『Fate/Apocrypha』において黒のアサシンとして初出。2015年12月に実装された本作初となる★5のアサシン。

ステータスはATK偏重型。★5殺9騎中ではATK4位、HPワースト2位。
カード構成はQ3枚+Q宝具。Hit数はB・A:2hit、Q:5hit、Ex・宝具:4hit。
彼女の最大の武器は今なお類を見ないほど驚異的なQuickの性能。
Quick複数枚持ちの中では「気配遮断」も相まってトップのスター生成量、素のQuick単体でのNP回収量は沖田総司に次ぐ性能を誇る。
スターもNPもかなりの獲得効率を誇るため、仲間の編成を他のカード色に割いてもメリットを受けやすい。
特に初手Artsボーナスの乗ったジャックのQuickは、自前でも高水準にあるArts自体の回収量をあっさり上回る。
現時点でこれに匹敵するQuickゲージ効率の持ち主は沖田総司だけ。

属性は混沌・悪・地。原作的にありそうな〔死霊〕特性は所持していない。

スキル

【スキル1】霧夜の殺人 A CT:8-6
Quick強化に加えて回避まで付与される強力なスキルだが、効果は1ターンのみ&CTの都合上ここぞという場面で使いたいため道中では持て余しがち。
とはいえ、宝具も含めてカード構成の6枚中4枚を占めるため、効果の乗ったクイックブレイブチェインはかなり狙いやすい。

【スキル2】情報抹消 B CT:7-5
即座に敵単体のバフを全消しできるため、無敵や回避はもちろん、攻防バフ大盛りで手がつけられなくなった敵サーヴァント等の対処として非常に便利。
加えてクリティカル発生率も低下させるため、味方の事故死も防げると保険として優秀。高難易度クエストにおける選択肢として頭に入れておきたい。

オーダーチェンジ戦略においてこれのためだけにパーティー後方に入れておくのも有り。
1.5部以降のストーリーなどといった高難易度クエストでは強化状態を解除出来ないケースが増えているが、そうでなければ回数制のガッツや回避・無敵を付与したりする敵に有効。
入れ替わり後に盤面を支えれるだけの強さがあるのも評価点。

【スキル3】外科手術 E CT:6-4
最速4ターンで味方単体を回復できるため取り回しに優れる。その代わり低レベル時の回復量の低さが目立つため、優先してレベルを上げると良いだろう。
Lv10になれば4ターンおきに2500回復できるようになり、ステータス額面として5000程度(☆3〜4キャラ0.5人分)の総HPを賄ってくれると捉えると、この伸びしろは相当大きい。  

宝具「 解体聖母 (マリア・ザ・リッパー)

1ターンの女性特攻バフを伴う防御無視の単体攻撃。
ライダーやバーサーカーはもちろん、女性特攻が適用される相手なら等倍クラスにも並以上のダメージを叩き出す。
キャスターの女性陣やルーラーのジャンヌマルタにさえ有効打を与えられる上、その特攻倍率はOCにより更に増加していく。
特攻対象はサーヴァントに留まらず、アマゾネスやラミアや女海賊、HPの多いマリカスフィンクス、攻撃が激しいイフリータ等も女性扱いとして有効となる。

この宝具の女性特攻はバフとして扱われるため、宝具を先頭にしたブレイブチェインを組むと後続攻撃の火力も増加する。
仮にオーバーキルしたとしても、たいてい超性能のQuickに更に補正が乗ってNPと星を回収しやすくなるため、無駄にはならないのが嬉しいところ。
バフ扱いであるため、逆に強化無効状態があると付与されないので注意。

ただし宝具強化での威力上昇は他のサーヴァントと比べて小さい。バフや特攻・ゲージ効率など有り余るほどの基本性能で補っていくことになる。

運用

ジャック一人でスターを相当産みだしてくれるため、無理にクイック中心のパーティを組む必要は少ない。
むしろ初手Buster/Arts補正をかけやすい仲間か、素の攻撃力やクリティカル威力を増強するスキルの持ち主がジャックに欠けた要素を埋めてくれるだろう。
スターが集中するアーチャーやライダーの横にジャックを据えて、スター産出でサポートに徹させる贅沢な運用もアリ。

余談だが、礼装等でクイック性能を強化した状態での殿性能には眼を見張る物がある。
QQQEXや宝具QQEXで溢れた星を自己消費しNPをリチャージ、宝具とクリティカルを延々敵が居なくなるか自分が倒れるまで繰り返す正真正銘の殺人鬼と化す。回避と回復もあるため中々に粘る。
常日頃から狙ってやるものでは無いが、追い込まれたときの加速力はとても大きいだろう。

注意点として、ジャックをメインアタッカーに据える場合はQuickが偏って出るなどでスターが途切れるような状況に要注意。
クリティカルが不発になるとアサシンの攻撃力補正(0.9倍)とクイックカード補正(0.8倍)という火力減少要素が重くのしかかってしまうためだ。
毎ターンスター獲得礼装やブレイブチェインなども使い、ある程度の星数を維持できると吉。

相性の良い礼装

とにかくQuickを主力として戦うため、礼装はイマジナリ・アラウンド系列が大安定。
元が元なので限突済ガンドでも☆5礼装並の恩恵を受けられるため、迷うようならこのどちらかで十分。
また、ジャックが殴らない際にも安定してスター供給が見込める2030年の欠片を誰かに持たせるのも良い。
高いNP回収性能と高速回復持ちである事を考慮すれば黒の聖杯も候補に入る。
NP補助系統の礼装も選択肢の一つではあるが、持て余しがちになるのでおすすめはしない。
特に、NP獲得量上昇系はクイック強化礼装が半ばその役割を食ってしまう。
決着を急ぐ場合、いつかの夏ナイツ・オブ・マリーンズ聖夜の晩餐などの初期NPチャージ礼装の起用は勿論有効。

ジャック主体を徹底するなら、サマータイム・ミストレス真夏のひと時探偵ヱドモン~真の黒幕編~騎士の矜持などクリティカル威力アップ系も効果を発揮しやすい。
絶大な基本性能のおかげで礼装選択の自由度が高くまとまるため、使ってみて使用感がいいと思ったものを付けてあげよう。

絆礼装の効果はパーティー全体のクリティカル威力を25%UPさせるという物。
単体で高性能なジャックにサポーター的側面を付与する強力な礼装。
自身にも効果は及ぶため、自前でクリティカル威力を上げられないジャックにとっても有用。
手に入れるまでの道のりは長いが、運用の選択肢を増やしてくれる貴重な一品である。

総評

スター供給による間接的な味方のNP&火力補助、単体回復と自己延命手段、敵妨害、そして女性特攻を含めた瞬間火力を備え、
パーティでも単独でも機能し短期戦も長期戦も可能な、本作中最優と言っても過言ではないQuick特化アサシン。
手持ちのサーヴァント達と噛み合っても噛み合わずとも、それを補って余りある単独戦力を持つため、入手できたマスターは必ずや育てて欲しい。

もちろん、彼女の『おかあさん』になりたいマスターも大歓迎だ。 命の保証はしかねるが。

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最終更新:2021年04月04日 06:48