモンズゲノミックスーツは変身ベルトであるデモンズドライバーから送られるエネルギーで無限の力を引き出し、腕部「デモンゲノアーム」など各部位の身体能力を極限まで高める特性を持つ。

このライダー最大の特徴は押印した各種バイスタンプの遺伝子情報を基に、四肢の各部位を最強生物の固有能力を秘めた武装「ゲノムモジュール」へと変質させる「ゲノミクスチェンジ」を使用出来る事。
過去作のライダーを例に挙げるとすれば、仮面ライダーバースの「バース・CLAWs」や、仮面ライダーフォーゼの「フォーゼモジュール」と似たようなシステムと言えば分かりやすいか。
手持ちの専用武器は持たない代わりに、徒手空拳や各種ゲノムモジュールを臨機応変に使い分けるファイトスタイルが持ち味。

そして特筆すべきは戦闘におけるセンス・ポテンシャルの高さ。
第8話では(相手が本気ではなかった可能性もあるが)ダイオウイカ・デッドマンウルフ・デッドマンのギフテクス2体を相手に初見で攻撃を捌きつつ、初使用のバッタゲノミクスで圧倒、
第10話のブラキオ・デッドマン戦では3体同時に相手取り、苦戦しながらもうち1体を一度は撃破するという戦いぶりを見せつけた。

しかし、後述の一件で体調と戦績が悪化していき、第20話を最後に戦闘不能になった(+フェニックスへの不信感が募った)結果、ヒロミはフェニックスを辞職し、ドライバーを組織に返却した。
こうして変身者が不在となったが、ほぼ同じ頃にフェニックスの長官・赤石英雄の手引きで逃走したオルテカがドライバーを奪取。
以降はしばらくの間彼によって運用され、リバイス牙を剥いていたが、第27話で奪還されてからはジョージ・狩崎が保管しており、続く第28話ではその狩崎によって再び善玉側としてそのポテンシャルを発揮した。
その後は後継機種に当たる仮面ライダーオーバーデモンズや、量産型である仮面ライダーデモンズトルーパーα/βの活躍が目立った為に長らく日の目を見る事はなかったが、
第44話にて最初の変身者たるヒロミが五十嵐大二の目を覚まさせる為に再びドライバーを手にし、変身を果たしたのだった。
話が進むにつれて変身者と立場が変わっている点に前年の闇の剣士をダブらせる人も多いかもしれないが、気にしてはいけない


【装備】

デモンズドライバー

システム音声:津田健次郎

デモンズの変身ベルトで、開発者はジョージの父・狩崎真澄
第3話にて既に登場していたが、この時はまだ所有者がおらず、後の第7話にてヒロミが正式に所有する形になった。

その本体「デモンズドライバーボディ」は仮面ライダーリバイの装甲にも用いられているレアメタル「アストメタルム」を主材とした超硬合金でできており、非常に頑強。
上部に設けられた朱肉状のゲノム承認装置「デモンズレッドパッド」に各種バイスタンプを押印・承認後、
正面にある押印式情報入力装置「オーインジェクター」に再度押印する事により、特殊情報伝達コード「バイスタンプコード」から生物種の力が受信され、
左右に設置されたチューブ状の人工筋肉「ゲノマッスル」を急激に増殖させてスーツと装甲に変換・装着する「ディサイドアップ」を実行し、変身を完了させる。

また、ドライバーの両サイドには操作装置「デモンズノック」が設置されており、変身後にバイスタンプを再度オーインジェクターに押印する事で「Charge!」の音声と共に待機状態に入り、
そこからデモンズノックを押し込んで「デモンズフィニッシュ!」の音声と共に必殺技を発動させる。

更にデモンズノックを1回押し込んだ後、変身時と同様の手順で各種バイスタンプを押印する事によって上記の「ゲノミクスチェンジ」を発動し、各種ゲノムモジュールを展開する「ドミネイトアップ」を実行。
そこからデモンズノックを2回連続で押し込むと「More…」の電子音声と共に待機状態に入り、
その間に再度デモンズノックを押し込む事で○○!デモンズレクイエム!」の電子音声と共に展開したゲノムモジュールに応じた必殺技を発動する(「○○」には押印したバイスタンプの名称が入る)。

