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ノンタンといっしょ くるくるぱずる」を以下のとおり復元します。
「[[修正依頼]]」が出ています。SFC版の評価点、問題点、総評を追記できる方はご協力をお願いします。
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**ノンタンといっしょ くるくるぱずる
【のんたんといっしょ くるくるぱずる】
|ジャンル|パズル|&amazon(B000069TLP)|
|対応機種|ゲームボーイ|~|
|メディア|1MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|ビクターエンタテインメント|~|
|開発元|アクセス|~|
|発売日|1994年4月28日|~|
|定価|3,900円(税別)|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|判定|なし|~|
#contents(fromhere)
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**概要
今もなお、幼児に根強い人気を誇る「ノンタンといっしょ」をゲーム化。グラフィックやBGMは原作(絵本)ではなくアニメ準拠となっている。

企画には『ポケモン』シリーズで知られるゲームフリークが関わっている。~
一見すると幼児向けのパズルゲームだが、そのコンセプトは「麻雀の持つゲーム性をテレビゲームに封じ込める」こと。システム面では同社が開発した『[[ヨッシーのたまご]]』の発展形と位置づけられている((書籍『ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』より。余談部分も参照))。

**システム
-ゲームタイプは、エンドレスでハイスコアを目指す「TYPE A」、25面のクリアを目指す「TYPE B」がある。
--なお、TYPE Bの各面のクリア条件は「はちさんパネルを揃えて消す」こと。
--TYPE Bをノーミスで25面クリアすると、スタッフロールが流れる。
-ゲームレベルは1~25まであり、レベルが上がるごとにパネルの落下速度が上がる。
--レベルが上がっていくと右の枠のキャラクターが変わる。最初はノンタンから始まり、最終的にくまくんになる。
-パネルは、縦か横に繋がった状態で落ちてくる。同じパネルを2つ以上揃えると消える。

-独自のシステム、パネルを「ひっくり返す」
--従来のパズルゲームでは落ちてくるパネルを落ちる前に回転させて落とすのが常識だが、本作ではこれができない代わりに「くるくるぱずる」の名の通りパネルをくるっと「ひっくり返す」ことができる。
--通常パネルは4種類あるが、すべてに裏表が用意されている。カエルと鳥のパネルはひっくり返すと後ろ姿、魚のパネルは魚の骨、リンゴのパネルは食べかけになるといった感じ。
--横に繋がったパネルをひっくり返しても位置関係は変わらない。また、一度落ちたパネルをひっくり返すことはできない。
--同じ絵柄でも表なら表、裏なら裏同士でないと、パネルは消せない。意図的にパネルを変化させることで消さずに積み込むということもできる。
--パネルをひっくり返すと、ランダムで直接は落ちてこない''ノンタン''(背景のキャラクターによって変わる)や''はちさん''のパネルになることがある。
---例えば「表のリンゴ」の裏に「ノンタン」が出た場合、それは何度ひっくり返しても「表のリンゴ⇔ノンタン」で切り替わるだけで決して「裏のリンゴ」にはならない。
---ノンタンのパネルは、2つ揃えると横1列のパネルをすべて消すことができる。縦に2つ揃えた場合は2列分が消える。
---はちさんは前述のようにTYPE Bではクリア条件になっているが、ノンタンのパネルに巻き込んでも消えないお邪魔キャラでもある。一方で2つ揃えて消せば高得点が得られる。特に連鎖が絡めばかなりの得点が見込める。

**評価点
-GBのゲームにしてはグラフィックが良好。原作のタッチが生きている。
-当時の版権もののゲームとしては珍しく、アニメの主題歌をそのままBGMにアレンジしている。
--この手のゲームでは権利関係から本来の曲が使えないというケースが多かった。

**問題点
-対人戦は可能だが、CPU戦ができない。
-2つパネルを揃えただけで消えてしまうので、連鎖がほぼ不可能となっている。まあ、これは子供向けの配慮だろうが…。
-パネルを「ひっくり返す」システムにより、多少だが運ゲー化している。
--例えば、裏のカエルのパネルを消したいとき、落ちてきた表のカエルのパネルをひっくり返した際に、出てもほしくないノンタンやはちさんのパネルになってしまうことがある。既にこれらのパネルがあるのなら消すのに良いのだが、無い場合はただのお邪魔パネルにしかならない。

**総評
内容の作りこみが甘くなりがちな子供向けのキャラゲーでありながら、原作のイメージをぶち壊すこともなく、普通にパズルとして遊べる作品である。~
しかしシンプルすぎるシステムから既存の落ちゲーと比較した魅力が乏しく、麻雀の魅力を表現するというコンセプトも活かしきれているとは言いがたい。~
特に問題点に挙げた「運ゲー」要素はコンセプト上必須のものだが、積み込みを台無しにしかねない要素は落ちゲーのファンにはあまり受け入られないものであり、そもそも相性が悪かったと言えるかも知れない。

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*SFC版
|ジャンル|パズル|&amazon(B003O7O0BG)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|メディア|4MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|ビクターエンタテインメント|~|
|開発元|タオヒューマンシステムズ|~|
|発売日|1994年11月25日|~|
|定価|7,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|判定|なし|~|
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**概要(SFC)
GB版の約7ヶ月後に発売。基本的なシステムは変わらないが、開発元がタオヒューマンシステムズに変更されている。

**SFCの変更点
-SFCになった事でグラフィックがより良好になり、後期のPCEのような画質になっている。また、1人プレイ時の背景がキャラクターの家になり、GB版と同じようにレベルが上がるごとにキャラが変わる。
-アニメで主題歌を歌い、ノンタンの声優も演じた千秋(ポケットビスケッツ)のボイスが入っている。
-対戦には通信ケーブルが必須であるGB版と異なり、1画面で通信対戦が行える(ただし相変わらず対CP戦は不可能)。
--対戦では両者の初期配置や降ってくるパネルのパターンが全く同じになる。よって、相手の画面を見て先の展開を知りつつプレイするか、それとも先手必勝でパネルを消すかという駆け引きが生まれる。
//SFC版未所持で、対戦動画も見つからないので対戦についての詳しいシステムを求む

**余談
一般的には評価以前に知名度がほとんどない作品ではあるが、2000年に発売された書籍『ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』によると、ゲームフリーク社内においては作り手の立場でも遊び手の立場でも高く評価されているようだ。
--特に「相手の画面を見ながらの駆け引き」という要素は『ヨッシーのたまご』からの重要な変更点で、当時乗り越えられなかったハードルをようやく超えられたとしている。
--また、(少なくとも上記の本が出版された時点においては)社内の忘年会で行われるゲーム大会でも定番になっているという。

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