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GuitarFreaksV & DrumManiaV - (2013/08/30 (金) 06:55:05) の最新版との変更点

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*GuitarFreaksV & DrumManiaV 【ぎたーふりーくす ぶい あんど どらむまにあ ぶい】 |ジャンル|音楽ゲーム|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミ|~| |稼動開始日|2005年2月23日|~| |ポイント|''ギタドラ史上最悪の企画、ギタドタワー''&br()''難易度詐称のオンパレード''&br()基板がPS2タイプに&br()ギタドキング&br()''ギタドラ第一次暗黒時代を告げてしまった一作''|~| |>|>|CENTER:''[[GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ]]''| **概要 -「GuitarFreaksV & DrumManiaV」シリーズ(Vシリーズ)の初代作品。 -これまでのナンバリング作品はギター側とドラム側でナンバリングにズレがあったが、本作からそれが統一されて作品順を把握しやすくなった。 -premium stageの復活に加え、基盤変更で画質の向上に貢献。 -そして、ギタドランドの後継企画と言えるギタドタワーというチーム制の解禁方法で、前作の不評を覆そうとしていたが…始まる前から不安の声が大きく、その予感を的中させてしまった。 **評価点 -新基板によるグラフィック向上 --基板がPS2タイプになり、画質が向上した。そのため今作の新曲のクリップは多彩な色で表現されており、従来の作品と比べると綺麗になっている。 --今作でいうと、LONG曲によるクリップの力の入れ方が凄い。 --Balanceのクリップを担当したkei氏、Beautiful Lifeのクリップを担当した吉田暁氏、そして版権曲のK(BUMP OF CHICKEN)のクリップを担当した井上和也氏のクリップの完成度は素晴らしいと言っても過言でなく、特にKに関してはニコニコ動画で同様の動画が挙げられるようになる。 -隠し曲が大幅に復活 --主にギタドタワーの隠し曲だが、基盤の変更により大幅に旧曲の隠し曲が復活される。前作の基盤では容量の問題があり、頻繁に削除しない(特にLONG曲)といけなかったが、この基盤変更で容量が増え、今までの旧曲が安心して遊ぶことができるようになった。 --特にLONG曲の複数復活は大きい。 --Vシリーズに移行してからはV6で初めてコナミオリジナル曲が削除されるまでは、コナミオリジナルは削除されなくなった。 -版権曲にPVが登場 --新基盤の影響もあるが、PVが登場したことでより一層の迫力のある臨場感を演出できるようになった。 -premium stageの登場 --guitarfreaks10th & drummania9thではpremium encore stageという10作目にふさわしい演出があったものの、前作ではencore stageのみとなっていた。 --今作はpremium encore stage相当のpremium stageが登場した。encore stage以上に出現条件は厳しいが、その条件に到達すれば、それにふさわしい楽曲が選択することが出来る。 -ギタドキング --Vシリーズの大会。いわば旧ナンバリングのインターネットランキングの代用と言える大会。5回まであり、指定された曲のスコアで競うもの。RANDOM系統のオプションは禁止されていて、実力で勝負するので、アンフェアな展開になりにくい。 --参加・不参加問わず、解禁曲が解禁できるというところもおいしい。特に第5回目の決勝終了と同時に全プレイヤーに解禁できるという特典も。 -NON STOPコース --GF側はBASS、OPENも選択できるようになった。 --また自由選曲、ランダム選曲が復活した。 -BPMの???表記がなくなった --BPMも曲を選ぶための重要な要素であり、BPMを???にすると、実際にプレイしないとわからないという問題点があった。 --今作では???表記が廃止されたため、初心者には優しくなった。 -削除曲は1曲のみ --削除されたのはsuper shomin carのみ **賛否両論点および問題点 -GF側のでたらめな難易度設定 --前作と比べても高難易度曲の割合が少ない。にも関わらずその難易度に見合わない譜面が多く存在する。 --GF側はひどく、DOKI☆DOKIは赤Gで50なのに、''まるで70台のような譜面であり、今作の難易度詐称を象徴とさせる曲の1つである。''孤高の花も40台の割には処理しづらい3連があったり、Balanceの赤Gは黄色と7しか差がないとは思えないほどの難しさである。それ以外でも難易度詐称が多い。 ---ちなみにロケテはもはや難易度設定がかなり''おかしい状態''になっていた。特にハンサム兄弟メードインジャパンはなんと''74と驚愕の難易度''だったという。DOKI☆DOKI赤Gの''45''やBalance黄Gの''38''などといういい加減な難易度設定だったという。 --またGF側の90以上の曲が2曲しかなく(80以上でも''5曲''と他のVシリーズに比べたら少ない)、V2やV7よりひどくないとは言え、当時はものすごく低難易度設定だったという。 --PANASONIC YOUTHに関しては前代未聞の''BPM詐欺''と言われる。BPMは191と表記されているが、実際は''BPM218''。しかも、譜面自体も難しく、余計詐称感を感じさせるようになった。 --ちなみにDMは90以上の曲は3曲、80以上でも6曲とシリーズ並。DMは比較的まともな難易度設定だったという。 -ギタドタワー --前作のギタドランドにテコ入れを入れた程度。期間毎に各STAGEのCOMBO、MAX COMBO(全STAGE中の最大COMBO数)、PERFECT(全STAGE中の最大PERFECT数)の3種類からルーレットの倍率をかけた獲得ポイント数を競うものだが、運要素があまりに強く、全解禁できているプレイヤーもいれば、全く解禁ができないプレイヤーが出たりとすこぶる評判が悪かった。 --しかも、解禁できない人はなんと''半年間も解禁出来ず''にいるなど、前作以上に運要素があまりにも強かったため、''ギタドラ史上最悪な企画''となってしまった。 ---極めつけは''階層が下がると解禁した曲が消えてしまう''という罰ゲーム的な要素があったため、余計非難を浴びる形となった。 --また無条件解禁があったが、その解禁日がなんと''V2の出る20日前!''全解禁するだけでもマシとは言え、解禁する日を間違えているとしか思えない。だったら、次回作に解禁した方がよっぽど効率がいいのだが…(なおXGシリーズでは解禁できなかった曲は次回作に持ち越されているが、落差が大きいため、評判はいいとは言えない) --こういうことがあったため、V8、XG3が出た現在でもギタドラ史上最悪な企画として受け継がれている。 ---とは言え、XG3自体もあまりいいイベントがなかったため、覆る可能性はある。 ---しかし、この企画の評価点は今まで削除傾向が強かったLONG曲が復活したことが唯一の救いである。 --また、元Cymbalsの土岐麻子の楽曲もギタドタワーの隠し曲になっている。 -カクカクし始めた旧世代のクリップ --Vになって基盤が変更され、クリップの拡張子が変更された。 --それに伴い今までフラッシュ形式だったクリップの一部がカクカクになってしまうという事態が発生した。 -シナリオの緑G譜面にopenノーツが紛れるというバグがあった。 --GUITAR譜面にopenノーツが紛れるという前代未聞の譜面バグは当時としてかなりの話題となった。 --しかし、このバグは後のV2でもやらかしてしまった。 --他にもNON-STOPモードでスキル解禁曲が選択できないバグ、空ピック暴発のバグがあった。 **総評 Vシリーズの始まりの作品とは言え、難易度詐称の多さや史上最悪な企画であるギタドタワーの不評、譜面バグなど粗いところが目立った作品だった。しかし、premium stageの復活、クリップの画質向上、隠し曲の復活などは評価すべきとこだろう。特にLONG曲の複数復活は最大の評価点と言えるだろう。ただ、旧ナンバリング時代と比べると改悪した部分は目立っていて、特に前作で問題だった運要素による解禁企画を更に発展させてしまった。