ベルト部「デモンズラダー」はバイスタンプが持つ生物種の力の流出を防ぐチェインフィールドを生み出す他、左右には「バイスタンプホルダー」が備えられており、バイスタンプをここに収納出来る。

ちなみに変身音声は下記の通りだが、実際には英語と日本語を交互に繰り返し、最後に重なり合う構成となっている。
よって、変身音のカッコ内の部分は注釈ではなく実際に発音されている*1

また、ゲノムモジュールは最大4種類まで複数同時に展開出来るのだが、ヒロミの場合は第12話にてモグラゲノミクスの状態から更にバッタゲノミクスを発動しようとした途端に苦しみ出して変身解除し、その後も変身中に肉体の不調に襲われた他、
第16話に至っては変身前にもかかわらず眩暈や咳き込みなどの体調不良に陥る事態に見舞われ、この時期から以前は圧倒していたデッドマンに苦戦するようになり、戦績が悪化していく。
更に第18話ラスト。フェニックス医師の御小柴朱美によるメディカルチェックの結果、なんとヒロミの体内年齢が80歳を超えてしまっており、先述の体調不良も臓器や血液などの老化によるものだった事が明かされた*2


隠された真実



待ってろ、一輝。俺も行く……!

フハハハハ…。ヘンシンシロ、ヒロミ…。

何…!?

オマエノイノチ、クラウ……。

俺の命を…喰らうだと……!?

実はドライバーの動力そのものを1人の悪魔・ベイルが担っており、変身の度にヒロミの生命力を吸収していたのだ。
25年前に真澄の手でドライバー内に封印され、今に至るまではエネルギーが足りていなかったらしく、そのせいで顕現する事はなかったが、第19話にて遂にその自我が覚醒してしまった。
第21話放送後に更新された「ジョージ・狩崎のゲノムラボラトリー Vol. 21」にて、「悪魔を幽閉し、システムの中枢として機能させることで、凄まじいパワーを生み出すエポックメイキングなシステム」という恐るべき構造である事が判明。

なお、ジョージと赤石は始めからこの件を知った上でヒロミをモルモットとして扱っていた他、ジョージ曰く「強いて言えば、あのドライバーは本来君(ヒロミ)の物じゃない」との事。
第21話にてオルテカによって運用された際には、元々ギフテクスだった事とドライバー内部のベイルに同類と認められた事もあってヒロミ以上にデモンズの力を引き出すに至ったが、オルテカ(のような悪魔)ですら、本来の変身者としてふさわしいわけではなかった。
そして、真に変身者の資格を持っていたのはあまりにも意外な人物だった……。

その後、ベイルが抜け出してからはジョージの手で改良が施され、幽閉した悪魔をシステムの中枢として使う方式の代わりに、これまでの実戦データを踏まえて開発した人体の各種能力を引き上げる強化エンジン「O.V.E.R.(オーバー)」新たに搭載し、
加えて人間誰しも心の中に潜む悪魔の力を利用する事で上記のデメリットを解消しつつ、汎用性を高めて量産化も視野に入れた仕様に変化。
また、改良型をベースとした量産型には、その「O.V.E.R.」のデータをフィードバックしたであろう専用の無反動人体強化エンジン「α/β・O.V.E.R.(アルファ/ベータオーバー)」が搭載された。


【変身者一覧】

門田ヒロミ


俺は降参しない……!無理もする…。それが…俺の性だ!

最初の変身者にしてフェニックス分隊長。
詳しくは個別項目を参照。

オルテカ



同じデモンズでも、私が使うとこうなります。

デッドマンズの幹部で、第21話から第27話までの変身者。
元々ギフテクスだった事もあって大幅なパワーアップを遂げ、ヒロミ変身時では不可能だった連続ゲノミクスチェンジを実行した。
詳しくは個別項目を参照。

ジョージ・狩崎


見ているだけじゃ、口だけじゃダメなんだと……それこそ彼らに教えてもらったよ!
行動こそ、信念!

