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//ガンダムマークツーは「Ⅱ」だと環境依存なので「II」と書く #contents() ---- *スーパーロボット大戦F 【すーぱーろぼっとたいせん えふ】 *スーパーロボット大戦F 完結編 【すーぱーろぼっとたいせん えふ かんけつへん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B000069THZ,image=https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/755/4983164733051.jpg,width=160)[[高解像度で見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/755/4983164733051.jpg]] [[裏を見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/756/4983164733051u.jpg]]&br;&amazon(B000069TI1,image=https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/757/4983164733082.jpg,width=160)[[高解像度で見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/757/4983164733082.jpg]] [[裏を見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/758/4983164733082u.jpg]]|CENTER:&amazon(B000069TIX,image=https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/759/4983164734386_1L.jpg,width=160)[[高解像度で見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/759/4983164734386_1L.jpg]]&br;&amazon(B000069TIY,image=https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/753/0ba97afc20d2cab7dfed1729277413b6.jpg,width=160)[[高解像度で見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/753/0ba97afc20d2cab7dfed1729277413b6.jpg]] [[裏を見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/754/87e6c71f4e48af925617c8a10bd099f4.jpg]]| |対応機種|セガサターン&br()プレイステーション|~|~| |発売元|バンプレスト|~|~| |開発元|ウィンキーソフト|~|~| |発売日&br()(F/完結編)|【SS】1997年9月25日/1998年4月23日&br()【PS】1998年12月10日/1999年4月15日|~|~| |定価|各7,140円|~|~| |レーティング&br()(F/完結編)|【SS】セガ審査:全年齢推奨(両方)&br【PS】CERO:A(全年齢対象)/CERO:B(12才以上対象)((ゲームアーカイブスで付与されたレーティングを記載。))|~|~| |廉価版/配信((両者共F/完結編は同時発売。))|PlayStation the Best:2000年12月7日/各2,940円&br()ゲームアーカイブス:2011年11月9日/各1,200円|~|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|~| |ポイント|全体的に敵が強い&br()全体的に宇宙が苦手&br()全体的に''踏み込みが足りん!''&br()''ニュータイプにあらずんば人にあらず''&br()&bold(){別次元のイデオン}|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズ]]''| ---- *概要 元々は『[[第4次スーパーロボット大戦]]』(実質的には『第4次スーパーロボット大戦S』。以下『第4次』)に若干の新要素を加えた上でセガサターンに移植するという企画から生まれたソフト。~ しかし参戦作品やシナリオ内容が大幅に変更され、ほぼ別物として世に出た。 発売予定日が三度も延期され、ようやく確定したかと思えば『完結編』が発表されるなど、相当に難産な作品であった。~ 初となる『エヴァンゲリオン』の参戦や、待たされたこともあり、当時のユーザーの期待は非常に高かったのだが…。 #region(参戦作品一覧) ★マークは新規参戦作品。※はゲーム内での登場作品表記が『オリジナル』な作品。 『第4次』に参戦していた『勇者ライディーン』・『UFOロボグレンダイザー』・『闘将ダイモス』・『無敵超人ザンボット3』は不参戦となった。 -マジンガーZ -グレートマジンガー -ゲッターロボ -ゲッターロボG -真・ゲッターロボ(原作漫画版) ※ -機動戦士ガンダム -機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 -機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY -機動戦士Zガンダム -機動戦士ガンダムZZ -機動戦士ガンダム 逆襲のシャア -機動戦士ガンダムF91 -機動武闘伝Gガンダム -新機動戦記ガンダムW -★新機動戦記ガンダムW Endless Waltz((ウイングゼロカスタムとトールギスIIIが機体のみ参戦。ゲーム内での登場作品表記は『新機動戦記ガンダムW』。)) -★M-MSV((フルアーマー百式改と量産型νガンダム2種。ゲーム内での登場作品表記は前者が『機動戦士Zガンダム』、後者が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。)) -無敵鋼人ダイターン3 -★伝説巨神イデオン -聖戦士ダンバイン -重戦機エルガイム -超電磁ロボ コン・バトラーV -戦国魔神ゴーショーグン -超獣機神ダンクーガ -★トップをねらえ! -★新世紀エヴァンゲリオン -魔装機神 THE LOAD OF ELEMENTAL ※ -バンプレストオリジナル ※ #endregion ---- *問題点 バランス調整不足により、全スパロボシリーズでも最高クラスの高難易度になってしまっている。詳細は『F』『F完結編』それぞれに分割して後述。 -メディアがCD-ROMであるためロード時間がやや長く、また戦闘アニメのテンポが悪い。 --当時のスパロボには戦闘アニメのスキップ機能が無かったため、1回1回の戦闘に非常に時間が掛かる。 ---この仕様については、スタッフが当時の雑誌インタビューで[[「戦闘アニメのスキップ機能を持たせる事はできたが、折角作ったのだから飛ばさず全て見て欲しかったので搭載しなかった」>ファイナルファンタジーVIII]]と答えている。しかし厳しい言い方をすると、これでは戦闘アニメを見るか否かの選択をプレイヤーに委ねさせる事を放棄したと思われても仕方ないとも取れてしまう。 ---戦闘スキップ不可が一番煩わしいのは消化試合の時で、自軍の無双が確定している状態のものをスキップできずにずっと見続けるのは流石に苦痛と思われてもやむなしだろう。 --しかしその戦闘アニメも出来が良いとは到底言い難く、ぶっちゃけ''SFCの『第4次』と大差ない''。 ---静止画の立ち絵をベースに攻撃エフェクトを加えた程度であり、EVA弐号機のプログナイフやNT-1のライフルに至っては、「握り拳に武器のドット絵を重ねただけ」というお粗末な代物。一部の武器は色やエフェクト、効果音も原作からすればおかしな点が多い。 ---当時のゲーム雑誌でスタッフが「今作ではユニットがちゃんと動くようになっていて、ヴェスバーを出す時にも腕が滑らかに動くんですよ」等とコメントしていたが、実際は全く動いていない。~ もっとも『第4次』ではそもそもヴェスバーの武器グラフィックすらなく、F91の額からビームが出るだけだった。つまり今作はヴェスバーの武器グラフィックが用意されただけ進歩していると言えなくもない。~ だが『スーパーロボット大戦EX』において既にヴェスバーの動きは表現できており、もっと言えば動きも本作より滑らかである。 ---後述で問題視されているZガンダムのハイパーメガランチャーは今回初めて武器専用グラフィックが追加されたのだが((正確には第2次の戦闘グラフィックで装備しているが、武器ごとで装備のグラを変えるというアニメーション演出がなかった))、既存作品の立ち絵に無理やり持たせているので、長尺の銃身を左腕一本で構えるという違和感バリバリな攻撃演出になってしまった。おまけに原作と色も違う。 ---ちなみに『[[新スーパーロボット大戦]]』(以下『新スパ』)の戦闘アニメは、機体やパイロットのカットインを多用したり、戦艦のメガ粒子砲が画面一杯に広がるほど巨大だったり、コマ数こそ少ないが手が動いていたり、ローテクながらも相当な工夫を施していた。なぜ退化してしまったのだろうか? ---ビームライフル発射時のエフェクトは過去作と比べれば確かになめらかな動きでこだわりは感じる。 ---開発スタッフが折角作った戦闘アニメで全ユニット中一番動いているのは''生身のマスターアジア''だろう。このゲームって"ロボット"大戦ですよね… --本作は必ず「キャラが喋り終わる→攻撃」の手順を踏むため、ロード時間とは別に、選択した武器によっては戦闘アニメのテンポが非常に悪くなる。 ---例としてZガンダムのハイパーメガランチャーをあげると、ボイスが流れ、武器を構えてゆっくりと後退し、その後発射…という長い工程を踏む。((ビルバインのオーラキャノンも似たような演出になる。))どうやら攻撃演出が同じものは大半がユニット同士で表示される座標を共有している模様。そのため攻撃時に発射口をいちいちその座標に合わせるという内部処理がされているようである。 ---ちなみに『ZZ』のイーノやプルツーなど極一部のキャラクターだけは、何故か台詞と同時に攻撃する他、「ファンネル」や「ハイファミリア」等のビットタイプの武器を使う場合も、台詞と同時に攻撃する。当然そちらの方がテンポは良い。 ---サイコミュ式ビームソードや酔舞・再現江湖デッドリーウェイブ、Gガンダムのフィンガー系統の武器なども台詞が終わる前に攻撃を開始する。技やキャラごとに個別に設定されているのか、はたまた何かしらのバグなのかはわからないが、テンポよく出来るなら全武器をそうして欲しかったと言うのが概ねのプレイヤーたちの感想であろう。 ---ちなみに、本作より1年半近く前にPSで発売された第4次スーパーロボット大戦Sでは(一部キャラにしかボイスが付いていないとはいえ)台詞と行動が同時に開始されるため非常にテンポも見栄えも良い。なぜ同じように作れなかったのか… -機体&パイロットの性能や能力値の格差が大きく、それを補完する手段も乏しい。同レベルにおける射撃値を例にすると、『第4次』では強キャラは120、弱キャラは100程度だったが、本作では強キャラのアムロが224、弱キャラのバーニィが181と、40以上もの大差が付いている --強化イベント等はごく一部で、基本的にパイロットはレベル上げ・機体は改造と強化パーツのみでしか強化は行えない。~ もっともそれがシリーズの伝統ではあるが、明らかに能力不足のまま使い続けなければならない事が問題なのである。 --原作における脇役キャラが弱いのはまだ分かるが、主役でありながら明らかに弱く設定されたキャラが複数存在してしまっている。 //実はこれは''意図的な調整''であり、双葉社から発売された攻略本「スーパーロボット大戦F ディープファイル」のインタビューにて、''「正直(オールドタイプは)強くする気がなかった」''とコメントしている。どういう思惑があったかは不明だが、キャラゲーとして、それ以前シミュレーションRPGとして、その調整が正しかったかどうかは言うまでもないだろう。 //「スーパーロボット大戦F ディープファイル」にこのようなインタビューは収録されていません。別の書籍と勘違いしていると思われます。 ---この点において、特に槍玉に挙がりやすいのが『0083』のコウ・ウラキである。~ 『第3次』『EX』『第4次』のコウは粗はあれど決して弱いキャラではなく、育成や運用を間違えなければ十分に使えるキャラだった。~ 一方で本作では、明らかに2軍と断言できるほどに弱く調整されており、特に回避値はUCガンダム系で下から数えた方が早いほど低い。~ 辛口で有名な某攻略本では「努力を覚えるためレベルは上げやすいが、いくら努力しても底が見えているため、育ててもむなしいだけかも」とまで書かれてしまった。なお実際には、集中も必中も持たないので努力させることさえ難しい。 ---同じく槍玉に挙がりやすい『ガンダムW』のWチームは、オールドタイプ云々とはまた別の微妙な調整が行われている。~ Wチームは『F』序盤~中盤で強敵として登場する都合上、ある程度はプレイヤー側が攻撃を当てられるように反応/回避値は低めに、~ 一方で強敵としての耐久力を表現するために切り払い/シールド防御はかなり高めに…というパイロットステータスに調整されている。攻撃力と命中値は決して低くないが、回避値は僅かにコウを上回る程度。ただしデュオのみ自軍オールドタイプNo.2の高い回避値を誇っている。~ 勿論この調整自体は決して悪い事ではない。問題なのはこの敵時のステータスのまま、『完結編』で自軍に加入する事である。~ この低いステータスでは、数値がインフレした『完結編』の敵の前には避けられないし当てられず、高めの機体性能も殆ど活かせない…という何とも中途半端な事態になってしまった。 --悪い事に、命中・回避を補う精神コマンドを覚えない味方パイロットも多い。それらの補助がない場合、よほどパイロットステータスや機体の運動性が高くない限り戦闘は困難。特に完結編の大ボスクラスになると能力が高くても命中/回避を補う精神コマンドは必須。 -地形適応・命中率・回避率に関するバランス取りが非常に悪く、自軍内の格差や高難易度を助長している。 --一部のパイロットは特殊な技能・システム((UCガンダム系=ニュータイプ及び強化人間(命中・回避・ファンネルの射程)、ダンバイン系=聖戦士(回避・最強武器の攻撃力)、EVA系=シンクロ率(命中・回避・攻撃力)等。))により命中率や回避率が上乗せされる。しかし本作、特に『完結編』は''その補正ありきで難易度が調整されているとしか思えないほど敵の運動性が高い''。非NTのキャラは成長率でも差を付けられ、おまけに精神コマンドの利便性に欠けている者も多い。 ---これらの補正がないキャラは悲惨の一言であり、『''ニュータイプ(と強化人間と聖戦士)にあらずんば人にあらず''』という風潮さえ生まれた。特殊能力の概念が存在しない参戦作品は全員まとめて2軍落ち、良くてせいぜい1軍半…という、スパロボシリーズとしてはもちろん、SRPG全体で考えてもあり得ない事態になっていた。 ---一方で『新スパ』にあった強化系特殊能力は、ダンクーガの野生化やマジンガーZのマジンパワー等ごっそり撤廃されている。保守的なのか革新的なのかはっきりしないところである。 --地形対応:宇宙のずさんな調整 ---従来はユニットの地形適応は「Aが良い・Bが普通」、もしくは地形適応の概念もなかったのだが、本作からは「Aが普通」となった。本作はダメージ計算式の中で地形適応が占める割合が大きく、数値がインフレした終盤戦ではA=1.2倍とB=1.0倍とでは、元々の数値の大きさから結構な差として出てきてしまう。 ---本2作の後半はほとんどが宇宙である。従って宇宙の適応がAではない機体・パイロットの大半は『完結編』で弱体化してしまう。しかもパイロット・機体の適応値双方がAでないとBと判定されてしまう(適応Bのパイロットが適応Aの機体に搭乗=適応B扱い。逆もしかり)。 ---また宇宙適応というものは、地上戦で空中戦適応を付けてくれるミノフスキークラフトのようなフォローする手段がほとんど存在しない。フル改造ボーナスで機体側を補うしかないのだが、金が掛かる上にパイロットの適応の悪さはカバーできないので、前述の仕様と相まって無意味となることもある。機体自体の宇宙適応はAでありながら、パイロットの宇宙適応がBのためこのような事態となっているケースも少なくない。そのため、ゴーショーグン、コン・バトラーV、マジンガー系、ダンバイン系、EVA系は分岐点からずっと宇宙戦が続く『完結編』においては作品単位で不遇と言える。主題歌の歌詞に「宇宙スペースNo.1」と出てくるゴーショーグンはこれのせいで『宇宙Bの宇宙スペースNo.1(笑)』等と皮肉られた。ただしEVAは、シンクロ率とA.T.フィールドの存在により、きちんと改造を施せば宇宙でも十分活躍できる。 ---魔装機系4人組(+リューネ)は全員まさかの宇宙B。ちなみに『第4次/S』のマサキとリューネは宇宙Aであり、格闘値より射撃値の方が高いというステータスだったが、本作の2人は宇宙Bで格闘値の方が高いというステータスである。一体何の嫌がらせだろうか。 ---真・ゲッター2は、地形適応自体は宇宙Aだが、最強武器が『第4次/S』や『新スパ』のミラージュドリルから、宇宙では使用できないドリルテンペストにわざわざ変更されている。最大火力が大幅に減少した他、燃費も悪化、更には装甲や後述する限界反応の低さの関係で回避要員としても弱体化してしまっている。 ---リメイク元の『第4次/S』の時点で、「烈風正拳突きが宇宙では使えない」「GP-03デンドロビウムが実質2マップしか使えない」「地上戦が多いにもかかわらず大半のMS系機体の陸適応がB」等の問題点が目に付いていた。本作では真・ゲッター2の件、各魔装機神系の件、各スーパー系の件等、宇宙適応の杜撰な調整がより際立っている。 //たとえ宇宙で使えたとしてもドリルテンペストを使うことなんてまずない(消費ENが多すぎて雑魚戦で使っていては肝心のストナー用のENが無くなる、ボス戦は当然ストナーを使うのでテンペストは使わない)ので、対雑魚戦あるいは分身による回避要員という真ゲッター2の運用目的からすれば大した問題ではない。 //↑燃費悪いっつっても、真ゲ1のメイン武器であるゲッタービームより300高威力で・消費EN差はたった10なんだから誤差の範囲では。終盤だと補給持ちも結構いるし。そもそもこれは実用云々の記述ではなく、「開発側の宇宙適応の杜撰な調整を指摘した記述の一つ」のように思えるけど…。 //実際にプレイすればわかるがゲッタービームも燃費の悪さから使われない武器。機体そのものは不遇じゃないし、起用点も存在するんだから他の機体と同レベルの問題点とするのは間違ってると思う //↑「実害があるかないか」ではなく「開発の宇宙適応の甘い調整を指摘する一例」だといつになったら理解できるのですか? --元々の能力値やMAP兵器等に目を付けて、普通のユニットよりテコ入れするような使い方をすれば戦える。しかし敵の最高レベルの上がり方が緩やかで、最高でも60止まりの状況では2回行動も修理/補給で時間をかけなければならなかったり、他の機体に回す改造費用を削る羽目になったり、それを稼ぐために全滅プレイも覚悟したり…と、時間にはまるで優しくない。 --スーパー系はこの中途半端な改革の影響を見事に受けてしまっている。パイロットの命中回避が大抵低く、運動性も全体的に低いため、先へ進むと雑魚にすら攻撃が当たらなくなっていく。こうなると、1ターンだけ必ず当たる「必中」を使ってボスキラーを担うくらいしか使い道がない。 ---本作のスーパーロボット系はTVアニメを意識したのか必殺武器の消費ENを従来作品より高めに設定されているとのことで改造しても各話でせいぜい2発くらいしか使用できなくなってしまっている。本当にボスキラーでしか運用が難しい。原作での各話の使用頻度が少ないからとの理由で消費ENと最大ENのバランスを独自解釈してしまうのはいかがなものだろうか? --そこまでしなくとも後半は防御力の成長が緩い中ダメージインフレが進むせいで「魂」を掛けたリアル系と、魂を覚える主人公機、そして気にしない人ならイデオンの攻撃で殆どのボスが楽に倒せてしまう。こうなってしまうと、10段階改造解禁後ならスーパー系は殆ど無用…と言いたいところだが、実は落とし穴だったりする。 --『完結編』に登場するスーパー系は運動性が高く、改造も6段階以降は費用が高い分効果も高いので、金さえつぎ込めばザコに当てられるようにはなる。だがそれよりも武器を改造して命中率は「必中」で補う方が効率がよく、資金繰りが悩ましくなっている。1機フル改造を狙うのならともかく、使いたいユニットが沢山いる人には辛い。 ---「スーパー系・宇宙A・強力な必殺武器」という3つの条件を併せ持つユニットは、真・ゲッター、イデオン、ガンバスター、グルンガスト、強さが1歩遅れてダンクーガが加わるぐらいである。特にイデオンは攻撃力9999、射程∞のMAP兵器という規格外すぎる性能のイデオンソード、イデオンガンを持っている。さらにダメ押しとばかりにパイロットの一人が「魂」を使える。~ このため、「イデオンとイデゲージ増加要員以外何もいらない'等と主張する者もいた。ただし、この機体はどうしてもクリア出来ない時の救済要員としての色合いが濃いうえ、イデゲージが上がりすぎると制御不能になって味方を攻撃したり、「イデが発動した(全宇宙の生命体を滅ぼした)」としてゲームオーバーになるというリスクも背負っている。 ---ダイターン3は宇宙Aに加え、実弾武器と格闘武器を切り払って無効化する「切り払い」やダメージを半減するシールド防御の発動LVが高め、といい事尽くめのように見えるが、一人乗りのため精神ポイントのやりくりが厳しく、更に本作の万丈は「魂」を習得しないため『第4次』ほどの爆発力がないのが残念。 //超電磁スピンとサンアタックの攻撃力差はわずか100だし、ストナーサンシャインだってサンアタックと同じ攻撃力だ。その上サンアタックの必要気力はそれらより低い120。超電磁スピンとの実ダメージはパイロット能力差で簡単に逆転する。宇宙なら地形適応差でなおさら。機体性能もHP9000装甲2000は十分高い。そもそも本作のスーパー系に機体能力なんてほとんど関係ないと言ってしまってはそれまでだが //サンアタック3600とストナーサンシャイン4100のどこが同じ攻撃力なんだ。ケイブンシャかどっかのF完攻略本を見たのかもしれないけどあれF時点の没データが混じってるぞ。 ---隠し機体のシズラーブラックも宇宙Aでパイロットのユングが(スーパー系の中では)2回行動レベルが早いという強みはあるが、ユングが必中と熱血or魂を習得しないため火力不足な上、ボスはおろか雑魚にすら攻撃が当てられない。 ---後年のスパロボでは、スーパー系が使いやすくなるように徐々にシステムに改良が加えられていったが、逆にリアル系が冷遇気味になるという逆転現象も発生している。 --NTパイロットにしても、主要武器のファンネルが切り払いの対象である。終盤のボス敵ともなると3~4割の確率で切り払ってくるので、命中率100%でも当てにならない。 ---ザコですら1割近くの確率で切り払ってくる事と、その時にザコが放つ「踏み込みが足りん!」等のセリフがユーザーの印象に強く残った。 ---実は今作のこれら防御系の技能は「反撃」を選択しなければ発動しない仕様であるため、反撃不能な位置から攻撃すれば切り払われない。 --追記すると、全体的に精神コマンドのポイント消費量が『第4次』や『新スパ』と比べて増加傾向であり、しかも精神ポイントの最大値が減少傾向にあるため、消費の激しいスーパー系(特に1人乗り)はすぐガス欠を起こす。 -このような始末のため、攻略本で全滅プレイと修理によるLVカンストが推奨されるという異常事態になった。 --前者は「ゲームオーバーになるとその面で得た資金・経験値を繰り越した上でやり直せる」というもの。スパロボ伝統の仕様であり、資金稼ぎの基本テクニックである。 --後者は「修理のできる機体を2つ用意し、MAP兵器を当ててHPを削り、お互いに修理をして経験値を稼ぐ」または「補給可能なユニット同士でお互いを補給し合う」というもの。最初の2人をLV99にするまでがとにかく長いが、できてしまえばそのキャラをMAP兵器の被弾役にする事で3人目以降を簡単に育てられる。アムロやカミーユといった一線級のニュータイプをレベル99まで上げてしまえばまったく被弾の恐れがなくなり、余裕でクリアが可能。 //--マジンガー系で2回行動可能なパイロットが出来上がったらボスボロット(地上では要ミノフスキークラフト)とコアブースターで互いに移動→補給で経験値を稼ぐ方法もある。MAP兵器の一連の演出が煩わしいと思うならこちらもおすすめ。 ---いわゆる「無双プレイ」の先駆けとも言える。最近のスパロボでは様々補正や調整が入り、単騎で無双してクリアするのはかなり難しくなっている。 ---余談であるが、このテクニックを用いる際エルガイムMk-IIとGP03デンドロビウムが非常に役に立つ(前者はMAP兵器役、後者は3人目以降を育てる際の食らい用)(エルガイムは上述したイデオンのゲージを上げる要因としても使われる)。2機とも戦力としてはかなり微妙であるが、味方の強化には貢献してくれる。 --普通にクリアする場合は主力を絞れば何とかなるという報告は数件あるが、本作はキャラゲーとして見られている面もある点と、作品単位で不遇な作品が好きなプレイヤーの事はおざなりな点が、人によっては引っかかる所である。 -その他の最大の問題として、SS版『F』では''他のゲームのセーブデータを巻き込んでデータが消える''というスパロボ史上最大の凶悪なバグがある。一部小売店ではこのバグのために販売を停止した場所まで出た。 --戦闘アニメやデモ中にフリーズする事もある。相談センターに電話すると修正版に取り替え&ハンカチ同封のサービスがあった(ただしそれでも改善されない場合もある)。 --基本的に交換対応であったこともあり、市場でのバグ修正版の出回りは少ない。中古では高確率で未修正版であることが多く、パッケージ等が修正版でもソフト本体は未修正版というケースも多々あるため注意。 #region(バグ修正版の見分け方解説動画) &nicovideo2(sm13091667) &nicovideo2(sm14821946) #endregion -今までの作品はLV80に達すると必要EXPが500から1000になるが今回は何故かLvが60に達すると増加する。他にも反応の伸びもLv30からは1Lvに1ずつ伸びるわけではなくなりペースに鈍化する。ただでさえ2回行動可能になるのが遅いスーパー系が更に涙目である。 --敵のレベルは最終ステージでも60前後のため、特殊な手段(修理機や補給機の利用、全滅プレイなど)を用いない限りは65あたりまで育てるのが限界。にもかかわらず2回行動レベルがそれ以上のキャラもちらほらおり、不遇さに一層拍車をかけている。半ばネタ枠のボス(81必要)はともかく、ゴーショーグンの真吾(75必要)などはもうちょっと何とかしてやれなかったのだろうか。 //--また、敵キャラはLV1につき反応が1増加しているため、低レベルで平然と2回行動してくる。この仕様により、敵から味方に変わるキャラは敵だったレベルまでは反応が1LVにつき1上がっているため、2回行動が他キャラより低いレベルで可能となる(ギャブレー等) //そんな仕様は無い。反応の成長値は4パターンの中から各パイロットごとに決まっていて、ギャブレーを含む殆どの敵パイロットはこれが最も伸びやすいパターン(アムロやカミーユと同じ伸び方)に設定されているから早いだけ。そしてこのパターンでもレベル30台から60台にかけて伸びが鈍化するので1レベルにつき必ず1上がるわけでもない。 -強化パーツが非常に低い確率だが、強力なパーツになる事がある。EX:チョバムアーマー90%、ハイブリッドアーマー10%といった感じに。 --パーツの問題点として、強力なパーツは殆ど、改造したスーパー系の最強武器を結集しなければならないほど強力なステータスを持った敵を倒さなければならない、しかもそういった敵はターン数で撤退するのが殆どのため悠長に気力を上げる暇もない。『F』までなら倒せないなら撤退を待ってもいいが、そうすると強化パーツがあまり得られない。 --因みにどちらのパーツを落とすかはそのユニット出現時に決定されているようであり、クイックロードを何度繰り返しても落とすものは変化しない。逆に言えばその直前にセーブしておけばいいともとれるが、先述の通り倒すのも一苦労なので…。 -前後編に分かれているステージは前編に出撃した気力100以上のユニットは、後編では気力が下がるという仕様。「連戦からくる疲労」という理由付けはあるので、納得するか理不尽に思うかは個人差である。ただし、気力は100が初期値のため、それ未満にすれば回避可能なのだが、情報がないとまずわからない。 --前編と後編で満遍なくユニットを使って欲しいという措置だが、前編とて手強い敵が多く妥協はできない、後編MAPに至っては強力な強化パーツを落とす途轍もなく高いステータスの敵がいるというパターンが多い。そのため、大概は前編終盤にわざと気力の下がる行動(「補給を受ける」「戦艦に積んでは下ろす」等)を繰り返してペナルティを回避し、同じ戦力で後編MAPに挑むことになる。この仕様はあまりにも評判が悪かったのか採用されたのは本作のみである。 ---- **『F』 -序盤からいきなり高難度。今までのシリーズに慣れてきた人であっても戸惑うような場面が多い。 --リアル主人公ルートでは、第2話でいきなり''HPが9000近くある上にビームコートを持った敵(『重戦機エルガイム』のオージェ)''、及びMAP兵器を持った敵と戦わされる。しかも続く第3・4話では、あのウイングガンダムと戦わされる。無論MAP兵器持ち。それぞれ撃破の必要はないものの倒せば強化パーツや多めの資金が得られるため、多くのユーザーは苦戦を強いられることになった。 ---この時点での自軍最強機体はガンダムMk-IIとゲッターロボ。Mk-IIの武器では決定打を与えられず、ゲッター1のゲッタービームは命中率が低すぎる。リセットを繰り返し、命中してクリティカルが出ることを祈る他に手は無い。 ---もちろん、パイロットを乗せ換えたり、精神コマンドを駆使する等の工夫をすれば倒せない事もないが、序盤からこんな強力なユニットが出てくるというのは当時としても現在としても殆ど例がない。これらの敵はターンを経過させたり、ある程度ダメージを与える事で撤退させられる事が多いが、高難度に変わりはないだろう。 --スーパー系主人公ルートはリアル系に比べれば比較的易しめだが、こちらはこちらで第1話からゲッタードラゴンと戦わされる。1話とは思えない凄まじい火力を持ち、油断しているとマジンガーすらあっさり爆砕されてしまう。 --しばらく進めると、両ルートともに今度はビームコート持ちの敵機がわんさか出てくる。一方、自軍に配備されるガンダム系はビーム兵器メインの弱小MSばかりで、スーパー系は必中なしでは当てられず、当然苦戦を強いられる。 ---追い打ちを掛けるように、ビームコートの仕様が『第4次』の「ビーム兵器を1200まで無効化」から「ビーム兵器を1000軽減」に変更されており、ビーム兵器主力の機体はダメージを与え辛い((第4次では1200以上のダメージを出せればバリアの効果は無視できたが、Fではどれだけ高威力のビームでも必ず1000減らされる事になる(例えば本来1300ダメージ与える攻撃が300ダメージとなる。第4次なら1200を超えれば丸々、この場合は1300ダメージを与えられたのでこの差はかなり大きい)。一応味方のビームコート持ちにも適用されるのでデメリットだけではないが、敵ほどHPがインフレしていない(特にこの能力持ちのメインであるヘビーメタルはリアル系でHPは抑え目)分恩恵も敵ほどではなく(完結編ではもはや焼け石に水)、それより敵の膨大なHPを削りきれないイライラの方がはるかに募る。かつてのビーム吸収と比べればこれでもまだダメージ自体は与えられる分マシではあるのだが…。))。 ---ストーリー展開的には自軍にエヴァンゲリオンが加入しているので、攻撃も当てられるし前線の盾にもなる。エヴァで対抗しろ、と言わんばかりのバランス調整となっているようにも見える。 --更にしばらく進めると、今度はライグ=ゲイオスという''HP43000/装甲3500''の超強力な敵司令官用ユニットまで現れる。これは、HP・装甲・攻撃力、どれをとっても桁違いの強敵。リメイク前『第4次』のときは終盤のみ登場しており、こんな理不尽な出方はしていなかった。 ---幸いな事にしばらくすると撤退するので倒す必要性はないのだが、これには多くのユーザーが絶望を味わった。この辺りになると大体ゲームに慣れてきたと思い、何も知らずに突っ込んだ結果撃墜されたり等の悲劇が多く報告された。 ---ちなみにこの超強力な敵機と選択しだいで戦わなければいけないステージも存在する。5段階改造されている上に撤退条件はHP50%以下、あまりにも辛すぎる。倒せばレアな強化パーツを得られることもあるが、撤退すら一苦労で下手をすると詰む。 ---で、『F』の終盤ではそのライグ=ゲイオスが更にもう一回りパワーアップした敵幹部専用ユニットが現われる。この時は顔見せだけで済むが、絶望の上乗せである。 --恐らく本作の難易度を引き上げている決定的な要因は、『エルガイム』の敵勢力であるポセイダル軍だろう。 ---序盤は量産型のB級ヘビーメタルが相手なので比較的楽だが、そのうち高性能・強力な武装・ビームコートの三拍子が揃ったA級ヘビーメタルをわんさか投入してくるようになる。 ---本作のヘビーメタルはその名にあやかってか装甲値がやや高めに設定されている。原作ではジーンプラスチック(硬質樹脂)で作られているという設定であり、実際のアニメ本編でも特に頑丈さは強調されていなかったのだが。 ---前述の通り、こちらには運動性の低いスーパー系とビーム兵器メインの弱小MSしかいないので、相手にするのに骨が折れる。おまけに交戦シナリオに森・海・市街地と戦いにくい地形が妙に多く、強さは勿論だが何よりだるい。そして''『F』のシナリオの半数以上はこのポセイダル軍との戦いである''。 ---また、従来作では敵側がMAP兵器を使う事は滅多に無かったが、本2作では敵AIに調整が入り、範囲内に2機以上自機がいると100%確実に撃ってくるようになっている。~ しかも戦艦の場合、例えば機体を2機搭載していると合計3機と扱われ、範囲内に戦艦しかいなくても容赦なくMAP兵器を撃たれる。本作くらいにしか見られない仕様のため不具合の可能性があるが、この厄介なMAP兵器も強さと面倒さを加速させている要因である。 ---更に、エルガイム系の敵にはシールド防御と切り払い(とそれなりの能力値)を持つ名有りキャラが非常に多い。これも強さと面倒さを(ry~ 加えて一部ヘビーメタルはシールド防御が発動してもグラフィックが変化せず、防御されたと分かりにくいのが余計に厄介。これも強さと(ry ---『完結編』に入った途端に強力なMSや実弾兵器を持つMSが加入するが、今度はポセイダル軍が全く出なくなる。数少ない参戦作品となったG・キャノンのように、『完結編』では殆ど使い道がないが、『F』で入手できていたら活躍を見込めたであろう性能の機体も少なからずあり、調整不足を感じざるを得ないだろう。 --特徴的なのが第17話『敵包囲網を突破せよ』。何と敵ユニットの武器&機体が8段階改造されているというおぞましいシナリオであり、雑魚の攻撃力ですら2500。マジンガーやエヴァンゲリオンですら一瞬で袋叩きにされ、ビルバインを駆使してようやく勝てるレベル。もっとも、このマップはプレイヤーが「待ち伏せしている敵に自ら突っ込んで行く」というリスクの高い選択を自分からしなければ到達しないシナリオであり、直前の選択肢で簡単に回避できる上に、タイトルからも分かるように勝利条件は「自軍を脱出させる事」なのでクリアするだけなら簡単。このマップの敵はいいアイテムを持っている事からも分かるように「倒せるなら倒してみなさい」というスタッフからの挑戦状のようなものともとれる。 -『第4次』でも存在したミデアを護衛するマップがあるのだが、本作のミデアは、移動後に攻撃できる範囲に敵がいると、''脱出をそっちのけで敵に攻撃を仕掛けに行ってしまう。''ミデアの攻撃力などたかが知れており、さらに反撃を受ける危険性もあるなど、完全に余計な行動となっているため、不評を買った。 -リアル系ルートはスーパー系と比べかなり冷遇気味。『第4次』でリアル系が有利過ぎた反動だろうか? --コン・バトラーVの追加武装が『完結編』終盤まで追加されない。 --テキサスマックが仲間にならない。一見弱そうではあるが、飛行が可能で、HPや移動力がそこそこあり、切り払いとシールドが発動可能、サブパイロットが集中や偵察といった便利な精神コマンドを使え、長射程かつ切り払いやビームコートで無効化されない武器を持っている…とゲーム前半の内は結構頼りになる。~ さすがに後半に差し掛かる頃にはインフレについていけず2軍落ちになるが、それでも慢性的な火力不足の中では貴重な戦力であることに変わりはない。 ---本作では海Aというありがたいステータス持ちなので中盤の水中戦で大活躍が可能。Fはヘビーメタル祭りなことも相まって、冗談抜きで序盤は最強クラスのユニットである。あくまで環境による強さである上、乗り換えや強化イベントなどの伸び代もないので、ストーリーが進むごとに置いて行かれてしまうが… ---スタッフの%%暴走%%愛で完結編ではフル改造ボーナスのマップ兵器まで所持している。 ---余談だがパイロットのジャックの性格やしゃべり方はスパロボオリジナル設定。寺田Pによると音声収録時に声優の井上真樹夫氏が''「こんなキャラだったっけ?」''とスタッフに確認しながらもノリノリで演じたとのこと。 --ガンダムMk-IIと合体してスーパーガンダムになるために必要な機体「Gディフェンサー」が終盤まで登場しない。 --主人公が集中・必中を覚えない。 ---また、主人公の能力値が一流どころと比べると物足りず、弱くはないものの一流半といったところ。完結編で登場する後継機ヒュッケバインの運動性も(一線級ではあるものの)『第4次』ほど飛び抜けていないため、中ボス以上の相手には命中回避に不安が残る。ただ、ヒュッケバインは火力が飛び抜けているので、やられる前にやれというタイプではある。 ---一応MSに乗せ換えが可能なため、前述の修理補給によるLv上げを駆使すれば無双する事はできる。この点で考えればスーパー系主人公より優遇されていると言えなくもないが…。 --後継機のゲシュペンストMk-IIが''『完結編』まで使えない''。スーパー系は『F』中盤で使えるのに。 --一応最終話でキュベレイを撃墜すれば、超強力な強化パーツを入手できるというメリットがある。しかしキュベレイは『F』の敵機で最もHP・装甲・運動性が高く、更に二回行動までするため、よほど計画的な改造とレベル上げを行わなければ撃墜は至難である。 ---Fの時点ではニュータイプレベルによるファンネルの射程補正が大きく、この恩恵を受けているのはキュベレイのみであり射程も全ユニット中最大という穴のなさ。完結編では射程補正は大幅な下方修正を受けており、Fでファンネル装備機を使用できない自軍は割を食うのみである。 ---ちなみに、何故かスーパー系ではキュベレイを撃墜しても何も入手できない。これを割に合わないと取るか、無理に撃破を狙わなくてもよいというサインと取るか。スーパー系の場合キュベレイを倒さずに敵増援を待った方が獲得資金も多い。 -後半で加入する副主人公は、不具合でスーパー系がリアル系の、リアル系がスーパー系の能力値になっている(『完結編』で修正)。 -基本的な問題として、''前編である事を明記していない''。 --画像をよくご覧頂けるとお分かりと思うが、『F』のジャケットにもイデオン、ガンバスターが堂々登場している。彼らの出番は最後に挿入される『完結編』の予告とオプションでのカラオケモードのデモのみ。カラオケがあるし本編にも登場するだろうという期待もこの扱いでは殆ど詐欺である。 --後年にデータ解析の結果、『完結編』とは違う仕様で両機のデータも入っていることが判明した。もちろん通常のプレイでは使用できない。 --恐らく版権を取る以上は載せるという方針で、悪意ではないと思いたいが…。 --バグ修正版及びPS版はパッケージ裏に前編であることが明記されている。 -とはいえ、『F』の時点では高難易度とは言え理不尽とまで言えるほどの難易度ではなく、場違いな強敵もやり方次第ではきちんと倒せるなど高難度ながらバランスは取れていたと言えなくもない、のだが…… **『完結編』 -高難度に更に磨きが掛かっている。バランスは投げ捨てるものと言わんばかりであり、ほぼリセット前提で長期戦は必至。 --命中・回避はレベルアップで上がるが防御力はそうもいかない上、数値が大きい上に気力補正や地形適応の影響が強いためにダメージのインフレ化が進み、味方リアル系は防御していない限り雑魚の攻撃であっても一撃で落とされる。敵雑魚も2回攻撃すればほぼ落とせる(後述のHPインフレがあるにもかかわらず)。ラスボスもハイスペックを感じさせない勢いで落ちる事すら普通。結果として戦闘における命中面の比重が更に加速した形となり、補正できる精神コマンドや技能が無いパイロットで戦うのは無理ゲーレベル。 --前編から登場しているMSは、メタス(修理要員)以外全く使えない。その他はリ・ガズィが自爆要員として使える程度。 ---前編最強のMSであるZガンダムすら、『完結編』1話で登場するF91はまだしも、脇役のビギナ・ギナに大きく劣っている始末。パイロットに対してMSが不足気味なので序盤は十分レギュラーを張れるが、最後まで使うには愛と念入りな改造が必要になる。 ---一応Zガンダムは他MSと比較して飛行可能・移動力8という強みがあり、『完結編』に入ってすぐに二軍落ちするわけではない。NPC救出等の移動力を求められるシナリオが複数あるため、活躍の機会はそれなりにある。しかしそれが終わった頃から運動性の低さ・射程の短さ・燃費の悪さがジワジワと響いてくるようになり、終盤に差し掛かる頃にはかなり辛くなる。同じく『F』時代の主力であったビルバインには「パーツスロット数増加」という配慮があったため、Zにも何らかの配慮があればよかったのだが…。 ---もっともそのビルバインも完結編では「遠距離攻撃が弱い」「主力武器が切り払いされる」「二回行動が遅い」「終盤で響いてくる宇宙B」などの理由であまり使い勝手はよくない。とはいえ、本作でサーバイン、ズワウスは登場しないことからオーラバトラーでは最強で、武器の威力が非常に高いなど光る部分もあり、Zガンダムほど冷遇されているというわけではない。 //完結編始まったってことは中盤超えてるってことなんだから上位互換機が登場してくるのは普通のことだろ。序盤の機体がつらくなるのはこれ以前のスパロボにも当てはまるんだからわざわざ書くことじゃない。 //ステータスがリセットしてるZシリーズはともかく、コンパクト2と比べても明らかにひどい。 --前編から登場している敵ユニットは基本性能が大きく上がっており、敵戦艦のほうがF91やνガンダムより速い…等という怪現象さえ起こっている。 --本作を象徴する要素、名前付きパイロット専用機が非常に厄介。名前付きのパイロットは、たとえ雑魚と同じ機体に乗っていても異常に能力値が強化されており、しかもそんな連中が群れて出てくる。 ---代表例はハンブラビやグルーンだろうか。特にハンブラビはわざわざ二段階の専用ユニットがあり、最強タイプはマップ兵器までつく。 ---後年のスパロボにも名前付きパイロット専用機の概念は引き継がれたが、それらはあくまでも(長期戦や撤退を誘うためか)HPが高めに設定されているくらいであり、それ以外のパラメータも過剰に高いのは本作くらいである。 --この『完結編』ではポセイダル軍に代わって、『Zガンダム』のティターンズが%%面倒な%%強敵としてプレイヤーに立ちはだかる。~ 数値のインフレにより、ティターンズ機は弱いMSでさえ㏋6000/運動性135、強いMSだとHP9000/運動性155もある高性能MS揃い。おまけに3~5段階改造、シナリオによってはそれ以上改造されており、例によってそんなのをわんさか投入してくる。そのくせ落としても得られる資金は''1200~1500ほど''と、同クラスのネオジオンMSに比べても安い。こんな強力かつ倒しても旨味のないティターンズとの戦いが、『完結編』は中盤までずっと続く事になる。 ---代わりにティターンズ兵はやたらと経験値が多く、雑魚MSに乗っている一般兵の方が(レベル差補正を考慮しなければ)ボスより経験値をくれることもしばしば。Fにおいても序盤に頻出するポセイダル兵の経験値が親衛隊兵などよりもかなり高めに設定されていたため、同様のバランス調整の一環なのだろう。成功しているかどうかはさておき… --一方でポセイダル軍は本作の中盤以降しか出現しないが、厄介度が劇的に跳ね上がっている。HP14000/装甲2700/運動性160/シールド+ビームコート+MAP兵器持ちの雑魚がバカスカ現れる光景には、多くのプレイヤーがげんなりした事だろう。しかも終盤にはHP25000/装甲3300の強化型が…。~ 加えて本作では雑魚を含む大半のポセイダル軍が2回行動するため、1度目の行動で位置を合わせ、2度目の行動でMAP兵器…といういやらしい行動も多いため対処が難しい。撃たれても直撃しにくいNT勢への依存がますます強まりやすい。 -相変わらず機体性能の1つである「限界反応」((いくら運動性を高めても、「パイロットの命中回避値+機体の運動性」が限界反応内に収まっていなければそれ以上の性能を発揮できない。))に見過ごせない調整ミスがある。 --例えばイデオンは運動性110に対し限界反応440と、十分な限界反応が用意されてある。一方で真・ゲッター1は運動性110に対し限界反応は僅か280、運動性と限界反応の強化段階によっては収まり切らなくなる。 --特にキュベレイMk-II(運動性105・限界反応330)やノイエ・ジール(運動性155・限界反応340)等は運動限界比が明らかにおかしく、高い命中回避を誇るNTを乗せると軽く限界反応をオーバーしてしまう。 --これは敵側にも同じ事が言える。『エルガイム』のアトールVは165もの凄まじい運動性を持っているが、限界反応はたったの330、しかも名ありパイロット専用なのでいつも限界反応が真っ赤で当たらない攻撃を繰り返すだけの雑魚である。同作の同じくパイロット専用機体であるオージェやアシュラテンプルはそれなりにあるだけに余計に目立つ。 -シナリオ担当とパラメータ担当の連絡不行き届きがあるらしく、戦力外のZガンダムが強制出撃のシナリオが複数あり、ネタユニット(一部は一軍)で数ターン防衛を強要される事すらある。 --例えば、ザクや旧ザクを庇いつつ、ZZとデンドロビウムだけで味方増援まで耐えるというシナリオがあるが、パラメータ的にデンドロビウムも図らずしてネタ化してしまっており、実質ZZのみで耐えなければいけない等。 --また地上ルートの「決戦、第2新東京市」は、機械(戦闘)獣12機+暗黒大将軍をEVA3機だけで迎え撃つというシナリオなのだが、何故か敵の運動性がフル改造されており、場合によっては攻撃が当たらず詰む危険性すらある。一応、普段は飛行している暗黒大将軍がこのマップに限っては地上にいるので、プログレッシブナイフが当てられないということはないが…。 ---予めレベルを上げてある程度の改造を施しておく必要があるのだが、こんな時に限って1つ前のシナリオではEVAが出撃できない仕組みになっている。つまり対策ができず、10段改造解禁前という事もあってEVAパイロットを育てていなかった場合はほぼ詰みと言ってもいい状況に立たされる。 ---一応初期レベルのシンジでも、回避能力が低めの敵に対しては攻撃を当てられるため、ちまちま殴って少しずつレベルを上げれば攻略は不可能ではない。