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グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦」を以下のとおり復元します。
*グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦
【ぐーにーずつー ふらってりーさいごのちょうせん】
|ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000153.jpg,height=180)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|1Mbit+64kRAMROMカートリッジ|~|
|発売・開発元|コナミ|~|
|発売日|1987年3月18日|~|
|定価|5,300円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
同名冒険映画のゲーム化作品であるファミコン版『[[グーニーズ]]』の続編。ステージクリア型アクションから2D探索型アクションゲームに変わっている。

**ストーリー
グーニーズの活躍でギャング「フラッテリー一家」は警察に逮捕された。~
しかしそれから一年後、再び脱獄した彼らは主人公マイキーを除くグーニーズのメンバーと、~
新しくグーニーズの仲間となった人魚のアニーを誘拐し、最後の挑戦状を叩き付けてきた。~
マイキーはグーニーズの仲間とアニーの救出を目指して一家のアジトへと乗り込んでいく。

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**特徴
-6人の仲間を助けて、最後に人魚のアニーを解放すればエンディングとなる。
--扉に入ると3Dダンジョンになり、AVGの探索モードに移行。壁を叩いたり人と話してアイテムや扉を探す。
---3Dダンジョンは同社の『[[がんばれゴエモン>がんばれゴエモン! からくり道中]]』や『[[月風魔伝]]』に比べればシンプルとなっており迷う事はまずない。
---但し、アイテムや扉の隠し場所はノーヒント。手探りで探索を進める事になる。
---3Dダンジョン内では素手で叩く他、ハンマーや眼鏡、梯子などのアイテムも駆使して調査する。
--仲間を解放することでライフの最大値が上昇する。

-アクション画面での攻撃方法はヨーヨーが標準装備。他にも入手すればブーメランやパチンコを用いる事も出来る。また水中では水中銃を使う。
--但し、ブーメランは特定の敵に食べられてしまう為、もしその敵をブーメランで攻撃したり接触されたりするとまた取りに行く羽目に。パチンコも弾が尽きたらまた取りに行かなければならない。
--他にも消耗品である爆弾と火炎瓶も存在する。これらはボックスを入手して以降は敵がランダムで落とすようになる為、また取りに行く必要はない。
--敵は永久沸き。敵を倒すと爆弾や鍵、回復のハートを残していく。

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**評価点
-ダンジョンが広く、扉によるワープも多いので探索のボリュームは十分。
--ステージも屋根裏部屋や洞窟、つり橋に水中と様々。アイテムを要する謎解きも多く、プレイヤーを飽きさせない。

-アイテム数は多く、バリエーションも豊富。
--爆弾で壁を壊す、潜水服で水中に潜る、蝋燭で暗闇を照らす、''眼鏡で見えない扉を見つける''など、使い道も様々。
--[[コナミマン>コナミワイワイワールド]]が体力を全回復してくれるなど、ファンサービスもある。
---ちなみにコナミマン(コナミ マンタロウ)はエンディングのニュースキャスターとしても登場している。

-トランシーバーを使うと、ヒント以外にも小ネタに富んだ台詞を聞く事が出来る。
--中には全然関係無い、かの「マグマ大使」から通信が入る事すらある。まだ権利関係がうるさくなかった時代故に出来た演出か。

-ゲームオーバー時にリアルなフラッテリーのボスことママ(俳優アン・ラムジー)が説教してくれる。
--但し、ママに協力する息子のジェイクとフランシスは割と適当に描写されている。

-前作同様の映画テーマ曲「グーニーズはグッド・イナフ(The Goonies 'R' Good Enough)」のアレンジを始め、本作オリジナル曲も含めてBGMのクオリティは高い。

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**問題点
-横スクロール以外にも様々な要素を盛り込んではいるが、まとまりに欠けている。
--探索要素は面白さを増す長所でもあるが、何もない上にヒントも無い場所を叩く必要があったりと難易度が高い。マップも複雑で、後述のようなコンティニューの不便さもあって前作より難易度が大きく上昇している。
--逆にボスバトルが無い点など人によっては物足りなさを感じる部分も。ラスボスも存在せず、アニーを救出したら即エンディングとなる。