ダディ!あんたを超えて見せる……!カモーン!!

ライダーシステムの開発者にして3人目の変身者。
第28話にてベイルが抜けた後のデモンズドライバーを用いて変身。
ドライバー内部からベイルが抜けていた事や常日頃から鍛えていた甲斐あってか、問題なく変身出来た上で戦闘も行えたものの、バッタゲノミクスを使用した反動で変身が強制解除されてしまった。「慣れない事はするもんじゃないね……」
詳しくは個別項目を参照。


【スパイダーゲノム】



デモンズドライバー!


スパイダー!

Deal…


変身!

Decide Up!


Deep. (深く)Drop. (落ちる)Danger. (危機)

(仮面)Rider. Demons!!


身長:202.3cm
体重:109.8kg
パンチ力:19.2t
キック力:42.1t
ジャンプ力:42.5m(ひと跳び)
走力:3.4秒(100m)


スパイダーバイスタンプで変身するデモンズの基本形態。
変身に使用するスパイダーバイスタンプには、支配力に特化したデモンズシステム専用の「R因子」が組み込まれている。

スパイダーバイスタンプの遺伝子情報を基にした胸部・肩部装甲「デモンブレストリンガー」はブルーグレーの蜘蛛の巣が風になびいている、あるいは軌跡を描いているかのような形状が特徴的で、
蜘蛛モチーフらしく、戦闘時には両手のグローブ「デモンゲノハンド」も含めた全身の放出口から粘着性特殊繊維「デモンストリング」を放ち、スパイダーマンよろしく相手を拘束したり自身の身体を固定して優位に立つ事が可能。

頭部「デモンゲノヘッド」はデモンズゲノミックスーツの一部である「ゲノマッスルメット」で構成されており、後頭部の装置から変身者の脳に送られる刺激信号により、潜在能力を99%まで発揮出来るとされる。
その顔面にはデモンブレストリンガー同様、蜘蛛の巣を象った黒とブルーグレーの特殊武装「デモンフェイストリンガー」が装着され、内部には青い複眼「ストリングアイ」が内蔵されている。
なお、ストリングアイをよく見ると実際の蜘蛛同様左右に計6つ設置されており、これによってほぼ360度にも及ぶ範囲を視認出来るが、状況に応じて一切の視覚情報を遮断し、代わりに感覚を鋭敏化させる事も可能である。
他にもデモンフェイストリンガー下部に備わった口腔部「ストリングクラッシャー」は毒物への耐性に特化しており、解毒機能の他に取り込んだ毒やデモンストリングの放出機能も備えている。


◇必殺技
  • デモンズフィニッシュ
各種バイスタンプをオーインジェクターに押印した後、デモンズノックを押し込む事で発動。

スパイダーバイスタンプ
赤く輝く蜘蛛の脚をブーツ「デモンゲノフット」またはデモンゲノハンドに収束させ、ライダーキックかライダーパンチを叩き込む。
前者の場合は、それぞれ第15話では背中から蜘蛛の脚を実体化させ、その場で跳躍した状態から一点集中で飛び蹴りを叩き込むパターン、
第20話・第21話では右足に蜘蛛の脚を実体化させ、回し蹴りでカウンターを決めるパターンを使用。
後者の場合は、第23話では背中から実体化させた蜘蛛の脚で右手を包み込み、そのままパンチで一撃を決めるパターン、
『仮面ライダーリバイス The Mystery』第1話では、左手から放ったデモンストリングで拘束した相手を引き寄せ、右手に赤いエネルギーを纏わせてパンチを叩き込むパターンを使用。
また、映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』では仮面ライダーサーベラの「インセクトショット」との同時攻撃という形で、右手から放った大量のデモンストリングを巨大なクモの巣状に編み込んで落下させ、ギフジュニアの大群を捕縛するパターンを使用。
そして第44話では、仮面ライダーホーリーライブの「ホーリージャスティスフィニッシュ」に対して、右足に蜘蛛の脚を実体化させて飛び蹴りを叩き込んだ後、
スパイダーバイスタンプを再度押印して背中から蜘蛛の脚を実体化させて威力を上げる形で使い、ホーリーライブと相討ちになりながらも変身を解除させた。

コンドルバイスタンプ
『リバイス The Mystery』第5話で、スパイダーゲノムのままコンドルバイスタンプを押印して発動。
背中に出現したデモンランブルジョーカーで飛翔しつつ、無数の羽根を発射して相手を怯ませた隙を突いてドロップキックを叩き込む。


【ゲノミクスチェンジ形態】

バッタゲノミクス



Add…


バッタ!