かなりの時間がかかってしまうが… ---身も蓋もないが、初号機を敵陣に突っ込ませて暴走させるという手もある。40000もの修理費を取られてしまうが、育てていなかった場合はこの方法が一番楽。 --機体を改造して強化しようにも、『完結編』序盤では5段階までしか改造できないのですぐ頭打ちになり、効果も『完結編』仕様に強化されたり、「解禁前から6段階以上改造済み」という不公平さを感じさせる者まで混じる敵の前では心もとない。「『完結編』では10段階まで改造できるようになる」という触れ込みだったが、実際は最終話手前十数話になるまで出来ない。 ---しかも6段階目からは必要金額が跳ね上がるため、他のスパロボの感覚で多くの機体を改造しようとすると金が足りず、幸運を多用するか全滅プレイを使わないと資金不足になりがち。改造による効果はこれまでよりも高いので、数機をフル改造した単騎無双を戦術の軸にしたり、フル改造に拘らず必殺武器や運動性を重点的に改造したりするなど、必要な点を見極めて改造していくことになる。 ---実際には、MAP兵器と必殺兵器、ENと運動性と限界反応に絞って改造を施していくことが一般的で、スーパー系であってもHPと装甲を最低限しか改造しないケースが多い。 ---資金に関してはあまり稼げる敵機が出てこない内でも、ほぼ全マップで1番儲けられる相手を幸運を駆使して仕留めるつもりでなければ辛い。また、お遊びでネタ機体や弱機体を改造する場合も、主力の次にしなければ壮絶な無駄になりかねず、強制出撃する機体を興味ないからと放置すると本作の難易度も相まって思わぬ戸惑いを味わう事も…この辺の自由度は辛いところである。 --ラスボス級の敵は限界・運動性が恐ろしく高く、先述の強烈な補正が乗ったNTですら攻撃を当てるのが困難。例を挙げると普通に育てて来たクワトロ+F91ですら、ラスボスへの命中率は15%。NTと新鋭MSでコレなので、時間を掛けずに倒したり、それ以外のユニットで挑むのなら最低でも「必中」やレアパーツのサポートがないと話にならない。 ---ただ、必殺武器をフル改造したスーパー系がいればインフレした火力もあり楽に倒す事が出来る。リアル系とスーパー系がここまではっきりと役割分担させられるスパロボは少なく、人によってはかなり戸惑うだろう。精神コマンドを駆使すればリアル系だけでも倒す事は出来るが、運(リセット)頼みになる。 ---ちなみに必中持ちはリアル系にはほぼ皆無(そもそも味方パイロットに必中持ちが異常に少ない)である一方、スーパー系は殆どが所持している。幸い真・ゲッター、イデオン、ガンバスター、ダンクーガと、宇宙A組で賄えるのが救いである。 --データには通常のプレイでは聞くことの出来ない音声データがいくつかある。例えばブラン(一般用アッシマー搭乗時)は撃墜時に専用セリフがあるが、実際に乗るのはブラン専用の強化機。こちらには専用セリフが設定されていないので、有名な「アッシマーがっ!」の断末魔は聞けない。他にもジェリドやゲーツなどが該当。当初はここまでインフレする予定ではなく、強化機体を用意するつもりもなかったのだろう。 -『完結編』は前編未経験者のために、「予めキャラのレベルが適当に上がっており、また豊富な資金が用意されているため、機体を自由に改造して準備を整えられる」というデフォルトのデータも用意されている((強化パーツや各キャラのレベルはそれぞれ4種のランダムで決められる。))のだが、これも微妙に理不尽な要素を孕んでいる。 --ここまでで散々記述されたように、このゲームは機体の強弱の差が激しすぎるため、改造する機体をどれにするかはまさに死活問題。特に機体を万遍なく改造するのが好き…というタイプの人だったら苦戦は必至である。 --デフォルトデータのパイロットは、修理や補給が出来る機体に乗っている者が誰よりもレベルが高いというアイロニカルなレベル設定になることが多い。そして、コウやバーニィのレベルは低い傾向がある。開発スタッフから直々に戦力外通告を受けたようなもので、これほど屈辱的な仕打ちはないだろう。 --ファティマや高性能レーダー等、前編で強敵を倒さないと手に入らないパーツを所持しているデータになる可能性もあるので、前編で取っていなかった場合新しくデータを作った方がいいというケースになりかねない。前編から始める必要性はトッドとセイラ(共に微妙な能力)を仲間にするのと、大図鑑を100%にするくらいしかない。 -スパロボで初めて赤いキュベレイMk-IIが登場し、黒い方と2機同時に入手できる…と思いきやどちらか片方はその場で強制的に捨てなければならない。 --因みに初登場するマップで2機とも撃墜されていた場合、両方の修理代を払った上で片方を捨てさせられるという謎の理不尽を味わう羽目になる。 -エルガイムとヌーベルディザードのどちらかにマップ兵器「バスターランチャー」を追加できるが、後者に追加すると何故か敵として登場するヌーベルディザードにまでランチャーが追加されてしまう。 --敵用と味方用でデータを共用しているためと予想されたが、ユニットデータは敵味方で別、にも拘わらずマップ兵器の追加だけが共通化されている。 ---味方のヌーベルディザードは敵のヌーベルディザードより機体性能が(改造を考慮しても)全般的にかなり劣る。そんなところだけ差異をはからなくてもいいだろうに…。なのでヌーベルディザードを選ぶと無駄に難易度が上がる。なお事前にこれを確かめることもできない。 ---理由・原因は推測になるが、恐らく設定ミスだろう。味方仕様のユニットデータをコピペして敵仕様のデータを作成する際、HP等の数値だけを弄って「使用可能な武器の種類データ」からランチャーの削除ないし完全な非表示化を忘れたため、武器表示フラグが味方仕様と同じ状態で残ったと思われる。 そもそも原作ではヌーベルディザード単機でバスターランチャーを撃つエネルギーはなく、また反動に耐えられないはずなのだが、別の資料では「ランチャー接続口が3つあるためバスターランチャーの使用は可能。放送当時の資料にも発射可能の旨が記されている」など、情報が錯綜していた様子がうかがえる。 //ヌーベルディザードにはバッシュなどと同じようにランチャー接続口が3つあるためバスターランチャーの使用は可能。放送当時の資料にも発射可能の旨が記されている。 -中盤で「増え過ぎた機体を買い取ってもらう」という名目の強制廃棄イベントがあり、勝手に機体が捨てられてしまう。 --ネモやジェガンのような弱小MSは捨てられてもさほど困らないが、このイベントはビギナ・ギナやキュベレイMk-II等の一級MSまで仕分け対象に含まれる。 --事前に「パイロットが乗っていない機体を売却する」と説明されるが、そんな時に限って一部のキャラが強制乗換えを起こす。適当にパイロットをあてがっただけではダメ。 ---事前にメモしておけという警告はあるが、それならそれでそのイベントのインターミッションで既に乗り換えさせて欲しいところである。乗り換えされていないためこの事を忘れるプレイヤーが多数出た。 ---そのくせザク改と旧ザクは、原作にはない「ザクマニア」の設定を付与されたバーニィから物言いをつけまくるので捨てられない。この2機はあまりに悲惨な性能であり、ザク改に至っては某攻略本で「どーすんだ、これ」と言われていたほど。 ---ちなみにこのザク改、実は敵として出てくる関係から『F』と比較して機体性能がかなり底上げされているが、所詮はザクである。~ 先述したZガンダムのように『F』では一線級だった機体でさえ二軍落ちする本作においては、正に「どーすんだ、これ」だろう。 --ガンダム系のMSに目を奪われがちだが、『聖戦士ダンバイン』の機体も地味ながら被害を受けている。 --今作では味方キャラが少ないため、基本的にはビルバインとダンバインが残り、ボチューンが捨てられる。これ自体は問題ない。~ 問題なのはトッド加入時にライネックとトッド専用ダンバインが入手できる事である。計3人の味方キャラに対して機体が2機増えるため、''折角の隠し機体が入手早々に捨てられる''というなかなか酷い事態が発生してしまう。 //↑PS版ですが、この機体廃棄イベントでマーベルをトッド専用ダンバインに乗せ換えたらデフォルトのダンバインが処分されてトッド専用ダンバインが残りました。SS版のマーベルはデフォルトのダンバイン固定なんでしょうか?SS版は未所持なので確認できる方よろしくお願いします。 -当時のインタビューでは「ガンダム系の機体の強さは年代順です」と答えられていたが、実際には敵側やFA百式改の序列があやふや。 --例として、『F91』のベルガ・ギロスが『Z』のガザCやギャプランより遥かに弱い、そのガザCが『ZZ』のバウより強かったりなど。そもそも『ZZ』同士であるはずのガザDが大半の『ZZ』のMSより圧倒的に強い。 ---余談だが、ジャムル・フィンやガ・ゾウムが没データとして存在している。原作で雑魚MSだったガザC(D)を『完結編』からの新雑魚にするより、これらの方が丁度良かったのではないだろうか。 --主役MSの最大攻撃力を見るとGP03<Z<ZZ<ν<F91となっており、味方に関しては確かに年代順と言えなくもない。 --アッシマーがビームサーベルを持っている上に宇宙で運用されていたりと、機体の設定等もおかしい((ZZ終盤でグレミー軍がアッシマーを宇宙で運用している描写が1カットのみあったが、これは原作側の作画ミスであり、アッシマーは大気圏内専用機という機体設定である。))。厳密には本作だけでなく『第4次』からだが、こちらも宇宙適応がないなど、原作の機体設定は正しく反映されていた。 //ZZではネオ・ジオンがティターンズのMSを鹵獲して使用していたという設定がある(ハイザックとか)。もちろん、終盤のアッシマーの描写はミスだろうけど。 --『0083』の機体がかなりの弱MSになってしまっている辺り、開発スタッフは『0083』の機体がグリプス戦役のMSに匹敵する性能を持っている事など知らない模様。と言うより攻略本の辛辣コメントを書いた人の方が詳しかったりする。 //--それ以前の根本的な問題として、MSの強さを年代順にする事自体が間違っているとも言える。スパロボ世界は原作シリーズとは別の世界なので、開発のタイミングや技術・発展系統が同じとは限らない。劇中で過去のもの(劣るもの)と言及されたり、原作の歴史通りとわかる描写がない限り、宇宙世紀での序列をスパロボに丸写しする動機としては認められない。((これは『SDガンダム Gジェネレーション』や『コンパチヒーロー』でも同じである。)) //正しくはないが、間違っているとも言い切れないのでCO。 --考慮されていないのは、開発サイドの好き嫌いや贔屓が大きく出てしまったのが原因ではないかという考察もある。 --一応「Fの間だけ見れば」概ね時代順となっている。ちぐはぐな部分もあるにはあるが、主人公機補正、大型機補正、高級機補正と考えると納得出来る範囲であり、そこまでおかしな印象は受けないだろう。 バランスがおかしいのはF完以降に登場するユニットや、Fから性能が大幅に変更されているユニット、そして改造段階の高さに起因する。 ---ちなみにバランスがおかしいのはMSに限らない。素の運動性能がνガンダムと同等まで引き上げられているジェノバM9(しかも一部マップでは10段階改造が施され、凄まじい性能となっている)の存在や、Fでは性能的に同格だったバッシュとカルバリーテンプルに圧倒的な性能差がついていることなど、いきあたりばったりの調整が散見される。 -『新スパ』に引き続き、『ガンダムW』の扱いが酷い。 --『F』では完全に敵として出ていたが、本作でも引き続き敵として登場。説得すれば味方として運用できるが、途中でまた離脱し、その後はデュオと五飛はどちらのルートでも無条件で仲間になるが、ヒイロ・トロワ・カトルはルート限定かつやや難しい条件を満たさないと復帰しない。 ---能力に関しても、ニュータイプでないことが足を引っ張り、さらにヒイロ以外は命中系の精神コマンドを覚えないため、とにかく攻撃が当たらず、戦力として計上できない。 ---何より、主人公であるヒイロが、敵として出てくるだけで終わる可能性があるというのはいかがなものかと言われている。 --『F』で自軍加入していたゼクスとノインは完結編に入って早々に離脱し、二度と復帰しない。さらに、トールギスやエアリーズの改造に費やした資金も無駄になってしまう。F完結編が発売される以前に改造を施して損をしたというプレイヤーもいた。 //このことが周知された現在は問題ないものの、 //俺とか。 //攻略情報は知ってて当たり前ってわけでもないので、公式でプレイヤーに伝えてる場合を除けば周知されてるからOKなんてのは問題 --このように散々な扱いのW勢だが唯一の例外として、ウイングガンダムゼロカスタムは、ツインバスターライフルは断空砲と攻撃力が同じ、装甲はマジンカイザー以上、運動性と限界反応はF91に+55と、非常にスペックが高い。そのうえ、装備可能な強化パーツ数も3あるため、ニュータイプパイロットが乗り込むガンダムに唯一比肩する機体となっている。終盤は敵ユニットも限界反応に引っかかり回避率が頭打ちになるため、他のパイロットはともかく集中を持つヒイロならば十分戦力となりえる強さを持つ。 //だがパイロットが上述の通りな今作でその性能を引き出せるかを問われると…。 //運動性も限界反応も高いので、敵ユニットのほうが限界反応に引っかかって回避率が頭打ちになる後半は普通に当てられる。集中持ちのヒイロならなおのこと。 ---そんなゼロカスタムだが、ただでさえウイングゼロの正式参戦は終盤なのに、カスタム化を選ぶと2話もの間ヒイロとウイングゼロは出撃不能となってしまう。結果、カスタムを使えるのは残りたった3話という問題も抱えている。 **その他 -『完結編』中盤のルート分岐以降、プロペラントタンクやリペアキットといった消費パーツも含め一切パーツを落とさなくなる((終盤のシナリオ「敗者への凱歌」のキュベレイのみ何故かサイコフレームを落とす。))。 -武器の地形適応が分かりにくい。 --本作では基本的に格闘武器(敵に接近して攻撃する武器)は「相手のいる地形」、射撃武器(場を離れずに攻撃する武器)は「自分のいる地形」を参照してダメージ計算が行われる。 --例えば、拡散バズーカの武器適応は「AABA」で、一見すると「海にいる敵にダメージが落ちる」と考えがちだが、実際は射撃武器のため「''海の中で撃つとダメージが落ちる''」が正しい。 --格射武器の扱いもこれと同様。武器適応が「AABA」のロケットパンチは、「海の中で撃つ」と弱くなる。 --と思いきや、武器適応が「-」の場合は相手への攻撃不可判定が優先され、たとえ射撃武器であっても相手がその地形にいる場合攻撃できなくなる。武器適応「AA-A」のビームライフルは海の敵に対して撃つことができない。また、自分が海の中に入って敵を撃つと、上記の仕様により強制的に10ダメージになってしまう。 --わかりにくいと判断されたのか次回作以降では格闘武器も射撃武器も相手側のいる地形を参照するようになっている。 //どうも武器を使ったときの「ユニット適応」の話と「武器適応」の話と「格射武器」の話とを混同している人がいるのでよりわかりやすい例で書き直しました。 //本作では上記の格闘武器・射撃武器に関する仕様がデータ上で明確に設定されているため、他作品を念頭に置いたと思われる設定ミスの主張を中心に修正しました。(参照する地形が自分の地形か相手の地形かを決定する項目が各武器個別に設定され機能している。射撃武器でも「本来なら相手がいる側の地形で判定されるはず」という主張が正しい場合、そもそもこの項目を用意して区別する必要がない。) -クリティカル率の補正値が実際に表示される値とは微妙に異なっている。 --特に差が大きいのが「-20%」の表記で、''実際のクリティカル率は「+20%」になっている''。 --この仕様の影響でバルカン系の武器が異様にクリティカルしやすい。 -反撃選択時に防御を選ぶとシールド防御が発動しない。また防御や回避を選ぶと分身が発動しない。なお切り払いのほうは防御や回避を選んでも発動する。 -『[[第2次スーパーロボット大戦]]』からシナリオを担当していた阪田雅彦氏は、健康問題を理由に本作途中から降板し、後半からはウィンキーの堀川和良氏がシナリオを担当している。そのためか、本作は後半から徐々に不可解な展開も増えていく。 --『Zガンダム』の敵キャラであるジェリドが何故かラスボスに特攻してプレイヤー側を助ける形になる、『エヴァ』のアスカが他作品のキャラであるカトルになびく、ソロシップクルーと甲児・万丈・忍を除くスーパー系パイロットがインターミッション中の会話に殆ど登場しない、等。~ このうちジェリドの場合は意図的に助けたわけではなく「自分と恋人だったマウアーの運命をもてあそんだ者…を作った者がラスボスだった」というややこしい事情がある。怒りの矛先が直接マウアーを死なせたプレイヤーでなく大元の大元に向かった結果なのだが、激高型の彼にしては冷静過ぎるかもしれない。%%ついでに原作では乗っていないジ・Oに乗ってくるが、シロッコのお下がりだろうか?%% ---また『イデオン』『エヴァ』の原作を再現しているのに、脇役達は散々喋るにもかかわらず主人公のコスモやシンジは無言というイベントまである。 ---もっとも特攻云々に関して本来は『ガンダムW』のトレーズの役割なのだが、彼が死んでいるとジェリドが代わりになるという感じである。本当なら最終決戦の途中でいきなり第三勢力扱いで乱入してきて犬死に、という惨めな立ち位置になってしまう。ゲームシステムとしては彼の特攻がないとボスが無敵のままなので犬死にではないが…。 ---なおラスボスがシロッコになるルートでは、トレーズ云々とはまた別に『Z』のバスクが特攻する。本作のバスクは原作とは異なりジャミトフに忠誠を誓っているため違和感があるというほどではないが、プレイヤーにとっては悪いイメージしかないジャミトフの敵討ちなどはっきり言ってどうでもいい。 --ちなみにオリジナル主人公は、ライター交代後の後半は一切、全くもって、一言も喋らず、正真正銘のいるだけ主人公となってしまっている。 ---また、前編途中にあった選択肢で「恋人はいない」を選択していると、サブ主人公は最後まで登場しない。リメイク元の『第4次』では恋人の有無によってサブ主人公の登場の仕方が変わっていたため、『完結編』での登場を期待していた人も多かっただろうに…。 ---特にリアル系の恋人は、「激励」「再動」と、とても貴重な精神コマンドを持っているうえにSP自体もかなり高いので、いるといないとでは難易度に大きな差が出る。 --デビルガンダムと決着を付けるシナリオは用意されていたものの没になり、イベントだけ最終面に捻じ込んだらしく、ラスボスと自軍の会話が終わっていざ勝負…という時になってウルベ少佐が乱入してきて長々と喋り始める。 ---ウルベとの会話中はラスボスが無言になるので、操作可能になる頃にはラスボスとの会話内容などプレイヤーの頭から消えている事だろう。 --シナリオ64『招かれざる訪問者』で初期配置の敵を素早く倒すと、なんとゲーム側から改造コード疑惑を掛けられてしまう。…小ネタより他に大切な事があるのでは? //なんと[[ゲーム側から改造コード疑惑を掛けられてしまう>http://第三避難所.jp/suparobo_f/srwffinal_sce070.html]]。 -『ゴーショーグン』の敵・ブンドルとの戦闘では、クラシック曲がBGMとして流れるという演出がある。原作では彼は登場する際にクラシック曲を流していたので、それを意識した仕様である…が、なぜかその曲は彼が嫌っている曲『ワルキューレの騎行』。 --資料不足による間違いか、狙った演出なのか…。 -『第4次』でも、死亡描写も無く退場するキャラや、前作までは登場していながら姿を消したキャラが複数存在したが、本作もそれは同様。 //--『3次』に登場した『ライディーン』『グレンダイザー』は今作では作品自体が登場せず、登場人物達もその後どうなったのかは語られていない((版権上仕方ないともいえるが。))。 //参戦作品自体は発売前から明かされてるし、あえてゲームの問題点にはしなくていいんじゃないかと。 //同じ続編である第4次にはいるのにいなくなってるというのはやはり問題だとお思うぞ //そりゃパラレル扱いだし、参戦作品が減ったんじゃなくて、変わったんだから一々言うほどじゃないだろう。 追加0でこいつらだけ消されてるならともかく。 //第4次とFはパラレル扱いだが第3次とFはパラレルじゃないからやはり消えたのは問題 //4次の項目じゃ「このキャラが何の説明も無く姿を消した。シリーズ完結編なのにである」なんて執拗に問題点として記述されていたんだから、同じく完結編であるFで問題点にしないのはアンフェアだ。Fの問題点にしたくないんなら4次の方も問題点から消すことだね。 //第4次の方はリストラされた作品はないはずだが。 //「悪化している」ことの最大の例が作品リストラだろ //違うよ?リストラ(この言い方もよくないんだが)された、されてないは事前情報として用意されてるから、嫌なら回避できる。ただ、悪化している、というのは少し疑問なのでここは修正しとく。 //一応いっておくが、ライディーンのほうは出てこなくても問題ない。むしろ4次のほうが特に敵が意味不明。グレンダイザーもそれほどストーリーの絡みは大きくないぞ。 --『Zガンダム』のサラ、『ガンダムZZ』のキャラ・スーン、『ダンバイン』のガラリアやベルなども登場せず、消息不明のまま。 ---本作は『新スパ』と違って声優に代役を使わない方針になっており、声優の都合で没になったとおぼしきキャラも多い。『第4次S』では声無し参戦だった『グレンダイザー』(デューク・フリード役の富山敬氏が『第4次S』当時闘病中であり、その後復帰する事なく亡くなられてしまったため)と『ザンボット3』(神勝平役の大山のぶ代女史がこの当時出演を『ドラえもん』1本に絞っていたため)は作品ごと不参戦となった。一方『ダンバイン』のトッド・ギネス(脇役)役の逢坂秀実氏は引退していたのを半年掛けて探し出したのだとか。 -ダイターン3の武器の1つである「ダイターンジャベリン」はカラオケモードには登場するが、ゲーム本編には登場しない。 --これは初期ロットのみで、バグが修正された後期ロットでは「ダイターンザンバー」に修正されている((前述のFの「初期・後期ロット」の見分けポイントとなっている。))。 -『ガンダムW』の五飛は何故か乗り換えができず、他パイロットをアルトロンガンダムに乗せる形で五飛が同機から降ろすと、二度と搭乗できなくなってしまう。 --これは五飛の乗り換え系統の設定ミスによるもので、一度降ろすと「乗り換え可能な機体がない」という判定になってしまうため。 --五飛は加入がかなり遅く、ルートによっては最終話目前で仲間になるケースもある。そして加入したころには最終決戦にむけてのスタメンも決まっている時期であり、本作のアルトロンガンダムの性能はかなり厳しく使うにはプレイヤーの愛が必須なレベル。よほど五飛が好きだったり縛りプレイとかでもなければまず使う機会がないことから、開発側が不具合を発見できなかった可能性はある。 -SS版とPS版、『F』と『F完結編』で微妙に性能の修正を受けた機体やパイロットがおり、それが地味な被害を与えている。 --例えば、ダバは『SS版F』だとレベル39で反応が200になり、2回行動が可能となる。 --一方で『PS版F』は全てのキャラが『F完結編』の精神と反応の成長パターンになっため、ダバはレベル42で2回行動が可能となる。『F』はレベル40までしか上がらないためどうしても2回行動ができず、また精神ポイントも微妙に減ることになる。 ---とはいえ、Fの間にダバのレベルを39にするのは非常に困難であり、ほぼ全滅プレイ必須なため通常のプレイの範疇ではさほど影響はない。だが完結編になると更に症状は悪化し… --『F完結編』においてはレベル39時のダバの反応は最速パターンより一つ遅いパターンに変更されており、2回行動可能レベルは何と52、終盤もいいところである。2回行動の遅さはダバが2軍落ちする要因の1つでもあるため、正に余計な調整と言えよう。 --反応の成長パターンの変更は『SS版F』だとレベル37で2回行動が可能になったルーが、『SS版完結編』及びPS版ではレベル43に変更されている等、この余計な調整はそこかしこに存在している。 --また反応は命中回避にも影響するため、ここでもニュータイプ優遇となってしまっている。 -本作の隠し要素は比較的獲得難度が高く、攻略情報がないとまず気づけないものも多い。シャア専用ザクや夜間迷彩ビルバイン等も例外ではなく、条件の割には実用性が低い。それを逆手に取り趣味として割り切って諦める手も取れる。 --同様に隠しキャラとして『1stガンダム』のセイラを仲間にできるが、条件が総ターン数一定値以下となっている。さらに『完結編』から始めたデータは総ターン数が多めになっていることから『F』から始めないとほぼ不可能であるうえ、その厳しい条件に見合った能力も持っていない。 **ウィンキー補正 ウィンキー補正とは、ウィンキースパロボ独自の仕様である。~ 「敵の10%は余裕で当たるがこちらの90%は軽く避けられる」「シールド防御・切り払いの発生確率が異常に高い」等、ウィンキー時代のスパロボ(特に本作)の命中回避率の不満に由来するものであり、「なんか変な補正が敵に掛かってんじゃないの?」と思われていた。~ 当時はプレイヤーの間で囁かれていた都市伝説であったのだが、''実は現在れっきとした根拠が見つかってる''。 -謎の命中判定 --命中率1~5%の攻撃、及び命中率96~99%の攻撃は、普通に乱数を使った命中判定を行う。~ 一方で命中率6~95%の攻撃は、マップ開始時、リセット直後の各勢力(味方、敵、第3軍それぞれ)の初撃は乱数を使った命中判定を行うが、以降は''「乱数を使った命中判定」の他「必ず被弾」「必ず回避」の3つに分岐する。'' --詳しい説明は長くなる上に複雑なため省くが、要は''命中率6~95%の攻撃に限り、乱数による命中判定とは別の命中判定が設定されていて、これによって表示されている命中率と実際の命中率が明らかに異なっている''のである。 //3つの内のどれに分岐するかは敵味方共に専用の判定用テーブルで決められ、このテーブルは何回当たったか何回避けられたかによって…。 //--詳しい説明は長くなる上に難しいので省くが、要は''命中率6~95%の攻撃は初撃以外33.3%で命中するか、回避され、残りの33.3%でのみ命中率で判定される''のである。 //---表示確率6%は35%になり、表示確率95%は65%となる、と記すとこの仕様の異常さが伝わりやすいか。 //に限り、乱数による命中判定とは別の命中判定が設定されていて、これによって表示されている命中率と実際の命中率が異なっている //等確率分岐であること、初撃のみ表示通りの乱数である記述を発見したので、それを元に編集しました。 //主にスパロボFってサイトのあれの事だよね。あれ全然等確率分岐じゃないだろ --間接的な不具合で先攻側がエネルギー消費型の武器+ビームバリア所持&反撃側がビーム兵器使用の条件を満たすと戦闘画面で先攻側の武器使用時のエネルギー消費が通常より+5(ビームバリア消費分)増加してしまう場合がある。その時点で反撃の被弾は確定となる。たとえば、エルガイムのパワーランチャーはエネルギー消費量が通常10だが、反撃のビーム兵器が被弾確定の場合はパワーランチャー発射時にビームコート発動分の消費量も同時に合算されてしまい15に増加する。 -切り払い・シールド防御の不具合 --切り払いLv9・シールド防御Lv9の発動確率がどちらも全く違う。 ---切り払いLv9は、本来なら9/16の確率で発動するはずが、バグによって発動率100%になっている。 ---シールド防御Lv9は、本来なら9/16であるはずが、これまたバグによりLv1時と同じ1/16になっている。こうなっている原因は、技能Lvに対応したコードがLv8までしか用意されておらず、Lv9に対応した場所に全く別のコードが入っているためである。 --また別のバグとして、一部の敵はサーベルを持っていないにもかかわらず何故か切り払いを発動する事がある。 //---この現象はバンプレストオリジナルのゼイドラムで確認できる。 //↑一部の敵と複数存在することが書かれているのに1ユニット限定のような編集のため、非表示。いちいち追加していくとキリがなくなります。 -100%? --発見報告が少ないためこれもあまり認知されていないが、''命中率100%の攻撃が回避される事がある''。 --切り払い可能な状態の敵が、モーションを表示しないまま攻撃を切り払ってるのが原因と思われる。 --厳密には、「切り払いモーションが設定されてない武器を(内部的に)切り払うと回避モーションになる」というもの。コン・バトラーVの超電磁ヨーヨーなどがそれに該当する。 -と、これらの仕様やバグによって、本作は命中率・回避率など確率関係の信憑性がかなり疑わしくなっている。これがよく言われるウィンキー補正の真実であり、決して「印象が強いせいでそう言われるようになった」だけの話ではなく、言われるだけの根拠が存在しているのである。&br()ただゲームの難易度が高いだけならまだしも、この『ウィンキー補正』に至ってはただの嘘つきであり、SRPGとしてはお粗末で大きな問題である。 //&br()このシステムを作る時間があるなら他を改善することもできたはずが、態々こんな複雑な仕様を実装した事も意味不明。 ---- *評価点 -インフレした火力は自軍も備えているため、要点を押さえてプレイするとサクサク敵を落とせて快適なプレイを楽しめる --2回行動も相まって攻めが非常に強いSLGであることを理解し、「MAP兵器+長射程を絡めて先手必勝を心がける」「仮に受けに回るとしても2回行動+長射程を想定した位置取りをし、常に頓死を想定して予防として「閃き」や「集中」、「みがわり」などの精神コマンドを使う」「敵増援を出来る限り自ターンで出し、その場で壊滅させ、さもなくば囮を用意する」「強気・超強気の敵パイロット機は気力が上がる前に「挑発」で誘き出し、必要に応じて「脱力」や「激励」のサポートも絡める」「強力な武装を持つユニットを用意し、精神コマンドと絡めて一気に強敵を撃破する」といった点を心がければスムーズに攻略できる。 --これらの要素は、シリーズの中でも本作ならではの特徴であり、それゆえ今でもコアな愛好家が存在している。~ また、一見キャラゲーらしからぬシビアさと言われがちだが、本作より参戦した「イデオン」「トップをねらえ!」「エヴァンゲリオン」は、上記の戦術と非常に相性がよい。シナリオにもしっかり絡んでいることから、新規参戦を優遇するという役割はしっかりと果たしていると言える。 -SS版は使用されているパッチの高性能さとそれを見事に引き出した担当者の優れた手腕により、BGMのクオリティが非常に高い。 --一方で、バックで流れているドラム(ファンの通称:セガドラム)がバンバン喧しいとの意見もある。 --それを踏まえてか、F完結編では「熱風!疾風!サイバスター」など一部BGMの打ち直しが行われた。 -合体・発進ムービーはCGではなく、実際に放送されていたアニメをほぼそのまま使っている。発売当時は手抜きだと批判されていたが、後年のスパロボでは殆ど顧みられることの無かった要素なので、現在では再評価の声もある。 --アニメが(当時は)存在していない真・ゲッターとマジンカイザー、グルンガストのムービーはCGで、こちらも当時としてはかなりの出来栄えである。 -今作で採用された新システムには、後年のスパロボにも引き継がれた便利で画期的なものが多い。 --特に、強化パーツの入手が、煩わしい「マップの探索」から「敵を倒して入手」に変更された点は大きい。 --『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL>スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』から修理及び補給により経験値が手に入るシステムを逆輸入し、また修理されたユニットとのレベル差により経験値に補正が入るようにされたため、サブユニットを育てやすくなった。 ---不便だった『第4次』の修理装置、補給装置の弾数制が廃止され再び無限となったことも育成のしやすさに一役買っている。 --戦闘終了後に「残り精神ポイント×2」分の経験値が入る。修理・補給ユニットの専属パイロットにとっては貴重な経験値ではあるが、このシステムのせいで精神コマンドを気持ちよく使い難い(使うと獲得経験値が下がってしまう)と言う事もあり、後の作品には採用されていない。 --以降のスパロボでは、本作のシステムを土台に、何らかの「追加」を加えるようになっていく。 -リメイク元の『第4次』ではフェードアウトしていたハマーンを生存させ、場合によってはシリーズ初となる自軍加入を果たせるようになった。残念ながら鬼のような強さを誇ったキュベレイは入手出来ないが、ハマーン様の能力値は敵仕様のままなのでファンネル搭載機かF91に乗せてやれば物凄い戦果を挙げてくれる。 -隠しユニットの数が多く、初参戦である『トップをねらえ!』からはシズラー黒((本作品ではシズラーブラックと表記))が入手可能で、『エヴァンゲリオン』においては、隠しルートとなる「人類補完計画ルート」が採用された。 --また、スパロボでは初めて師匠こと東方不敗がマスターガンダムと共に参入する。非常に強力なユニットとなっており、終盤では「石破ラブラブ天驚拳」の代わりに「石破究極天驚拳」が見られるなど、贅沢三昧となっている。 -発売前から鳴り物入りで喧伝された新システム、「DVE」「ひとことモード」が絶大な効果を上げている。 --『イデオン』関連のイベント、前述の東方不敗との決戦イベントはセリフの殆どがDVE。 ---開発スタッフが『イデオン』に注いだ愛は凄まじく、コスモの「こんな甲斐のない生き方なんぞ俺は認めない!」とか、カーシャの「そうよ、みんな星になってしまえー!」など、本編では殆ど再現されていない『発動篇』のセリフまで収録されている。発動篇以外のセリフもあって、とても挙げきれない。 --『ガンダムZZ』のシャングリラ組もセリフが非常に多く、原作の不倫疑惑イベントまである。エルの「''艦長もやもめ暮らしが長いから''」のセリフが聞けるのは、後にも先にも本作だけ。 --またそれまであまり目立っていなかった『ダンバイン』のエレ&エイブやトッド・ギネスはDVEによって存在感を見せており、中でもトッドは上述した逢坂氏のエピソードも功を奏したか完結編を含めかなり気合が入っている。 --更にはオリキャラでも敵同士でDVEのやり取りを交わすキャラがいる。だからこそ主人公には何もないのが気になってしまうが…。 -キャラ辞典の「ひとことモード」では、戦闘員と同じ声優である非戦闘員も喋ってくれる。例えば、セイラ・マス役で井上瑤女史が出ている三条レイカやフォルモッサ・シェリルなど。 --ただ、サリィ・ポォは冬馬由美女史が『F91』のセシリー・フェアチャイルド役で出ているのに喋らない。 --また子安武人氏、速水奨氏、松井菜桜子女史の3名は本当に一言しか喋ってくれない。 --『スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本(セガサターン版)』によると、このキャラによって喋るセリフの数に差がある原因は、「ひとことモードは開発途中で付け加えられたシステム」だからであるという。実装決定前に声を録音していた声優のセリフは少なく、実装後に録音した声優は逆に本編では使わないようなセリフまで録音したため多くなっている。 ---特に『第4次S』や『新スパ』で声のついていたキャラは新録されていないキャラも多く、そのためアムロや甲児などはメインキャラなのにDVEが存在しない。逆にハサウェイには『新スパ』での音声ライブラリがあったため、戦闘員でもついで出演でもないのにひとことモードで喋る。 ---- *総評 事前から発売後まで雑誌での取り扱いも大きく売れ行きはよかったものの、シビアなゲームバランスと謎の不具合の数々とユーザビリティの悪いシステムでも話題となる作品。~ 厳しい言い方をするなら当時の『ガンダムW』『エヴァ』などの人気の高まりにより起きたロボットアニメブームのおかげで「様々なロボットアニメが一堂に会する」と言うお祭りゲーの需要が高まったため急に売れたとも言える。~ 散々延期された挙句前後編に分割され、延期してなおゲームバランスに無視できない問題が多々あるのを見る限り、当時の開発現場が相当混乱していたであろうことが窺える。 一方、当時のスパロボシリーズは本作に限らずゲームシステムはあまり重視されておらず、良くも悪くも、「ゲーム性」よりも「お祭りゲー」であることに重きを置いていた節があった。こうした方針が転換されるのは、次回作となる『[[スーパーロボット大戦64]]』以降となる。 //アヴィエスレルムの初見殺しがあるにせよ、バグの産物でもあるとはいえ64は今までと比べると一気に難易度が下がってる。 分割販売・バランスに問題・バグが多い等の問題を抱えている一方、ネットなどでは話題になることも多く、本作を愛好している人は決して少なくはない模様である。~ 現在でも手ごたえを求めて遊ぶ人がいたり、この超難易度のゲームで縛りプレイを行ったり、かなり詳しい攻略サイトが出てきたりする点からも窺える。もっとも今から遊ぶ場合はどうしても時間がかかったりする点や、自分のお気に入りのユニットだからと容易に活躍させられるとは限らないという点などを考慮し、『64』以降や『第4次』以前とは違った独自のプレイ感覚への慣れを要求されることを覚悟して臨むべきだろう。 ---- //位置がおかしいので移動。 *移植版 SS版発売から約1年後にPSに移植された。主な相違点は以下の通り。 -一部のバグの修正。 -SS版では『F』→『完結編』で仕様が変更された部分があったが、それらを完結編仕様で統一。 -BGMが変更。PS音源の問題もあるがアレンジの評価が全体的にあまり良くない(アレンジというよりはもはやリミックスである)。~ 主人公BGM「TIME TO COME」やオリジナル敵幹部の戦闘BGM「VIOLENT BATTLE」は大幅な変更が加えられており、「ダンバイン」、「グレートマジンガー」のBGMは音程のずれがある。~ ただ全てが悪いわけではなく、リューネの戦闘BGM「フラッパーガール」や大ボスの戦闘BGM「ARMAGEDDON」の様にPS版アレンジの方が評価が高い曲もある。また「VIOLENT BATTLE」は落ち着いたトーンへと変えられた結果得体の知れない不気味さが出たとして、普段の口調と敵対した時の強さのギャップが凄まじい敵幹部のゼブにはこのアレンジの方がいいとの声も少なからずある。 --魔装機神組のBGMはSS版はLOE準拠のアレンジだったのに対し、こちらは第4次までの旧来のものに差し戻されている。 --ちなみにBGMはSS版ではBGM担当が藤本大輔氏1人であったのに対し、PS版ではSS版を担当した藤本氏が退社していたため代わりに稲田義広氏、藤原達也氏、寒川真澄氏の3人がサウンド制作にあたったという話。 -『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』とゲスト三将軍の戦闘BGMの変更(「MAIN TITLE」→「νガンダム」)。 --どちらも曲単体としてはなかなかの名曲なのだが、やはり変えられた事に対する不満は大きい。 -ハードの仕様の都合上、セーブ、及びロードが長くなった。 -コロニーなどの一部オブジェクトが変わっている。 -SS版では主人公設定のときに誕生日を本体の時計と同じ日にすることでエヴァのキャラクターが祝福してくれる裏技があったが、PSには時計がないので当然削除されている。 -クイックセーブすると、ゲームオーバー時にタイトルまで戻る。セーブさえしなければ一応全滅プレイは可能。 -ゲームバランスの酷さは相変わらず。NPCに信頼(回復コマンド)が使えない分余計に難しくなっている。 -『F』『完結編』それぞれに同梱されている応募シールを、『[[全スーパーロボット大戦 電視大百科]]』に付属の応募用紙に貼って送ることで、「超合金マジンガーZ(第1期の復刻版)」がもれなく貰えるキャンペーンが存在した。 *余談 -本作の後、スパロボシリーズはウィンキーソフトが本作のPS移植版や旧作リメイク版の『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]』を手掛けた後、バンプレストが子会社として自社スタジオのバンプレソフトを立ち上げて『α』の開発を行うようになり、外注作品もウィンキーソフト以外の会社が手掛けるようになるなど、ウィンキーソフトは2010年発売のDS版『魔装機神』までスパロボシリーズの開発に一切関わらなくなる。その辺りの経緯が公式に語られたことはないが、本作のSS版発売が大幅に延期されたあげくに分割発売となり、完成品もゲームバランスが悪く、しかもバグだらけであった事が原因だという説もある。 --2023年8月に、「X」((旧名ツイッター))において、本作のプロデューサーである寺田氏から当時の開発状況についてある程度の裏話がなされた。それによると、制作スケジュールが壮絶なまでにタイトで、バンプレスト、ウィンキーソフト共にスタッフが満身創痍になっていたことがうかがえる((セーブデータバグに関しても、ある程度把握していた模様。無論、多忙ゆえにユーザーから許してもらえるとは思っておらず、プロデューサーを退いた今もなお、深い反省の意を示している様子。))。 --その後、提携を復活させ魔装機神シリーズを再開させることが出来たが評価・売れ行き共に芳しく無く、半ば打ち切りに近い形でシリーズは完結。そして2015年、ウィンキーソフトは多額の負債を処理できず破産申請、敢え無く倒産の憂き目を見ている。 -本作の開発が大きく長引いたため『魔装機神』と『新スパ』の続編がお蔵入りになったが、前者は2011年にPSPで『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]』として発売された。 -SS版予約特典に『スーパーロボットシューティング』限定版付属の人形セットが流用されている。 --そのままではなく新規参戦のエヴァ初号機がセットに追加されている。 -『逆襲のシャア』のキャラ、ネオ・グランゾン、などが没データとして残っている。 -あまり知られていないが、一般的に『α』から認知されている熟練度システムは、実は本作から採用されている。 --しかし熟練度を獲得できるシナリオは『F』の僅か10のみであり、それによって内容が変化するシナリオは『ヒイロとリリーナ』及び『南海の死闘』の2つだけ。~ 獲得した熟練度をゲーム内で確認する方法すらもなく、作りかけで放置されたと思わしきシステムとなっている。 --またSS版後期ROMでは、熟練度によって変動した敵からバリアジェネレーターを高確率で、超合金ニューZを低確率で入手できる。~ ちなみに前者は装備しても何の効果もない没になった強化パーツ、後者は本来は『完結編』でしか入手できないはずの強化パーツ。~ どちらも本来なら入手できないはずの強化パーツであり、やはりこちらも作り込みの浅さが窺える。 -後に信頼補正と呼ばれるシステムが本作にもマスクデータとして採用されている。特定のパイロット同士が近くにいると攻撃力や防御力が上がるようになっている。 --レベルが上がるとかなり大きな効果になるのだが、攻略本等にも載っていなかったので解析や研究が進むまであまり知られていなかった。 -『F』前半で多く出てくる「DC兵士」などザコ兵士のセリフがやけにヘタレている。ヘタレ型一般兵の担当は菊池正美氏と島田敏氏であったが、菊池氏が普通に弱そうなのに対し島田氏のものはやたらに気合の入った弱さ(雄叫びがやけっぱちの悲鳴にしか聞こえない、頻繁に声が裏返る、といった具合)を見せ付けている。&br()そんなヘタレボイスがα、GCなどに流用され続けた結果、いつの間にか島田氏が当てたザコ兵士は「島田兵」と呼ばれ一般兵の代名詞となった。この島田兵は寺田Pからも「キング・オブ・一般兵」の称号を授けられ、後の作品で島田氏が演じたキャラクターにも「○○島田兵」とネタにするプレイヤーも現れる事に。 //--後に『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』にて、『[[D>スーパーロボット大戦D]]』に登場した敵キャラのコンターギオの声を島田氏が担当し、「ネームド島田兵」などと呼ばれている。 //--その続編の『スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ』でも、『[[J>スーパーロボット大戦J]]』のオリジナル組織「フューリー」の幹部として追加された敵キャラであるカロ=ラン・ヴイの声を島田氏が担当している。 //この先島田氏が声担当するキャラ増えるたびに表記増やしてくのか?ってことになるのでばっさりカット //島田氏が担当するキャラが増えるたびに表記を増やすと長くなってしまうので、簡潔に追記しました。 --「エリート兵」以上のパイロットで郷里大輔氏の演技もアドリブが入っているようでかなり趣がある。雄たけびや「うぅ…(ああぁ…)パワーが…違い過ぎる…」は聞いていて印象深い。 -講談社の児童誌『月刊コミックボンボン』にて本作の4コマ「パロディギャグ競作」とコミカライズ「リアルストーリー」が連載されていた。特に後者は開始時に表紙で「長編まんがスタート」と銘打たれ、新連載から2号連続で掲載順トップという力の入れようであった。 --しかし、98年4月号の編集長交代の煽りを受けて2つとも連載が終了。後者に至ってはたったの4話だけしか連載されなかった。しかも3話以降はゲーム内容と無関係のオリジナルストーリーとなっており事実上は2話打ち切りである。最終話はオリジナルキャラの少年たち((うち1名は作者のおーくらやすひろ氏が本作の前に執筆していた「ボンボン新人まんが大賞募集まんが」の主人公に酷似している))がメインでゲームの登場キャラは最終盤にしか登場せず、主人公のミーナに至っては未登場である。図らずも完結編における主人公の空気化を先取りする形となってしまった。 --ちなみに4コマを連載していた漫画家・冬凪れく氏はこの時の連載分ギャグ漫画を同人誌として出版している。 -賛否両論ある作品でありながら今なお人気が高い本作であるが、発売日当日に店の前に早朝から行列が出来たり、完結編発売時にはその様子が報道番組で取り上げられたりするなど、当時から話題性があった。 -今は亡きケイブンシャから出された『完結編』の攻略本が、使えないユニット・キャラや存在感のない敵に対し容赦のない罵声を浴びせており、一部で有名である。 --しかもSS版『F』・『完結編』とPS版『F』・『完結編』それぞれ4つに加えさらに狭く深い攻略をしている『一生楽しむ本』SS・PSと計6冊もあり同じキャラでも紹介の仕方が違っている。中には1ステージごとに、スタッフである阪田雅彦氏と寺田貴信氏のコメントが挿入されているというものも。 --体裁の関係か、なかなか今では見られない文面の砕け具合に時代を感じてみるのもいかがだろうか? ---ウィンキー時代の他のケイブンシャスパロボ攻略本も結構独特なレビューがされているので古本屋などで探してみるのも面白いだろう。 --ソフトバンクからも攻略本が出ており、こちらも負けず劣らずの辛辣かつ脱線した内容のコメントが多く、別の意味で読みごたえがある。 //↑攻略本のネタまで動画載せる必要がないので削除。「必要最低限」を心がけましょう。 -本作の女性主人公の声優は、林原めぐみ氏、宮村優子氏、緒方恵美氏と、本作初参戦のエヴァンゲリオンの主要人物が主に担当している。~ 残る一人も、トップをねらえ!の主人公役である日髙のり子氏が担当。彼女の起用は声優陣の出演したアニメ制作会社がガイナックスであるという共通点からだろう。 --ちなみに男性主人公の声優陣は難波圭一氏、堀内賢雄氏、石野竜三氏、関俊彦氏であるが、この4名には「非主人公でガンダムを操縦したパイロットを演じたことがある((それぞれ順番にカツ・ジャミル・五飛・デュオ))」という共通点がある。(難波氏の演じたカツもMk-IIを操縦している。) //修正および集約 ----