-探索画面でのメッセージ表記が遅い。
--加えてカーソル移動速度も遅い。何度も壁や床を叩く必要のあるゲームだが、それをスムーズに行えるとは言い難い。

-パスワード制をとっているコナミの他作品でも見られることだが、ゲームオーバーにならないとパスワードを取得できない。
//--しかも教えてくれるのがフラッテリー一味であるというのも違和感がある。
--再開地点もゲーム開始場所からなので、手間が掛かる。

-ダンジョンで出会う人々について。
--おばあさんを5回叩く事でアイテムをもらえると言う局面があるが、プレイヤーによっては気分を害する描写である。((一部では「肩たたきの報酬」と言われることもあるが、実際はどこを叩いても問題はないし、叩いた反応は いたい、なにをする。である))
---気分を害する以前におばあさんを5回も叩かない(他に人を叩くことで得られるアイテムもなく、複数叩くことによるメッセージ変化もない)ため、自力で見つけることは相当な困難である。
--ワープをしてくれるおじいさんと前述したおばあさんは和風の格好だが、原作映画では日系の人物は登場しないので違和感がある。
--ダンジョンで出会うエスキモーの親父など、挨拶をするだけでヒントも何も教えてくれないキャラクターが多い。
--一方、原作映画でグーニーズの仲間になったスロース((ママの息子の一人だが純真な性格の巨漢で、それゆえ母や兄たちに顔が醜く崩れるほどの虐待を受けて育つという気の毒な過去を持つ。))は一切登場しない。

-原作要素は薄め。
--前作同様、仲間達の外見上の描き分けが出来ておらず、原作映画に登場した仲間達には到底見えない。前述した通りスロースも登場しない(一応、前作と違ってアンディやステフらしき女の子もいるが)。
--オリジナルキャラクターのアニーが人魚だったり、半魚人の協力者が居たりする他、一部のザコ敵も妙にファンタジックであり、ゲーム的な都合とはいえ、ファンタジー要素が全く無い原作との乖離も激しい。
---ファンタジーではないにしても、前述の通りダンジョンで出会う老人たちが和風だったりと、原作の世界観からかけ離れている要素もちらほらと見受けられる。
--フラッテリー一家も(倒してもすぐに復活するが)ザコキャラクターとしてしか登場しない。ボスであるママでさえ、爆弾を投げて攻撃する強力なザコ敵でしかない。

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**総評
原作らしかぬ要素が少なからずあるため、原作ファンにとってはそこを割り切れるかで本作に対する評価は分かれやすいかもしれないが、~
原作から離れたオリジナル作品として作られつつ、探索アクションとしてのボリュームと歯応えは十分にあり、前作同様、版権モノとは侮れない完成度を誇る作品である。近年(2022年)は『メトロイドヴァニア』として一人気ジャンルとなった2D探索アクションだが、実は本作の方が『[[ドラキュラII 呪いの封印]]』よりも先である。その意味では、本作は『真のコナミ側のジャンル始祖』と言えるのかも知れない。


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**余談
-『グーニーズ''2''』と銘打たれているが、同じくコナミから発売された『[[キングコング2 怒りのメガトンパンチ]]』のような続編映画の原作が存在した訳ではなく、''FC版『グーニーズ』の続編''としてコナミが独自に制作したものとなっている。
--そのため、映画としての『グーニーズ2』は実在しない。
--本家映画が生まれたアメリカでは、前作がNES(ファミコン)で発売されずアーケード版のみだったため知名度が低かったこともあり、映画の続編も無いのにいきなりNESで本作が『The Goonies 2』として発売されたことで当時のアメリカのちびっ子達に混乱を招いたようである。
//参考:http://chigai.pico2culture.jp/article/174153757.html

-ちなみに後年になって、原作映画の続編の構想があった事も発表された。
--大人になったグーニーズの話で、本作とは全く別の話である。
--発表はあったが、様々な事情で白紙化を繰り返して未だ実現されてはいない。

-本作の翌年に発売された『[[コナミワイワイワールド]]』にマイキーが登場しているが、そちらは版権の関係でテーマ曲であるシンディ・ローパーの「GOONIES "R" GOOD ENOUGH」が使えないという事情もあり、マイキーの専用BGMは本作のオリジナルBGMからの出典となっている。
--この曲は元々は前作『グーニーズ』の2面BGMのアレンジだが、本作でフレーズが大きく改変されており、『ワイワイワールド』版は本作のアレンジを元にしている。

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