Dominate Up!


バッタ!ゲノミクス!!


身長:216.9cm
体重:115.4kg
パンチ力:19.2t
キック力:58.4t
ジャンプ力:71.8m(ひと跳び)
走力:3.1秒(100m)


バッタバイスタンプを押印して発動するデモンズの派生形態。ゲノミクスチェンジ形態で唯一3人全員が使用している。
下半身全体がバッタの遺伝子情報を反映した特殊武装「デモンボトムハイアー」へと変化。
両脚がモチーフ元よろしく逆関節に変形したビジュアルが特徴的で、ゲノマッスルの力によってジャンプ力やキック力が極限まで高められており、周囲を縦横無尽に飛び跳ねつつ、長いリーチから繰り出される強烈なキック技を得意とする。

ちなみに装甲の一部をよく見ると、レジェンドライダーモチーフとして使われた「仮面ライダー1号(新1号)」のスーツをイメージしたと思しき黒ベースに白い2本のラインが走ったカラーリングになっている他、下半身の一部カラーも新1号のメットカラーを彷彿とさせる青竹色になっている。
なお、オルテカの場合は別のゲノミクスチェンジと併用する形を取っていた他、ジョージが使用した時はドライバー内部にベイルが存在しなかった影響か、青緑色の輝きを放つ半実体化状態に留まっていた。


◇必殺技
  • デモンズレクイエム
デモンズノックを2回押し込み、その後更に押し込む事で発動。
その場で跳躍した後、前転宙返りの威力を乗せたドロップキックをお見舞いする。

オルテカがスコーピオンゲノミクスと併用していた状態では周囲を跳び回りつつ、両脚やデモンライドルスティンガで攻撃し、
トドメに両脚にデモンライドルスティンガを巻き付けてドロップキックを放ち、命中すると同時に高圧エネルギーを注入して大ダメージを与えるパターンとなっている。


モグラゲノミクス



Add…


モグラ!


Dominate Up!


モグラ!ゲノミクス!!


身長:202.3cm
体重:111.5kg
パンチ力:24.8t
キック力:42.1t
ジャンプ力:42.5m(ひと跳び)
走力:3.6秒(100m)


モグラバイスタンプを押印して発動するデモンズの派生形態。劇中ではヒロミとオルテカが使用。
デモンゲノアームの前腕部にモグラの遺伝子情報を反映した特殊武装「デモンディグゾン」を装備。
先端に備わった超硬刃を高速回転させる事により、緑と赤に染まった竜巻状のエフェクトと共にどんなものも貫くドリルとして機能する。
また、その性質を利用してモチーフ元同様に地中を掘り進む事も可能で、第10話ではこの力を使って仮面ライダーエビルに止めを刺されそうになった五十嵐一輝を連れて撤退している。
なお、劇中では右腕に装備しているが、設定上は左右を問わずどちらの腕にも装備出来る他、デモンズドライバーを操作する際には自動的に腕から分離される。

そのカラーリングからピンと来た人も多いだろうが、レジェンドライダーモチーフは「仮面ライダーアマゾン」。
また、「アマゾン」で「モグラ」と言えば『仮面ライダーアマゾン』で好印象を残した人気怪人・モグラ獣人を思い起こさせる。
???「えっ僕らじゃないの?」???「違うよ」


◇必殺技
  • デモンズフィニッシュ
モグラバイスタンプをオーインジェクターに押印した後、デモンズノックを押し込む事で発動。
デモンディグゾンを高速回転させ、緑と赤の竜巻状のエフェクトを纏った状態で相手を貫く。

  • デモンズレクイエム
デモンズノックを2回押し込み、その後更に押し込む事で発動。
右足のデモンゲノフットにデモンディグゾンを模したエフェクトを纏い、渦巻く緑とオレンジのエネルギーと共に跳び蹴りを叩き込んで粉砕する。


コンドルゲノミクス



Add…


コンドル!