//ガンダムマークツーは「Ⅱ」だと環境依存なので「II」と書く #contents() ---- *スーパーロボット大戦F 【すーぱーろぼっとたいせん えふ】 *スーパーロボット大戦F 完結編 【すーぱーろぼっとたいせん えふ かんけつへん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B000069THZ,image=https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/755/4983164733051.jpg,width=160)[[高解像度で見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/755/4983164733051.jpg]] [[裏を見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/756/4983164733051u.jpg]]&br;&amazon(B000069TI1,image=https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/757/4983164733082.jpg,width=160)[[高解像度で見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/757/4983164733082.jpg]] [[裏を見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/758/4983164733082u.jpg]]|CENTER:&amazon(B000069TIX,image=https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/759/4983164734386_1L.jpg,width=160)[[高解像度で見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/759/4983164734386_1L.jpg]]&br;&amazon(B000069TIY,image=https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/753/0ba97afc20d2cab7dfed1729277413b6.jpg,width=160)[[高解像度で見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/753/0ba97afc20d2cab7dfed1729277413b6.jpg]] [[裏を見る>https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/2499/754/87e6c71f4e48af925617c8a10bd099f4.jpg]]| |対応機種|セガサターン&br()プレイステーション|~|~| |発売元|バンプレスト|~|~| |開発元|ウィンキーソフト|~|~| |発売日&br()(F/完結編)|【SS】1997年9月25日/1998年4月23日&br()【PS】1998年12月10日/1999年4月15日|~|~| |定価|各7,140円|~|~| |レーティング&br()(F/完結編)|【SS】セガ審査:全年齢推奨(両方)&br【PS】CERO:A(全年齢対象)/CERO:B(12才以上対象)((ゲームアーカイブスで付与されたレーティングを記載。))|~|~| |廉価版/配信((両者共F/完結編は同時発売。))|PlayStation the Best:2000年12月7日/各2,940円&br()ゲームアーカイブス:2011年11月9日/各1,200円|~|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|~| |ポイント|全体的に敵が強い&br()全体的に宇宙が苦手&br()全体的に''踏み込みが足りん!''&br()''ニュータイプにあらずんば人にあらず''&br()&bold(){別次元のイデオン}|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズ]]''| ---- *概要 元々は『[[第4次スーパーロボット大戦]]』(実質的には『第4次スーパーロボット大戦S』。以下『第4次』)に若干の新要素を加えた上でセガサターンに移植するという企画から生まれたソフト。~ しかし参戦作品やシナリオ内容が大幅に変更され、ほぼ別物として世に出た。 発売予定日が三度も延期され、ようやく確定したかと思えば『完結編』が発表されるなど、相当に難産な作品であった。~ 初となる『エヴァンゲリオン』の参戦や、待たされたこともあり、当時のユーザーの期待は非常に高かったのだが…。 #region(参戦作品一覧) ★マークは新規参戦作品。※はゲーム内での登場作品表記が『オリジナル』な作品。 『第4次』に参戦していた『勇者ライディーン』・『UFOロボグレンダイザー』・『闘将ダイモス』・『無敵超人ザンボット3』は不参戦となった。 -マジンガーZ -グレートマジンガー -ゲッターロボ -ゲッターロボG -真・ゲッターロボ(原作漫画版) ※ -機動戦士ガンダム -機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 -機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY -機動戦士Zガンダム -機動戦士ガンダムZZ -機動戦士ガンダム 逆襲のシャア -機動戦士ガンダムF91 -機動武闘伝Gガンダム -新機動戦記ガンダムW -★新機動戦記ガンダムW Endless Waltz((ウイングゼロカスタムとトールギスIIIが機体のみ参戦。ゲーム内での登場作品表記は『新機動戦記ガンダムW』。)) -★M-MSV((フルアーマー百式改と量産型νガンダム2種。ゲーム内での登場作品表記は前者が『機動戦士Zガンダム』、後者が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。)) -無敵鋼人ダイターン3 -★伝説巨神イデオン -聖戦士ダンバイン -重戦機エルガイム -超電磁ロボ コン・バトラーV -戦国魔神ゴーショーグン -超獣機神ダンクーガ -★トップをねらえ! -★新世紀エヴァンゲリオン -魔装機神 THE LOAD OF ELEMENTAL ※ -バンプレストオリジナル ※ #endregion ---- *問題点 バランス調整不足により、全スパロボシリーズでも最高クラスの高難易度になってしまっている。詳細は『F』『F完結編』それぞれに分割して後述。 -メディアがCD-ROMであるためロード時間がやや長く、また戦闘アニメのテンポが悪い。 --当時のスパロボには戦闘アニメのスキップ機能が無かったため、1回1回の戦闘に非常に時間が掛かる。 ---この仕様については、スタッフが当時の雑誌インタビューで[[「戦闘アニメのスキップ機能を持たせる事はできたが、折角作ったのだから飛ばさず全て見て欲しかったので搭載しなかった」>ファイナルファンタジーVIII]]と答えている。しかし厳しい言い方をすると、これでは戦闘アニメを見るか否かの選択をプレイヤーに委ねさせる事を放棄したと思われても仕方ないとも取れてしまう。 ---戦闘スキップ不可が一番煩わしいのは消化試合の時で、自軍の無双が確定している状態のものをスキップできずにずっと見続けるのは流石に苦痛と思われてもやむなしだろう。 --しかしその戦闘アニメも出来が良いとは到底言い難く、ぶっちゃけ''SFCの『第4次』と大差ない''。 ---静止画の立ち絵をベースに攻撃エフェクトを加えた程度であり、EVA弐号機のプログナイフやNT-1のライフルに至っては、「握り拳に武器のドット絵を重ねただけ」というお粗末な代物。一部の武器は色やエフェクト、効果音も原作からすればおかしな点が多い。 ---当時のゲーム雑誌でスタッフが「今作ではユニットがちゃんと動くようになっていて、ヴェスバーを出す時にも腕が滑らかに動くんですよ」等とコメントしていたが、実際は全く動いていない。~ もっとも『第4次』ではそもそもヴェスバーの武器グラフィックすらなく、F91の額からビームが出るだけだった。つまり今作はヴェスバーの武器グラフィックが用意されただけ進歩していると言えなくもない。~ だが『スーパーロボット大戦EX』において既にヴェスバーの動きは表現できており、もっと言えば動きも本作より滑らかである。 ---後述で問題視されているZガンダムのハイパーメガランチャーは今回初めて武器専用グラフィックが追加されたのだが((正確には第2次の戦闘グラフィックで装備しているが、武器ごとで装備のグラを変えるというアニメーション演出がなかった))、既存作品の立ち絵に無理やり持たせているので、長尺の銃身を左腕一本で構えるという違和感バリバリな攻撃演出になってしまった。おまけに原作と色も違う。 ---ちなみに『[[新スーパーロボット大戦]]』(以下『新スパ』)の戦闘アニメは、機体やパイロットのカットインを多用したり、戦艦のメガ粒子砲が画面一杯に広がるほど巨大だったり、コマ数こそ少ないが手が動いていたり、ローテクながらも相当な工夫を施していた。なぜ退化してしまったのだろうか? ---ビームライフル発射時のエフェクトは過去作と比べれば確かになめらかな動きでこだわりは感じる。 ---開発スタッフが折角作った戦闘アニメで全ユニット中一番動いているのは''生身のマスターアジア''だろう。このゲームって"ロボット"大戦ですよね… --本作は必ず「キャラが喋り終わる→攻撃」の手順を踏むため、ロード時間とは別に、選択した武器によっては戦闘アニメのテンポが非常に悪くなる。 ---例としてZガンダムのハイパーメガランチャーをあげると、ボイスが流れ、武器を構えてゆっくりと後退し、その後発射…という長い工程を踏む。((ビルバインのオーラキャノンも似たような演出になる。))どうやら攻撃演出が同じものは大半がユニット同士で表示される座標を共有している模様。そのため攻撃時に発射口をいちいちその座標に合わせるという内部処理がされているようである。 ---ちなみに『ZZ』のイーノやプルツーなど極一部のキャラクターだけは、何故か台詞と同時に攻撃する他、「ファンネル」や「ハイファミリア」等のビットタイプの武器を使う場合も、台詞と同時に攻撃する。当然そちらの方がテンポは良い。 ---サイコミュ式ビームソードや酔舞・再現江湖デッドリーウェイブ、Gガンダムのフィンガー系統の武器なども台詞が終わる前に攻撃を開始する。技やキャラごとに個別に設定されているのか、はたまた何かしらのバグなのかはわからないが、テンポよく出来るなら全武器をそうして欲しかったと言うのが概ねのプレイヤーたちの感想であろう。 ---ちなみに、本作より1年半近く前にPSで発売された第4次スーパーロボット大戦Sでは(一部キャラにしかボイスが付いていないとはいえ)台詞と行動が同時に開始されるため非常にテンポも見栄えも良い。なぜ同じように作れなかったのか… -機体&パイロットの性能や能力値の格差が大きく、それを補完する手段も乏しい。同レベルにおける射撃値を例にすると、『第4次』では強キャラは120、弱キャラは100程度だったが、本作では強キャラのアムロが224、弱キャラのバーニィが181と、40以上もの大差が付いている --強化イベント等はごく一部で、基本的にパイロットはレベル上げ・機体は改造と強化パーツのみでしか強化は行えない。~ もっともそれがシリーズの伝統ではあるが、明らかに能力不足のまま使い続けなければならない事が問題なのである。 --原作における脇役キャラが弱いのはまだ分かるが、主役でありながら明らかに弱く設定されたキャラが複数存在してしまっている。 //実はこれは''意図的な調整''であり、双葉社から発売された攻略本「スーパーロボット大戦F ディープファイル」のインタビューにて、''「正直(オールドタイプは)強くする気がなかった」''とコメントしている。どういう思惑があったかは不明だが、キャラゲーとして、それ以前シミュレーションRPGとして、その調整が正しかったかどうかは言うまでもないだろう。 //「スーパーロボット大戦F ディープファイル」にこのようなインタビューは収録されていません。別の書籍と勘違いしていると思われます。 ---この点において、特に槍玉に挙がりやすいのが『0083』のコウ・ウラキである。~ 『第3次』『EX』『第4次』のコウは粗はあれど決して弱いキャラではなく、育成や運用を間違えなければ十分に使えるキャラだった。~ 一方で本作では、明らかに2軍と断言できるほどに弱く調整されており、特に回避値はUCガンダム系で下から数えた方が早いほど低い。~ 辛口で有名な某攻略本では「努力を覚えるためレベルは上げやすいが、いくら努力しても底が見えているため、育ててもむなしいだけかも」とまで書かれてしまった。なお実際には、集中も必中も持たないので努力させることさえ難しい。 ---同じく槍玉に挙がりやすい『ガンダムW』のWチームは、オールドタイプ云々とはまた別の微妙な調整が行われている。~ Wチームは『F』序盤~中盤で強敵として登場する都合上、ある程度はプレイヤー側が攻撃を当てられるように反応/回避値は低めに、~ 一方で強敵としての耐久力を表現するために切り払い/シールド防御はかなり高めに…というパイロットステータスに調整されている。攻撃力と命中値は決して低くないが、回避値は僅かにコウを上回る程度。ただしデュオのみ自軍オールドタイプNo.2の高い回避値を誇っている。~ 勿論この調整自体は決して悪い事ではない。問題なのはこの敵時のステータスのまま、『完結編』で自軍に加入する事である。~ この低いステータスでは、数値がインフレした『完結編』の敵の前には避けられないし当てられず、高めの機体性能も殆ど活かせない…という何とも中途半端な事態になってしまった。 --悪い事に、命中・回避を補う精神コマンドを覚えない味方パイロットも多い。それらの補助がない場合、よほどパイロットステータスや機体の運動性が高くない限り戦闘は困難。特に完結編の大ボスクラスになると能力が高くても命中/回避を補う精神コマンドは必須。 -地形適応・命中率・回避率に関するバランス取りが非常に悪く、自軍内の格差や高難易度を助長している。 --一部のパイロットは特殊な技能・システム((UCガンダム系=ニュータイプ及び強化人間(命中・回避・ファンネルの射程)、ダンバイン系=聖戦士(回避・最強武器の攻撃力)、EVA系=シンクロ率(命中・回避・攻撃力)等。))により命中率や回避率が上乗せされる。しかし本作、特に『完結編』は''その補正ありきで難易度が調整されているとしか思えないほど敵の運動性が高い''。非NTのキャラは成長率でも差を付けられ、おまけに精神コマンドの利便性に欠けている者も多い。 ---これらの補正がないキャラは悲惨の一言であり、『''ニュータイプ(と強化人間と聖戦士)にあらずんば人にあらず''』という風潮さえ生まれた。特殊能力の概念が存在しない参戦作品は全員まとめて2軍落ち、良くてせいぜい1軍半…という、スパロボシリーズとしてはもちろん、SRPG全体で考えてもあり得ない事態になっていた。 ---一方で『新スパ』にあった強化系特殊能力は、ダンクーガの野生化やマジンガーZのマジンパワー等ごっそり撤廃されている。保守的なのか革新的なのかはっきりしないところである。 --地形対応:宇宙のずさんな調整 ---従来はユニットの地形適応は「Aが良い・Bが普通」、もしくは地形適応の概念もなかったのだが、本作からは「Aが普通」となった。本作はダメージ計算式の中で地形適応が占める割合が大きく、数値がインフレした終盤戦ではA=1.2倍とB=1.0倍とでは、元々の数値の大きさから結構な差として出てきてしまう。 ---本2作の後半はほとんどが宇宙である。従って宇宙の適応がAではない機体・パイロットの大半は『完結編』で弱体化してしまう。しかもパイロット・機体の適応値双方がAでないとBと判定されてしまう(適応Bのパイロットが適応Aの機体に搭乗=適応B扱い。逆もしかり)。 ---また宇宙適応というものは、地上戦で空中戦適応を付けてくれるミノフスキークラフトのようなフォローする手段がほとんど存在しない。フル改造ボーナスで機体側を補うしかないのだが、金が掛かる上にパイロットの適応の悪さはカバーできないので、前述の仕様と相まって無意味となることもある。機体自体の宇宙適応はAでありながら、パイロットの宇宙適応がBのためこのような事態となっているケースも少なくない。そのため、ゴーショーグン、コン・バトラーV、マジンガー系、ダンバイン系、EVA系は分岐点からずっと宇宙戦が続く『完結編』においては作品単位で不遇と言える。主題歌の歌詞に「宇宙スペースNo.1」と出てくるゴーショーグンはこれのせいで『宇宙Bの宇宙スペースNo.1(笑)』等と皮肉られた。ただしEVAは、シンクロ率とA.T.フィールドの存在により、きちんと改造を施せば宇宙でも十分活躍できる。 ---魔装機系4人組(+リューネ)は全員まさかの宇宙B。ちなみに『第4次/S』のマサキとリューネは宇宙Aであり、格闘値より射撃値の方が高いというステータスだったが、本作の2人は宇宙Bで格闘値の方が高いというステータスである。一体何の嫌がらせだろうか。 ---真・ゲッター2は、地形適応自体は宇宙Aだが、最強武器が『第4次/S』や『新スパ』のミラージュドリルから、宇宙では使用できないドリルテンペストにわざわざ変更されている。最大火力が大幅に減少した他、燃費も悪化、更には装甲や後述する限界反応の低さの関係で回避要員としても弱体化してしまっている。 ---リメイク元の『第4次/S』の時点で、「烈風正拳突きが宇宙では使えない」「GP-03デンドロビウムが実質2マップしか使えない」「地上戦が多いにもかかわらず大半のMS系機体の陸適応がB」等の問題点が目に付いていた。本作では真・ゲッター2の件、各魔装機神系の件、各スーパー系の件等、宇宙適応の杜撰な調整がより際立っている。 //たとえ宇宙で使えたとしてもドリルテンペストを使うことなんてまずない(消費ENが多すぎて雑魚戦で使っていては肝心のストナー用のENが無くなる、ボス戦は当然ストナーを使うのでテンペストは使わない)ので、対雑魚戦あるいは分身による回避要員という真ゲッター2の運用目的からすれば大した問題ではない。 //↑燃費悪いっつっても、真ゲ1のメイン武器であるゲッタービームより300高威力で・消費EN差はたった10なんだから誤差の範囲では。終盤だと補給持ちも結構いるし。そもそもこれは実用云々の記述ではなく、「開発側の宇宙適応の杜撰な調整を指摘した記述の一つ」のように思えるけど…。 //実際にプレイすればわかるがゲッタービームも燃費の悪さから使われない武器。機体そのものは不遇じゃないし、起用点も存在するんだから他の機体と同レベルの問題点とするのは間違ってると思う //↑「実害があるかないか」ではなく「開発の宇宙適応の甘い調整を指摘する一例」だといつになったら理解できるのですか? --元々の能力値やMAP兵器等に目を付けて、普通のユニットよりテコ入れするような使い方をすれば戦える。しかし敵の最高レベルの上がり方が緩やかで、最高でも60止まりの状況では2回行動も修理/補給で時間をかけなければならなかったり、他の機体に回す改造費用を削る羽目になったり、それを稼ぐために全滅プレイも覚悟したり…と、時間にはまるで優しくない。 --スーパー系はこの中途半端な改革の影響を見事に受けてしまっている。パイロットの命中回避が大抵低く、運動性も全体的に低いため、先へ進むと雑魚にすら攻撃が当たらなくなっていく。こうなると、1ターンだけ必ず当たる「必中」を使ってボスキラーを担うくらいしか使い道がない。 ---本作のスーパーロボット系はTVアニメを意識したのか必殺武器の消費ENを従来作品より高めに設定されているとのことで改造しても各話でせいぜい2発くらいしか使用できなくなってしまっている。本当にボスキラーでしか運用が難しい。原作での各話の使用頻度が少ないからとの理由で消費ENと最大ENのバランスを独自解釈してしまうのはいかがなものだろうか? --そこまでしなくとも後半は防御力の成長が緩い中ダメージインフレが進むせいで「魂」を掛けたリアル系と、魂を覚える主人公機、そして気にしない人ならイデオンの攻撃で殆どのボスが楽に倒せてしまう。こうなってしまうと、10段階改造解禁後ならスーパー系は殆ど無用…と言いたいところだが、実は落とし穴だったりする。 --『完結編』に登場するスーパー系は運動性が高く、改造も6段階以降は費用が高い分効果も高いので、金さえつぎ込めばザコに当てられるようにはなる。だがそれよりも武器を改造して命中率は「必中」で補う方が効率がよく、資金繰りが悩ましくなっている。1機フル改造を狙うのならともかく、使いたいユニットが沢山いる人には辛い。 ---「スーパー系・宇宙A・強力な必殺武器」という3つの条件を併せ持つユニットは、真・ゲッター、イデオン、ガンバスター、グルンガスト、強さが1歩遅れてダンクーガが加わるぐらいである。特にイデオンは攻撃力9999、射程∞のMAP兵器という規格外すぎる性能のイデオンソード、イデオンガンを持っている。さらにダメ押しとばかりにパイロットの一人が「魂」を使える。~ このため、「イデオンとイデゲージ増加要員以外何もいらない'等と主張する者もいた。ただし、この機体はどうしてもクリア出来ない時の救済要員としての色合いが濃いうえ、イデゲージが上がりすぎると制御不能になって味方を攻撃したり、「イデが発動した(全宇宙の生命体を滅ぼした)」としてゲームオーバーになるというリスクも背負っている。 ---ダイターン3は宇宙Aに加え、実弾武器と格闘武器を切り払って無効化する「切り払い」やダメージを半減するシールド防御の発動LVが高め、といい事尽くめのように見えるが、一人乗りのため精神ポイントのやりくりが厳しく、更に本作の万丈は「魂」を習得しないため『第4次』ほどの爆発力がないのが残念。 //超電磁スピンとサンアタックの攻撃力差はわずか100だし、ストナーサンシャインだってサンアタックと同じ攻撃力だ。その上サンアタックの必要気力はそれらより低い120。超電磁スピンとの実ダメージはパイロット能力差で簡単に逆転する。宇宙なら地形適応差でなおさら。機体性能もHP9000装甲2000は十分高い。そもそも本作のスーパー系に機体能力なんてほとんど関係ないと言ってしまってはそれまでだが //サンアタック3600とストナーサンシャイン4100のどこが同じ攻撃力なんだ。ケイブンシャかどっかのF完攻略本を見たのかもしれないけどあれF時点の没データが混じってるぞ。 ---隠し機体のシズラーブラックも宇宙Aでパイロットのユングが(スーパー系の中では)2回行動レベルが早いという強みはあるが、ユングが必中と熱血or魂を習得しないため火力不足な上、ボスはおろか雑魚にすら攻撃が当てられない。 ---後年のスパロボでは、スーパー系が使いやすくなるように徐々にシステムに改良が加えられていったが、逆にリアル系が冷遇気味になるという逆転現象も発生している。 --NTパイロットにしても、主要武器のファンネルが切り払いの対象である。終盤のボス敵ともなると3~4割の確率で切り払ってくるので、命中率100%でも当てにならない。 ---ザコですら1割近くの確率で切り払ってくる事と、その時にザコが放つ「踏み込みが足りん!」等のセリフがユーザーの印象に強く残った。 ---実は今作のこれら防御系の技能は「反撃」を選択しなければ発動しない仕様であるため、反撃不能な位置から攻撃すれば切り払われない。 --追記すると、全体的に精神コマンドのポイント消費量が『第4次』や『新スパ』と比べて増加傾向であり、しかも精神ポイントの最大値が減少傾向にあるため、消費の激しいスーパー系(特に1人乗り)はすぐガス欠を起こす。 -このような始末のため、攻略本で全滅プレイと修理によるLVカンストが推奨されるという異常事態になった。 --前者は「ゲームオーバーになるとその面で得た資金・経験値を繰り越した上でやり直せる」というもの。