このため、今作も悪質な企画を止めることができず、今作であるVも第一次暗黒時代の象徴と言えるものとなってしまった。 //ギタドタワーについては完全に黒歴史だが、クリップの画質向上、LONG曲の多数復活、premium stageの復活など改善点も多いため、決してクソゲーとは言えない。Vの曲の質が非常によかったのも救いではある。それに対し、次作は… **その後 そして、今作のVに加え、次回作のV2も暗黒時代の象徴となる駄作となってしまう。難易度詐称の多さ+運任せの解禁企画といったものと、今作の問題である譜面バグを余計悪化させてしまった。。その上にLIVEと謳っているものの、スキルシステムのマンネリ化に加え、あまりの改変のなさに''システムがまるでLIVE感のない空気シリーズとなってしまった''([[詳細>GuitarFreaksV2 & DrummaniaV2]])。 **家庭用移植 -PS2版 2006年3月16日発売 -ギタドラの家庭用移植は2001年に発売された『ギタドラ! GUITARFREAKS 4thMIX & drummania 3rdMIX』での問題発覚以来、実に5年振りのCS版となる。 --CS版の復活に合わせ、ギター、ドラムの専用コントローラーも格安で再発売(ただし専用スタンドは同梱されていない)。 --家庭用に移植されなかった作品の曲の多くは後に『GuitarFreaks & DrumMania MASTERPIECE SILVER』及び『GuitarFreaks & DrumMania MASTERPIECE GOLD』といういわゆるベスト盤に収録されており、ファンを喜ばせた。
&bold(){この項目では、アーケード版・プレイステーション2版共に解説します。}~ AC版は判定無し、PS2版は&color(,khaki){劣化ゲー}判定となっています。 ---- #contents() ---- *アーケード版 |ジャンル|音楽ゲーム|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミ|~| |稼動開始日|2005年2月23日|~| |判定|なし|~| |ポイント|''基板の性能が大幅向上''&br()新たな大会『ギタドキング』&br()''ギタドラ史上最悪の企画、ギタドタワー''&br()難易度詐称のオンパレード&br()''ギタドラ第一次暗黒時代を告げてしまった一作''&br()|~| |>|>|CENTER:''[[GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ]]''| **概要 -「GuitarFreaksV & DrumManiaV」シリーズ(Vシリーズ)の初代作品。 -前作『[[GF11th&dm10th>GUITARFREAKS 11thMIX & drummania 10thMIX]]』までのナンバリング作品はギター側とドラム側で1つずつナンバリングにズレがあったが、本作から両作品で同じに統一されたことにより作品順を把握しやすくなった。 -ゲームタイトルも、これまでは「GUITARFREAKS」「drummania」だったものが、今作以降は「GuitarFreaks」「DrumMania」表記に変更。 -また今作から基板がPS2ベースになり、性能が格段にアップ。アーティストPVがそのまま移植できたり、ビジュアル面も向上した。 -新たな大会要素としてギタドキングやPREMIUM STAGEの復活等、気合の入った作品になるはずだったが… //ギタドランドの後継企画、''ギタドタワー''によって評価が大きくガタ落ちする事となった。 **評価点(アーケード) -''新基板によるグラフィック向上'' --基板がPS2ベースになり、全体的な画質が向上した。その為新曲のクリップは多彩な配色や、細かい動きの表現により、従来の作品と比べるとクオリティが上がっている。 --特にLONG曲への力の入れ方は目を見張る物があり、Balance(kei氏担当)、Beautiful Life(吉田暁氏担当)、そして版権曲のK(BUMP OF CHICKEN)(井上和也氏担当)のクリップは楽曲ともども人気が高い。 --また、版権曲に公式PVが登場した事により、より一層迫力のある臨場感を演出できるようになった。 -旧曲が大量復活 --前作までは基板の容量の問題によって、頻繁に旧曲を削除しないといけなかった((特にLONG曲は尺の関係でショート曲よりも優先的に削除されていた))。 --今作では容量が増えた事により(e-AMUSEMENT接続時限定ではあるが)デフォルトで10曲、ギタドタワーの隠し曲として20曲も復活している。 --ちなみにVシリーズに移行してからは、『[[V6>GuitarFreaksV6 & DrumManiaV6 BLAZING!!!!]]』までコナミオリジナル曲は削除されていない。 -PREIMUM STAGEの登場 --前々作であるGUITARFREAKS 10thMIX & drummania 9thMIXではPREMIUM ENCORE STAGEという特殊ステージが用意されていたが、前作ではENCORE STAGEのみとなっていた。 --今作はPREMIUM ENCORE相当のPREMIUM STAGEが登場した。EXTRA専用曲でPERFECT率98%という厳しい条件だが、達成できれば相応の楽曲をプレーできる。 ---楽曲は魔笛をモチーフにした『Die Zauberflöte』((V当時は「Die Zauber flote」と誤植されていた。AC版V2及びCS版Vで修正))。あさきとTOMOSUKE、小野秀幸のコラボ楽曲となっており、ムービーの完成度も相まってV時代を代表する楽曲として挙げられる事が多い。 -ギタドキング --旧ナンバリングのインターネットランキングの後継と言える大会。全部で5回開催されており、指定された曲のスコアを100点満点のスコアに換算して競う形式となっている。 --予選と決勝に分かれており、予選で指定された順位(ボーダー)を上回ると決勝に進出。決勝では隠し曲が先行でプレー出来るようになっており、大会終了後には一般解放される。 ---AUTO・RANDOM系統のオプションは禁止されている為、実力重視の勝負となりアンフェアな展開になりにくい。 -NONSTOPコース --今作からNONSTOP OFFICIALがスキル対象に含まれるようになった。 --前作には無かった自由選曲やRANDOM選曲が復活し、GF側はBASSパートやOPENパートも選択できるようになった。 -BPMの表記改善 --BPMも曲を選ぶ為の重要な要素であり、BPMが???の曲では、実際にプレーしないと体感速度が分からない問題点があった。 --今作では???表記が廃止され、速度変化がある曲は最小BPMと最大BPMが同時に表示される仕様になった。 ---もっともギタドラシリーズでは10th&9th以降、他機種と違いBPMによってスクロール速度が変動することが無い仕様のため、恩恵を受けることは少ないが。 -削除曲は1曲のみ --削除されたのはsuper "shomin" carのみ。 **問題点 -''GF側のでたらめな難易度設定'' --前作と比べて高難易度曲の供給が少ない上、低中難易度でも表記に見合わない詐称譜面が多く存在する。 --DOKI☆DOKI赤GはLv50でありながら''Lv70台に匹敵する発狂運指が降ってくる''という、今作の詐称曲群の代表格である((GFV3以降ではLv80台に設定され、逆に稼ぎ曲扱いになっている。))。 --孤高の花もLv40台かつ、デフォルトカーソルで合わさっている曲にしては処理が難しい16分3連打が多く、Balance赤Gに至っては黄色Gとの差が7しかないのに、偶数奇数折り混ざった高速オルタが襲いかかる。 --Panasonic Youthに関しては前代未聞の''BPM詐欺''と言われる。BPMは191と表記されているが、実際は''BPM218''。譜面自体も難しく、余計に詐称感が強くなってしまっている。 --またGF側のLv90台の譜面が2曲しか無く(Lv80以上でも''5曲''と他のVシリーズに比べたら少ない)、それ以外も難易度詐称が多い事から、不公平だと感じるGFプレーヤーも少なくなかった。 ---ちなみにDM側はLv90台の曲は3曲、Lv80台を含めても6曲と並クラスの供給で、そちらは比較的まともな難易度設定になっている。 -''ギタドラ史上最悪の企画『ギタドタワー』'' --ランダムに振り分けられた5つのチームに分かれ、累積ポイント数で競う今作のメインイベント。 --各STAGEのCOMBO数、MAX COMBO(全STAGE中の最大COMBO数)、PERFECT(全STAGE中の最大PERFECT数)の3種類からルーレットで選ばれ、それに倍率を乗算したものが獲得ポイントとなる。 --しかし運要素があまりに強く、クレジットを殆ど入れなくても全解禁しているプレーヤーもいれば、湯船のように貢いでも全く解禁できないプレーヤー(1階層止まり)が出たりと、すこぶる評判が悪いイベントとなっている。 --しかも、解禁できない人はなんと''半年間も解禁出来ず''にいるなど、前作以上に運要素があまりにも強かった為、''ギタドラ史上最悪な企画''となってしまった。 ---極めつきに''階層が下がると解禁した曲が消えてしまう''罰ゲーム的な要素があった為、余計非難を浴びる形となった。 --幸い無条件解禁はあったが、その解禁日がなんと''稼働終了の20日前!''全解禁するだけでもマシとは言え、解禁する日を間違えているとしか思えない。だったら、次回作に解禁した方がよっぽど効率がいいのだが…((なおGITADORAシリーズ以降では解禁できなかった曲は未解禁のまま次回作に持ち越されているが、解禁曲の救済処置がほとんど設けられていない為、どちらにしろ評判が良いとは言えない)) ---とは言え、GITADORA Tri-Boost以降では隠し曲の救済処置がほとんど無い事もあり、わずかながら無条件解禁期間が設けられたギタドタワーが、皮肉にも再評価されつつあった。 --結局、前作のギタドランドにテコ入れを入れた程度で、問題視されていた解禁格差に関しては''全く改善されていない''。 ---あまりの杜撰な仕様から、手抜き甚だしいV8・バグと処理落ちの温床であるXG3が引き合いに出されるほど、ギタドラ史上最悪の企画として語り継がれている。 -フレームレートが落ちてしまった旧世代のクリップ --Vになって基板が変更され、11th&10thまで使われていたクリップの拡張子が変更された。そのせいでフレームレートや画質が悪化し、動きがカクカクになってしまうクリップが多発した。 ---特にTimepiece PhaseIIとROOLING1000tOONでフレームレートの悪化が顕著に見られる。 ---V4以降では旧クリップが全曲リサイズされ、フレームレートも見直されてカクカクな動きも改善された。 -バグ関連 --シナリオの緑G譜面にOPENノーツが紛れるというバグが存在した。本来GUITAR譜面に流れないノーツであり、前代未聞の譜面バグとして当時の語り草のひとつ。 --単純にOPENノーツがあるだけでなく、&font(b,red){''表示上は単色青ノーツだがOPENノーツとして処理しないとMISSになる''}とんでもない仕様((当時の音ゲー界隈では、ゲームの進行自体に影響の無いバグをコナミが''仕様''と言って誤魔化す、という風潮が広まっていた。))になっている。 --なお、同様のバグが次作『V2』でも発生している。 ---他にもNON-STOPモードでスキル解禁曲が選択できないバグ、空ピック暴発のバグがあった。 **総評 バラバラだったナンバリングを統合し心機一転を図った一作だが、蓋を開けたら難易度詐称の多さや楽曲解禁イベントの不評、譜面バグなど粗が目立つ作品だった。~ PREMIUM STAGEの復活、クリップの画質向上、旧曲の大量復活など評価すべき点はあるものの、旧ナンバリング時代から改悪された部分や劣悪な解禁イベントが目立ち、前作で問題視されていた欠点を本作で改善しきれなかった事から、シリーズ低迷から脱却できなかったのも頷けるだろう。 //ギタドタワーについては完全に黒歴史だが、クリップの画質向上、LONG曲の多数復活、premium stageの復活など改善点も多い為、決してクソゲーとは言えない。Vの曲の質が非常によかったのも救いではある。それに対し、次作は… **余談(アーケード) -その後、次回作『[[V2>GuitarFreaksV2 & DrumManiaV2]]』が稼働したが、難易度詐称の多さ+運任せの解禁企画といったものや、~更に悪化した譜面バグ、スキルシステムのマンネリ化に加えに、あまりの改変のなさに''システムがまるでLIVE感のない空気作''となってしまい、こちらも暗黒時代の象徴となる駄作として語り草になっている。 -ロケテストの難易度表記 --ロケテストでは難易度設定が''かなり狂った状態''になっており、ギタフリプレーヤーの阿鼻叫喚が止まらなかった様子。 --問題点で挙げられていたDOKI☆DOKI赤Gは''Lv45''、Balance黄Gは''Lv38''になっている他、ハンサム兄弟メードインジャパンは''Lv74と驚愕の詐称表記''になっている。 --またgoing upのOPENパートはロケテスト時点ではかなり凶悪な譜面になっており、ギターソロでは単発OPENが高速オルタに混ざる発狂地帯が襲いかかってくる。 ---製品版ではOPEN絡みは少なくなっているが、下位譜面である緑Oに混ざっていたOPENノーツはそのまま残留している。 -楽曲『Little Prayer』について --ポップン出身のコンポーザーであるwacが、ボーカルに土岐麻子(元Cymbals)を迎え、初めてギタドラに楽曲提供した。 --今作のイベントであるギタドタワーの隠し曲になっているが、イベント内容がアレだった故に、後の『[[V3>GuitarFreaksV3 & DrumManiaV3]]』で登場したwac率いるギラギラメガネ団の「繚乱ヒットチャート」の歌詞にて、当時の状況と共に企画の杜撰さを皮肉られてしまっているとユーザーから受け取られる事になった((「敵は塔の上」「遣る瀬無き紅き名も 技も呑み込む濁流」「俺の歌 誰が為の歌 錯乱の歌 また隠されてた(笑)」等。ただし、歌詞が揶揄ったものであると公式に明言されたわけではない。))。 -第3回変曲リレー --本作の公式サイトのMUSICIAN'S ROOM 9ではGF9th&dm8th以来となる企画の「変曲リレー」が行われた。今回のテーマになった楽曲は「こたつとみかん」と「ESCAPE TO THE SKY★彡」。 ---「こたつとみかん」サイドは新規参戦アーティストであるdj TAKAをはじめとする実力派アーティストが揃っていた為、比較的穏当なアレンジが行われたが、最後のKozo Nakamuraのパートでその流れがぶった切られてしまった。 ---一方、「ESCAPE TO THE SKY★彡」サイドの場合は問題児であるあさきに加えて、新規参戦のwacまでもが原曲を破壊してしまうほどのフリーダムっぷりで、「Sけて~」等の迷言が飛び出す等前回同様に伝説に残る回になってしまった。~ …なのだが、かの迷言「Sけて~」はシリーズの低迷に対するプレーヤーの嘆きにも聞こえてしまうのは皮肉としか言いようが無い。 ---- *プレイステーション2版 |ジャンル|音楽ゲーム|&amazon(B000CSXWGE,image);| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|2006年3月16日|~| |定価|6,980円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~| |ポイント|''CS他機種の劣悪解禁イベントがギタドラ上陸''&br;''苦痛のロード時間''&br;久しぶりの期待作→がっかり感満載|~| |>|>|CENTER:''[[GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ]]''| **概要(PS2) -家庭用『GuitarFreaks & DrumMania』のVシリーズ初代作で、4th&3rdが発売してから実に4年ぶりの復活になった家庭用ギタドラシリーズ作品。 -新シリーズのVからとはいえ、家庭用シリーズの再始動作という事で、発売前は非常に期待はされていたのだが…… **問題点(PS2) -''ロードが長い'' --ACと違い、ロードに時間がかかってしまう。PS2の仕様を考えると仕方ない部分があるが…… --このロードがいろんなところで発生する為、何度もやりたい人にとっては苦痛にしかならない。 ---このロード地獄は下記のトレーニングモードの仕様と共にしばらくCSシリーズで引きずる事になり、半ば「仕様」と主張していると言っても過言ではない状況になっていた。 -収録曲について --当時のAC版の新曲である「Misirlou」が収録されていない。 ---家庭用への収録はCSV3まで待つ事となる。 --旧曲についても、佐々木博史の「The Least 100sec」、小坂りゆの「ヒマワリ」、Des-ROWの「大見解」、アンコール曲であった「under control」、「鬼姫」といった人気曲は存在するものの、いかんせん旧曲を代表する人気曲の数が少なすぎる。それを差し引いても旧曲の収録数は多いとは言えない。 ---もちろんソフト容量の限界もあり、家庭用未収録の『GF5th&dm4th』~『GF11th&dm10th』分の長きブランクを本作1本で全て埋めるのはどう考えても不可能なので仕方なくはある。 ---旧曲の人気曲はその後『MASTERPIECE』シリーズで選出されることとなる。 -トレーニングモードの謎仕様 --家庭用で発売された音楽ゲームには必ず搭載されているトレーニングモードだが、本作ではDARK・リバースなどといったオプションが使えず、とにかく不便。 ---苦手な部分を練習しようにもオプションが使えず頓挫したプレーヤーも少なくない。 --それだけでなく上記のロード問題も付きまとう為か、曲選択までに時間を要する。当然イライラ感が増す。 -''度を超えたルーレット解禁・時限解禁'' --本作の解禁イベントはCSオリジナルの「ギタドスロット」になっている。~ ACモードのPERFECT率、COMBOの総数×倍率から獲得か獲得できないかが決定される。 ---しかし、はっきりいって運がかなり絡む。その為、人によって解禁できるスピードが変わってしまう。 ---解禁できない人にとってはかなりの苦痛。おまけにACでプレーしないと取得できない。さすがにAC版のギタドタワーの解禁よりは遥かにマシだが… ---ここで影響してくるのが上記のロード地獄である。ストレスを発生するような解禁方法としかいいようがない。 --更に、代替となるはずのタイムリリース時限解禁はもっとひどい。FREEモード・ACモードの楽曲の総プレー時間の累計が一定以上になる毎に解禁される設定なのだが…。 ---まず1曲目からして''累計5時間以上プレーしないと解禁が始まらない''という、はっきり言って効率が非常に悪い代物になっている。 ---連動を除いた分だけでも15時間のプレーが必要。LONG曲「K」を1回演奏すると4分相当だが…そこまで行くのになんと''225回''もプレーしなければならない。 ---要するに運ゲーのギタドスロットか、ひたすら作業ゲーのタイムリリースかの二択である。いずれにせよ、上記のロード地獄の連続でストレスしかたまらない。 ---あろう事か、後述の連動で解禁される曲に必要な時限解禁は上記の倍の''30時間以上''。しかもこちらはスロット対象外。諦めて該当ソフトを買って連動した方が無難である。 --もっとも、CS版BEMANIシリーズでは本作の約2年前の2004年11月18日に発売された『pop'n music 10』の「お星様にお願い!」も家庭用移植に伴い何故かルーレット解禁に変更された関係で楽曲解禁に運が絡み、結局タイムリリースでの解禁が最も効率が良いという結果になっていた。何故BEMANIは同じ過ちを繰り返してしまったのか… -ACモードの自由度が薄い --家庭用ではFREEモードで曲を自由に選択できる為、ACモードの存在価値はかなり弱い。 ---しかも、4th&3rdまで5曲設定までできたのに、こちらは3曲固定。CSV3までの問題点でもある。 -FREEモードでのプレー終了後に出る画面の煩わしさ --同じ曲をPLAYするか、曲選択画面に戻るか、FREEモードを出るかの3択が毎回出てくる。このシステム自体はIIDXなど他の家庭用作品でもお馴染みだが… --問題は''リザルト画面を閉じるたびに暗転して専用のメニュー画面に移ること。''これにより''ロード時間が増加''。その上、''イライラ感も増加''という悪循環をたどるようなシステムとなった。せめてIIDXのようにリザルト画面上に出現する方式となっていれば… ***その他の問題点 -ACに比べて音質が劣化している --特にギター側はデュレーション(発音の長さ)が削られている場合が多く、チップ音を繋げて聴くとブツ切りに感じやすい。 -BEGINNERモードの曲数が圧倒的に少ない --収録されているのは「フレンズ」と「さくらんぼ」の2曲のみ。新規に専用譜面を作ればいいのにそれすらやらない手抜きぶり。 //-ACモードにおけるスキルポイントの意味が全くない。 **評価点(PS2) -''家庭用ギタドラシリーズの復活'' --本作は粗こそかなり多いものの、実に4年も音沙汰が無かった家庭用版ギタドラシリーズの久々の最新作として話題を呼び、結果的に家庭用シリーズの息を吹き返す事に成功させたとも言える。 -AC版のNONSTOPコースはほぼ再現されている。 -ACと違い実質的なゲームオーバーが無い --クレジットを気にせず高難易度曲が何度もプレー可能で、STAGE FAILEDになってもデメリットは無い。家庭用ならではの仕様である。 -先行収録曲の存在 --V2で収録される「GLIDE」「JJ-road」「魔法のタルト」が先行収録されている。 -他の家庭用版BEMANIシリーズとの連動要素 --同年発売の『[[pop'n music 12 いろは>ポップンミュージック12 いろは]]』や『Dance Dance Revolution STRIKE』のセーブデータがあると相互に楽曲が解禁するという嬉しいおまけつき。 ---pop'n:GF&DM側は「Homesick Pt.2&3」 ⇔ pop'n側は「JET WORLD」&「Cassandra」 ---DDR:GF&DM側は「BRE∀K DOWN!(GF&DM STYLE)」 ⇔ DDR側は「Midnight Special」 ---なお本タイトルと直接関係はないが、pop'n⇔DDR((pop'n側/DDR側ともに新曲「Knock Out Regrets」))、そして『beatmania IIDX 10th style』→DDR(一方通行)((DDR側へ「DoLL」))でも連動を行っていた。 --上記のセーブデータがなくてもソフト単体でタイムリリースによる解禁もできるが、その設定が上記のように''「楽曲プレー累計30時間以上」''と極端に長くあまりに時間がかかりすぎる為、上記のデータがあるとお得。 ---電撃PS2等でコナミ関連のセーブデータの入ったディスクが付録としてついていたこともあったため、当時雑誌を買うことで解禁の代替としていたプレイヤーも存在した。 --ちなみにpop'n側/DDR側で解禁されるギタドラ楽曲は''いずれも本作『V』には収録されていない''ため注意。((なお、DDR側も「BRE∀K DOWN!」は『MAX2』に収録済だったためか再録されていない。一方、pop'n側は「Homesick Pt.2&3」のLONG版を隠し曲として再録。)) ---「CASSANDRA」「MIDNIGHT SPECIAL」の2曲は2作後の『[[GuitarFreaksV3 & DrumManiaV3]]』でようやくPS2版に収録されたが、「JET WORLD」のみPS2版未登場。 **総評(PS2) 前作から実に4年もの歳月を経て発売された本作は、発売から1週間で1万7千本の売り上げて週間ランキング9位に入るなど、当初の売上面では非常に良く、家庭用ギタドラの息を吹き返させた功績は大きい。~ しかし、長らく家庭用版を製作してなかった事によりノウハウの不足が顕著に見られ、ACでの問題点が改善されてないだけでなく、曲の偏りやロード時間、解禁方法といった移植に伴い新たに発生した問題点の存在も相まって、決して手放しで喜べない出来になってしまったのは否めないだろう。 **余談(PS2) -本作発売に合わせ、ギター、ドラムの専用コントローラーも格安で再発売された(ただし専用スタンドは同梱されていない)。 -本作の発売から約5ヶ月後の2006年8月31日に次回作『[[MASTERPIECE SILVER>GuitarFreaks & DrumMania MASTERPIECE SILVER]]』が発売された。 --CS版ギタドラ未収録の楽曲で固めたベスト盤的なディスクであり、オリジナル要素として、新規ムービーやプレー画面をカスタマイズする為のスキンも存在する。その為発売前は大きく期待されていたが… --いざ蓋を開けてみると、本作の問題点が全然解消されていない上に、解禁方法が''まるで神経衰弱のような解禁方法''と更に悪化してしまい、更に批判を浴びる格好となってしまった。

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