Dominate Up!


コンドル!ゲノミクス!!


身長:202.3cm
体重:110.7kg
パンチ力:20.6t
キック力:44.9t
ジャンプ力:56.3m(ひと跳び)
走力:4.5秒(100m)


コンドルバイスタンプを押印して発動するデモンズの派生形態。劇中ではヒロミのみが使用。
コンドルの遺伝子情報が反映された事により、黒と赤をベースに紫の縁取りが施された一対の翼「デモンランブルジョーカー」が背中から出現し、空中を自在に飛翔する事が可能となる。
また、レジェンドライダーモチーフに使われた「仮面ライダージョーカー」よろしく空間格闘力が強化され、第11話では急降下しながら右足に紫色のエネルギーを纏った跳び蹴りを繰り出している。

ちなみにデモンランブルジョーカーの形状だが、恐らく仮面ライダー迅 バーニングファルコンの「バーニングスクランブラー」のCGモデルを流用したものと思われ、名前にもその名残らしきものがある。


スコーピオンゲノミクス



Add…


スコーピオン!


Dominate Up!


スコーピオン!ゲノミクス!!


身長:202.3cm
体重:114.1kg
パンチ力:19.2t
キック力:42.1t
ジャンプ力:41.8m(ひと跳び)
走力:3.1秒(100m)


スコーピオンバイスタンプを押印して発動するデモンズの派生形態。劇中ではヒロミとオルテカが使用。
腰部からの遺伝子情報を反映した巨大な尻尾「デモンライドルスティンガ」が出現。
これを思いのままに操って相手に叩き付ける他、先端に備わった針を突き立てて高圧エネルギーを流し込む事により、対象物を内側から粉砕するというエグイ戦法も駆使する。

レジェンドライダーモチーフは「仮面ライダーX」で、マフラーの意匠を取り入れた黒と黄色のツートンカラーにそれが表れているが、
装甲の形状とそこから覗くゲノマッスルでできた関節と合わさる事により、赤い「X」のようにも見える形になっている。


アノマロカリスゲノミクス



遊びは終わりだ、オルテカ!さっさと終わらせろ。

まあ見てろ、ベイル。


Add…


アノマロカリス!


Dominate Up!


アノマロカリス!ゲノミクス!!


身長:202.3cm
体重:128.8kg
パンチ力:21.3t
キック力:42.1t
ジャンプ力:42m(ひと跳び)
走力:3.7秒(100m)


アノマロカリスバイスタンプ(アノマロカリスプロトバイスタンプ)を押印して発動するデモンズの派生形態。劇中ではオルテカのみが使用。
デモンゲノアームの前腕部が左右ともアノマロカリスの遺伝子情報を反映した手甲型の特殊武装「デモンブラディオール」に変化。
強度が強化された装甲を活かしたパンチ技やひれ状のブレードを使った斬撃を得意とする他、左右で武装が異なっており、
右腕側に内蔵された前部付属肢を模した触手2本を伸ばして相手を絡め取り、そのまま自身の下まで引き寄せてから、左腕側に設置されたカギ爪による一撃を食らわせるという使い方も可能。
レジェンドライダーモチーフは「仮面ライダーBLACK」で、黒一色の装甲表面に描かれた赤・黄2色のラインからそれが読み取れる。
また、装甲の隙間から筋線維状のゲノマッスルが覗く点は他のゲノミクスチェンジと共通するが、本形態の場合はそのカラーリングも相俟ってBLACKの特徴たる漆黒の強化皮膚「リプラスフォーム」と、そこから露出した強化筋肉「フィルブローン」を連想させる見た目となっている。

なお、本編では事前にバッタとスコーピオンのゲノミクスチェンジも発動させ、更にそこに両腕を丸々覆う本装備まで加えた「フルゲノミクス/クワッドゲノミクス*3として使用。
だがその結果、もはや怪物に変貌した仮面ライダーだったものとしか言えない異形の姿と化している。


【派生ライダー】

仮面ライダーオーバーデモンズ

改良型デモンズドライバーとクワガタバイスタンプで変身する仮面ライダーで、デモンズの後継機種に相当する。
詳細はこちらを参照。


仮面ライダーデモンズトルーパー

仮面ライダーデモンズトルーパーα



スパイダートルーパー!