スパロボ伝統の仕様であり、資金稼ぎの基本テクニックである。 --後者は「修理のできる機体を2つ用意し、MAP兵器を当ててHPを削り、お互いに修理をして経験値を稼ぐ」または「補給可能なユニット同士でお互いを補給し合う」というもの。最初の2人をLV99にするまでがとにかく長いが、できてしまえばそのキャラをMAP兵器の被弾役にする事で3人目以降を簡単に育てられる。アムロやカミーユといった一線級のニュータイプをレベル99まで上げてしまえばまったく被弾の恐れがなくなり、余裕でクリアが可能。 //--マジンガー系で2回行動可能なパイロットが出来上がったらボスボロット(地上では要ミノフスキークラフト)とコアブースターで互いに移動→補給で経験値を稼ぐ方法もある。MAP兵器の一連の演出が煩わしいと思うならこちらもおすすめ。 ---いわゆる「無双プレイ」の先駆けとも言える。最近のスパロボでは様々補正や調整が入り、単騎で無双してクリアするのはかなり難しくなっている。 ---余談であるが、このテクニックを用いる際エルガイムMk-IIとGP03デンドロビウムが非常に役に立つ(前者はMAP兵器役、後者は3人目以降を育てる際の食らい用)(エルガイムは上述したイデオンのゲージを上げる要因としても使われる)。2機とも戦力としてはかなり微妙であるが、味方の強化には貢献してくれる。 --普通にクリアする場合は主力を絞れば何とかなるという報告は数件あるが、本作はキャラゲーとして見られている面もある点と、作品単位で不遇な作品が好きなプレイヤーの事はおざなりな点が、人によっては引っかかる所である。 -その他の最大の問題として、SS版『F』では''他のゲームのセーブデータを巻き込んでデータが消える''というスパロボ史上最大の凶悪なバグがある。一部小売店ではこのバグのために販売を停止した場所まで出た。 --戦闘アニメやデモ中にフリーズする事もある。相談センターに電話すると修正版に取り替え&ハンカチ同封のサービスがあった(ただしそれでも改善されない場合もある)。 --基本的に交換対応であったこともあり、市場でのバグ修正版の出回りは少ない。中古では高確率で未修正版であることが多く、パッケージ等が修正版でもソフト本体は未修正版というケースも多々あるため注意。 #region(バグ修正版の見分け方解説動画) &nicovideo2(sm13091667) &nicovideo2(sm14821946) #endregion -今までの作品はLV80に達すると必要EXPが500から1000になるが今回は何故かLvが60に達すると増加する。他にも反応の伸びもLv30からは1Lvに1ずつ伸びるわけではなくなりペースに鈍化する。ただでさえ2回行動可能になるのが遅いスーパー系が更に涙目である。 --敵のレベルは最終ステージでも60前後のため、特殊な手段(修理機や補給機の利用、全滅プレイなど)を用いない限りは65あたりまで育てるのが限界。にもかかわらず2回行動レベルがそれ以上のキャラもちらほらおり、不遇さに一層拍車をかけている。半ばネタ枠のボス(81必要)はともかく、ゴーショーグンの真吾(75必要)などはもうちょっと何とかしてやれなかったのだろうか。 //--また、敵キャラはLV1につき反応が1増加しているため、低レベルで平然と2回行動してくる。この仕様により、敵から味方に変わるキャラは敵だったレベルまでは反応が1LVにつき1上がっているため、2回行動が他キャラより低いレベルで可能となる(ギャブレー等) //そんな仕様は無い。反応の成長値は4パターンの中から各パイロットごとに決まっていて、ギャブレーを含む殆どの敵パイロットはこれが最も伸びやすいパターン(アムロやカミーユと同じ伸び方)に設定されているから早いだけ。そしてこのパターンでもレベル30台から60台にかけて伸びが鈍化するので1レベルにつき必ず1上がるわけでもない。 -強化パーツが非常に低い確率だが、強力なパーツになる事がある。EX:チョバムアーマー90%、ハイブリッドアーマー10%といった感じに。 --パーツの問題点として、強力なパーツは殆ど、改造したスーパー系の最強武器を結集しなければならないほど強力なステータスを持った敵を倒さなければならない、しかもそういった敵はターン数で撤退するのが殆どのため悠長に気力を上げる暇もない。『F』までなら倒せないなら撤退を待ってもいいが、そうすると強化パーツがあまり得られない。 --因みにどちらのパーツを落とすかはそのユニット出現時に決定されているようであり、クイックロードを何度繰り返しても落とすものは変化しない。逆に言えばその直前にセーブしておけばいいともとれるが、先述の通り倒すのも一苦労なので…。 -前後編に分かれているステージは前編に出撃した気力100以上のユニットは、後編では気力が下がるという仕様。「連戦からくる疲労」という理由付けはあるので、納得するか理不尽に思うかは個人差である。ただし、気力は100が初期値のため、それ未満にすれば回避可能なのだが、情報がないとまずわからない。 --前編と後編で満遍なくユニットを使って欲しいという措置だが、前編とて手強い敵が多く妥協はできない、後編MAPに至っては強力な強化パーツを落とす途轍もなく高いステータスの敵がいるというパターンが多い。そのため、大概は前編終盤にわざと気力の下がる行動(「補給を受ける」「戦艦に積んでは下ろす」等)を繰り返してペナルティを回避し、同じ戦力で後編MAPに挑むことになる。この仕様はあまりにも評判が悪かったのか採用されたのは本作のみである。 ---- **『F』 -序盤からいきなり高難度。今までのシリーズに慣れてきた人であっても戸惑うような場面が多い。 --リアル主人公ルートでは、第2話でいきなり''HPが9000近くある上にビームコートを持った敵(『重戦機エルガイム』のオージェ)''、及びMAP兵器を持った敵と戦わされる。しかも続く第3・4話では、あのウイングガンダムと戦わされる。無論MAP兵器持ち。それぞれ撃破の必要はないものの倒せば強化パーツや多めの資金が得られるため、多くのユーザーは苦戦を強いられることになった。 ---この時点での自軍最強機体はガンダムMk-IIとゲッターロボ。Mk-IIの武器では決定打を与えられず、ゲッター1のゲッタービームは命中率が低すぎる。リセットを繰り返し、命中してクリティカルが出ることを祈る他に手は無い。 ---もちろん、パイロットを乗せ換えたり、精神コマンドを駆使する等の工夫をすれば倒せない事もないが、序盤からこんな強力なユニットが出てくるというのは当時としても現在としても殆ど例がない。これらの敵はターンを経過させたり、ある程度ダメージを与える事で撤退させられる事が多いが、高難度に変わりはないだろう。 --スーパー系主人公ルートはリアル系に比べれば比較的易しめだが、こちらはこちらで第1話からゲッタードラゴンと戦わされる。1話とは思えない凄まじい火力を持ち、油断しているとマジンガーすらあっさり爆砕されてしまう。 --しばらく進めると、両ルートともに今度はビームコート持ちの敵機がわんさか出てくる。一方、自軍に配備されるガンダム系はビーム兵器メインの弱小MSばかりで、スーパー系は必中なしでは当てられず、当然苦戦を強いられる。 ---追い打ちを掛けるように、ビームコートの仕様が『第4次』の「ビーム兵器を1200まで無効化」から「ビーム兵器を1000軽減」に変更されており、ビーム兵器主力の機体はダメージを与え辛い((第4次では1200以上のダメージを出せればバリアの効果は無視できたが、Fではどれだけ高威力のビームでも必ず1000減らされる事になる(例えば本来1300ダメージ与える攻撃が300ダメージとなる。第4次なら1200を超えれば丸々、この場合は1300ダメージを与えられたのでこの差はかなり大きい)。一応味方のビームコート持ちにも適用されるのでデメリットだけではないが、敵ほどHPがインフレしていない(特にこの能力持ちのメインであるヘビーメタルはリアル系でHPは抑え目)分恩恵も敵ほどではなく(完結編ではもはや焼け石に水)、それより敵の膨大なHPを削りきれないイライラの方がはるかに募る。かつてのビーム吸収と比べればこれでもまだダメージ自体は与えられる分マシではあるのだが…。))。 ---ストーリー展開的には自軍にエヴァンゲリオンが加入しているので、攻撃も当てられるし前線の盾にもなる。エヴァで対抗しろ、と言わんばかりのバランス調整となっているようにも見える。 --更にしばらく進めると、今度はライグ=ゲイオスという''HP43000/装甲3500''の超強力な敵司令官用ユニットまで現れる。これは、HP・装甲・攻撃力、どれをとっても桁違いの強敵。リメイク前『第4次』のときは終盤のみ登場しており、こんな理不尽な出方はしていなかった。 ---幸いな事にしばらくすると撤退するので倒す必要性はないのだが、これには多くのユーザーが絶望を味わった。この辺りになると大体ゲームに慣れてきたと思い、何も知らずに突っ込んだ結果撃墜されたり等の悲劇が多く報告された。 ---ちなみにこの超強力な敵機と選択しだいで戦わなければいけないステージも存在する。5段階改造されている上に撤退条件はHP50%以下、あまりにも辛すぎる。倒せばレアな強化パーツを得られることもあるが、撤退すら一苦労で下手をすると詰む。 ---で、『F』の終盤ではそのライグ=ゲイオスが更にもう一回りパワーアップした敵幹部専用ユニットが現われる。この時は顔見せだけで済むが、絶望の上乗せである。 --恐らく本作の難易度を引き上げている決定的な要因は、『エルガイム』の敵勢力であるポセイダル軍だろう。 ---序盤は量産型のB級ヘビーメタルが相手なので比較的楽だが、そのうち高性能・強力な武装・ビームコートの三拍子が揃ったA級ヘビーメタルをわんさか投入してくるようになる。 ---本作のヘビーメタルはその名にあやかってか装甲値がやや高めに設定されている。原作ではジーンプラスチック(硬質樹脂)で作られているという設定であり、実際のアニメ本編でも特に頑丈さは強調されていなかったのだが。 ---前述の通り、こちらには運動性の低いスーパー系とビーム兵器メインの弱小MSしかいないので、相手にするのに骨が折れる。おまけに交戦シナリオに森・海・市街地と戦いにくい地形が妙に多く、強さは勿論だが何よりだるい。そして''『F』のシナリオの半数以上はこのポセイダル軍との戦いである''。 ---また、従来作では敵側がMAP兵器を使う事は滅多に無かったが、本2作では敵AIに調整が入り、範囲内に2機以上自機がいると100%確実に撃ってくるようになっている。~ しかも戦艦の場合、例えば機体を2機搭載していると合計3機と扱われ、範囲内に戦艦しかいなくても容赦なくMAP兵器を撃たれる。本作くらいにしか見られない仕様のため不具合の可能性があるが、この厄介なMAP兵器も強さと面倒さを加速させている要因である。 ---更に、エルガイム系の敵にはシールド防御と切り払い(とそれなりの能力値)を持つ名有りキャラが非常に多い。これも強さと面倒さを(ry~ 加えて一部ヘビーメタルはシールド防御が発動してもグラフィックが変化せず、防御されたと分かりにくいのが余計に厄介。これも強さと(ry ---『完結編』に入った途端に強力なMSや実弾兵器を持つMSが加入するが、今度はポセイダル軍が全く出なくなる。数少ない参戦作品となったG・キャノンのように、『完結編』では殆ど使い道がないが、『F』で入手できていたら活躍を見込めたであろう性能の機体も少なからずあり、調整不足を感じざるを得ないだろう。 --特徴的なのが第17話『敵包囲網を突破せよ』。何と敵ユニットの武器&機体が8段階改造されているというおぞましいシナリオであり、雑魚の攻撃力ですら2500。マジンガーやエヴァンゲリオンですら一瞬で袋叩きにされ、ビルバインを駆使してようやく勝てるレベル。もっとも、このマップはプレイヤーが「待ち伏せしている敵に自ら突っ込んで行く」というリスクの高い選択を自分からしなければ到達しないシナリオであり、直前の選択肢で簡単に回避できる上に、タイトルからも分かるように勝利条件は「自軍を脱出させる事」なのでクリアするだけなら簡単。このマップの敵はいいアイテムを持っている事からも分かるように「倒せるなら倒してみなさい」というスタッフからの挑戦状のようなものともとれる。 -『第4次』でも存在したミデアを護衛するマップがあるのだが、本作のミデアは、移動後に攻撃できる範囲に敵がいると、''脱出をそっちのけで敵に攻撃を仕掛けに行ってしまう。''ミデアの攻撃力などたかが知れており、さらに反撃を受ける危険性もあるなど、完全に余計な行動となっているため、不評を買った。 -リアル系ルートはスーパー系と比べかなり冷遇気味。『第4次』でリアル系が有利過ぎた反動だろうか? --コン・バトラーVの追加武装が『完結編』終盤まで追加されない。 --テキサスマックが仲間にならない。一見弱そうではあるが、飛行が可能で、HPや移動力がそこそこあり、切り払いとシールドが発動可能、サブパイロットが集中や偵察といった便利な精神コマンドを使え、長射程かつ切り払いやビームコートで無効化されない武器を持っている…とゲーム前半の内は結構頼りになる。~ さすがに後半に差し掛かる頃にはインフレについていけず2軍落ちになるが、それでも慢性的な火力不足の中では貴重な戦力であることに変わりはない。 ---本作では海Aというありがたいステータス持ちなので中盤の水中戦で大活躍が可能。Fはヘビーメタル祭りなことも相まって、冗談抜きで序盤は最強クラスのユニットである。あくまで環境による強さである上、乗り換えや強化イベントなどの伸び代もないので、ストーリーが進むごとに置いて行かれてしまうが… ---スタッフの%%暴走%%愛で完結編ではフル改造ボーナスのマップ兵器まで所持している。 ---余談だがパイロットのジャックの性格やしゃべり方はスパロボオリジナル設定。寺田Pによると音声収録時に声優の井上真樹夫氏が''「こんなキャラだったっけ?」''とスタッフに確認しながらもノリノリで演じたとのこと。 --ガンダムMk-IIと合体してスーパーガンダムになるために必要な機体「Gディフェンサー」が終盤まで登場しない。 --主人公が集中・必中を覚えない。 ---また、主人公の能力値が一流どころと比べると物足りず、弱くはないものの一流半といったところ。完結編で登場する後継機ヒュッケバインの運動性も(一線級ではあるものの)『第4次』ほど飛び抜けていないため、中ボス以上の相手には命中回避に不安が残る。ただ、ヒュッケバインは火力が飛び抜けているので、やられる前にやれというタイプではある。 ---一応MSに乗せ換えが可能なため、前述の修理補給によるLv上げを駆使すれば無双する事はできる。この点で考えればスーパー系主人公より優遇されていると言えなくもないが…。 --後継機のゲシュペンストMk-IIが''『完結編』まで使えない''。スーパー系は『F』中盤で使えるのに。 --一応最終話でキュベレイを撃墜すれば、超強力な強化パーツを入手できるというメリットがある。しかしキュベレイは『F』の敵機で最もHP・装甲・運動性が高く、更に二回行動までするため、よほど計画的な改造とレベル上げを行わなければ撃墜は至難である。 ---Fの時点ではニュータイプレベルによるファンネルの射程補正が大きく、この恩恵を受けているのはキュベレイのみであり射程も全ユニット中最大という穴のなさ。完結編では射程補正は大幅な下方修正を受けており、Fでファンネル装備機を使用できない自軍は割を食うのみである。 ---ちなみに、何故かスーパー系ではキュベレイを撃墜しても何も入手できない。これを割に合わないと取るか、無理に撃破を狙わなくてもよいというサインと取るか。スーパー系の場合キュベレイを倒さずに敵増援を待った方が獲得資金も多い。 -後半で加入する副主人公は、不具合でスーパー系がリアル系の、リアル系がスーパー系の能力値になっている(『完結編』で修正)。 -基本的な問題として、''前編である事を明記していない''。 --画像をよくご覧頂けるとお分かりと思うが、『F』のジャケットにもイデオン、ガンバスターが堂々登場している。彼らの出番は最後に挿入される『完結編』の予告とオプションでのカラオケモードのデモのみ。カラオケがあるし本編にも登場するだろうという期待もこの扱いでは殆ど詐欺である。 --後年にデータ解析の結果、『完結編』とは違う仕様で両機のデータも入っていることが判明した。もちろん通常のプレイでは使用できない。 --恐らく版権を取る以上は載せるという方針で、悪意ではないと思いたいが…。 --バグ修正版及びPS版はパッケージ裏に前編であることが明記されている。 -とはいえ、『F』の時点では高難易度とは言え理不尽とまで言えるほどの難易度ではなく、場違いな強敵もやり方次第ではきちんと倒せるなど高難度ながらバランスは取れていたと言えなくもない、のだが…… **『完結編』 -高難度に更に磨きが掛かっている。バランスは投げ捨てるものと言わんばかりであり、ほぼリセット前提で長期戦は必至。 --命中・回避はレベルアップで上がるが防御力はそうもいかない上、数値が大きい上に気力補正や地形適応の影響が強いためにダメージのインフレ化が進み、味方リアル系は防御していない限り雑魚の攻撃であっても一撃で落とされる。敵雑魚も2回攻撃すればほぼ落とせる(後述のHPインフレがあるにもかかわらず)。ラスボスもハイスペックを感じさせない勢いで落ちる事すら普通。結果として戦闘における命中面の比重が更に加速した形となり、補正できる精神コマンドや技能が無いパイロットで戦うのは無理ゲーレベル。 --前編から登場しているMSは、メタス(修理要員)以外全く使えない。その他はリ・ガズィが自爆要員として使える程度。 ---前編最強のMSであるZガンダムすら、『完結編』1話で登場するF91はまだしも、脇役のビギナ・ギナに大きく劣っている始末。パイロットに対してMSが不足気味なので序盤は十分レギュラーを張れるが、最後まで使うには愛と念入りな改造が必要になる。 ---一応Zガンダムは他MSと比較して飛行可能・移動力8という強みがあり、『完結編』に入ってすぐに二軍落ちするわけではない。NPC救出等の移動力を求められるシナリオが複数あるため、活躍の機会はそれなりにある。しかしそれが終わった頃から運動性の低さ・射程の短さ・燃費の悪さがジワジワと響いてくるようになり、終盤に差し掛かる頃にはかなり辛くなる。同じく『F』時代の主力であったビルバインには「パーツスロット数増加」という配慮があったため、Zにも何らかの配慮があればよかったのだが…。 ---もっともそのビルバインも完結編では「遠距離攻撃が弱い」「主力武器が切り払いされる」「二回行動が遅い」「終盤で響いてくる宇宙B」などの理由であまり使い勝手はよくない。とはいえ、本作でサーバイン、ズワウスは登場しないことからオーラバトラーでは最強で、武器の威力が非常に高いなど光る部分もあり、Zガンダムほど冷遇されているというわけではない。 //完結編始まったってことは中盤超えてるってことなんだから上位互換機が登場してくるのは普通のことだろ。序盤の機体がつらくなるのはこれ以前のスパロボにも当てはまるんだからわざわざ書くことじゃない。 //ステータスがリセットしてるZシリーズはともかく、コンパクト2と比べても明らかにひどい。 --前編から登場している敵ユニットは基本性能が大きく上がっており、敵戦艦のほうがF91やνガンダムより速い…等という怪現象さえ起こっている。 --本作を象徴する要素、名前付きパイロット専用機が非常に厄介。名前付きのパイロットは、たとえ雑魚と同じ機体に乗っていても異常に能力値が強化されており、しかもそんな連中が群れて出てくる。 ---代表例はハンブラビやグルーンだろうか。特にハンブラビはわざわざ二段階の専用ユニットがあり、最強タイプはマップ兵器までつく。 ---後年のスパロボにも名前付きパイロット専用機の概念は引き継がれたが、それらはあくまでも(長期戦や撤退を誘うためか)HPが高めに設定されているくらいであり、それ以外のパラメータも過剰に高いのは本作くらいである。 --この『完結編』ではポセイダル軍に代わって、『Zガンダム』のティターンズが%%面倒な%%強敵としてプレイヤーに立ちはだかる。~ 数値のインフレにより、ティターンズ機は弱いMSでさえ㏋6000/運動性135、強いMSだとHP9000/運動性155もある高性能MS揃い。おまけに3~5段階改造、シナリオによってはそれ以上改造されており、例によってそんなのをわんさか投入してくる。そのくせ落としても得られる資金は''1200~1500ほど''と、同クラスのネオジオンMSに比べても安い。こんな強力かつ倒しても旨味のないティターンズとの戦いが、『完結編』は中盤までずっと続く事になる。 ---代わりにティターンズ兵はやたらと経験値が多く、雑魚MSに乗っている一般兵の方が(レベル差補正を考慮しなければ)ボスより経験値をくれることもしばしば。Fにおいても序盤に頻出するポセイダル兵の経験値が親衛隊兵などよりもかなり高めに設定されていたため、同様のバランス調整の一環なのだろう。成功しているかどうかはさておき… --一方でポセイダル軍は本作の中盤以降しか出現しないが、厄介度が劇的に跳ね上がっている。HP14000/装甲2700/運動性160/シールド+ビームコート+MAP兵器持ちの雑魚がバカスカ現れる光景には、多くのプレイヤーがげんなりした事だろう。しかも終盤にはHP25000/装甲3300の強化型が…。~ 加えて本作では雑魚を含む大半のポセイダル軍が2回行動するため、1度目の行動で位置を合わせ、2度目の行動でMAP兵器…といういやらしい行動も多いため対処が難しい。撃たれても直撃しにくいNT勢への依存がますます強まりやすい。 -相変わらず機体性能の1つである「限界反応」((いくら運動性を高めても、「パイロットの命中回避値+機体の運動性」が限界反応内に収まっていなければそれ以上の性能を発揮できない。))に見過ごせない調整ミスがある。 --例えばイデオンは運動性110に対し限界反応440と、十分な限界反応が用意されてある。一方で真・ゲッター1は運動性110に対し限界反応は僅か280、運動性と限界反応の強化段階によっては収まり切らなくなる。 --特にキュベレイMk-II(運動性105・限界反応330)やノイエ・ジール(運動性155・限界反応340)等は運動限界比が明らかにおかしく、高い命中回避を誇るNTを乗せると軽く限界反応をオーバーしてしまう。 --これは敵側にも同じ事が言える。『エルガイム』のアトールVは165もの凄まじい運動性を持っているが、限界反応はたったの330、しかも名ありパイロット専用なのでいつも限界反応が真っ赤で当たらない攻撃を繰り返すだけの雑魚である。同作の同じくパイロット専用機体であるオージェやアシュラテンプルはそれなりにあるだけに余計に目立つ。 -シナリオ担当とパラメータ担当の連絡不行き届きがあるらしく、戦力外のZガンダムが強制出撃のシナリオが複数あり、ネタユニット(一部は一軍)で数ターン防衛を強要される事すらある。 --例えば、ザクや旧ザクを庇いつつ、ZZとデンドロビウムだけで味方増援まで耐えるというシナリオがあるが、パラメータ的にデンドロビウムも図らずしてネタ化してしまっており、実質ZZのみで耐えなければいけない等。 --また地上ルートの「決戦、第2新東京市」は、機械(戦闘)獣12機+暗黒大将軍をEVA3機だけで迎え撃つというシナリオなのだが、何故か敵の運動性がフル改造されており、場合によっては攻撃が当たらず詰む危険性すらある。一応、普段は飛行している暗黒大将軍がこのマップに限っては地上にいるので、プログレッシブナイフが当てられないということはないが…。 ---予めレベルを上げてある程度の改造を施しておく必要があるのだが、こんな時に限って1つ前のシナリオではEVAが出撃できない仕組みになっている。つまり対策ができず、10段改造解禁前という事もあってEVAパイロットを育てていなかった場合はほぼ詰みと言ってもいい状況に立たされる。 ---一応初期レベルのシンジでも、回避能力が低めの敵に対しては攻撃を当てられるため、ちまちま殴って少しずつレベルを上げれば攻略は不可能ではない。かなりの時間がかかってしまうが… ---身も蓋もないが、初号機を敵陣に突っ込ませて暴走させるという手もある。