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*Magical Charming! 【まじかる ちゃーみんぐ】 |ジャンル|恋愛ストラテジーADV|&image(http://pics.dmm.co.jp/mono/game/1234apc10547/1234apc10547pl.jpg,height=160)| |対応機種|Windows 98~XP|~| |メディア|DVD-ROM|~| |発売・開発元|Lump of Sugar|~| |発売日|2013年5月31日|~| |定価|9,500円(税別)|~| |レーティング|ソフ倫:&color(crimson){''18歳未満禁止''}|~| |配信|DMM:2015年3月13日/6,995円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|クロノカードシステム&br体験版も伏線|~| ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br;&size(20){''18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}} ---- **概要 -「Lump of Sugar」から発売された11作目の作品。 -原画は梱枝りこ。 **あらすじ そしてまた夏休みが終わってしまった……。 青春を謳歌することなく過ぎ去る日常に落ち込む主人公の『律』。 そんな彼が、絶望から目覚めると、日付はまだ夏休みの直前。 しかも、見知らぬ天井の下。 それに加えて、見知らぬ女の子に捕まり、身動きが取れないでいる。 これは夢……? 「けど、夢じゃないんだな、これが」 突如、目の前に現れた、自称魔法使いの女の子『オリエッタ』。 「あんたが魔法を使えるせいで、私の平穏な日常が台無しよ!」 魔法……? 律には、なんのことだかさっぱりわからない。 けど、このままではまずいということだけは理解した。 「俺はどうすればいい?」 「原因を突き止めなきゃね」 「なるほど。どうやって?」 「それを一緒に調べるのよ!」 オリエッタの理不尽な要求を受け、律は知る人ぞ知る名門の女子校へと編入する。 その名は『ウィズレー魔法学院』。 全世界に散開する魔法使いを集めた、魔法学校だ。 そもそも魔法というのは、女性のみが扱える能力である。 魔法は影響力の強い力なので、それを乱用、悪用しないよう、 魔法使いは総じてこの学校でしっかりと教育を受けるルールなのだという。 よって、この学園は魔法を制御、抑制、あわよくば使用不可にさせ、 一般社会の常識で問題が起きないようにする為に存在していた。 そこに現れた男の魔法使い。 当然、学園でも注目の的だ。 こうして彼は、自分が魔法使いになった原因を探りつつ、 ドキドキハラハラなハーレム学園ライフを満喫するのであった。 (公式サイトより抜粋) **特徴 ***クロノカード -特定の単語を聞く、イベントを起こすなどすると、カードを入手できる。 --入手したカードはなくなることはなく、周回時には引き継げる。 -ヒロインを攻略する際にはカードを選択する。 -例 >コロッケを差し出された際に「食べる」「においをかぐ」。 >ヒロインをなぐさめる際に「頭をなでる」「スイスロール」。 -このようなシステムの為、カードが集まる後半の方が選択肢が増え閲覧可能なイベントが増える。 -「ドキドキゲージ!」というゲージがあり、これが好感度のような役割を果たす。 --選択に応じて上下して、下限に達してしまうとバッドエンドになる。 --選択によっては上限から一気に下限に落ちることもある。 ***ステディモード -攻略したヒロインの後日談を閲覧できるモード。 --エッチシーンはすべてこのモードで閲覧できる。 -タイトル画面やシステムSEが、選択したヒロインに対応したものになる。 --また特定の日に起動すると、日付に応じたイベントが起きる。 --12月25日だとクリスマスのイベント。といった具合。 ***体験版 -『ちょこっとエッチ体験版』『WEB体験版』の2つが配信中。 --前者はエッチシーンのみを切り取った、一般的な体験版。 --後者は製品版とは異なる内容で、''製品版の伏線になっている''。 --クロノカードシステムや4人のヒロインも登場するので、製品版の前にプレイすることが推奨されている **評価点 -魅力的なヒロイン --公式の人気投票ではメインヒロイン4人の票数がばらけており、どのキャラにも人気があったことがうかがえる。 --萌えゲーアワード2013では、キャラクターデザイン金賞に選ばれた。 --萌えゲーを作り続けていた「Lump of Sugar」の本領が発揮されたといえる。 -バカゲー的な要素 --明らかに状況に合っていない、おかしなカードを選ぶとあらぬ方向へ話が進む。 >仲のいい人を聞かれた際に、ヒロイン4人のカードと''「お茶漬け」''のカードから選ぶ。 --この場合「お茶漬けと結婚END」になりお茶漬けと結婚して祝福される。 --誰とも結ばれないまま7月を終えると、バッドエンドだがそこでしか聞けない曲が聞ける。 --こういった要素があるので、様々なクロノカードを試してみる楽しさがある。 ---クイックセーブは10箇所もあるので、やり直しも安易。 -カードを生かしたトゥルーEND --メインヒロインのルートで、とあるカードを選択するとトゥルールートに入る。 --「周回時にクロノカードが引き継がれる理由」「体験版のストーリーの意味」などといった伏線が回収される。 --これまでに集めてきたカードを使い、様々な困難をヒロイン達と乗り越えていく。 --カードの選択も難しいものが増え、「ドキドキゲージ!」も好感度ではなく、ライフのような役割に代わる。 --トゥルーEND到達への難易度は高いが、ストーリーに合っている。 -細かくシステムを設定できる。 --既読テキストの強制スキップなどがあるので、あまり周回が苦にならない。 --その他にも右クリックの扱いなども設定できる。 **問題点 -クロノカードシステムは面倒との声もある。 --通常のADVと違い、カードを集めてからでないと閲覧できないイベントなどがあるので、複雑になってしまっている。 --もっとも効率重視にしたいなら、攻略サイト等を見れば良い話ではある。 -一部のクロノカードの入手が困難。 --ランダムで発生するイベント、ステディモードで入手するカードなどは攻略情報なしでは厳しい。 -ステディモードのイベントの閲覧が面倒。 --現実の日時に合わせてイベントが起きるため、すべてのイベントを見ようと思うとかなり苦労する。 --PCの時計をずらせば一気に閲覧することも可能。 --このモードでしか手に入らないカードも4枚ある。ただし本編では使えない。 --あくまでオマケ要素なので、本編には一切影響しない。 **総評 意欲的なクロノカードシステムと、それを生かしたトゥルーENDが評価されている。~ キャラ人気もあるので、萌えゲーとしてもお勧めできる。
#contents() ---- *Magical Charming! 【まじかる ちゃーみんぐ】 |ジャンル|恋愛ストラテジーADV|&amazon(B00C06K2IM)| |対応機種|Windows XP~8|~| |メディア|DVD-ROM|~| |発売・開発元|Lump of Sugar|~| |発売日|2013年5月31日|~| |定価|9,500円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |配信|DMM:2015年3月13日/6,995円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|クロノカードシステム&br体験版も伏線|~| ---- **概要 -萌えゲーブランド「Lump of Sugar」から発売された9作目(ファンディスク・移植はカウントしていない)。 -ブランドの7作目の『学☆王 -THE ROYAL SEVEN STARS-』と同じく、原画は「梱枝りこ」で、企画は「しげた」。ライターは4人。 --『学☆王』登場人物の一人「田中 夢子」が本作にもサブキャラクターとして出演している。 ---- **あらすじ そしてまた夏休みが終わってしまった……。 青春を謳歌することなく過ぎ去る日常に落ち込む主人公の『律』。 そんな彼が、絶望から目覚めると、日付はまだ夏休みの直前。 しかも、見知らぬ天井の下。 それに加えて、見知らぬ女の子に捕まり、身動きが取れないでいる。 これは夢……? 「けど、夢じゃないんだな、これが」 突如、目の前に現れた、自称魔法使いの女の子『オリエッタ』。 「あんたが魔法を使えるせいで、私の平穏な日常が台無しよ!」 魔法……? 律には、なんのことだかさっぱりわからない。 けど、このままではまずいということだけは理解した。 「俺はどうすればいい?」 「原因を突き止めなきゃね」 「なるほど。どうやって?」 「それを一緒に調べるのよ!」 オリエッタの理不尽な要求を受け、律は知る人ぞ知る名門の女子校へと編入する。 その名は『ウィズレー魔法学院』。 全世界に散開する魔法使いを集めた、魔法学校だ。 そもそも魔法というのは、女性のみが扱える能力である。 魔法は影響力の強い力なので、それを乱用、悪用しないよう、 魔法使いは総じてこの学校でしっかりと教育を受けるルールなのだという。 よって、この学園は魔法を制御、抑制、あわよくば使用不可にさせ、 一般社会の常識で問題が起きないようにする為に存在していた。 そこに現れた男の魔法使い。 当然、学園でも注目の的だ。 こうして彼は、自分が魔法使いになった原因を探りつつ、 ドキドキハラハラなハーレム学園ライフを満喫するのであった。 (公式サイトより抜粋) ---- **特徴 -美少女ゲームの大半を占めるノベル形式のアドベンチャー --会話やデートでヒロインとの距離を縮めていくオーソドックスなストーリー。 --しかし''一般的なノベル形式の選択肢は本作に存在しない。''下記のクロノカードで展開が分岐するのが大きな特徴である。 ***クロノカード -特定の単語を聞く、イベントを起こすなどすると、カードを入手できる。 --入手したカードを紛失することはなく、周回時には引き継げる。 --人物・場所・物・行動・魔法・記憶(イベント)など、あらゆる事柄がカードとして記憶される。 --入手したカードは「クロノペディア」という項目でいつでも閲覧可能。 -ヒロインを攻略する際にはカードを選択する。 -例 >コロッケを差し出された際に「食べる」「においをかぐ」。 >ヒロインをなぐさめる際に「頭をなでる」「スイスロール」。 -このようなシステムの為、カードが集まる後半の方が選択肢が増え閲覧可能なイベントが増える。 -「ドキドキゲージ!」というゲージがあり、これが好感度のような役割を果たす。 --選択に応じて上下して、下限に達してしまうとバッドエンドになる。 --選択によっては上限から一気に下限に落ちることもある。 ***ステディモード -攻略したヒロインの後日談を閲覧できるモード。 --各ヒロインのシナリオは、恋人になる前となった後の二部構成とも言える。 --ほぼすべてのエッチシーンはこのモードで閲覧できる。 -タイトル画面やシステムSEが、選択したヒロインに対応したものになる。 --また特定の日に起動すると、日付に応じたイベントが起きる。 --イベントの起きる日付は全ヒロイン共通の物と、各ヒロイン個別の物が複数存在する。 --12月25日だとクリスマスのイベント、といった具合。 ***体験版 -『ちょこっとエッチ体験版』『WEB体験版』の2つが配信中。 --前者はエッチシーンのみを切り取った、一般的な体験版。 --後者は製品版とは異なる内容で、''製品版の伏線になっている''。 --クロノカードシステムやメインヒロインの簡易紹介も兼ねているので、製品版の前にプレイすることが推奨されている。 ---- **評価点 -魅力的なヒロイン --嫌味がなく、ヒロイン同士の掛け合いも多いことから性格を掴みやすい。 --終盤ではヒロインの特技が生きるシーンが全員に用意されている。 --公式の人気投票ではメインヒロイン4人の票数がばらけており、どのキャラにも人気があったことがうかがえる。 --ステディモードは恋人になった後の話なので、最初から最後まで甘い会話を楽しめる。 -グラフィック --可愛らしいキャラデザは評価が高い。パジャマや浴衣といった衣装デザインも好評。 ---立ち絵鑑賞モードではじっくり眺めることが可能。 --背景は作中の時間帯に合わせて差分が用意されている。描き込みも細かく、教室は実在してもおかしくないようなデザインである。 -クロノカード --カード毎にイラストと簡易説明があり、絵・文ともに眺めて楽しい。 ---イラスト かわいいヒロインの一枚絵の切り抜き・デフォルメ絵・小物などが使用されている。 ---文章 固有名詞は真面目に解説されている。しかしパロディや砕けた文章も多い。~ 重要な単語は茶化さずに記述されているため、その点は安心して欲しい。 --暗喩・複数の意味を込めた言葉遊びのカードが存在する。意外な単語が意外な場面で役に立つこともあり感心させられる。 ---分かりやすい例として「スキップする」は「飛びながら跳ねる」「順番を飛ばす」の意味で使われる。 -バカゲー的な要素 --明らかに状況に合っていない変なカードを選ぶとあらぬ方向へ話が進む。 >仲のいい人を聞かれた際に、ヒロイン4人のカードと''「お茶漬け」''のカードから選ぶ。 >この場合「お茶漬けと結婚END」になりお茶漬けと結婚して祝福される。 -この他にもヒロインと主従関係になったり、動物や女の子に変身したまま戻れなくなったり、学園を支配してハーレムを築いたりと様々なENDがある。 --誰とも結ばれないまま7月を終えるとバッドエンドだが、そこでしか聞けないボーカル曲が存在する。 ---歌詞、メロディ共に妙に力の入った必聴とも言うべき内容である。 --こういった要素があるので、様々なクロノカードを試してみる楽しさがある。 ---クイックセーブは10箇所あり、一つ前の選択肢に戻るボタンもあるのでやり直しも簡単。 -カードを生かしたトゥルーEND --メインヒロインであるオリエッタのルートで、とあるカードを選択するとトゥルーシナリオに入る。 ---完全に入るには各ヒロインの後日談で手に入るカードが必要なので、実質的な最終ルートである。 ---実行する前にあるヒロインの攻略を一定まで進めていると、途中で話が続かなくなり元のシナリオに戻されるという細かい演出もある。 --「周回時にクロノカードが引き継がれる理由」「体験版のストーリーの意味」などといった伏線が回収される。 --これまでに集めてきたカードを使い、様々な困難をヒロイン達と乗り越えていく。 --カードの選択も難しいものが増え、「ドキドキゲージ!」も好感度ではなく、ライフのような役割に代わる。 --トゥルーEND到達への難易度は高いが、ストーリーに合っている。 ---特に終盤では、カードを使ったある種のミニゲーム的な関門が複数待ち構えており、これがゲーム性(難易度)と臨場感に拍車をかけている。 ---カードの中にはこれらを攻略するためのヒントが記されているのもあり、決してプレイヤーに不利な要素ばかりではない。 -細かくシステムを設定できる。 --既読テキストの強制スキップなどがあるので、あまり周回が苦にならない。 --その他にも右クリックの扱いなども設定できる。 **問題点 #region(シナリオのネタバレ) Trueエンドがオリエッタで固定であり、オリエッタ以外のヒロインのルートは過去のものとなってしまう。~ オリエッタ以外のヒロインを気に入った人からすれば辛い設定である。 後述する外部情報を踏まえると上記の解釈は誤りであるが、作中の情報だけではプレイヤーは上記のように捉えてしまう。 #endregion -クロノカードシステムは面倒との声もある。 --通常のADVと違い、カードを集めてからでないと閲覧できないイベントなどがあるので、複雑になってしまっている。 ---特にトゥルールートは、カードの入手状況によっては最悪詰んでしまう可能性もある。 ---もっとも効率重視にしたいなら、攻略サイト等を見れば良い話ではある。 -一部のクロノカードの入手が困難。 --ランダムで発生するイベント、ステディモードで入手するカードなどは攻略情報なしでは厳しい。 --数枚足りなくても強引に突破できる場面もあるが、やはりカードが揃っていないとトゥルーエンド攻略は難しい。 -ハーレムエッチシーンがシーン回想に登録されない。 --半分以上ギャグに近いシーンではあるが、専用のCGがあり煽情的な内容である。 --このシーンを繰り返し見たい場合は、シーン直前のセーブデータの保存を推奨。 --CG回想の方にはきちんと登録される。 ---- **総評 意欲的なクロノカードシステムは様々な面でプレイヤーを楽しませる。~ そしてトゥルーエンドはこれまでのストーリーやシステムを踏まえた意外な展開の連続で、綺麗に締めくくることに成功している。~ イチャイチャゲーとしても上等で、かわいいヒロインに癒されたい人にもお勧めできる。 システム・キャラが肌に合うかの確認も込めて、本編プレイ前に体験版はプレイしておくと良い。 ----- ---- **余談 -ステディモードのイベント。 --現実の日時に合わせてイベントが起きるため、すべてのイベントを見ようと思うとかなり苦労する。一応PCの時計をずらせば一気に閲覧することも可能だが。 ---オリエッタの個別イベントに「体育の日」があるのだが、これは本作の発売年である2013年の体育の日「10月14日」に合わせる必要がある。 --このモードでしか手に入らないカードも4枚ある。ただし本編では使えない。 --あくまでオマケ要素なので、本編には一切影響しない。 -発売からしばらく経ってから、シナリオライターの一人が終盤の展開についてブログで補足している。 --詳細は[[こちら>http://shakoushin.blog.fc2.com/blog-entry-7.html]]。''当然ながらネタバレ注意''。 -初回限定スターターパックとして、作中のカードを再現したカードゲーム「クロノカードTCG」がゲームに付属していた。 --その後もパック販売が行われていたが、狭い流通だったためかあまり知られていない。 -本作の《レプリカ》のクロノカードは「Lump of Sug''e''r」というブランドロゴのスペルミスになっている。 --ちなみにブランドの[[公式TwitterのID>https://twitter.com/lumpofsuger]]もスペルミスになっている。 -本作の成功を受けてか、『[[運命線上のφ]]』『恋想リレーション』『[[もののあはれは彩の頃。]]』といったシステムが少し特殊なADVが同ブランドおよび姉妹ブランドから発売されている。 --一方で従来のようにほぼ読み物形式のADVも多い。 -2020年3月20日にパブリッシャー「HIKARI FIELD」からSteamで中国語の『WEB体験版』が配信された。 --タイトルは『Magical Charming! クロニクル=ゼロ』となっている。''日本語非対応なので注意'' -次回作『恋想リレーション』作中の''メンコ''として本作の葉山秋音が登場している。 --他にも既存のデフォルメ絵が背景等に使用されている。

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