Deal…


変身!

Decide Up!


Rise. (昇る)Rage. (怒り)Requiem. (悲しみ)

(仮面)Rider!!


身長:191.9cm(標準体型)
体重:89.6kg(標準体型)
パンチ力:7.1t
キック力:13.1t
ジャンプ力:14.4m(ひと跳び)
走力:5.1秒(100m)


仮面ライダーデモンズトルーパーβ



クワガタトルーパー!

Deal…


変身!

Decide Up!


Rise. (昇る)Rage. (怒り)Requiem. (悲しみ)

(仮面)Rider!!


身長:190cm(標準体型)
体重:88.9kg(標準体型)
パンチ力:6t
キック力:15.4t
ジャンプ力:16.8m(ひと跳び)
走力:5.5秒(100m)


ウィークエンドのメンバーが量産型デモンズドライバーと各種トルーパーバイスタンプで変身する仮面ライダーで、
トルーパースパイダーバイスタンプで変身する仮面ライダーデモンズトルーパーαと、トルーパークワガタバイスタンプで変身する仮面ライダーデモンズトルーパーβの2種類が存在する。

英語で「騎兵」を意味する「トルーパー(trooper)」の名を冠する事からも分かるように、デモンズ及びオーバーデモンズの量産型として位置づけられており、
仮面ライダーベイルの「アーキゲノミックスーツ」に似た緑灰色の強化スーツ「Dトルーパースーツ」の上から、赤とブルーグレーをベースに警告色を思わせる黒と黄色のラインなどが入った簡素な各種装甲を身に纏ったシンプルなビジュアルとなっている。
また、頭部「α/βゲノヘッド」もシルエットこそオリジナルのデモンズ及びオーバーデモンズのそれだが、その顔面は幾何学的なラインが走るバイザーで覆われており、どこか無機質な印象を受ける。

全身のDトルーパースーツは耐火・耐圧・防水機能に特化したシンプルなものとなった他、腕部「Dトルーパーアーム」と脚部「Dトルーパーレッグ」は量産型デモンズドライバーとゲノマッスルによって変身者の腕力及び脚力を強化させる機能を持つ。
また、先述のように簡易的な各種装甲が必要最低限の箇所に装備されているが、その中でも胸部装甲「ブレストゲノギア」には過酷な環境下における作戦行動を実現すべく、内部に特殊呼吸装置「Dトルーパーラング」が搭載されている。
他にもグローブに搭載された「ハンドゲノギア」はトルーパーバイスタンプの遺伝子情報を反映したパンチ力の強化はもとより、
武器管制補助エンジン「I.M.P.R.O.V.E(インプローブ)」の恩恵を受ける事で、オーインバスター50やオストデルハンマー50、リバイスラッシャーといったリバイスシステム用の各種武器も容易に扱えるようになった。
加えて左肩には「α/βゲノショルダー」という装備が設置されているが、これはαとβでそれぞれ機能が異なっており(カラーリングもα側が全身の装甲と同じブルーグレー、β側はαとの識別の意味も込めてかオレンジ色)、
α側は如何なる状況でも瞬時に対応出来るよう、周囲50㎞の索敵も可能とする高精細レーダーが内蔵された仕様に、β側は近接格闘時の耐久性を高めるべく、各種装甲の強化を主眼に置いた仕様に調整されている。