40000もの修理費を取られてしまうが、育てていなかった場合はこの方法が一番楽。 --機体を改造して強化しようにも、『完結編』序盤では5段階までしか改造できないのですぐ頭打ちになり、効果も『完結編』仕様に強化されたり、「解禁前から6段階以上改造済み」という不公平さを感じさせる者まで混じる敵の前では心もとない。「『完結編』では10段階まで改造できるようになる」という触れ込みだったが、実際は最終話手前十数話になるまで出来ない。 ---しかも6段階目からは必要金額が跳ね上がるため、他のスパロボの感覚で多くの機体を改造しようとすると金が足りず、幸運を多用するか全滅プレイを使わないと資金不足になりがち。改造による効果はこれまでよりも高いので、数機をフル改造した単騎無双を戦術の軸にしたり、フル改造に拘らず必殺武器や運動性を重点的に改造したりするなど、必要な点を見極めて改造していくことになる。 ---実際には、MAP兵器と必殺兵器、ENと運動性と限界反応に絞って改造を施していくことが一般的で、スーパー系であってもHPと装甲を最低限しか改造しないケースが多い。 ---資金に関してはあまり稼げる敵機が出てこない内でも、ほぼ全マップで1番儲けられる相手を幸運を駆使して仕留めるつもりでなければ辛い。また、お遊びでネタ機体や弱機体を改造する場合も、主力の次にしなければ壮絶な無駄になりかねず、強制出撃する機体を興味ないからと放置すると本作の難易度も相まって思わぬ戸惑いを味わう事も…この辺の自由度は辛いところである。 --ラスボス級の敵は限界・運動性が恐ろしく高く、先述の強烈な補正が乗ったNTですら攻撃を当てるのが困難。例を挙げると普通に育てて来たクワトロ+F91ですら、ラスボスへの命中率は15%。NTと新鋭MSでコレなので、時間を掛けずに倒したり、それ以外のユニットで挑むのなら最低でも「必中」やレアパーツのサポートがないと話にならない。 ---ただ、必殺武器をフル改造したスーパー系がいればインフレした火力もあり楽に倒す事が出来る。リアル系とスーパー系がここまではっきりと役割分担させられるスパロボは少なく、人によってはかなり戸惑うだろう。精神コマンドを駆使すればリアル系だけでも倒す事は出来るが、運(リセット)頼みになる。 ---ちなみに必中持ちはリアル系にはほぼ皆無(そもそも味方パイロットに必中持ちが異常に少ない)である一方、スーパー系は殆どが所持している。幸い真・ゲッター、イデオン、ガンバスター、ダンクーガと、宇宙A組で賄えるのが救いである。 --データには通常のプレイでは聞くことの出来ない音声データがいくつかある。例えばブラン(一般用アッシマー搭乗時)は撃墜時に専用セリフがあるが、実際に乗るのはブラン専用の強化機。こちらには専用セリフが設定されていないので、有名な「アッシマーがっ!」の断末魔は聞けない。他にもジェリドやゲーツなどが該当。当初はここまでインフレする予定ではなく、強化機体を用意するつもりもなかったのだろう。 -『完結編』は前編未経験者のために、「予めキャラのレベルが適当に上がっており、また豊富な資金が用意されているため、機体を自由に改造して準備を整えられる」というデフォルトのデータも用意されている((強化パーツや各キャラのレベルはそれぞれ4種のランダムで決められる。))のだが、これも微妙に理不尽な要素を孕んでいる。 --ここまでで散々記述されたように、このゲームは機体の強弱の差が激しすぎるため、改造する機体をどれにするかはまさに死活問題。特に機体を万遍なく改造するのが好き…というタイプの人だったら苦戦は必至である。 --デフォルトデータのパイロットは、修理や補給が出来る機体に乗っている者が誰よりもレベルが高いというアイロニカルなレベル設定になることが多い。そして、コウやバーニィのレベルは低い傾向がある。開発スタッフから直々に戦力外通告を受けたようなもので、これほど屈辱的な仕打ちはないだろう。 --ファティマや高性能レーダー等、前編で強敵を倒さないと手に入らないパーツを所持しているデータになる可能性もあるので、前編で取っていなかった場合新しくデータを作った方がいいというケースになりかねない。前編から始める必要性はトッドとセイラ(共に微妙な能力)を仲間にするのと、大図鑑を100%にするくらいしかない。 -スパロボで初めて赤いキュベレイMk-IIが登場し、黒い方と2機同時に入手できる…と思いきやどちらか片方はその場で強制的に捨てなければならない。 --因みに初登場するマップで2機とも撃墜されていた場合、両方の修理代を払った上で片方を捨てさせられるという謎の理不尽を味わう羽目になる。 -エルガイムとヌーベルディザードのどちらかにマップ兵器「バスターランチャー」を追加できるが、後者に追加すると何故か敵として登場するヌーベルディザードにまでランチャーが追加されてしまう。 --敵用と味方用でデータを共用しているためと予想されたが、ユニットデータは敵味方で別、にも拘わらずマップ兵器の追加だけが共通化されている。 ---味方のヌーベルディザードは敵のヌーベルディザードより機体性能が(改造を考慮しても)全般的にかなり劣る。そんなところだけ差異をはからなくてもいいだろうに…。なのでヌーベルディザードを選ぶと無駄に難易度が上がる。なお事前にこれを確かめることもできない。 ---理由・原因は推測になるが、恐らく設定ミスだろう。味方仕様のユニットデータをコピペして敵仕様のデータを作成する際、HP等の数値だけを弄って「使用可能な武器の種類データ」からランチャーの削除ないし完全な非表示化を忘れたため、武器表示フラグが味方仕様と同じ状態で残ったと思われる。 そもそも原作ではヌーベルディザード単機でバスターランチャーを撃つエネルギーはなく、また反動に耐えられないはずなのだが、別の資料では「ランチャー接続口が3つあるためバスターランチャーの使用は可能。放送当時の資料にも発射可能の旨が記されている」など、情報が錯綜していた様子がうかがえる。 //ヌーベルディザードにはバッシュなどと同じようにランチャー接続口が3つあるためバスターランチャーの使用は可能。放送当時の資料にも発射可能の旨が記されている。 -中盤で「増え過ぎた機体を買い取ってもらう」という名目の強制廃棄イベントがあり、勝手に機体が捨てられてしまう。 --ネモやジェガンのような弱小MSは捨てられてもさほど困らないが、このイベントはビギナ・ギナやキュベレイMk-II等の一級MSまで仕分け対象に含まれる。 --事前に「パイロットが乗っていない機体を売却する」と説明されるが、そんな時に限って一部のキャラが強制乗換えを起こす。適当にパイロットをあてがっただけではダメ。 ---事前にメモしておけという警告はあるが、それならそれでそのイベントのインターミッションで既に乗り換えさせて欲しいところである。乗り換えされていないためこの事を忘れるプレイヤーが多数出た。 ---そのくせザク改と旧ザクは、原作にはない「ザクマニア」の設定を付与されたバーニィから物言いをつけまくるので捨てられない。この2機はあまりに悲惨な性能であり、ザク改に至っては某攻略本で「どーすんだ、これ」と言われていたほど。 ---ちなみにこのザク改、実は敵として出てくる関係から『F』と比較して機体性能がかなり底上げされているが、所詮はザクである。~ 先述したZガンダムのように『F』では一線級だった機体でさえ二軍落ちする本作においては、正に「どーすんだ、これ」だろう。 --ガンダム系のMSに目を奪われがちだが、『聖戦士ダンバイン』の機体も地味ながら被害を受けている。 --今作では味方キャラが少ないため、基本的にはビルバインとダンバインが残り、ボチューンが捨てられる。これ自体は問題ない。~ 問題なのはトッド加入時にライネックとトッド専用ダンバインが入手できる事である。計3人の味方キャラに対して機体が2機増えるため、''折角の隠し機体が入手早々に捨てられる''というなかなか酷い事態が発生してしまう。 //↑PS版ですが、この機体廃棄イベントでマーベルをトッド専用ダンバインに乗せ換えたらデフォルトのダンバインが処分されてトッド専用ダンバインが残りました。SS版のマーベルはデフォルトのダンバイン固定なんでしょうか?SS版は未所持なので確認できる方よろしくお願いします。 -当時のインタビューでは「ガンダム系の機体の強さは年代順です」と答えられていたが、実際には敵側やFA百式改の序列があやふや。 --例として、『F91』のベルガ・ギロスが『Z』のガザCやギャプランより遥かに弱い、そのガザCが『ZZ』のバウより強かったりなど。そもそも『ZZ』同士であるはずのガザDが大半の『ZZ』のMSより圧倒的に強い。 ---余談だが、ジャムル・フィンやガ・ゾウムが没データとして存在している。原作で雑魚MSだったガザC(D)を『完結編』からの新雑魚にするより、これらの方が丁度良かったのではないだろうか。 --主役MSの最大攻撃力を見るとGP03<Z<ZZ<ν<F91となっており、味方に関しては確かに年代順と言えなくもない。 --アッシマーがビームサーベルを持っている上に宇宙で運用されていたりと、機体の設定等もおかしい((ZZ終盤でグレミー軍がアッシマーを宇宙で運用している描写が1カットのみあったが、これは原作側の作画ミスであり、アッシマーは大気圏内専用機という機体設定である。))。厳密には本作だけでなく『第4次』からだが、こちらも宇宙適応がないなど、原作の機体設定は正しく反映されていた。 //ZZではネオ・ジオンがティターンズのMSを鹵獲して使用していたという設定がある(ハイザックとか)。もちろん、終盤のアッシマーの描写はミスだろうけど。 --『0083』の機体がかなりの弱MSになってしまっている辺り、開発スタッフは『0083』の機体がグリプス戦役のMSに匹敵する性能を持っている事など知らない模様。と言うより攻略本の辛辣コメントを書いた人の方が詳しかったりする。 //--それ以前の根本的な問題として、MSの強さを年代順にする事自体が間違っているとも言える。スパロボ世界は原作シリーズとは別の世界なので、開発のタイミングや技術・発展系統が同じとは限らない。劇中で過去のもの(劣るもの)と言及されたり、原作の歴史通りとわかる描写がない限り、宇宙世紀での序列をスパロボに丸写しする動機としては認められない。((これは『SDガンダム Gジェネレーション』や『コンパチヒーロー』でも同じである。)) //正しくはないが、間違っているとも言い切れないのでCO。 --考慮されていないのは、開発サイドの好き嫌いや贔屓が大きく出てしまったのが原因ではないかという考察もある。 --一応「Fの間だけ見れば」概ね時代順となっている。ちぐはぐな部分もあるにはあるが、主人公機補正、大型機補正、高級機補正と考えると納得出来る範囲であり、そこまでおかしな印象は受けないだろう。 バランスがおかしいのはF完以降に登場するユニットや、Fから性能が大幅に変更されているユニット、そして改造段階の高さに起因する。 ---ちなみにバランスがおかしいのはMSに限らない。素の運動性能がνガンダムと同等まで引き上げられているジェノバM9(しかも一部マップでは10段階改造が施され、凄まじい性能となっている)の存在や、Fでは性能的に同格だったバッシュとカルバリーテンプルに圧倒的な性能差がついていることなど、いきあたりばったりの調整が散見される。 -『新スパ』に引き続き、『ガンダムW』の扱いが酷い。 --『F』では完全に敵として出ていたが、本作でも引き続き敵として登場。説得すれば味方として運用できるが、途中でまた離脱し、その後はデュオと五飛はどちらのルートでも無条件で仲間になるが、ヒイロ・トロワ・カトルはルート限定かつやや難しい条件を満たさないと復帰しない。 ---能力に関しても、ニュータイプでないことが足を引っ張り、さらにヒイロ以外は命中系の精神コマンドを覚えないため、とにかく攻撃が当たらず、戦力として計上できない。 ---何より、主人公であるヒイロが、敵として出てくるだけで終わる可能性があるというのはいかがなものかと言われている。 --『F』で自軍加入していたゼクスとノインは完結編に入って早々に離脱し、二度と復帰しない。さらに、トールギスやエアリーズの改造に費やした資金も無駄になってしまう。F完結編が発売される以前に改造を施して損をしたというプレイヤーもいた。 //このことが周知された現在は問題ないものの、 //俺とか。 //攻略情報は知ってて当たり前ってわけでもないので、公式でプレイヤーに伝えてる場合を除けば周知されてるからOKなんてのは問題 --このように散々な扱いのW勢だが唯一の例外として、ウイングガンダムゼロカスタムは、ツインバスターライフルは断空砲と攻撃力が同じ、装甲はマジンカイザー以上、運動性と限界反応はF91に+55と、非常にスペックが高い。そのうえ、装備可能な強化パーツ数も3あるため、ニュータイプパイロットが乗り込むガンダムに唯一比肩する機体となっている。終盤は敵ユニットも限界反応に引っかかり回避率が頭打ちになるため、他のパイロットはともかく集中を持つヒイロならば十分戦力となりえる強さを持つ。 //だがパイロットが上述の通りな今作でその性能を引き出せるかを問われると…。 //運動性も限界反応も高いので、敵ユニットのほうが限界反応に引っかかって回避率が頭打ちになる後半は普通に当てられる。集中持ちのヒイロならなおのこと。 ---そんなゼロカスタムだが、ただでさえウイングゼロの正式参戦は終盤なのに、カスタム化を選ぶと2話もの間ヒイロとウイングゼロは出撃不能となってしまう。結果、カスタムを使えるのは残りたった3話という問題も抱えている。 **その他 -『完結編』中盤のルート分岐以降、プロペラントタンクやリペアキットといった消費パーツも含め一切パーツを落とさなくなる((終盤のシナリオ「敗者への凱歌」のキュベレイのみ何故かサイコフレームを落とす。))。 -武器の地形適応が分かりにくい。 --本作では基本的に格闘武器(敵に接近して攻撃する武器)は「相手のいる地形」、射撃武器(場を離れずに攻撃する武器)は「自分のいる地形」を参照してダメージ計算が行われる。 --例えば、拡散バズーカの武器適応は「AABA」で、一見すると「海にいる敵にダメージが落ちる」と考えがちだが、実際は射撃武器のため「''海の中で撃つとダメージが落ちる''」が正しい。 --格射武器の扱いもこれと同様。武器適応が「AABA」のロケットパンチは、「海の中で撃つ」と弱くなる。 --と思いきや、武器適応が「-」の場合は相手への攻撃不可判定が優先され、たとえ射撃武器であっても相手がその地形にいる場合攻撃できなくなる。武器適応「AA-A」のビームライフルは海の敵に対して撃つことができない。また、自分が海の中に入って敵を撃つと、上記の仕様により強制的に10ダメージになってしまう。 --わかりにくいと判断されたのか次回作以降では格闘武器も射撃武器も相手側のいる地形を参照するようになっている。 //どうも武器を使ったときの「ユニット適応」の話と「武器適応」の話と「格射武器」の話とを混同している人がいるのでよりわかりやすい例で書き直しました。 //本作では上記の格闘武器・射撃武器に関する仕様がデータ上で明確に設定されているため、他作品を念頭に置いたと思われる設定ミスの主張を中心に修正しました。(参照する地形が自分の地形か相手の地形かを決定する項目が各武器個別に設定され機能している。射撃武器でも「本来なら相手がいる側の地形で判定されるはず」という主張が正しい場合、そもそもこの項目を用意して区別する必要がない。) -クリティカル率の補正値が実際に表示される値とは微妙に異なっている。 --特に差が大きいのが「-20%」の表記で、''実際のクリティカル率は「+20%」になっている''。 --この仕様の影響でバルカン系の武器が異様にクリティカルしやすい。 -反撃選択時に防御を選ぶとシールド防御が発動しない。また防御や回避を選ぶと分身が発動しない。なお切り払いのほうは防御や回避を選んでも発動する。 -『[[第2次スーパーロボット大戦]]』からシナリオを担当していた阪田雅彦氏は、健康問題を理由に本作途中から降板し、後半からはウィンキーの堀川和良氏がシナリオを担当している。そのためか、本作は後半から徐々に不可解な展開も増えていく。 --『Zガンダム』の敵キャラであるジェリドが何故かラスボスに特攻してプレイヤー側を助ける形になる、『エヴァ』のアスカが他作品のキャラであるカトルになびく、ソロシップクルーと甲児・万丈・忍を除くスーパー系パイロットがインターミッション中の会話に殆ど登場しない、等。~ このうちジェリドの場合は意図的に助けたわけではなく「自分と恋人だったマウアーの運命をもてあそんだ者…を作った者がラスボスだった」というややこしい事情がある。怒りの矛先が直接マウアーを死なせたプレイヤーでなく大元の大元に向かった結果なのだが、激高型の彼にしては冷静過ぎるかもしれない。%%ついでに原作では乗っていないジ・Oに乗ってくるが、シロッコのお下がりだろうか?%% ---また『イデオン』『エヴァ』の原作を再現しているのに、脇役達は散々喋るにもかかわらず主人公のコスモやシンジは無言というイベントまである。 ---もっとも特攻云々に関して本来は『ガンダムW』のトレーズの役割なのだが、彼が死んでいるとジェリドが代わりになるという感じである。本当なら最終決戦の途中でいきなり第三勢力扱いで乱入してきて犬死に、という惨めな立ち位置になってしまう。ゲームシステムとしては彼の特攻がないとボスが無敵のままなので犬死にではないが…。 ---なおラスボスがシロッコになるルートでは、トレーズ云々とはまた別に『Z』のバスクが特攻する。本作のバスクは原作とは異なりジャミトフに忠誠を誓っているため違和感があるというほどではないが、プレイヤーにとっては悪いイメージしかないジャミトフの敵討ちなどはっきり言ってどうでもいい。 --ちなみにオリジナル主人公は、ライター交代後の後半は一切、全くもって、一言も喋らず、正真正銘のいるだけ主人公となってしまっている。 ---また、前編途中にあった選択肢で「恋人はいない」を選択していると、サブ主人公は最後まで登場しない。リメイク元の『第4次』では恋人の有無によってサブ主人公の登場の仕方が変わっていたため、『完結編』での登場を期待していた人も多かっただろうに…。 ---特にリアル系の恋人は、「激励」「再動」と、とても貴重な精神コマンドを持っているうえにSP自体もかなり高いので、いるといないとでは難易度に大きな差が出る。 --デビルガンダムと決着を付けるシナリオは用意されていたものの没になり、イベントだけ最終面に捻じ込んだらしく、ラスボスと自軍の会話が終わっていざ勝負…という時になってウルベ少佐が乱入してきて長々と喋り始める。 ---ウルベとの会話中はラスボスが無言になるので、操作可能になる頃にはラスボスとの会話内容などプレイヤーの頭から消えている事だろう。 --シナリオ64『招かれざる訪問者』で初期配置の敵を素早く倒すと、なんとゲーム側から改造コード疑惑を掛けられてしまう。…小ネタより他に大切な事があるのでは? //なんと[[ゲーム側から改造コード疑惑を掛けられてしまう>http://第三避難所.jp/suparobo_f/srwffinal_sce070.html]]。 -『ゴーショーグン』の敵・ブンドルとの戦闘では、クラシック曲がBGMとして流れるという演出がある。原作では彼は登場する際にクラシック曲を流していたので、それを意識した仕様である…が、なぜかその曲は彼が嫌っている曲『ワルキューレの騎行』。 --資料不足による間違いか、狙った演出なのか…。 -『第4次』でも、死亡描写も無く退場するキャラや、前作までは登場していながら姿を消したキャラが複数存在したが、本作もそれは同様。 //--『3次』に登場した『ライディーン』『グレンダイザー』は今作では作品自体が登場せず、登場人物達もその後どうなったのかは語られていない((版権上仕方ないともいえるが。))。 //参戦作品自体は発売前から明かされてるし、あえてゲームの問題点にはしなくていいんじゃないかと。 //同じ続編である第4次にはいるのにいなくなってるというのはやはり問題だとお思うぞ //そりゃパラレル扱いだし、参戦作品が減ったんじゃなくて、変わったんだから一々言うほどじゃないだろう。 追加0でこいつらだけ消されてるならともかく。 //第4次とFはパラレル扱いだが第3次とFはパラレルじゃないからやはり消えたのは問題 //4次の項目じゃ「このキャラが何の説明も無く姿を消した。シリーズ完結編なのにである」なんて執拗に問題点として記述されていたんだから、同じく完結編であるFで問題点にしないのはアンフェアだ。Fの問題点にしたくないんなら4次の方も問題点から消すことだね。 //第4次の方はリストラされた作品はないはずだが。 //「悪化している」ことの最大の例が作品リストラだろ //違うよ?リストラ(この言い方もよくないんだが)された、されてないは事前情報として用意されてるから、嫌なら回避できる。ただ、悪化している、というのは少し疑問なのでここは修正しとく。 //一応いっておくが、ライディーンのほうは出てこなくても問題ない。むしろ4次のほうが特に敵が意味不明。グレンダイザーもそれほどストーリーの絡みは大きくないぞ。 --『Zガンダム』のサラ、『ガンダムZZ』のキャラ・スーン、『ダンバイン』のガラリアやベルなども登場せず、消息不明のまま。 ---本作は『新スパ』と違って声優に代役を使わない方針になっており、声優の都合で没になったとおぼしきキャラも多い。『第4次S』では声無し参戦だった『グレンダイザー』(デューク・フリード役の富山敬氏が『第4次S』当時闘病中であり、その後復帰する事なく亡くなられてしまったため)と『ザンボット3』(神勝平役の大山のぶ代女史がこの当時出演を『ドラえもん』1本に絞っていたため)は作品ごと不参戦となった。一方『ダンバイン』のトッド・ギネス(脇役)役の逢坂秀実氏は引退していたのを半年掛けて探し出したのだとか。 -ダイターン3の武器の1つである「ダイターンジャベリン」はカラオケモードには登場するが、ゲーム本編には登場しない。 --これは初期ロットのみで、バグが修正された後期ロットでは「ダイターンザンバー」に修正されている((前述のFの「初期・後期ロット」の見分けポイントとなっている。))。 -『ガンダムW』の五飛は何故か乗り換えができず、他パイロットをアルトロンガンダムに乗せる形で五飛が同機から降ろすと、二度と搭乗できなくなってしまう。 --これは五飛の乗り換え系統の設定ミスによるもので、一度降ろすと「乗り換え可能な機体がない」という判定になってしまうため。 --五飛は加入がかなり遅く、ルートによっては最終話目前で仲間になるケースもある。そして加入したころには最終決戦にむけてのスタメンも決まっている時期であり、本作のアルトロンガンダムの性能はかなり厳しく使うにはプレイヤーの愛が必須なレベル。よほど五飛が好きだったり縛りプレイとかでもなければまず使う機会がないことから、開発側が不具合を発見できなかった可能性はある。 -SS版とPS版、『F』と『F完結編』で微妙に性能の修正を受けた機体やパイロットがおり、それが地味な被害を与えている。 --例えば、ダバは『SS版F』だとレベル39で反応が200になり、2回行動が可能となる。 --一方で『PS版F』は全てのキャラが『F完結編』の精神と反応の成長パターンになっため、ダバはレベル42で2回行動が可能となる。『F』はレベル40までしか上がらないためどうしても2回行動ができず、また精神ポイントも微妙に減ることになる。 ---とはいえ、Fの間にダバのレベルを39にするのは非常に困難であり、ほぼ全滅プレイ必須なため通常のプレイの範疇ではさほど影響はない。だが完結編になると更に症状は悪化し… --『F完結編』においてはレベル39時のダバの反応は最速パターンより一つ遅いパターンに変更されており、2回行動可能レベルは何と52、終盤もいいところである。2回行動の遅さはダバが2軍落ちする要因の1つでもあるため、正に余計な調整と言えよう。 --反応の成長パターンの変更は『SS版F』だとレベル37で2回行動が可能になったルーが、『SS版完結編』及びPS版ではレベル43に変更されている等、この余計な調整はそこかしこに存在している。 --また反応は命中回避にも影響するため、ここでもニュータイプ優遇となってしまっている。 -本作の隠し要素は比較的獲得難度が高く、攻略情報がないとまず気づけないものも多い。シャア専用ザクや夜間迷彩ビルバイン等も例外ではなく、条件の割には実用性が低い。それを逆手に取り趣味として割り切って諦める手も取れる。 --同様に隠しキャラとして『1stガンダム』のセイラを仲間にできるが、条件が総ターン数一定値以下となっている。さらに『完結編』から始めたデータは総ターン数が多めになっていることから『F』から始めないとほぼ不可能であるうえ、その厳しい条件に見合った能力も持っていない。 **ウィンキー補正 ウィンキー補正とは、ウィンキースパロボ独自の仕様である。~ 「敵の10%は余裕で当たるがこちらの90%は軽く避けられる」「シールド防御・切り払いの発生確率が異常に高い」等、ウィンキー時代のスパロボ(特に本作)の命中回避率の不満に由来するものであり、「なんか変な補正が敵に掛かってんじゃないの?」と思われていた。~ 当時はプレイヤーの間で囁かれていた都市伝説であったのだが、''実は現在れっきとした根拠が見つかってる''。 -謎の命中判定 --命中率1~5%の攻撃、及び命中率96~99%の攻撃は、普通に乱数を使った命中判定を行う。~ 一方で命中率6~95%の攻撃は、マップ開始時、リセット直後の各勢力(味方、敵、第3軍それぞれ)の初撃は乱数を使った命中判定を行うが、以降は''「乱数を使った命中判定」の他「必ず被弾」「必ず回避」の3つに分岐する。'' --詳しい説明は長くなる上に複雑なため省くが、要は''命中率6~95%の攻撃に限り、乱数による命中判定とは別の命中判定が設定されていて、これによって表示されている命中率と実際の命中率が明らかに異なっている''のである。 //3つの内のどれに分岐するかは敵味方共に専用の判定用テーブルで決められ、このテーブルは何回当たったか何回避けられたかによって…。 //--詳しい説明は長くなる上に難しいので省くが、要は''命中率6~95%の攻撃は初撃以外33.3%で命中するか、回避され、残りの33.3%でのみ命中率で判定される''のである。 //---表示確率6%は35%になり、表示確率95%は65%となる、と記すとこの仕様の異常さが伝わりやすいか。 //に限り、乱数による命中判定とは別の命中判定が設定されていて、これによって表示されている命中率と実際の命中率が異なっている //等確率分岐であること、初撃のみ表示通りの乱数である記述を発見したので、それを元に編集しました。 //主にスパロボFってサイトのあれの事だよね。あれ全然等確率分岐じゃないだろ --間接的な不具合で先攻側がエネルギー消費型の武器+ビームバリア所持&反撃側がビーム兵器使用の条件を満たすと戦闘画面で先攻側の武器使用時のエネルギー消費が通常より+5(ビームバリア消費分)増加してしまう場合がある。その時点で反撃の被弾は確定となる。たとえば、エルガイムのパワーランチャーはエネルギー消費量が通常10だが、反撃のビーム兵器が被弾確定の場合はパワーランチャー発射時にビームコート発動分の消費量も同時に合算されてしまい15に増加する。 -切り払い・シールド防御の不具合 --切り払いLv9・シールド防御Lv9の発動確率がどちらも全く違う。 ---切り払いLv9は、本来なら9/16の確率で発動するはずが、バグによって発動率100%になっている。 ---シールド防御Lv9は、本来なら9/16であるはずが、これまたバグによりLv1時と同じ1/16になっている。こうなっている原因は、技能Lvに対応したコードがLv8までしか用意されておらず、Lv9に対応した場所に全く別のコードが入っているためである。 --また別のバグとして、一部の敵はサーベルを持っていないにもかかわらず何故か切り払いを発動する事がある。 //---この現象はバンプレストオリジナルのゼイドラムで確認できる。 //↑一部の敵と複数存在することが書かれているのに1ユニット限定のような編集のため、非表示。いちいち追加していくとキリがなくなります。 -100%? --発見報告が少ないためこれもあまり認知されていないが、''命中率100%の攻撃が回避される事がある''。 --切り払い可能な状態の敵が、モーションを表示しないまま攻撃を切り払ってるのが原因と思われる。 --厳密には、「切り払いモーションが設定されてない武器を(内部的に)切り払うと回避モーションになる」というもの。コン・バトラーVの超電磁ヨーヨーなどがそれに該当する。 -と、これらの仕様やバグによって、本作は命中率・回避率など確率関係の信憑性がかなり疑わしくなっている。これがよく言われるウィンキー補正の真実であり、決して「印象が強いせいでそう言われるようになった」だけの話ではなく、言われるだけの根拠が存在しているのである。&br()ただゲームの難易度が高いだけならまだしも、この『ウィンキー補正』に至ってはただの嘘つきであり、SRPGとしてはお粗末で大きな問題である。 //&br()このシステムを作る時間があるなら他を改善することもできたはずが、態々こんな複雑な仕様を実装した事も意味不明。 ---- *評価点 -インフレした火力は自軍も備えているため、要点を押さえてプレイするとサクサク敵を落とせて快適なプレイを楽しめる --2回行動も相まって攻めが非常に強いSLGであることを理解し、「MAP兵器+長射程を絡めて先手必勝を心がける」「仮に受けに回るとしても2回行動+長射程を想定した位置取りをし、常に頓死を想定して予防として「閃き」や「集中」、「みがわり」などの精神コマンドを使う」「敵増援を出来る限り自ターンで出し、その場で壊滅させ、さもなくば囮を用意する」「強気・超強気の敵パイロット機は気力が上がる前に「挑発」で誘き出し、必要に応じて「脱力」や「激励」のサポートも絡める」「強力な武装を持つユニットを用意し、精神コマンドと絡めて一気に強敵を撃破する」といった点を心がければスムーズに攻略できる。 --これらの要素は、シリーズの中でも本作ならではの特徴であり、それゆえ今でもコアな愛好家が存在している。~ また、一見キャラゲーらしからぬシビアさと言われがちだが、本作より参戦した「イデオン」「トップをねらえ!」「エヴァンゲリオン」は、上記の戦術と非常に相性がよい。シナリオにもしっかり絡んでいることから、新規参戦を優遇するという役割はしっかりと果たしていると言える。 -SS版は使用されているパッチの高性能さとそれを見事に引き出した担当者の優れた手腕により、BGMのクオリティが非常に高い。 --一方で、バックで流れているドラム(ファンの通称:セガドラム)がバンバン喧しいとの意見もある。 --それを踏まえてか、F完結編では「熱風!疾風!サイバスター」など一部BGMの打ち直しが行われた。 -合体・発進ムービーはCGではなく、実際に放送されていたアニメをほぼそのまま使っている。発売当時は手抜きだと批判されていたが、後年のスパロボでは殆ど顧みられることの無かった要素なので、現在では再評価の声もある。 --アニメが(当時は)存在していない真・ゲッターとマジンカイザー、グルンガストのムービーはCGで、こちらも当時としてはかなりの出来栄えである。 -今作で採用された新システムには、後年のスパロボにも引き継がれた便利で画期的なものが多い。 --特に、強化パーツの入手が、煩わしい「マップの探索」から「敵を倒して入手」に変更された点は大きい。 --『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL>スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』から修理及び補給により経験値が手に入るシステムを逆輸入し、また修理されたユニットとのレベル差により経験値に補正が入るようにされたため、サブユニットを育てやすくなった。 ---不便だった『第4次』の修理装置、補給装置の弾数制が廃止され再び無限となったことも育成のしやすさに一役買っている。 --戦闘終了後に「残り精神ポイント×2」分の経験値が入る。修理・補給ユニットの専属パイロットにとっては貴重な経験値ではあるが、このシステムのせいで精神コマンドを気持ちよく使い難い(使うと獲得経験値が下がってしまう)と言う事もあり、後の作品には採用されていない。 --以降のスパロボでは、本作のシステムを土台に、何らかの「追加」を加えるようになっていく。 -リメイク元の『第4次』ではフェードアウトしていたハマーンを生存させ、場合によってはシリーズ初となる自軍加入を果たせるようになった。残念ながら鬼のような強さを誇ったキュベレイは入手出来ないが、ハマーン様の能力値は敵仕様のままなのでファンネル搭載機かF91に乗せてやれば物凄い戦果を挙げてくれる。 -隠しユニットの数が多く、初参戦である『トップをねらえ!』からはシズラー黒((本作品ではシズラーブラックと表記))が入手可能で、『エヴァンゲリオン』においては、隠しルートとなる「人類補完計画ルート」が採用された。 --また、スパロボでは初めて師匠こと東方不敗がマスターガンダムと共に参入する。非常に強力なユニットとなっており、終盤では「石破ラブラブ天驚拳」の代わりに「石破究極天驚拳」が見られるなど、贅沢三昧となっている。 -発売前から鳴り物入りで喧伝された新システム、「DVE」「ひとことモード」が絶大な効果を上げている。 --『イデオン』関連のイベント、前述の東方不敗との決戦イベントはセリフの殆どがDVE。 ---開発スタッフが『イデオン』に注いだ愛は凄まじく、コスモの「こんな甲斐のない生き方なんぞ俺は認めない!」とか、カーシャの「そうよ、みんな星になってしまえー!」など、本編では殆ど再現されていない『発動篇』のセリフまで収録されている。発動篇以外のセリフもあって、とても挙げきれない。 --『ガンダムZZ』のシャングリラ組もセリフが非常に多く、原作の不倫疑惑イベントまである。エルの「''艦長もやもめ暮らしが長いから''」のセリフが聞けるのは、後にも先にも本作だけ。 --またそれまであまり目立っていなかった『ダンバイン』のエレ&エイブやトッド・ギネスはDVEによって存在感を見せており、中でもトッドは上述した逢坂氏のエピソードも功を奏したか完結編を含めかなり気合が入っている。 --更にはオリキャラでも敵同士でDVEのやり取りを交わすキャラがいる。だからこそ主人公には何もないのが気になってしまうが…。 -キャラ辞典の「ひとことモード」では、戦闘員と同じ声優である非戦闘員も喋ってくれる。例えば、セイラ・マス役で井上瑤女史が出ている三条レイカやフォルモッサ・シェリルなど。 --ただ、サリィ・ポォは冬馬由美女史が『F91』のセシリー・フェアチャイルド役で出ているのに喋らない。 --また子安武人氏、速水奨氏、松井菜桜子女史の3名は本当に一言しか喋ってくれない。 --『スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本(セガサターン版)』によると、このキャラによって喋るセリフの数に差がある原因は、「ひとことモードは開発途中で付け加えられたシステム」だからであるという。実装決定前に声を録音していた声優のセリフは少なく、実装後に録音した声優は逆に本編では使わないようなセリフまで録音したため多くなっている。 ---特に『第4次S』や『新スパ』で声のついていたキャラは新録されていないキャラも多く、そのためアムロや甲児などはメインキャラなのにDVEが存在しない。逆にハサウェイには『新スパ』での音声ライブラリがあったため、戦闘員でもついで出演でもないのにひとことモードで喋る。 ---- *総評 事前から発売後まで雑誌での取り扱いも大きく売れ行きはよかったものの、シビアなゲームバランスと謎の不具合の数々とユーザビリティの悪いシステムでも話題となる作品。~ 厳しい言い方をするなら当時の『ガンダムW』『エヴァ』などの人気の高まりにより起きたロボットアニメブームのおかげで「様々なロボットアニメが一堂に会する」と言うお祭りゲーの需要が高まったため急に売れたとも言える。~ 散々延期された挙句前後編に分割され、延期してなおゲームバランスに無視できない問題が多々あるのを見る限り、当時の開発現場が相当混乱していたであろうことが窺える。 一方、当時のスパロボシリーズは本作に限らずゲームシステムはあまり重視されておらず、良くも悪くも、「ゲーム性」よりも「お祭りゲー」であることに重きを置いていた節があった。こうした方針が転換されるのは、次回作となる『[[スーパーロボット大戦64]]』以降となる。 //アヴィエスレルムの初見殺しがあるにせよ、バグの産物でもあるとはいえ64は今までと比べると一気に難易度が下がってる。 分割販売・バランスに問題・バグが多い等の問題を抱えている一方、ネットなどでは話題になることも多く、本作を愛好している人は決して少なくはない模様である。~ 現在でも手ごたえを求めて遊ぶ人がいたり、この超難易度のゲームで縛りプレイを行ったり、かなり詳しい攻略サイトが出てきたりする点からも窺える。もっとも今から遊ぶ場合はどうしても時間がかかったりする点や、自分のお気に入りのユニットだからと容易に活躍させられるとは限らないという点などを考慮し、『64』以降や『第4次』以前とは違った独自のプレイ感覚への慣れを要求されることを覚悟して臨むべきだろう。 ---- //位置がおかしいので移動。 *移植版 SS版発売から約1年後にPSに移植された。主な相違点は以下の通り。 -一部のバグの修正。 -SS版では『F』→『完結編』で仕様が変更された部分があったが、それらを完結編仕様で統一。 -BGMが変更。PS音源の問題もあるがアレンジの評価が全体的にあまり良くない(アレンジというよりはもはやリミックスである)。~ 主人公BGM「TIME TO COME」やオリジナル敵幹部の戦闘BGM「VIOLENT BATTLE」は大幅な変更が加えられており、「ダンバイン」、「グレートマジンガー」のBGMは音程のずれがある。~ ただ全てが悪いわけではなく、リューネの戦闘BGM「フラッパーガール」や大ボスの戦闘BGM「ARMAGEDDON」の様にPS版アレンジの方が評価が高い曲もある。また「VIOLENT BATTLE」は落ち着いたトーンへと変えられた結果得体の知れない不気味さが出たとして、普段の口調と敵対した時の強さのギャップが凄まじい敵幹部のゼブにはこのアレンジの方がいいとの声も少なからずある。 --魔装機神組のBGMはSS版はLOE準拠のアレンジだったのに対し、こちらは第4次までの旧来のものに差し戻されている。 --ちなみにBGMはSS版ではBGM担当が藤本大輔氏1人であったのに対し、PS版ではSS版を担当した藤本氏が退社していたため代わりに稲田義広氏、藤原達也氏、寒川真澄氏の3人がサウンド制作にあたったという話。 -『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』とゲスト三将軍の戦闘BGMの変更(「MAIN TITLE」→「νガンダム」)。 --どちらも曲単体としてはなかなかの名曲なのだが、やはり変えられた事に対する不満は大きい。 -ハードの仕様の都合上、セーブ、及びロードが長くなった。 -コロニーなどの一部オブジェクトが変わっている。 -SS版では主人公設定のときに誕生日を本体の時計と同じ日にすることでエヴァのキャラクターが祝福してくれる裏技があったが、PSには時計がないので当然削除されている。 -クイックセーブすると、ゲームオーバー時にタイトルまで戻る。セーブさえしなければ一応全滅プレイは可能。 -ゲームバランスの酷さは相変わらず。NPCに信頼(回復コマンド)が使えない分余計に難しくなっている。 -『F』『完結編』それぞれに同梱されている応募シールを、『[[全スーパーロボット大戦 電視大百科]]』に付属の応募用紙に貼って送ることで、「超合金マジンガーZ(第1期の復刻版)」がもれなく貰えるキャンペーンが存在した。 *余談 -本作の後、スパロボシリーズはウィンキーソフトが本作のPS移植版や旧作リメイク版の『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]』を手掛けた後、バンプレストが子会社として自社スタジオのバンプレソフトを立ち上げて『α』の開発を行うようになり、外注作品もウィンキーソフト以外の会社が手掛けるようになるなど、ウィンキーソフトは2010年発売のDS版『魔装機神』までスパロボシリーズの開発に一切関わらなくなる。その辺りの経緯が公式に語られたことはないが、本作のSS版発売が大幅に延期されたあげくに分割発売となり、完成品もゲームバランスが悪く、しかもバグだらけであった事が原因だという説もある。 ---2023年8月に、「X」((旧名ツイッター))において、本作のプロデューサーである寺田氏から当時の開発状況についてある程度の裏話がなされた。それによると、制作スケジュールが壮絶なまでにタイトで、バンプレスト、ウィンキーソフト共にスタッフが満身創痍になっていたことがうかがえる((セーブデータバグに関しても、ある程度把握していた模様。無論、多忙ゆえにユーザーから許してもらえるとは思っておらず、プロデューサーを退いた今もなお、深い反省の意を示している様子。))。 --その後、提携を復活させ魔装機神シリーズを再開させることが出来たが評価・売れ行き共に芳しく無く、半ば打ち切りに近い形でシリーズは完結。そして2015年、ウィンキーソフトは多額の負債を処理できず破産申請、敢え無く倒産の憂き目を見ている。 ---ただし、ウィンキーソフトに所属していたスタッフは、その多くが2023年現在もスパロボの開発に携わっているとのこと。 -本作の開発が大きく長引いたため『魔装機神』と『新スパ』の続編がお蔵入りになったが、前者は2011年にPSPで『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]』として発売された。 -SS版予約特典に『スーパーロボットシューティング』限定版付属の人形セットが流用されている。 --そのままではなく新規参戦のエヴァ初号機がセットに追加されている。 -『逆襲のシャア』のキャラ、ネオ・グランゾン、などが没データとして残っている。 -あまり知られていないが、一般的に『α』から認知されている熟練度システムは、実は本作から採用されている。 --しかし熟練度を獲得できるシナリオは『F』の僅か10のみであり、それによって内容が変化するシナリオは『ヒイロとリリーナ』及び『南海の死闘』の2つだけ。~ 獲得した熟練度をゲーム内で確認する方法すらもなく、作りかけで放置されたと思わしきシステムとなっている。 --またSS版後期ROMでは、熟練度によって変動した敵からバリアジェネレーターを高確率で、超合金ニューZを低確率で入手できる。~ ちなみに前者は装備しても何の効果もない没になった強化パーツ、後者は本来は『完結編』でしか入手できないはずの強化パーツ。~ どちらも本来なら入手できないはずの強化パーツであり、やはりこちらも作り込みの浅さが窺える。 -後に信頼補正と呼ばれるシステムが本作にもマスクデータとして採用されている。特定のパイロット同士が近くにいると攻撃力や防御力が上がるようになっている。 --レベルが上がるとかなり大きな効果になるのだが、攻略本等にも載っていなかったので解析や研究が進むまであまり知られていなかった。 -『F』前半で多く出てくる「DC兵士」などザコ兵士のセリフがやけにヘタレている。ヘタレ型一般兵の担当は菊池正美氏と島田敏氏であったが、菊池氏が普通に弱そうなのに対し島田氏のものはやたらに気合の入った弱さ(雄叫びがやけっぱちの悲鳴にしか聞こえない、頻繁に声が裏返る、といった具合)を見せ付けている。&br()そんなヘタレボイスがα、GCなどに流用され続けた結果、いつの間にか島田氏が当てたザコ兵士は「島田兵」と呼ばれ一般兵の代名詞となった。この島田兵は寺田Pからも「キング・オブ・一般兵」の称号を授けられ、後の作品で島田氏が演じたキャラクターにも「○○島田兵」とネタにするプレイヤーも現れる事に。 //--後に『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』にて、『[[D>スーパーロボット大戦D]]』に登場した敵キャラのコンターギオの声を島田氏が担当し、「ネームド島田兵」などと呼ばれている。 //--その続編の『スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ』でも、『[[J>スーパーロボット大戦J]]』のオリジナル組織「フューリー」の幹部として追加された敵キャラであるカロ=ラン・ヴイの声を島田氏が担当している。 //この先島田氏が声担当するキャラ増えるたびに表記増やしてくのか?ってことになるのでばっさりカット //島田氏が担当するキャラが増えるたびに表記を増やすと長くなってしまうので、簡潔に追記しました。 --「エリート兵」以上のパイロットで郷里大輔氏の演技もアドリブが入っているようでかなり趣がある。雄たけびや「うぅ…(ああぁ…)パワーが…違い過ぎる…」は聞いていて印象深い。 -講談社の児童誌『月刊コミックボンボン』にて本作の4コマ「パロディギャグ競作」とコミカライズ「リアルストーリー」が連載されていた。特に後者は開始時に表紙で「長編まんがスタート」と銘打たれ、新連載から2号連続で掲載順トップという力の入れようであった。 --しかし、98年4月号の編集長交代の煽りを受けて2つとも連載が終了。後者に至ってはたったの4話だけしか連載されなかった。しかも3話以降はゲーム内容と無関係のオリジナルストーリーとなっており事実上は2話打ち切りである。最終話はオリジナルキャラの少年たち((うち1名は作者のおーくらやすひろ氏が本作の前に執筆していた「ボンボン新人まんが大賞募集まんが」の主人公に酷似している))がメインでゲームの登場キャラは最終盤にしか登場せず、主人公のミーナに至っては未登場である。図らずも完結編における主人公の空気化を先取りする形となってしまった。 --ちなみに4コマを連載していた漫画家・冬凪れく氏はこの時の連載分ギャグ漫画を同人誌として出版している。 -賛否両論ある作品でありながら今なお人気が高い本作であるが、発売日当日に店の前に早朝から行列が出来たり、完結編発売時にはその様子が報道番組で取り上げられたりするなど、当時から話題性があった。 -今は亡きケイブンシャから出された『完結編』の攻略本が、使えないユニット・キャラや存在感のない敵に対し容赦のない罵声を浴びせており、一部で有名である。 --しかもSS版『F』・『完結編』とPS版『F』・『完結編』それぞれ4つに加えさらに狭く深い攻略をしている『一生楽しむ本』SS・PSと計6冊もあり同じキャラでも紹介の仕方が違っている。中には1ステージごとに、スタッフである阪田雅彦氏と寺田貴信氏のコメントが挿入されているというものも。 --体裁の関係か、なかなか今では見られない文面の砕け具合に時代を感じてみるのもいかがだろうか? ---ウィンキー時代の他のケイブンシャスパロボ攻略本も結構独特なレビューがされているので古本屋などで探してみるのも面白いだろう。 --ソフトバンクからも攻略本が出ており、こちらも負けず劣らずの辛辣かつ脱線した内容のコメントが多く、別の意味で読みごたえがある。 //↑攻略本のネタまで動画載せる必要がないので削除。「必要最低限」を心がけましょう。 -本作の女性主人公の声優は、林原めぐみ氏、宮村優子氏、緒方恵美氏と、本作初参戦のエヴァンゲリオンの主要人物が主に担当している。~ 残る一人も、トップをねらえ!の主人公役である日髙のり子氏が担当。彼女の起用は声優陣の出演したアニメ制作会社がガイナックスであるという共通点からだろう。 --ちなみに男性主人公の声優陣は難波圭一氏、堀内賢雄氏、石野竜三氏、関俊彦氏であるが、この4名には「非主人公でガンダムを操縦したパイロットを演じたことがある((それぞれ順番にカツ・ジャミル・五飛・デュオ))」という共通点がある。(難波氏の演じたカツもMk-IIを操縦している。) //修正および集約 ----

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