頭部に目を向けると、ゲノマッスルの力で変身者の潜在能力を発揮させるヘルメット「α/βゲノメット」や、前述の「I.M.P.R.O.V.E」との連携により武装の照準器ともなるバイザー型の視覚センサー「α/βビュワー」、
秘匿性に優れた音声通信装置を内蔵した通信機「α/βコミュニケーター」といった具合で、大まかな機能はα側とβ側で共通している。
なお、αゲノヘッドの一部機能はデモンズのものが反映されており、顔面を覆う蜘蛛の巣型の特殊武装「スパイダーゲノギア」の力で全身の各部位からエネルギーネット「トルーパーストリング」を放てる他、
αビュワーについても前述の機能に加えて、デモンズの「ストリングアイ」同様に補助センサーが左右に計6つ設置されており、これによってほぼ360度にも及ぶ範囲を視認可能。
同様にβゲノヘッドの一部機能もオーバーデモンズのものが反映されており、クワガタムシの両顎を模した左側頭部の特殊武装「クワガタゲノギア」はオーバーデモンズの「スタッグクラッシャー」同様、高密度のエネルギーを展開して突進力を高める効果を持つ他、
βビュワーについても前述の機能に加えて、オーバーデモンズの「オーバーデモンズアイ」同様に暗視装置が内蔵されている。

この手の量産型の宿命か、スペック値はそれぞれのオリジナルと比べて低いため、上記のようにリバイスシステム用の各種武器を手に最低でも2人1組で戦うのが基本スタイルとなっている。
それでもギフジュニアとギフテリアン(TRUE)を相手に出来るだけの戦闘力はしっかりと確保されており、初登場した第41話ではヒロミの陣頭指揮もあって避難民シェルターの防衛や仮面ライダー達を援護するなどの活躍を見せた。


◇必殺技
  • デモンズフィニッシュ
各種バイスタンプをオーインジェクターに押印した後、デモンズノックを押し込む事で発動。

トルーパースパイダーバイスタンプ
デモンズトルーパーαが使用。
トルーパーストリングを放って相手を絡め取った後、赤いエネルギーを纏った連続パンチを食らわせ、止めにブーツ「フットゲノギア」にエネルギーを送り込んで回し蹴りを決める。
また、第43話のように手のひらからトルーパーストリングを放出して相手の動きを封じるという使い方も可能。

トルーパークワガタバイスタンプ
デモンズトルーパーβが使用。
βゲノショルダーからオーバーデモンズの「Oウィンガルシェード」を彷彿とさせる翅状のエネルギーを伸ばして相手の動きを封じる。

  • デモンズレクイエム
デモンズノックを2回押し込み、その後更に押し込む事で発動。
テレビ朝日公式サイトに記載されているが、現時点では劇中未使用。

  • ベータスタンピングストライク
デモンズトルーパーβが使用。
オーインバスター50・ガンモードのオーインジェクターにトルーパークワガタバイスタンプを押印する事で発動。
50マズルからクワガタムシの両顎を模した光弾を撃ち出す。


仮面ライダーゲットオーバーデモンズ

映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』に登場。
玉置豪がギラファバイスタンプで変身するオーバーデモンズの強化形態。
詳細はオーバーデモンズの項目を参照。


仮面ライダーオルテカ

スピンオフ仮面ライダージュウガVS仮面ライダーオルテカ』に登場。
オルテカがデモンズドライバーとクラーケンバイスタンプで変身する仮面ライダー。
詳細はオルテカの項目を参照。


【余談】

  • DX玩具版のデモンズドライバーは残念ながら(?)プレミアムバンダイでの受注限定専売となり、物語序盤に登場したメインライダーの変身アイテムが同サイト送りになるという初の事例となった。
    しかし、そのお値段は何と税込11,000円で、64灯もの多色発光LED搭載や、その複雑な感知システムにより製造コストが高騰し、「高額過ぎて安易に子供向けで売れないからでは?」と推測されている為、残念がられながらも一定の理解は得られている*4
    • スパイダーバイスタンプ以外で変身動作を行うと、汎用音声としてデモンズトルーパーの変身音声にも使われた「Rise.(昇る)Rage.(怒り)Requiem.(悲しみ)(仮面)Rider!!」の音声が流れる他、トイザウルスバイスタンプと各種キメラバイスタンプでは「アナザー!」、バリッドレックスバイスタンプなどの強化形態用のバイスタンプでは「エクストラ!」という音声に変化する。加えて各種キメラバイスタンプの場合はDNAの2重螺旋構造、強化形態用バイスタンプの場合は虹色の丸のアニメーションが表示される。
      オーインジェクターにスタンプをガチャガチャ押しまくると傷が付くため、保護フィルムは必須。事実、第21話でドライバーを返却するシーンでは画面についた無数の傷が反射した光でハッキリ分かる

  • 変身待機音がダークな低音+危機感を煽るコーラスで構成されている事や、変身音声自体もかなりネガな構成である事、更にデモンズドライバーがプレバン専売での販売となった経緯から、闇堕ちや早期退場が噂されていた。
    そもそも「蜘蛛」というモチーフ自体、仮面ライダーシリーズでは基本的に敵怪人の代表格として扱われており、結局闇堕ちこそなかったものの、上記の通り第21話にてヒロミが一時退場し、敵であるオルテカの手で運用される事態となった。
    • 本作のライダーにおいて、悪魔とコンビを組むリバイスが「バディアップ」、悪魔とせめぎ合うライブ/エビルが「バーサスアップ」、変身と同時に悪魔をそのまま解放するジャンヌが「リベラルアップ」と、変身プロセス名が悪魔との関係性を現している節があるが、デモンズの「ディサイドアップ」の「Deside」は英語で「決心」を意味する事から、変身音声と合わせて「深みに落ちる覚悟を決めた」とも解釈出来る。

  • 「リバイの形相がヴェノムに似ている」と情報解禁当初から指摘され、「バイスのキャラクター性がデッドプールのようだ」とネタにされるなど、何かとアメコミヒーローとの類似性を指摘される『リバイス』だが、
    その後エビルのコウモリバットマンとデモンズの赤と青のスーツで蜘蛛→スパイダーマンという点から、「裏モチーフはアメコミヒーローでは?」という説の信憑性が高まった事も。

  • 気付いた人も多かったであろうが、第41話におけるデモンズトルーパー初披露時に変身していたウィークエンドのメンバーを演じていたのは永徳氏と渡辺淳氏の2人。
    共に仮面ライダーのスーツアクターとして広く知られている方々(渡辺氏に関しては本作のアクション監督を担当)の顔出し出演ということか、バイスも東映公式サイトの第41話相関図にて「この人たちメッチャ強そうだな!」ややメタの域に突っ込みながら評していた。
    • 更に言えばバイスのスーツアクターを務めているのが何を隠そう永徳氏である為、バイスはある意味で自画自賛をしている事に……



我が命を懸けて……項目を追記する!!

同じ項目でも、私が修正するとこうなります。

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最終更新:2025年02月08日 21:56

*1 ただし、日本語音声の方はボイスチェンジャーを通したような低く歪んだ加工が施されている為かなり聞き取りにくく、放送時の字幕でも日本語部分は省略されている。

*2 参考までに映画『仮面ライダー1号』の本郷猛は単純計算で70歳手前。改造人間の彼ですら強化改修しても長年の戦いが原因で体にガタが来ていた事から、普通の人間のヒロミは短期間で彼以上に危険な状態に陥っている事になる。

*3 前者はテレビ朝日公式サイトと「ジョージ・狩崎のゲノムラボラトリー Vol.32」の解説、後者は「ゲノムラボラトリー Vol.27」の「今回の戦果」より。

*4 これ以前に『仮面ライダーフォーゼ』10周年を記念して受注販売が行われたDXなでしこドライバーも、仮面ライダーおもちゃウェブ内の開発者ブログにて「(フォーゼドライバーの時点で)検出スイッチ25個&LED5個という仕様であり、これをベースにしたDXなでしこドライバ―も検出13個&LED5個と、 実はそれだけで他のいくつかの主役ベルトよりもハイスペック」「恐らくフォーゼドライバ―も今(2021年)の時点で再販すると1万円を超えてしまう」と検出の複雑化故に価格が高騰し、一般販売出来なくなる可能性が語られていた。